🍘47〗ー1ー日本のリーダー論。日本人は上司になればなるほど無能になる。~No.143 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 2023年12月21日 MicrosoftStartニュース 現代新書編集部「多くの日本人が知らない、じつは「上司になればなるほど無能になる」という組織の大問題
 なぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか? 張り紙が増えると事故も増える理由とは? 飲み残しを放置する夫は経営が下手?
 仕事から家庭、恋愛、科学、歴史まで、東京大学史上初の経営学博士が、人生の不条理と不都合の根本原因をひもとく注目の新刊『世界は経営でできている』。
 一見経営と無関係なテーマに経営を見出すことで、経営の概念と世界の見方がガラリと変わる!
 人は無能になる職階にまで出世する
 「働かないおじさん」問題やブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)現象が話題になって久しいが、仕事と組織をめぐる問題は尽きない。
 なぜ、仕事は、組織は、うまくいかないのだろうか。
 〈残念なことに、むしろ無意味な何かを生み出すことを仕事だと思っていたり、恐ろしいことにこれこそが経営だと思っていたりする人もいる。
 なぜここまで会社には真の意味での仕事/価値を創り出す「経営」をおこなっている上司がいないのだろうか。その一つの理由は、「人は無能になる職階にまで出世する」という数理的に証明できる法則があるためである。〉(『世界は経営でできている』より)
 『世界は経営でできている』では、「次から失敗は巧妙に隠されるようになる。失敗は上司が気付いたときには取り返しがつかないほどに肥大化するようになる」とも語られる。
組織の上層部は無能だらけになるわけ
 一体、「人は無能になる職階にまで出世する」とはどういうことだろうか。
 〈特定の職階で優秀だったものが次の職階でも優秀である確率は低い。ただし上位階層のポストの数は少ないのでこれ自体はあまり問題でもない。問題なのは、確率論的にいって「特定の職階では優秀だったが次の職階では優秀でない人」が多数いるということだ。
 彼らは新しい職階では評価されないため、さらに上位の職階に進まずに適性のない職階にとどまることになる。こうしたことがあらゆる職階で起こると組織の上層部は無能だらけになるわけである。〉(『世界は経営でできている』より)
 職階の数が多い組織ほどこうなる。つまり、上司が無能な組織はあちこちに存在するのだ。
 『世界は経営でできている』では、「すべての人が大なり小なりこうした無意味な仕事もどきを作りだしている。本当の責任はすべての人にある」とも指摘される。
 仕事をどのように「経営」していくのか。すべての働く人が問い続けなければならない。
 つづく「会社役員の「営業成績が平均未満の人間はクビ」発言が「決定的に間違っているワケ」」では、経営思考が足りない企業で起きうる「悲劇」について分析する。
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 日本の組織では、個人の才能や実績ではなく、上司にゴマスリが上手いイエスマンだけが出世する。
 カリスマ的元経営者は、「老害」として院政をひいて組織を私物化する。
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 ソ連軍を指揮したジューコフ将軍は40年5月、スターリンに接見した。日本軍の評価を尋ねられ、「兵士は真剣で頑強。特に防御戦に強いと思います。若い指揮官たちは、狂信的な頑強さで戦います。しかし、高級将校は訓練が弱く、紋切り型の行動しかできない」と答えている。(「ジューコフ元帥回想録」)
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 日本人の政治家、官僚、経営者には、欧米では有り得ないような人格を疑うくだらない理由における不祥事が絶えない。
