💫11}─2─古代の狩猟採集社会とはジャングルの家畜化と狩りに参加する女性であった。〜No.84No.85No.86 ⑩ 

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本民族の島国食生活と欧米・中国・朝鮮の大陸食生活とでは、本質的に、根本から違う。
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 現代の「人は手付かずの大自然の中で自給自足の生活をするのが好ましい」は、ウソである。
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 2021年9月3日号 週刊朝日パスカルの万脳学  池谷裕二
 ジャングルの家畜化
 ジャングル。この言葉から思い浮かべるのはどんな風景でしょう。樹木がうっそうと茂り、ときどきスコールが命の水をもたらす。手つかずの大自然が、鳥や昆虫などの多様な動植物を育んでいる。そこに暮らす人々は、豊かな森林から食料や薬を裾分けしてもらい、ひっそりと、そして力強く生活している。
 そんな原始のイメージを、サンタカタリーナ連邦大学のフローレス博士らは、6月の『ネイチャー』誌の論文であっさり覆します。一見自然に見える森林は、実は、すでにヒトの手が入った人工的な風景だというのです。
 ポイントは、ヒトが食用と薬用にできる植物は、それほど多くないこと。たしかに熱帯雨林は種の多様性という点では群を抜きます。しかし、ヒトに有益な植物は、全体からみればごくわずか。直接的には役立たない植物が大半です。つまり、あの雑多に混淆(こんこう)する大自然で有益な植物種を探り当てるは、とんでもなく骨が折れる作業です。少しでも労を減らすために、おそらく太古の人々は、有用な植物が群生する地域に居を構えたことでしょう。
 とはいえ、そうした植物も採取を繰り返せば底をつきます。当然、新しい地域を求めて引っ越すわけですが、この暮らしは非効率で不安定です。そこで、彼らは有用な植物を周辺に植えて増やすことを始めます。いわゆる栽培をすることで、自然が『豊か』になり、住みやすくなります。
 ヒトにとっての自然の『豊かさ』とは、ありのまま原始という意味ではありません。『どれほど自然がヒトに恩恵を与えてくれるか』です。未開のままの自然は、ヒトには厳しく、決して『豊か』ではありません。そこで、草昧なジャングルがヒトに優しくなるよう、人為的に加工するのです。これをフローレス博士らは『家畜化』と呼びます。食糧供給量を増やすために生態系を操作し、有益種を拡大させるのです。
 私たち人類が熱帯林に進出したのは4万5000年前から1万3000年前にかけて。以来長きにわたってジャングルに関する知識や技術を蓄積し、家畜化を進めてきました。これに伴い自然の景観も変わります。たとえばアマゾン川流域では、ブラジルナッツの木が主要な種ですが、これは元来そこに群生していたものではなく、何千年も前から先住民によって選ばれて栽培されてきたものです。
 一見自然に見えるアマゾン地域でも、食用種を調査すると、古代の集落跡に近づくにつれ食用種が増え、離れていくにつれて、別の古代の集落跡に近づくまでは減少していくことがわかります。つまり、有益な植物が群生するエリアが不自然に点在しているのです。
 家畜化、人工、不自然、加工。そんな単語を並べると、悪い印象を与えるかもしれませんが、そんなことはありません。先住民や地域住民は熱帯林を管理することで、むしろ自然を維持してきたのです。現在、世界の熱帯地域では。10億人以上の人々が栄養と建康を森林資源に依存しています。
 近年の急速な森林破壊や未開文化の現代化にyって、そうした熱帯林が危機にさらされています。ヒトが丁寧に自然の世話をして、自然もそれに応え、ヒトに恵を返す。ヒトと熱帯林の共生は一朝一夕に始まったものではありません。」
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 人の手が入らない樹木が生い茂る大自然とは、島・陸地がない大海原と同じように、人間が生きるには過酷な自然環境で、下手をすると命が奪われる死の場所でもあった。
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 狩猟採集はジャングルの家畜化で安定した量の食べ物が確保できた。
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 2021年2月5日号 週刊朝日パスカルの万脳学  池谷裕二
 女性が狩りをしていた証拠
 ……
 石器時代に『狩猟採集』の生活を送っていた頃から、男性は獲物を狩り、女性は果実や貝を採るという、男女の役割分担がありました。現在、狩猟採集型の生活スタイルを取っている民族でも男女分業が見られますから、これは確かなことです。
 ──という決めつけに、カリフォルニア大学のハース博士らは異議を唱えます。博士らは、古代の遺跡からは埋葬された女性とともに、しばしば狩猟の道具が見つかることに注目しています。
 この事実は、これまでにも知られていました。しかし考古学者は、これを女性が狩りをしていた証拠とは捉えませんでした。『調理用の刃物だ』『遺体を守る願いを込めて埋葬された神儀用の護身具だ』という解釈に逃避していたのです。なかには『DNA判定ミスで性別を誤ったのでは』とする極端な意見さえありました。
 ハース博士らは昨年11月の『サイエンス・アドバンシズ』誌で、1万7000~4000年前の南米アンデス山脈の遺跡107ヵ所に埋葬された129人について、骨学、タンパク質学、同位体検査を用いた総合的調査を行ったところ、狩猟具とともに埋葬された27人のうち11人は女性であることを突き止めました。博士らは遺跡調査の結果も考慮し、狩人の30~50%は女子だったと結論づけています。
 狩猟具は主に大型動物を仕留める飛び道具アトラトル(弓矢の原型)です。アトラトルは制度が低く、またリロードに時間がかかりますから、狩猟を成功に導くためには狩人の頭数が肝心です。集団育児の習慣が根付いていた当時、妊娠や授乳中でない若い女性は、最前線で活躍する貴重な戦力だったのでしょう。
 両性を並べて書くときに『男女』と男を先に置き、『狩猟採集』でも狩猟を先に据える──。こうした細部にもはや違和感を感じない私の感覚が、いかに麻痺しているかを実感させられる論文です。古風な考えにとらわれ、カギがかかっていたのは、どうやら私自身の脳だったようです。」
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 狩猟採集の民でも、広い範囲を移動する遊牧民と狭い範囲を移動する放牧民とは違う。
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 ジャングルの家畜化を最も成功させたのは日本民族の祖先である縄文人であった。
 そこに、東アジアから移り住んできた弥生系渡来人が揚子江流域で盛んに行われていた水田稲作を持ち込んだ為に、豊富な食糧で日本の人口は爆発的に増え始めた。
 縄文人が作り上げた自然環境が、里山である。
 現代日本は、経済の為に、命溢れる騒々しい里山を破壊し死の静寂に支配された山野にかえている。
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 古代の女性で妊娠や授乳中でない若い女性は、男性に協力して危険な大型動物を狩る最前線で活躍する戦士であった。
 ホモ・サピエンス(現生人類)が、ネアンデルタール人など他の人類との生存競争や生活空間争いに負けず生き残り、現代まで子孫を残せたのた命の危険を顧みずに戦った女性がいたからである。
 「女は戦士」それが、弱肉強食、適者生存による自然淘汰を決定付けた。
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