関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
生まれる時に700個の遺伝子が自然に突然異常を起こす。
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人間は、完全な生物ではなく、数多くの細菌やウイルスに依存して生きている。
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がらくたワールド仮説。
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生き残るのは、強い生物ではなく弱い生物である。
広大に広がる不毛な大地に進出し、過酷な環境に適用し変化できた生物だけが生き残った。
順応し変化できなかった生物は、絶滅した。
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メギンソン「生き残ることができるのは最も強い者でも最も賢い者でもない。変化に対応できる者だ」
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人類の誕生は、絶対神の愛の意思ではなく、太陽系における地球が置かれた位置と、地球の自然環境による単なる偶然に過ぎなかった。
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宗教的人種差別主義者は、絶対神に愛された白人は絶対神に似せて作られ、猿は絶対神に愛されなかった人間の姿なのだと確信していた。
非白人の有色人種は、絶対神に愛された白人と愛されなかった猿の中間の生物であると。 よって、チャールズ・ダーウィンが『種の起源』で「人間は猿から進化した」と唱えた事に、『聖書』の教えを否定する異端であるとして猛反対した。
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生物の進化とは。
弱者の生きる道は、絶えず体力や知力を高め、特化させた能力の進化を止めない事であった。
弱者には、嘆き悲しむ暇などありはしなかった。
生物の進化とは、脳や身体を死滅するところまで追い詰めて初めて起きる。
生物の退化とは、脳や身体の機能を使わないところから始まる。
生物とは本来怠け者で、苦労を嫌って楽をしたがる。
弱者は進化を続け、強者は進化を止めた。
生物は進化の過程で、突然変異を起こして別の種族を生み出した。
人類は、進化と突然変異で生まれたが、同時に心臓や脳や精神に多くの病気を持っている。
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人の運命は、神の意思ではなく遺伝子によって決まり、遺伝子によって運命は変える事ができる。
人の遺伝子は、約1万9,000個あり、98%はゴミとされてきたが研究によって秘められた役割があるとされている。
出産して子供が生まれる度に、両親から遺伝子を受け継ぎながら約700個の遺伝子が自然に突然異常を起こす。
遺伝子異常を繰り返したホモ・サピエンスが、人類として生き残り、子孫を残してきた。
変化を怖れ、変化を嫌い、変化しない生物は、死滅するしかない。
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遺伝相続として、祖父が獲得した体質や性質はDNAの情報に取り込まれ、孫のDNAに影響を与え運命を決める。
恐怖も、DNAスイッチで親から子供に受け継がれていく。
人体は、経験や影響を受けてDNAスイッチをオンとオフに切り替えながら生き、進化、進歩してきた。
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ウィキペディア
遺伝子は、ほとんどの生物においてDNAを担体とし、その塩基配列にコードされる遺伝情報である。ただし、RNAウイルスではRNA配列にコードされている。
機能
遺伝子はDNAが複製されることによって次世代へと受け継がれる。複製はDNAの二重らせんが解かれて、それぞれの分子鎖に相補的な鎖が新生されることで行われる。
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デオキシリボ核酸(英: deoxyribonucleic acid、DNA)は、核酸の一種。地球上の多くの生物において遺伝情報の継承と発現を担う高分子生体物質である。
構造
構成物質と二重らせん構造[編集]
DNA はデオキシリボース(五炭糖)とリン酸、塩基 から構成される核酸である。塩基はプリン塩基であるアデニン(A)とグアニン(G)、ピリミジン塩基であるシトシン(C)とチミン(T)の四種類ある。T。2-デオキシリボースの1'位に塩基が結合したものをデオキシヌクレオシド、このヌクレオシドのデオキシリボースの5'位にリン酸が結合したものをデオキシヌクレオチドと呼ぶ。
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ユヴァル・ノア・ハラリ「サバンナの負け犬だった我々サピエンスが今の繁栄を築いたのは妄想力のおかげ」(『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』)
