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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
2020年1月号 中央公論「米国が中国を再逆転、ネクスト大国が台頭
新たな『大国の興亡』は人口動態から展望できる
宮家邦彦×神保謙
人口動態予測と覇権国家のゆくえ
神保 30年後、50年後といった未来予測は、あまりに変数が多いため、ほとんど当たりません。唯一、人口動態だけは確度が高い高いと言われていますから、まずはそこから考えてみたいと思います。
現在の世界人口は約77億人ですが、国連の推移によれば、2050年には97億人に急増します。それ以降は急増のカーブが緩やかになり、2100年には109億人と予測されます。また、人口が増加する地域の大半は、南アジアとアフリカ以南に偏在しています。逆に言えば、ほとんどの先進国では人口が増えず、高齢社会に突入していきます。
こうした予測から、アフリカはラスト。フロンティアであるとか、労働生産人口が集まる特定の場所の成長をどのように活かしていくかが長期戦略になるとか言われています。その一方で、過剰人口によって貧困や環境負荷の増大、資源の枯渇、定住できない人たちが移民になる、などのリスクも指摘されています。
ところが、2019年2月に出版された『Empty Planet(誰もいない地球)』(D・ブリッカー、J・イビットソン著、未邦訳)では、国連の推計より遥かに速いペースで世界人口は減少に転じる、しかもそれは不可逆的であると論じています。
理由は二つあります。一つは、新しい産業は単純な労働集約産業でないため、知識集約型の人材を育てなければなりません。そのためには、多くの子供を育てるよるも、1人か2人の子供に徹底的に教育投資するほうがいいというもの。
もう一つは、女性の自立。例えばフィリピンでは、この10年で合計特殊出生率が3.4から2.6に下がりました。これは教育の浸透と大きな関係があるというのです。
このような人口カーブを描いた場合には、成長の果実とその影が、これまでの予想より遥かに早く出てくると考えなければなりません。
宮家 世界の人口動態は重要ですが、大国の覇権争いや安全保障の観点から見ると、人口だけでなく、少なくとも『領土、人口、資源、軍事力』の四つがポイントになります。
この観点からすると、現時点での世界のメジャーリーグは、アメリカと中国とロシア。マイナーリーグは、日本やヨーロッパとなります。
国ごとに今後の展望を見ていきますと、まずアメリカの人口は減りませんし、世界中から野心のある優秀な人材が流入する。あれだけ資源の多い大陸に3億人しかいませんから、国家主権の時代が続く限り、その力が衰えるとは思えません。
ロシアは人口が減り始めていますから、今後、転落するかもしれません。しかし、広大な領土、豊かな資源、強大な軍事力があるため、なかなか勝てなくなっているもののメジャーリーグに残っています。
軍事力に関しては、軍の能力だけでなく、その国が軍事的な意思を通す意図がどれだけあるかを見る必要があります。軍の能力は人口が増えれば大きくなりますが、AI化が進めば人口は必ずしも決定的な問題ではなくなるかもしれません。もちろん、1億人を失ってもまだ何億人もいる国とそうではない国とでは、最終的な能力の差はでてきますが。
また、国家の軍事的意図は極めて重要で、ウクライナやアメリカの大統領選にも関与するロシアの動きを見ていると、中国よりも遥かに強いように思います。
中国の人口は桁違いに多いのですが、これから減少していきます。領土は広大で経済力もありますが、資源が決定的に足りません。
日本やヨーロッパは確実に人口が減り、資源もない。軍事力もたいしたことはありませんから、メジャーリーグには入りません。」
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必要の人材とは、金太郎飴的な平々凡々として特殊性のない労働集約的多数ではなく、他に代えられない特殊スキルを持ち尖った知識集約的少数である。
知識集約的少数とは、日本人とは限らず、韓国人・中国人・東南アジア人・インド人・アフリカ人そのた人種・民族にこだわらない。
才能ある人間が必要なのでああって、才能ない人間はいらない。
才能がない多数の自国民を保護する為に、才能がある少数の外国人を差別し排除する国は生き残れない。
才能ある少数の人材がAIやロボットをプログラムで操り、才能がない多数の人間はAIやロボットに支配される。
その意味で、AIやロボットは人類を超える事はありえない。
如何に、少数の優秀な人材を獲得かが国家の浮き沈み関係し、人道的見地から多数の優秀でない人間を抱えれば衰退するしかない。
少子高齢化による人口激減する日本が、民族国家日本に拘り、ナショナルアイデンティティーを維持しようとする限り衰退するしかない。
その壊すべき象徴が、日本にしかない男系父系Y染色体神話である。
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