⚡53】─1─IT後進国日本では世界最高水準のIT利活用社会実現は不可能。~No.246No.247 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・    
 日本のIT化は、中国、韓国そして台湾にすら抜かれている。
 その現実がハッキリ見え実感できたのが、武漢ウイルス感染拡大である。
 余りにも、日本人のお粗末で、だらしなさである。
 日本人が興味があったのは、武漢ウイルス感染ではなく、政局としての政権批判と不倫スキャンダルや花見宴会そして政党の合併問題であった。
 つまり如何でもいいくだらない問題が最重要問題とされた。
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 2020年8月13・20日夏期特大号 週刊新潮古市憲寿 誰の味方でもありません
 『世界最高水準のIT国家』はどこへ
 本当なら今頃、東京オリンピックパラリンピックが開催されていた時期だ。
 7月下旬から8月にかけての東京は、心配されたほどの酷暑にはならないが、雨が多いようだ。『やはり新国立競技場には屋根が必要だった』という批判が再燃していたかも知れない。
 連日のようにメディアは、日本がいくつメダルを獲得したとか、選手がいかに努力してきたかを、暑苦しく伝えていたことだろ。街には外国人旅行者の姿が目立ち、インバウンドを狙った施設は賑わいを見せていたはずだ。
 そんな風に、実際には訪れなかった2020年の夏を想像してみる。今より明るい顔の人や、羽振りのいい人は多かったと思う。
 だけれど仮に新型コロナウイルスの流行が発生せずに、オリンピックが開催されていても、日本が順風満帆だったわけではない。
 この国の最大の問題は、少子高齢化である。元気な労働者や消費者が減っていく中で、高齢者の介護や医療にかかる費用は増大していく。たった一度のオリンピックくらいで、少子高齢化が解決するわけがない。
 それでもオリンピックの開催が決まってからの7年間、根拠のない希望がこの国を照らしてきた。様々な社会変革のゴールが2020年に設定され、いくつもの提案がなされてきた。
 たとえば、政府が2015年に改定した『世界最先端IT国家創造宣言』によれば、2020年までに『世界最高水準のIT利活用社会』が実現するのだという。曰く『ITを利活用した公共サービスがワンストップで受けられる社会』を目指すらしい。
 しかし実際の2020年になかって露呈したのは、日本が『世界最先端IT国家』どころか、医療機関から保健所への指定感染症の届け出がFAXで行われていたり、全住民に10万円を配るのにも難儀する悲惨な国だという事実だ。新型コロナウイルスは全く関係ない。問題は2020年までに、『世界最高水準のIT利活用社会』が実現していなかったことだ。
 恐ろしいのは、予定通りにオリンピックが開催されていたら、このIT後進国日本の惨状が見過ごされていたかも知れないことだ。この先何年にもわたって保健所ではFAXが使用され続け、マイナンバーの活用も進まなかったのではないか。
 昨年の秋、ある官僚と『マイナンバーカードを運転面居所と一体化して欲しかった』という話で盛り上がった ことがある。しかし、官僚の答えは『絶対に無理』。縦割りの官僚機構の中でも、特に警察は異質。彼らが免許という権益を手放すとは思えないというのだ。
 しかし6月から開催されている政府の会議では、マイナンバーに関して、運転免許証などの国家資格、さらにはスマホとの一体化の可能性も議論されている。少なくとも『絶対に無理』という雰囲気は変わりつつある。
 後世から見れば、オリンピックが開催されなかった2020年、日本は変わったと評価される可能性さえもある。まあ、形状記憶合金のようにすぐ古い日本に戻ってくる気もするけれど。」
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 国家情報や企業情報から個人情報まで、インターネットに接続された電化製品があれば地球の裏側や宇宙空間からでも自由にアクセスして知る事ができる。
 国家・企業の機密情報や他人に知られたくない情報も、暗号を解読すればハッキングして盗み出す事が可能である。
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 現代日本は、捕らぬ狸の皮算用の非現実国家である。
 現代日本人は、寝ながら棚から牡丹餅を待ち続けるお気楽人間である。
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 日本で求められている人材は昔と現代では違う。
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 現代日本は、画期的な提案や斬新な技術開発がなされても、前例がなかったり、欧米にないものは全て不採用どころか無駄あるいは遊んでいると叱責を受け左遷される。
 その傾向は、明治維新による近代化(近代教育・殖産興業・富国強兵)から始まり、高バブル経済期顕在化し、バブル崩壊によって固定化された。
 つまり、現代日本では、イノベーションが騒がれても、現実問題としてイノベーションは起きない。
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 日本がゼロから生み出して成功したのは、カラオケである。
 先見性のない無能な政治家・官僚・経営者・軍人そして上司によって潰されたのが、日本人技術者が世界に先駆けて思いついたエンジン飛行機、トロン、3Dプリンターなどである。
 その理由が、「西洋・欧米に製品として存在しないから」である。
 明治時代以降のエリートの発想は、そこ止まりである。
 その壁を、日本人は越えられないが、中国人は軽々と越えていく。
 それ故に、最終的には日本人は中国人に負ける。
 日本人は、日本モデルをつくる事ができるが日本ルールは生み出せない。
 中国人は、中国ルールも中国モデルも独自で作り出す事ができる。
 それは、歴史が証明している。
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 日本人は、世界的なITの進化に付いていけない。
 とくに、昭和の価値観や発想に凝り固まり変化を嫌い変化に付いていけない団塊の世代団塊ジュニアが生きている間は日本には発展も進化も訪れない。
 アニメ的にいえば、団塊の世代団塊ジュニアニュータイプ日本人になれないオールドタイプ日本人である。
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 日本人は自分を知り恥を知る人間である、はウソである。
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 日本人は賢く優れた人間である、は、昔の日本人であって現代の日本人ではない。
 その傾向は、リベラル派・革新派そして一部の保守派やメディア関係者、護憲派人権派などに強い。
 彼らは、過去を見ながら生きているであって未来を目指して生きてはいない。
 彼らが好んで口に出す「未来の子供達の為に」は、「今を生きる自分一人の為に」でしかない。
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 日本では、ITの知識はおろか初歩的専門用語も知らない政治家が、仕事ができる適材適所の人材としてIT特命大臣となって国際会議に出席する。
 知識も技術も能力もない政治家は、辞退するどころか喜んで就任要請を受け、恥もなく天皇の前で認証式を受ける。
 日本人の大臣とは、官僚が作成した短いメモを一字一句間違えずに読み上げる事が重要な任務で、別に仕事をする必要もなく大過なく任期を終了する事であった。
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