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松尾豊(東京大学大学院工学系研究科准教授)「『考える脳 考えるコンピューター』という本の中で、著者のジェフ・ホーキンスが書いていたのは、人間あるいは動物は『何かおかしいという事を気付く為に脳ができている』と言う事です。何かおかしいと気付けると、そこに敵がいるとか餌が有る事が分かるから、生存確率が上がる。……人間には進化に由来する部分があるわけですが、それと知能とは違うと私は思っています。進化に由来する部分というのは、生き残る為に人間が培ってきたもので、自分を守りたいとか子孫を残したいといった感情や本能の事です。知能の部分というのは、何か目的を与えられた時に、それを如何に効率的に達成するかという問題解決の手段です。人間は、知能という凄い便利な道具、問題解決の道具を使って、生存確率を高めるという目的の為に、様々な問題を解いてきました」
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動物が生きていく為には、自分より弱い生物を捕食しなければならない。
人間は特に獰猛で、食べられる物は何でも食べ、その上に趣味として他の生物を狩猟して楽しんでいる。
食料とはせず、自己満足の為に他の生物を殺すのは人間だけである。
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稲垣栄洋「人類の進化をたどれば、私たちは常に弱者であった。弱者は常にさまざまに工夫し、戦略的に生きることを求められる。そして、他の生物がいやがるような変化にこそ、弱者にチャンスが宿る」(『弱者の戦略』)
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福岡伸一(青山学院大学教授)「植物と動物の性質を持つミドリムシみたいに、境界線を作らないのが、これからは大切なんだ」
「生命は海から上がってきたのであって、海と陸とを分断するとは命を断つ事だ」
出雲充(ユーグレナ社長)「(ミドリムシは)名前が悪くて芋虫や毛虫の仲間だと勘違いされるんですが、ワカメや昆布、ひじきなどの海藻の仲間なんです。しかし、動物のように細胞を変形させて移動することもできます。言わば〝動くワカメ〟なんです」
ミドリムシは、59種類の栄養素を持っている。
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1920年代 アメリカの各州は、進化論を教えてはならないという法律を制定した。
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2014年 ギャラップ調査。アメリカ人の42%が、「神が人類の今の姿を創造した」と回答し、進化論を否定した。
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生物は下等生物から高等生物に進化し、餌にされる弱い生物は捕食動物から逃げ回りながら新たな能力を獲得し、そして人類が誕生した。
人間の脳は、自然環境の変化ではなく、生存の為に他者との競争に勝利しようとする知恵で巨大化した。
人間は、他者との勝負に勝つ事で強くなって生きられるが、他者との如何なる関わりをも避ける者は生きられない。
「脳を持たない生物は存在するが、身体を持たない生物は存在しない」
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人類の社会脳とは、相手とコミュニケーションをとり群れ・社会集団を形成する為の働きである。
社会脳は、生後2日目頃に母親とのやり取りで設定されるおいわれている。
人類の脳は、他者を認識し、他者と接し、協力して大きな運命共同体をつくる事で発達してきた。
それは同時に精神的負担となる為に、自分は他者とは異なるうという違和感を感じ、群れから離れて一人になりたいという衝動を生んだ。
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人間の脳の容積は、頭の良さには関係ない。
人類は、他の動物より大きな脳を持つ事で、高度な知能を獲得したが、同時に満たされる事のない欲望を抱くようになった。
空腹でないのに、動物を娯楽として殺害する。
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人間の感情は、左側に表れる。
山極壽一(霊長類学者)「チンパンジーは獲った所で食べるけど、人類はわざわざ仲間の所に持ち帰って皆で食べる」
類人猿と人類の違いは、自分一人で食べる「個食」か仲間と一緒に食べる「共食」かである。
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人類の祖先である猿人は、700万年前に「人類のゆりかご」と呼ばれたアフリカ大陸に忽然と出現した。
最初の祖先である猿人は、樹の上で裸で生活していた。
日本人を含む全ての人類の祖先は、アフリカ人である。
化石人骨の発掘調査が進むにつれて、人類の誕生は更に古くなる。
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人類史からすれば、アフリカ人を差別する亊は自分の祖先を差別する亊である。
