🐞2〗─1─自然破壊で農耕地や漁場に深刻な影響が出始めている。〜No.2No.3No.4 

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   ・   ・{東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 日本近海の豊かな漁場は、日本の山林の恩恵である。
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 日本の市場・小売店から魚介類が減ってきたのは、不漁だけではなく、世界中で和食・日本食がブームになり海での乱獲が増えているからである。
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 2019年8月8日号 週刊新潮「静岡『サクラエビ』不漁を招いた一流企業のアッと驚く環境破壊
 長引く不漁の影響はその値段を見れば一目瞭然だ。静岡県由比港では、伊勢えびの店頭価格が1キロ=8,000円のところ、サクラエビは1キロ=1万3,000円と過去最高を記録する事態に。そうしたなか地元では、ある『一流企業』に疑惑の目が向けられているのだ。
 由比港で地元名産のサクラエビをウリにしてきた飲食店主も悲鳴を上げる。
 『サクラエビは高くても1ケース(15キロ)で7万円ほどの競り値でしたが、今年の春には2倍の15万円にまで跳ね上がってしまった。台湾産も使って当座をしのいでいる状態です』
 不漁に苦しんでいるのは、漁業関係者も同じ。由比漁協の宮原淳一組合長は、
 『サクラエビの漁獲高は年々減少傾向にはありました。2000年代は1,500~2,000トンは獲れていたものの、ここ最近は1,000トン程度、そして、昨年はついに380トンまで落ち込んでしまいました』
 サクラエビが水揚げ金額の9割を占める由比漁協では昨秋、断腸の思いで休漁を決断。さらに、もうひとつの漁期である今年の春も駿河湾の由比冲から沼津沖までを禁漁にした。
 結果、今春は85トンと過去最低の漁獲高となった。
 では、サクラエビが伊勢えびより高級品となった不漁の背景には何があるのか。
 実は、地元ではかねてからサクラエビの漁場・駿河湾に注ぐ富士川の『濁り』が問題視されてきた。富士川の水質を調査した『たかはし河川生物調査事務所』代表の高橋勇夫氏によれば、
 『水の濁り方は尋常ではなかった。川底まで太陽光が届かず咬合性ができないため、川底の石には苔が生えません。苔を食べるアユをはじめ、ほとんどの魚が生息できない状態なのです』
 生コンも投棄
 問題を追及する中沢通訓静岡県議が話を継ぐ。
 『富士川の濁りはサクラエビの産卵場である駿河湾にまで広がっています。エサとなる植物プランクトン光合成にも影響が出て、生育に支障が出ている可能性は否定できません』
 そして、富士川の濁りの『発生源』としてある企業の名前を挙げるのだ。
 『富士川の上流では、日本軽金属が雨畑ダムという発電用の民間ダムを運営しています。ただ、そのダムはほとんど砂で埋まり、濁水が川に流れ込んでいる。さらに、日本軽金属の関連企業が雨畑ダム周辺で砂利を採取した際、余分な汚濁を上流域に不法投棄していたことも判明しました』(同)
 不法投棄についてはすでに山梨県警が捜査に着手。加えて、関連企業が数千トンの生コンを川岸に廃棄していた疑いも浮上した。令和の時代に、高度経済成長期の公害問題のような『垂れ流し』が横行していたことに呆れるのを通り越してエビ反りする他ない。しかも、日本軽金属は1部上場の日本軽金属ホールディングスの主力企業である。
 『問題はまだあります。日本軽金属は発電施設に使った汚水を駿河湾に直接流していたのです。こうした許し難い行為がサクラエビ資源の減少を加速させているのではないか』(同)
 ついに7月末には静岡・山梨両県知事が、雨畑ダムんの堆砂問題の解決に当たることを表明するに至った」
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 現場の苦労を知ろうとしない都市の学者は消費者は、地方の農家や漁師の無能無策を無責任に非難する。
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 現代日本人は、伝統文化であった「水に流す」という意味が理解できなくなった。
 つまり、川に対する神聖不可侵的意識が現代日本人の思考から消えている。
 現代日本人の衛生観念や美意識は、無栄養の無色透明、無臭、無味である。
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 日本近海の海底には、日本人が捨てた大量の生活ゴミ、産業廃棄物によるヘドロやプラスチックゴミが存在している。
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 現代日本は、利益の為、金儲けの為に自然を破壊している。
 少子高齢化の人口激減で日本経済が衰退する以上、急増する老人の老後生活費を稼ぐ為には「背は腹は替えられず」、自然を壊して金を作らねばならない。
 例えれば、石灰岩の山を削って建材のセメントに、良質な粘土を掘り起こし陶器・瓦に、石油や石炭を燃やしてエネルギーに、かえる。
 人間生活や経済活動の全てが自然破壊である。
 現代社会は自然破壊の上に存在する。
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 日本は、日常だされていた膨大な生活ゴミ・産業廃棄物を海外に運び出していたが、諸外国から受け入れを拒否され始めた為に、そのゴミの山を日本国内で処理・処分しなければならなくなった。
 膨大な生活ゴミ・産業廃棄物の山は、日本経済や日本人の豊かさの証拠である。
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 日本は自給力の乏しい国である為に、必要以上の食糧・物資・エネルギー(石油・ウラン)をアメリカあるいはアメリカの影響下の国や地域で購入し、アメリカ軍が安全を確保する海・空・陸を利用して日本へ輸送している。
 日本の世界第2位の経済力・国力は、こうして維持されている。
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 日本・日本人は、自然を愛し、自然を大切にし、自然と共に生きている、それはウソである。
 昔の日本・日本人=祖先は、自然宗教=日本神道を持ち、自然崇拝、自然信仰で生きていた。
 現代の日本・日本人と昔の日本・日本人=祖先は、思考から行動まで全ての面で別の日本人である。
 日本人は、事実に基づく歴史が嫌いで、自分が納得できる架空の時代劇が好きである。
 現代流行している、歴史学や失敗学は自分が犯した失敗の原因を昔=祖先に求める免罪符として悪用されている。
 つまり、現代の歴史学や失敗学は無意味どころか有害である。
 現代の日本・日本人は、歴史を鑑として真摯に学ばず、自分の愚かさを隠蔽する為に悪用している。
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 現代日本で、無宗教反神論を口にしながら自然保護・自然愛護・動物保護を声高に騒ぎ立てる分別なき日本人は、特に、自然を愛していないし、自然を大切にしていないし、自然と共には生きていない。
 昔の日本・日本人が普通に持っていた美徳は、昔の日本・日本人=祖先の美徳であって、現代の日本・日本人の美徳ではないし持っているとは限らない。
 まして、現在の日本・日本人が犯した失敗の原因を昔の日本・日本=祖先人に押し付けて逃げる今どきの日本・日本人には、特にそれが言える。
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 現代日本人は、流行している失敗学を、自分が犯した愚かな失敗の責任から逃げる為の免罪符に悪用している。
 無責任なえげつなさは、バブル経済崩壊後から今日に至るまで目立つ。
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 現代日本人は、祖先が普通に持っていた良い所を自分に当てはめ自分を褒め励まし卑猥に自慰(じい)に耽り、自分の悪い所は全て祖先に擦り付け・押し付け罵詈雑言で呪っている。
 罪は、昔の日本・日本人=祖先にはなく、あるのは現代の日本・日本人である。
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