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日本を空気的に支配する動物愛護、マイノリティ・ファシズム、エコ・テロリスト、ヒューマニズム原理主義、環境過激派、リベラル・ファシズム(エセ・リベラル)。
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2023年11月8日 MicrosoftStartニュース オトナンサー「「なぜクマを殺した」で業務に支障も 自治体への過度な“苦情” 法的リスクは? 弁護士に聞く
自治体職員への過度な苦情、法的リスクは?
© オトナンサー 提供
北海道や東北地方などでクマの出没が相次ぐ中、自治体や猟友会などがクマの駆除を進めています。一方、新聞やテレビの報道によると、駆除を行った自治体に対し、「クマがかわいそう」「なぜクマを殺した」といった苦情が多く寄せられており、中には長電話などにより、職員の業務に支障が出ているケースがあるといいます。
【画像で丸わかり!】絶対にやっちゃダメ! 自治体から訴えられる可能性のある“行為”4選を一挙公開!
自治体の職員に対して、窓口や電話で長時間苦情を言い続けたり、苦情を言うときに罵倒したりする人がいますが、その場合、どのような法的責任を問われる可能性があるのでしょうか。佐藤みのり法律事務所の弁護士・佐藤みのりさんに聞きました。
損害賠償請求などの可能性
Q.自治体の職員に対して、電話や窓口で長時間苦情を言い続けたり、苦情を言うときに罵倒したりするなどの行為をする人がいます。こうした過度な苦情は、法的責任を問われる可能性があるのでしょうか。
佐藤さん「住民サービスを提供する自治体職員に対してであっても、過度な苦情を繰り返せば、法的責任を問われる可能性があります。
例えば、長年にわたり電話や窓口で長時間苦情を言い続けたり、罵声を浴びせたりしたことで、自治体から訴えられ、面談の強要禁止や損害賠償を求められたケースがあります。損害賠償では、苦情の対応にかかった人件費などを損害として請求されることになるでしょう。
こうした民事上の責任のほか、事案によっては罪に問われることもあり得ます。例えば、窓口に行き、『お前らは愚能』などと大声で罵声を浴びせ続けるようなケースでは、侮辱罪(刑法231条)が成立します。また、『お前を殺してやる』など、危害を加える旨の脅しがあれば脅迫罪(刑法222条)が成立するでしょう。
実際に、被害届が出され、刑事事件化するケースは多くありませんが、犯罪に当たる言動であることを意識することは必要だと思います」
Q.住民からの批判的な意見と過度な苦情は、何が違うのでしょうか。
佐藤さん「住民からの批判的な意見と、過度な苦情との線引きは難しく、自治体側が毅然(きぜん)とした対応を取りにくい現状があります。自治体における過度な苦情とは、一般的に、『公共サービスの利用者による、必要かつ相当な範囲を超える言動によって、労働者の就業環境が害されること』と考えられています。
実際の言動が違法かどうかは、社会通念(常識)に基づき判断されるため、常識的に行き過ぎた内容、方法による苦情は避けることが大切です」
Q.クマを駆除した自治体に対して、「クマがかわいそう」「なぜクマを殺した」などの苦情が多く寄せられているそうです。こうした苦情を言うことで職員の業務に支障が出た場合、苦情を言った人が法的責任を問われる可能性はありますか。
佐藤さん「先述のように、クマの駆除に関する意見についても、『必要かつ相当な範囲を超える言動』であれば、法的責任を追及される可能性があります。
一方、一人一人の苦情は、頻度や態様に照らし適切な範囲であったけれども、同様の苦情が数多く寄せられたことで、結果的に業務に支障が出てしまった場合、個人が法的責任を問われることはないでしょう」
Q.自治体への苦情が法的責任に発展した事例、判例について教えてください。
佐藤さん「自治体への苦情によって、訴訟が提起されるケースは存在します。例えば、2021年6月、大阪府は、動物愛護管理センターに罵詈雑言を並べる電話を700回以上かけてきた女性に対し、電話や大声を出すなどの行為を一切禁じる命令を出すよう求める訴えを起こしました。
本件については、控訴審で『業務上支障をもたらす態様で架電すること(電話を終了する求めに応じないことを含む)』との条件が付された上で、電話を禁止する旨の判断がなされ、確定しました。裁判所は、これまでの女性の言動がこれに該当するとし、『今後、判決に違反するような電話を繰り返せば、全面的な禁止もあり得る』と指摘しています。
