🐟2〗─2─日本の自然破壊の危機。~No.3 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 昔の日本人と現代の日本人は、別人のような日本人である。
 日本人と言っても、現代の日本国民と昔の日本民族は違う。
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 自然を真剣に考え保護活動を実行する日本人は2割、金儲けの為に乱開発して自然を破壊して恥じない日本人は3割、附和雷同的に周囲の意見に左右され同調圧力で動く日本人が5割。
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 2022年3月16日 MicrosoftNews 東洋経済オンライン「奄美過疎地に住む仏男性が日本人に伝えたい危機 きれいな海と住民の暮らしをめぐる複雑な事情
栗田 シメイ
 © 東洋経済オンライン 奄美で暮らすジョン・マーク・高木さん(撮影:東向美和)
 「日本のビーチは、世界中のサーファーや旅行者をひきつけてやまない唯一無二の魅力がある。そのすばらしい海岸が今、失われようとしている。これはかつてのイギリスやイタリアで起こったことと同じ現象なんです」
 1人のフランス人環境活動家が今、日本の美しい海と生態系を守るため人知れず戦っている。1月中旬、ジョン・マーク・高木(49)さんは、日本外国特派員協会の会見場で、海外プレスに奄美大島の海岸の置かれた現状をこう訴えた。
 強く記憶に残る、幼少期に訪れた九州の美しい海
 日仏ハーフのジョンさんは、日本人の母のもと、熊本県で暮らした過去がある。その後、フランスやアメリカなど居住地を移してきたが、最後に行き着いたのが自身の原風景だという日本だった。サーファーとして世界中の海を見てきた。そんな中でも、特に幼少期に訪れた九州の美しい海が記憶に強く残っている。
 「佐賀の唐津熊本県天草市の高浜、牛深町に、宮崎県の日南、福岡県の糸島。1980年代当時、日本のすばらしい海の海中でも20m先まで見える透明度は鮮明に覚えている。ありのままの自然の姿に惹かれ、九州中の海に足を運びました」
 だが、再び日本を訪れたとき、その記憶は後書きされることになる。
 「2000年代に日本に来た時、そんな美しいビーチの数々にコンクリートの人工物ができて、景観が崩れていた。それだけでなく、工場の汚染水や護岸が作られた影響で海は濁り、生物が減り、シュノーケリングなども禁止となっていたんです。
 イタリアやフランスではかつて工事が相次いだ影響で生態系が崩れ、海が汚染された。だが、それに歯止めをかけるように再びかつての姿に戻そうと人工物を極力増やさないために法整備もした。
 ところが日本では専門家も指摘するように、いまだ十分なインパクスタディが行われないまま“工事のための工事”が全国的に行われている。護岸ができることで、砂も汚れていく。それでも手つかずの自然に守られた海がわずかながら残っていたんですが……」
 フランス語、英語、日本語の3カ国語を操るジョンさんはエリートIT技術者として、大都会で多くの時間を過ごしてきた。だが、都会では幼少期に見た海の感動を超えた経験はない、と回顧する。
 「コンクリートジャングルではなく、豊かな自然に囲まれて生活したい」
 そんな考えがどうしても消えなかった。強い思いを加速させたのが、ユネスコ世界自然遺産にも登録される奄美大島を偶然グーグルアースで見つけたことだ。緑が多く、人工物がない。世界中で秘境を探し求めていたジョンさんにとって、その発見は衝撃的なものだった。
 エンジニアとして東京やフランスのIT企業などでキャリアを重ねていたが、なんの躊躇もなく退職した。2010年にフランスから日本に移住してからは、熊本県に住み、その後各地を転々としながら、現在の拠点となる鹿児島県・奄美大島の嘉徳(かとく)の限界集落で暮らしている。
 集落の戸数は15程度。移住者すらいない地で、フランス人がいるというだけでも特異だ。そんな地でジョンさんは自然保護団体奄美の森と川と海岸を守る会」の代表を務めている。
 同会が立ち上がったのは、鹿児島県瀬戸内町の嘉徳海岸の侵食対策事業として、2015年に護岸工事が計画されたことを発端としている。ジョンさんを含む有志10数人は、この島にしかいないウミガメ、33種にも及ぶ絶滅危惧種のエビやウサギ、カエルなど希少生物の生態が崩れる、として工事への反対を表明している。
