🐈154}─1─害獣駆除に猛反対する少数派の原理主義的動物愛護団体。~No.342No.343No.344No.345No.346 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 現代の日本人は昔の日本人とは別人のような日本人である。
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 現代の自己満足的善意・独善的正義が古き良き日本を崩壊させていく。
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 江戸時代。幕府は刀や火縄銃などの武器所有を、庶民には禁止して無防備にし、一部の部落民には認めて武装を許した。
 何故、部落民に武器所有を認めたかそれは「穢れている」からである。
 その「穢れ」ゆえに、部落民は差別され嫌われた。
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 2019年12月19日号 週刊新潮「〝クマ退治はやるだけで大損〟猟友会員ボヤキ節
 お声がかかれば、押っ取り〝刀〟ならぬライフル片手に、オレンジ色のベット姿で馳せ参じてくれるご存じ猟友会員。今年も全国でクマ退治の現場に引っ張りだこだが、その口をついて出るのは『やるだけ大損だ』というボヤキばかり。
 秋田県鹿角(かづの)市の温泉街、十和田大湯の一角で、メスのクマが撃ち殺されたのは11月20日の朝のことだ。
 『我々が通報を受けたのは午前6時過ぎ。鹿角署員と温泉宿の庭先に駆け付けると、体長1メートルほどの1頭がうずくまっていました。警官が山に帰そうと追い払い、一旦は近くの川沿いに逃げましたが、再び住宅街を徘徊し始めたのです』
 そう振り返るのは、顛末を知る地元猟友会の関係者。
 『11人の警官に猟友会員4人と市職員4人の計19人で後を追いましたが、駆除できたのは約3時間も後のこと。その間、猟友会員はクマに襲われ、1人が額と左手に擦(す)り傷を、もう1人は右手の指を嚙まれる重傷を負いました』
 自治体ごとに異なるが、害獣駆除には1時間当たり数千円の手当が支払われる。命懸けの任務の割には十分な報酬と言えないうえ、大ケガのリスクまであるとは、
 その見合わなさがボヤキの理由かと問うと、猟友会員50年を超える老マタギは首を振って否定した。
 『手当を欲しがる会員なんか1人もいませんよ。それより、クマを含めた害獣駆除への社会的な無理解こそ、ずっと深刻な問題です』
 どういうことか?
 『市街地に出没するクマは、住民たちの命を危険にさらす脅威。だから我々は、常に射殺を念頭に動いている。なのに全国から〝殺す必要があるのか〟〝山へ帰せばいいじゃないか〟といった批判が殺到する。かと言って殺さずに追い払ったりしたら、今度は地元から〝また来たらどうするんだ〟と厳しいお叱りを受けてしまう』
 どうあれ非難されるとあれば、さすがに文句も言いたくなろう。まして鹿角市の一件で、猟友会員たちは反撃の機会を封じられ、むざむざ傷を負ってもいる。
 『発報には警官の許可が必要ですが、彼らもまた〝殺すな〟という批判や不慮の事故を恐れ、なかなか許可を出さない。結果、あの日のクマは逆襲に出て猟友会の仲間に傷を負わせた。猟友会員ならケガをしてもやむなしというのですか』(同)
 大日本猟友会の浅野能昭専務理事も、『警官が所持する拳銃の威力では、クマを追い払うことも殺すこともできません。悲惨な獣害を防ぐために真に有効な対策は何なのか、冷静に議論する時期が来ていると思っています』
 一仕事終えて足取りも軽く現場を去る猟友会のハンターたち、なんていうイメージとは大違いなのだ。」
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 人を襲う危険性のある熊が増えないように狩りをしながら頭数調整していたのは、山の部落民マタギアイヌ人であった。
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 都市の裕福な美食家は、大金を払って熊の手やキモを食べている。
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 害獣駆除に猛反対する少数派動物愛護団体は、死刑反対の人権派再武装反対の護憲派ににている。
 つまり、「自分は殺されても相手を殺さない」という確固たる信念である。
 死んだ被害者より生きている加害者を考えるべきだ。
 如何なる理由があっても、武器を持つ事は憲法違反であり、武器を使用する事は犯罪行為だ。
 自衛隊は合法的暴力機関であり、自衛隊員は人殺しの訓練をする犯罪者予備軍である。
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 里に下りる獣が増えた主な理由は、登山ブームの過熱で獣の生活圏に登山者が大量に入り込み踏み荒らし食べ物のゴミなどを撒き散らした事と、獣を殺す事を生業とした山の部落民マタギが減った事である。
 獣の餌になる木の実をつける木々を伐採し、杉などの換金可能な木々を植えて山野を荒らした。
 ニホンオオカミを日本人が絶滅させたから、猿・鹿・猪が増え、食べ物を求めて町中に現れるようになった。
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 害獣駆除は、感謝されるどころ非難され、日当が安く「やるだけ大損」である。
 熊や猪に襲われる人が年々増えている。
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 日本の害獣駆除は、欧米で流行っている娯楽目的の大金を払うて行うサバイバル・ハンティング=野獣狩りとは違う。
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 古来、日本神道では、山野に住む猿・鹿・猪・熊などの獣は、神の使い、山野の精霊として畏敬の念をもって接していた。
 それ故に、殺したら奪った命を手厚く弔い碑を建て、魂・霊魂が御霊化しない為に鎮魂を厳かに行い、皮や肉は無駄なく感謝して利用した。
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 現代日本では、金持ちが趣味として猟銃を持つてハンティングを楽しんでいた。
 昔の日本では、山の民・マタギなどの部落民にのみ猟銃の所有が許されていた。
 何故なら、猟銃を使って命を奪う事が「穢れ」とされたからである。
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 現代日本人は、昔の日本人が持っていた獣との接し方を棄て、西洋的な愛護こそが正しいと信じ込んでいる。
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 人が食べる食材の味を知った獣は、幾ら脅して追い返しても人里へ降りてきて農作物を食い荒らし、人間と鉢合わせすれば脅えて襲いかかってくる危険性もある。
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 昔、獣の生活圏である山林は神聖不可侵の神域とされ、立ち入り禁止、女人禁制として護られ、その禁を破って侵入すれば掟破りとして処刑された。
 死を伴う神聖な場所に出入りできるのは、死の穢れを纏ったマタギなどの差別・蔑視された部落民だけであった。
 その意味で、部落民とは一般庶民が持っていないを尋常ならざる才能・智慧、知力・体力・気力を身に宿した異能の民・異形の民の事である。
 一般庶民が部落民を差別・蔑視したのは、神域である山野を風の如く走り回るその異常な能力を怖れたからであって、死に穢れた身分からではない。
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