自治体が面談の強要禁止や損害賠償を求め提訴した場合、自治体側の請求に理由があるとされ、損害賠償金や和解金を支払わなければならなくなることがほとんどです。
自治体が不当な苦情への処理に追われることは、本当に必要な人への住民サービスの提供が困難になることにつながります。住民として自治体に意見を伝えることは大切ですが、伝える内容や頻度、伝え方などに配慮し、適切に伝えるようにしましょう」
オトナンサー編集部
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11月8日 MicrosoftStartニュース スポニチアネックス「野口健氏 クマ駆除に抗議殺到に持論「泣きながら抗議の電話をされる方は森づくりの活動に…」
アルピニストの野口健氏
© (C) スポーツニッポン新聞社
アルピニストの野口健氏(50)が8日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。東北地方を中心にクマ出没が激増する一方で、クマ駆除について自治体に抗議電話が殺到している現状ついて言及した。
クマによる人身被害は過去最悪ペースで、今年に入って全国で100人を大幅に上回り、東北地方では50人を超えているという。そのため各自治体は地元の猟友会などにクマの駆除を依頼。ところが、全国からは「クマがかわいそう」「クマを殺すな」などと抗議が殺到。中には電話口で号泣する人もいたという。
野口氏は「『里に降りてきた熊は捕獲した後に山に戻してもまた里に降りてくる。そして人間を怖がらない』と。本来、熊は人間の気配を感じると逃げる。故にリュクサックに鈴をつけて山に入る。しかし、最近、その前提が崩れているとも」とし、「従って里に降りてきてしまった熊の駆除も人命を優先するのならば、やむを得ないでしょう。確かに熊に罪はない。しかし、行政は熊の命よりも住民の命を優先するのは当たり前。しかし、長期的なビジョンとして熊が森の中で生きていける環境を整えるのも重要。つまり、森づくり。泣きながら行政に抗議の電話をされる方は是非、森づくりの活動に尽力された方が建設的です。僕も森づくり、始めております」と自身の考えや活動について投稿。
そして「あと、駆除された熊を破棄するのではなく、肉を食べたり、漢方にしたりと活用すること。毛皮を使うのもいい。奪った命を無駄にしない事がせめてもの情けというものではないだろうか」と持論をつづった。
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11月8日 MicrosoftStartニュース テレビユー福島「路線バスとクマ衝突 けが人なし 三島町 7日午後6時半すぎ 福島【クマ出没情報】
路線バスとクマ衝突 けが人なし 三島町 7日午後6時半すぎ 福島【クマ出没情報】
© テレビユー福島
警察によりますと、7日午後6時40分ごろ、福島県三島町西方居平の町道で、路線バスとクマが衝突する事故がありました。
バスの男性運転手と乗客1人にけがはありませんでした。
クマは体長60センチメートルほどで、事故後どこかに立ち去ったということです。
警察が、付近でパトカーによる警戒を行っています。
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11月8日 MicrosoftStartニュース テレ朝news「クマに襲われ男性2人けが エサ散乱 牛舎近くで“もみ合い”に
■エサ散乱 牛舎近くで“もみ合い”に
住民:「空き家の方。(体長)1メートルくらい。すぐ来て下さい。すぐ逃げちゃう」
庭先のすぐそこ。クマが塀の向こうから辺りをうかがっています。8日朝に秋田県大仙市で撮影された映像です。実は同じ場所で7日も…。連日の出没です。
住民は隣の空き家にできたハチの巣が目当てではないかと推測します。家の窓にはクマが前足を付いた跡がくっきりと残されていました。
さらに、その約1時間前。同じ市内の別の場所でもクマが出没。襲撃される被害も出ています。
被害者の母親:「出血はひどかった。顔とか手とか。怖かった本当に」
男性は病院に搬送されましたが意識はあり、会話ができる状態です。
岩手県でもイノシシ用のわなを仕掛けていた男性が現場を見に行ったところ、わなに掛かっていたクマに襲われました。男性は顔や背中を引っかかれています。