 すでに数年間に及び、県と話し合いを重ねており、その様子はニューヨーク・タイムズを含む海外主要メディアでも複数報道されている。
 住民の中でも意見は分かれる
 台風が多い地域だけに護岸工事が必要だという声もあれば、まったく必要ないという声もあり、住民の中でも意見は分かれる。それでもジョンさんが声を上げるのは、嘉徳に限らず、日本中でまるで流れ作業のように進む海岸工事の現状を憂いていることも理由の1つだ。
 「日本の自治体は工事のための工事になっており、予算を持ち越せない関係で本当に工事が必要かという十分な検証がされていない場所もたくさんあります。海外の観光客の方がこの地を訪れても、『これだけ人の手が入ってないビーチは世界中にもほとんどない』と感動される方ばかり。この場所に魅了された1人として、何としても守りたいんです」
 美しいビーチに消波ブロックやコンクリート詰めの人工物は本当に必要なのか――。こういった類の議論は、自然保護や景観への意識が強い欧米諸国のほうが先進的だ。
 筆者もビーチ好きが高じ、40カ国以上で100を超える海を訪れてきた。だが、年々保養地として過度な観光地化が進み、資本が投入され、悪い意味での“均一化”が進んでいるようにも感じる。それでも人工物は極力排除しようという意図が感じられる国も多かった。ジョンさんは、日本の海は世界に誇るすばらしいポテンシャルがある、という信念を持つ。
 「バカンスでよく利用されるフランス南部やポルトガルでも日本のように透明度の高い海はない。透明度が高い地中海周辺では波が高く、海には喧騒がある。日本のビーチでは透明度が保たれながら、砂もきれいで静かな場所がある。例えば嘉徳ではサーフィンをするにも海底が砂浜のため、サンゴでクラッシュすることがない。総じていえるのは独自性があり総合力も高く、実は欧米の旅行者の満足度が高いということです」
 2000年に上映された映画『ザ・ビーチ』などの影響もあり、かつて一部の欧米の旅行者たちは秘境を求め、自然豊かなビーチに価値を見出すようになった側面もある。そして、そのニーズに合わせるように世界中で開発が進み、また1つ秘境が消えていく――。そんな状況を知るジョンさんだからこそ、日本のビーチの価値を俯瞰的に捉えているのかもしれない。
 「秘境と言える日本のビーチは、一部のコアな欧米系の旅行者や駐在員を除けばその存在を知らない人が多い。ただ本当に自然が好きな人々にはかなり深く刺さる。特に奄美大島や沖縄の石垣島といった離島では、プライベートビーチに近い手つかずの無人ビーチがある。世界中で無人ビーチが減少した今、これは多くの旅行者を惹き付ける要素です。
 初めて奄美や沖縄の石垣島などを訪れた旅行者は、その美しさに息を呑む。そして、残していかないといけない景観だ、と私に伝えてくれます。世界中でビーチの開発が進み、差別化が難しくなったことに対して、日本ではそういった場所が“残って”いたんです」
 自然を求め多くの秘境を訪れてきたが、中でも特に嘉徳に惹かれ居住までしているのには明確な理由があるという。
 「浜に河川が流れている場所を見たのは初めてでした。コンクリートの人工物がいっさいなく、湾の中に集落がある。護岸がないビーチは驚くほど砂がきれいで、アダンなどの植物がシーウォールとなる。
 日本中を探しましたが、そんなところはどこにもなかった。その希少性は外から見ないと理解できないかもしれない。日本では護岸があることが“当たり前”という感覚があるからこそ、本当の価値を訴えるために発信していく必要を感じたんです」
 日本のビーチは十分な伸びしろがある資源
 「じゃらんリサーチセンター」が2018年に行った「2030年観光の未来需要予測研究」では国別に観光体験需要をデータ化している。これを見ると、自然景観を楽しむという項目は、中国で2位(43%)、ドイツで2位(31%)、アメリカで4位(43%)と高い水準にある。
 それでも現状では、日本の海を訪日目的にあげる旅行者は全体のパイの中ではまだまだ限定的だ。都内の旅行会社代表が解説する。
 「沖縄の離島や屋久島といったごく一部を除けば、日本の海を訪れたいという要望は少ない。冬のスキーの需要は年々高まっていたにもかかわらず、です。残念なことに市場やポテンシャルを秘めているのに、その活かし方をわかってないともいえます。
 行政や民間も中国を中心とした買い物需要に指針を振りすぎて、コアな旅行者やリピーターへ向けた視点が欠けている。日本のビーチというのは、まだ十分な伸びしろが残された資源であるといえます」