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 12月19日 産経新聞「「大変恥ずかしい」と述べるも酩酊して自覚なし セクハラで社長解任のENEOSホールディングス斉藤猛
 ENEOSホールディングスの齊藤猛社長が不適切行為で解任された問題で、会見する西岡清一郎社外取締役(中央)ら=19日午後、東京都中央区(三尾郁恵撮影)
 酒席での女性に対する不適切行為で19日付で解任された石油元売り大手ENEOSホールディングスの斉藤猛社長が社内の調査に対し、「度を越して飲酒したこと自体が問題。大変恥ずかしく申し訳ない」などと述べていることが分かった。同社取締役で常勤監査等委員の西村伸吾氏がこの日に開いた記者会見で明らかにした。
 西村氏は斉藤氏の当日の飲酒量について「自制心を失ったということなので相当な量だったと推察される」とした上で、「当人は行為をしたこと自体の自覚は持っていない」と説明した。
 同社によると、斉藤氏は酩酊した状態で同席した女性に抱きつくなどの不適切な行為をしたとの通報が11月末にあった。監査等委員会が主導して調査した結果、事実と判明したという。
 この懇親に一緒に参加していた幹部2人も処分された。須永耕太郎常務執行役員は同じ女性に対し、女性の役割を決めつけるような不適切発言をしており、月額報酬30%を3カ月間減額とする処分を受けた。谷田部靖副社長は斉藤氏と同様に代表権を持ち、コンプライアンス部門のトップであったにも関わらず、斉藤氏の行為を止められなかった責任を問われ、辞任勧告に基づき辞任した。
 同社では昨年8月、杉森務会長が突如辞任を表明。後日、女性に対するセクハラ行為があったことが判明した。斉藤氏は会社の再建に取り組んでいたが、自らが同様の問題を起こし、解任に追い込まれた。
 ENEOSHDが社長解任 酔ってセクハラ
 元会長の辞任は女性への「セクハラ」 
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 12月21日 MicrosoftStartニュース SPA!「「お前んトコの契約全部切るぞ」取引先の“カスハラ中年”の顔色を一変させた上司の行動――2023年大反響トップ7
2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にランキングを発表。苦しいサラリーマン本音が漏れる「会社員」部門、第1位の記事はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年4月28日 記事は取材時の状況)
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 お店や企業に対し、理不尽な要求や暴言など悪質なクレームを行うカスハラ(カスタマーハラスメント)。その多くはお客や消費者によるものだが、取引先の担当者の中にもカスハラまがいの態度でクレームを入れてくる者も。それも取引停止を脅しのようにチラつかせてくる場合も珍しくない。
 建材メーカーで受注業務を担当する宮村正臣さん(仮名・31歳)も日常的にカスハラの被害に悩まされているひとり。少し声が高いせいか年齢以上に幼く思われるらしく、担当者の中には明らかに見下した態度を取る者もいるそうだ。
◆“要注意人物”への対応に苦慮
 「なかでもひどかったのは私が勤める支社と同じ市内にある建設会社のアラフィフの担当者Mさん。その会社とは30年来の付き合いがあり、お得意様なのですがアナログな方で用件があるときは電話。
 しかも、それならまだいいほうで直接会って話さないと気が済まないらしく、コロナ前は月に何度も先方に呼び出されていました。私の支社から比較的近い場所とはいえ、往復で40分はかかります。
 一度、リモートでの打ち合わせを提案したのですが、『直接膝を突き合わせて話をするのが筋だろ!』って怒られました(苦笑)」
 この取引先は宮村さんが受注担当になる数年前に代替わりして、先代の息子が新しい社長に就任。Mさんは彼が連れてきたそうだが、先輩社員から業務を引き継ぐ際に“要注意人物”と伝えられていた。
◆“社長と友達”アピールでマウントを取ってくる?