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11月7日 MicrosoftStartニュース スポニチアネックス「クマ駆除に抗議電話殺到 百田尚樹氏が持論「ハチミツで仲良くなれるプーさんと思ってるの?」
百田尚樹氏
© (C) スポーツニッポン新聞社
作家で日本保守党の代表・百田尚樹氏が7日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。東北地方を中心にクマ出没が激増しているにもかかわらず、クマ駆除について自治体に抗議電話が殺到している現状を嘆いた。
クマによる人身被害は過去最悪ペースで、今年に入って全国で100人を大幅に上回り、東北地方では50人を超えているという。そのため各自治体は地元の猟友会などにクマの駆除を依頼。ところが、全国からは「クマがかわいそう」「クマを殺すな」などと抗議が殺到。中には電話口で号泣する人もいたという。
百田氏は「人里に現れるクマは“クマのプーさん”とでも思っているのかな。ハチミツあげたら仲良くなれるとでも思ってるんでしょう」とあきれ顔。「きっと大阪や東京のマンションにいて、クマに襲われるなんてまったく思いも寄らないんでしょう」と想像した。
最近、テレビの情報番組で不思議に思うことがあった。9月7日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」で、台湾有事が起きて中国が武力行使に出たという仮定の議論があった際、コメンテーターの玉川徹氏は「日本が敵基地攻撃能力がなければ、相手は日本を攻撃してくる理由はない」と主張。百田氏は「クマをやっつけようとするからクマが襲う、クマさーん、大丈夫だよーとしたら、クマさんも悪いことしません。そういう考えなのでしょう」と話していた
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11月9日 MicrosoftStartニュース タウンニュース「町田でもクマ目撃情報 多摩地域で増 都 注意促す 町田市
町田でもクマ目撃情報 多摩地域で増 都 注意促す 町田市
© タウンニュース
多摩地域でクマの目撃情報が増えている。4月以降、10月27日までにあわせて112件。町田市内でも1件の目撃情報が寄せられ、東京都は注意を呼びかけている。
クマの目撃情報を地域別でみると、奥多摩町が51件と最も多く、次いで八王子市が18件、青梅市13件と続き、町田市内では先月、相原町の公共宿泊施設「ネイチャーファクトリー東京町田(旧大地沢青少年センター)」敷地内にあるハイキングコースとなっている境川の源流付近で、登山客によりツキノワグマが目撃された。
ネイチャーファクトリーは一部施設での安全な利用が困難であると判断し、今月15日(水)までキャビン・テントでの宿泊を停止。「登山やハイキングを予定している人は安全を最優先にして、日程変更なども含めて検討してほしい」と同施設は注意を促す。同じ相原町にある法政大学多摩キャンパスでは相原町で目撃情報があった直後に学生らに注意喚起したという。
秋は採餌の時期
環境省などが発表している資料によると、多摩地域に生息しているとされるツキノワグマは体長が100〜150センチで、体重は130キロに達するものもいるといい、聴覚、嗅覚に優れ、速く走ることができる。
そして、秋は冬眠に備えて、積極的に採餌にあたる時期といわれ、エサとなるドングリなどが不作の年は人里に出没することが増える傾向にあるという。
対策は
注意を呼びかける都の環境局は、まずはクマと出合わないように対策を取ることが重要とし、「熊鈴を付けて鳴らす」「大きめの音量でラジオかける」など、自分の存在をクマに知らせることが大切とする。
また、目撃情報が多い場所やクマの行動が活発になる早朝、夕暮れの時間帯、鉢合わせしやすい見通しの悪い場所などには特に注意が必要としている。
一方、同局は嗅覚が優れているクマは食べ物の匂いに強く反応するため、キャンプの際はテント内での食事は避け、使った食器類やごみは置きっぱなしにしないことなどを注意点として挙げている。
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11月9日 YAHOO!JAPANニュース テレビ朝日系(ANN)「クマ駆除に抗議電話30件…女性を直撃「人の責任だ」秋田知事「感情論多い」【詳細版】