 奄美の地元紙である「南海日日新聞」は2月23日付の記事で、22日から嘉徳で本格的な道路工事が始まったことを伝えた。嘉徳浜を未来に遺したい人たちが工事現場にタープを設置し、バリケード封鎖して猛抗議を行うなど事態は混沌としている。
 活動から7年が経過し、ジョンさんは集落に住む建設業の男性に鎌で脅され、襲われそうになったこともある。命の危機も感じたとこともたびたびあったが、屈することなく抗議を続けている。
 工事反対に同意する署名は3万5000を超えたが…
 集落に住む人間は「本当は反対したいけど、集落に住む数人が護岸建設工事の利害関係者である。仕事がないこの場所で生きるために必死で、声を上げたら確実に村八分にされてしまう怖さがある。だからね、みんな他人事で見て見ぬふりなんです。しがらみに縛られないジョンさんは、本当に勇気がある人ですよ」と明かす。
 工事反対に同意する署名も3万5000を超えた。それでも無情にも工事は進み、会が求めていた話し合いの場が持たれることはなかったという。構造的な問題が解決されない限り第2、第3の嘉徳が出てくる、とジョンさんは警鐘を鳴らす。
 「2017年の国会で、鹿児島1区の川内博史代議士(当時)が嘉徳のことを国土交通省環境省に質問した。『日本に人工物がない砂浜、浜がどれだけ残っているか』と。その答えを誰も把握していなかった。これはつまり最後の最後まで壊されても、誰にも知られることはないということ。そういった現状に強い危機感を覚えているんです。これまで住んだ各地で海岸が壊されるのを見てきたけど、今回で本当の最後にしたい。強い覚悟を持ち命がけで戦わないと、何も変えられないんです」
 海や生態系を破壊してまで、本当に必要な工事が果たして日本でどれほどあるのか――。ましてや世界自然遺産を破壊してまで。奄美の価値を誰よりも理解するフランス人は、そう訴え、眉をひそめた。」
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 昔の日本人が自然を愛し大事にしたのは、自然が生きる糧であり、命を守る寄る辺であったからである。
 対して、現代の日本人にとって自然は金儲けの道具でしかなく、当然、自然を大事にするのは金儲けの為である。
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 日本民族の言霊信仰とは、民族中心神話に基ずく自然崇拝であり、宗教的精神的な自然への畏怖つまり畏れと敬い事である。
 それは、数千年前の弥生時代古墳時代から断絶する事なく繰り返されてきた正統世襲男系父系天皇による一子相伝宮中祭祀、さらには数万年前の石器時代縄文時代からの日本民族が受け継いだ自然の精霊と生命の永遠に対する崇拝宗教につながっている。
 日本民族伝統宗教とは、崇拝宗教であって信仰宗教ではなかった。
 故に、昔の日本人と現代の日本人の自然に対する見方、考え方、接し方は全然違う。
 反宗教無神論・反天皇反民族反日的日本人達、特に科学万能主義者とマルクス主義者や共産主義者そして一部のキリスト教仏教徒はそうと言える。
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 石原慎太郎「(靖国神社参拝について)根本を云えば、民族としての〝垂直の情念〟をどう認識するかということなんだ。国の礎として斃(たお)れた死者の存在を抜きにいて今生きている我々の価値観だけで国家民族の命運を決めていいのか。その慮(おもんばか)りと畏怖が今の日本人にはない。
 〝死者の不在〟ということを強く感じるね。今の日本には死者の居場所がない。それぞれの家庭を見ても仏壇なり、神棚なり、壁に掛けた写真でもいい、死者たち、亡くなった両親や祖父母、曾祖父さんや曾祖母さんの占める場所があるかね。核家族が当たり前になって家の中で身内の死を見取ることもない。死は病院の中にしか存在せず、家の中には生者しかいない」
 「靖国参拝は政治じゃないんだよ。参拝は殊更(ことさら)なことじゃないし、褒められる事でもない。ただある少年の日に米軍機を追撃して私を守ってくれた、芋畑で仰ぎ見た戦闘機のパイロットがそこにいるかもしれず、確かなことは女房の親父や多くの親戚が私にとってあそこにいるといことなんだ」
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