 「先輩は私より2回り近く年上でMさんとほぼ同世代でしたが、『絵に描いたような横柄な人物』って。聞いてもないのに社長の学生時代からの遊び仲間だと自慢し、遠回しに『俺は社長の友達だから機嫌を損ねないように気をつけろ』と言われているように感じました。でも、ウチの社長ではなく自分の会社の社長と友達ってアピールされてもこっちには全然関係のないことなんですけどね(笑)」
 相手はそれほど大きな会社ではなかったが、宮村さんが抱える取引先の中では大口。そのため、Mさんにせがまれて何度か接待したが、ここぞと言わんばかりに高い酒ばかり注文してきたという。
◆「指定した期日までの納品は無理」と断ると…
 でも、それ以上にキツかったのは突然の発注。早いものは2~3営業日で配送されるが、納品までの期間は商品によって異なる。なかには半月やそれ以上かかる商品もあり、そのことはカタログや発注専用のウェブサイトに明記していたが、そんなのお構いなしに「来週までに納品してくれ」と無茶ぶりされることもあったそうだ。
 「特に2020~21年は新型コロナの影響で海外からの輸入が激減し、普段よりも納品に期間を要する商品が多かったんです。そのことも普段から何度も話していましたし、希望する期日までの納品は難しいと説明しました。
 すると、『お前んトコの契約全部切るぞ』と恫喝。私の一存では答えられないので折り返し連絡する旨を伝え、上司に相談しました。Mさんの件は先輩が担当していたころから問題視されていたので『無理難題言ってくるなら受注を断っても構わない。最悪、取引がなくなってもいい』とゴーサイン。社長の許可を取り付けていることも確認し、Mさんには今回は受注できないと正式に断りました」
◆理不尽な脅しに対して上司は…
 なんと、この日の午後にアポなしで宮村さんの支社に乗り込んできたとか。仕方なく会議室に案内すると、「ふざけるな! こっちは契約を切ってもいいんだぞ!」など大声で脅してきました。
 ところが、後から部屋に入ってきた上司が「こちらも契約終了の件については承知しています」、「私の部下を侮辱するようなことは言わないでいただきたい」などと静かに反論。これにMさんはさらにブチ切れていたが、「御社との件は社長である父から一任されています」と言った瞬間に相手の顔色が一変する。実は、上司は社長の息子で次期社長と言われている人物だったのだ。
◆実は、上司も取引先にキレていた
 「ウチの会社も小さな建材問屋ですが、地域内の建設業界における影響力はそれなりにあります。さすがに次期社長が相手では旗色が悪いと思ったのか謝ってきましたが内々に済ませるレベルではありません。商品はこちらの指定する日で納品することになりましたが、上司はMさんについて彼の会社の社長に抗議。その際、長年の付き合いから他社より安く設定していた卸し価格の値上げを通告したそうです」
 後日、上司に誘われて飲みに行った際、このときのことを尋ねるとニヤッと笑みを浮かべ、「私も内心ムカついていたからね」と一言。それで相手をギャフンと言わせ、値上げを受け入れさせて利益を増やしたのだから大したものだ。
 「ちなみにMさん、社内でもパワハラまがいの態度を取っており、それが原因で辞めた社員が大騒ぎして大問題に。昨年、追われるように会社を辞めたそうです。おかげでこの日の酒はいつも以上に美味かったです(笑)」
 ここまでひどい取引相手もなかなかいないが、それでもいざという時に上司が守ってくれるのは部下としては心強い。できればこんな上司の下で働きたいものだ。
 <TEXT/トシタカマサ>
 【トシタカマサ】
 ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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12月22日 産経新聞「「スキャンダルは想像以上に広範囲」…海外メディア断罪 ダイハツ不正問題
20日、記者会見で謝罪する(左から)ダイハツ工業の星加宏昌副社長、同社の奥平総一郎社長、トヨタ自動車中嶋裕樹副社長=東京都文京区(岩崎叶汰撮影)
ダイハツ工業の品質不正問題は外国メディアも連日取り上げるなど、海外にも大きな波紋を広げている。
 ロイター通信は、「スキャンダルの範囲が想像以上に広範であり、長期に渡るものだった」と、不正の根深さを指摘。その上で「質と安全性に関する会社の名声を傷つけるのに等しい」と断罪した。
 ダイハツは、インドネシアやマレーシアを中心に海外事業を展開しており、東南アジアでは人気の車種。タイの英字紙「バンコク・ポスト」(電子版)は、ダイハツロゴマーク「D」をあしらった看板の写真を大きく掲載した上で、「安全性を確認する認証試験で不正を行ったダイハツは、すべての車の出荷を停止した」などと詳報した。
 ダイハツロゴマーク
 一方、ブルームバーグ通信はダイハツの親会社であるトヨタ自動車に言及。「トヨタは(グループ会社の)日野自動車の排気不正問題に続き、またも現場の不正を暴かれた」と相次ぐ不祥事に驚きを示し、「不正を見逃したトヨタにとって、信頼構築は大きな挑戦となる」と強調した。
 ダイハツの不正問題は、メルセデス・ベンツBMWなど、高級車製造で知られる自動車王国ドイツでも注目されている。独高級誌「シュピーゲル」(電子版)はダイハツの奥平総一郎社長、トヨタ中嶋裕樹副社長が記者会見で深々と頭を下げる写真を掲載し、日本社会に大きな衝撃を与えている実態を伝えた。
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