クマ駆除に抗議電話30件…女性を直撃「人の責任だ」秋田知事「感情論多い」【詳細版】
クマを駆除した行政などに対して、「殺すな」と抗議の電話が殺到しています。行政に30件電話を掛けたという人物が取材に応じました。
【画像】クマ駆除に抗議電話30件…女性を直撃「人の責任だ」秋田知事「感情論多い」【詳細版】
■抗議した女性「悪者じゃない」「人の責任」
自治体に抗議した女性:「当たり前のように馬鹿みたいに(クマが)来たら殺す。それしかできないのっておかしい。みんな野生の生き物って、癒やしてるわけじゃない。クマは怖い汚い恐ろしいというイメージを植え付けられている。悪者じゃないよ、そう思わない?」
「人間がクマのテリトリーを侵している」とテレビ朝日に意見を寄せたのは、北海道や秋田など複数の自治体にクマの駆除について抗議の電話を掛けたという女性です。今回、番組は直接話を聞きました。
自治体に抗議した女性:「もう数え切れないです、(抗議電話は)30件くらい」
過去最多を更新し続ける、クマによる人身被害。8日、秋田県では今年66人目となる負傷者を出し、岩手県八幡平市では男性が顔などをクマに引っかかれる被害がありました。
同じ八幡平市ではこんな事故も起きています。クマが飛び出したのは、夜の「高速道路」。冒頭の女性はこう憤ります。
自治体に抗議した女性:「もともと人の責任でしょ。高速道路造ってゴルフ場やリゾートで山を削ったので、とにかく自然を破壊して今に至っているわけですよね。結局、人が手を加えてそういうことをしているから、野生の生き物の生きる場所がなくなっているんですよ」
■クマとは関係ない“憂さ晴らし”電話も
日々、抗議電話の対応にあたる、北海道のある自治体の職員はこう話します。
クマを駆除した自治体の担当者:「クマを駆除した時は、数十件電話が来ることもあります。『他に駆除以外に方法はなかったのか』。苦情入れながら、感極まって泣きながら話す人も結構いる。よっぽどクマが可愛いんだと思う」
秋田県の自治体には、もはやクマとは関係ない憂さ晴らしのような電話が掛かってきていました。
男性:「納得できない、クマを殺す必要はなかったんじゃないか」
担当:「人身被害の危険もあるので、自治体としてはその対応しかなかったんです」
男性:「税金泥棒」「役場を辞めろ」
担当:「役場を辞めることはできません」
男性:「クマと一緒に死ね」
自治体の担当者によると、1時間以上にわたって怒りをぶつけられたこともあるといいます。
■「抗議電話30件した」女性 取材の最後に…
実際に自治体に抗議した女性は、こうした過度なクレーム内容について、次のように主張します。
自治体に抗議した女性:「(Q.かなりの暴言をいう人もいるが?)私はそんな攻撃的な、そこまでは私はしないです。それは逆に無駄な抗議という気がします。(周りに)そういう過激な人はいます」
女性によると、過激なクレームを入れる人の中には、自分の名前は決して名乗らず、担当者の名前を聞いて、電話攻撃をするのがよいと話す人がいたといいます。
武隈光希アナウンサー:「何か指示をしてくる人も中にはいらっしゃる?」
自治体に抗議した女性:「電話しなさいって言われても、自分でニュースを聞かないと。自分が本当に納得して、おかしいなとか、これは何でと自分で思った時、自分の意思で電話してますよ」
武隈アナ:「どういうふうにしてほしいとお伝えしたのでしょうか」
自治体に抗議した女性:「親子のクマは山に戻してほしいと。麻酔銃でおりに入れたら静かにしている。その間に運んで、山に帰してほしいって言いましたよ」
武隈アナ:「自治体にはどれくらいの数電話した?」
自治体に抗議した女性:「あちこち数え切れないですね。30件はしてますね」
武隈アナ:「自治体によると死者出ているが?」
自治体に抗議した女性:「そうですね、急に襲われるということも恐ろしいけどね。番犬、だいたい番犬。山に近い所にお住まいの方って、番犬飼っておけば犬が騒ぐと分かるじゃない」
武隈アナ:「クレームが殺到して、自治体も困っているという話についてはいかがですか」
自治体に抗議した女性:「逆に電話したくないです。本当に。今年はこうして諦めるしかないんだなって。山を管理する人たちが、色々対策考えなくちゃいけないと思うんですよ。環境省が役所の環境、農林課とかいろいろ。だから、もっと一生懸命、頑張って」「クマは母親一人で子育てするわけ。若い母親だったらどこに行っていいか分からなくて、やっとの思いで餌(えさ)を探しているところを見つかって殺されて。想像すると、本当涙出ないの、あなた。やっとの思いで生きているのに、人の手で殺されて」
クマの駆除など「ありえない」と話す女性ですが、インタビューの最後にはこう話しました。
自治体に抗議した女性:「そう言いながらも、私は実際のところ、都市部に住んでるから、農村部に住んでクマの被害におびえている人の気持ち、分からないところもあるから、なんか自分でも微妙」
■1500件近くクレーム 秋田知事「業務妨害」
秋田県などの自治体は、「クマが出没した町内に住む人からの苦情は一切来ていない」と説明しています。これがクマの出没地域で生きる人たちの実情です。
秋田県 佐竹敬久知事(75):「仕事ができません。これ業務妨害です。最初から(強く)こられたら、これは『ガチャン』です」
秋田県の佐竹知事はクマの駆除に関する“悪質なクレーム”に対し、怒りをあらわにしてきました。
佐竹知事:「感情論が非常に多いものですから。国がクマのいないような地域に対し、理解を得るような行動をとっていただければいいなと思っています」
秋田県内の自治体では、1500件近くのクレームが殺到しているといいます。
■専門家「うっぷん晴らし」「公務員を標的」
専門家は、クレーム電話を掛ける人の中には、クマの駆除への抗議だけが目的ではない人物もいると推測します。
犯罪心理学者 東京未来大学 出口保行教授:「社会全体に不満を持っている人たちが、『クマの駆除』という出来事を利用しつつ、うっぷん晴らしのようなものをしている。自分の匿名性は担保されていると思ってる人が多いと思う。こういうことがかえって、攻撃性をさらに刺激している。公務員は市民国民のために働くのが当然の職務になるわけですから、こういう場合は標的になりやすいと言える」
(「グッド!モーニング」2023年11月9日放送分より)
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11月12日 YAHOO!JAPANニュース 朝日新聞デジタル「執拗なクレーム「かえってクマとの共存妨げる」 学会が緊急声明
ツキノワグマの出没に注意を呼びかける看板=秋田県北秋田市
北海道と本州で相次ぐクマの出没と被害について、「野生生物と社会」学会は12日、要因や対策などに関する緊急声明を出した。自治体などに電話をしつこくかけて捕獲への抗議を続けるような行為については「かえって共存を妨げる」として、対策の必要性への理解を求めた。
【写真】頭に突き刺さったヒグマの牙「もうだめだ」生還を果たした猟師の秘策
環境省のまとめでは、2023年度は10月末時点でヒグマとツキノワグマによる人身被害は180人で、統計を取り始めて以来最多。死者も5人に上り、その後も被害が続いている。
声明ではこの秋の大量出没について「直接の要因は、ブナ科堅果類(どんぐり)の大凶作」としつつ、これまで数年おきに大量出没はあり、その規模も大きくなってきたと指摘。過去10年ほどの間に個体数が増えたり、分布域が広がったりして、市街地の近くにすむクマも増え、集落の放置されたカキなどに味をしめたことや、00年以降は捕獲が抑えられてきたことも大きいとした。
被害を防ぐにはまず、市街地周辺での捕獲を進めることや、不要な果樹を伐採してクマを引きつけるエサを取り除くことが必要だとした。その上で中・長期的には、人とのトラブルを減らしつつ、クマも個体群が維持できるような分布範囲、個体数に向けた管理や、管理や被害の予測に必要なデータの蓄積といった対策を早急に検討するよう求めた。
また、対策にあたる人たちへの配慮も要望。一部では、捕獲に関わった行政の窓口などに大量のクレームや中傷のような抗議が寄せられていることも報じられている。
声明は、クマについて「付き合い方を間違えれば人命を奪うこともあり、一定数の捕獲は欠かせない」とし、「関係者への配慮の無い電話や執拗(しつよう)なクレームは、関係者の努力をくじき、かえってクマとの共存を妨げる結果を招く」と訴えた。
緊急声明をまとめた同学会行政部会長の横山真弓・兵庫県立大教授(野生動物管理学)は「中傷で傷ついている職員らも少なくないと聞き、危機感を覚えている。対策の現場では、共存に向けた苦渋の選択が行われていることを理解して欲しい。人をしっかり守って初めてクマも守れる」と話した。
緊急声明は学会のページ(http://wildlife-humansociety.org/)から読める。(小坪遊)
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