科学的に、人類が地球に誕生した必然性はナゾである。
人類は、アフリカの大地に突然現れたミュータントである。
そこには、如何なる神も存在しない。
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人類という生物は、20種以上存在し、6度は死滅したと言われている。
人類が生き残ったのは、進化して優秀になったからではない。
度重なる気候変動で大移動を続け、不運にも不適切な生活環境に辿り着けなかった人類は死滅し、幸運にも適切な環境に辿り着いた人類は生き残った。
環境に合わせて自分をミュータント化した人類と、生活を工夫して生き方をイノベーターできた人類が、生き延びた。
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サルと人間の違いは、生まれた子供が何時母親に抱きつくかである。
サルの赤ん坊は、生まれた時から母ザルに抱きつき、母ザルが動いても振り落とされないようにしがみついている。
成長して自分で動けるようになると、人見知りする事なく仔サルグループに加わって一緒に遊ぶ。
仔ザルグループは、群れの子供であれば無条件に遊び仲間に加えた。
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人類はサルから別れて進化したが、人類とサルの進化の過程でどこがつなぎ目になるか不明とされている。
その不明な点を、ミッシング・リンク、「欠けた環」と呼ばれている。
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全ての動植物は、時代や生息地での様々な条件下で独自の進化をとげ、分化し別種に別れ交わる事なく棲み分けを行う。
例えば、昆虫の蝶でアゲハチョウ、キアゲハ、ギフチョウは別種である。
唯一。人類だけが、同血族で集団を作り他血族を排除し、肌の色・民族・国家・宗教・文化を理由にして対立し戦争をし殺し合っても分化が起きず、依然として同一・単一種である。
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ネアンデルタール人のDNA解析の結果、現生人類ホモ・サピエンスとは異なる人類である事が判明した。
ネアンデルタール人は、現生人類よりも巨大脳を持っていた。
ネアンデルタール人の脳は、1,490ml。
ホモ・サピエンスの脳は、1,350ml。
9〜4万年前 現生人類はネアンデルタール人と交配して、ネアンデルタール人の遺伝子を取り込み、ネアンデルタール人が持っていた機能を獲得した。
ネアンデルタール人の石器は、進歩がなかった。
ホモ・サピエンスの石器は、多様な石器を造り用途によって使い分けていた。
言語能力のDNAで、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の違いは一文字の「A」が「T」に変わっていた事である。
ネアンデルタール人は、他の人類との生存競争に負け、原因不明で死滅した。
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人は、絶対神によって、土やチリから創造されたと言う亊は絵空事である。
天地創造の造り主の奇跡は、そこにはない。
あるのは、宇宙の神秘としての自然の摂理であって、無から有を創造する絶対神の御技ではない。
全てが、偶然の産物であり、宗教とは無縁である。
宗教は、人間の勝手な思い込みによる想像の産物であるり、教祖と名乗る狂信者が多くの宗教を産み出しそして消滅させてきた。
大抵の宗教とは、無責任でいい加減なものである。
多くの宗教は、多額の寄付金を強奪するが如く集め、無用の長物的な、絢爛豪華な贅を尽くした教会や寺院などの宗教施設を建てた。
中には、善良な人間をたぶらかして排他的な宗教活動を行っている。
宗教が、政治、経済、軍事などに関わると碌な事が起きない。
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アポトーシスの発見。
R・ホロヴィッツ「出来損ないの細胞は自殺する」
人体では、1日に何百万もの出来損ない細胞が自殺するが、力がなく自殺できない不適格細胞が増殖して癌となる。
ホルミシス効果。
T・ラッキーは、弱った細胞に活力を与える為には放射線を当てると効果があると提唱した。
適量の放射線を被曝する事は、人体を健康にし、弱った細胞を元気にすると主張した。
日本人は、昔から放射性物質の多い温泉に浸かる湯当時治療があった。
放射線全てが、人体に悪いわけではない。
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奥村康(順天堂大学医学部、免疫学)「ウィルスをはじきとばしたり、日々発生するがん細胞を死滅させたりしているのが、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。これが強い人はがんになりにくく、風邪も引きにくい」
NK細胞は、体外から侵入する異物だけでなく、体内の異形細胞も死滅させている。
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人類は、生まれた不幸を呪い、絶望して生き、嘆き悲しんで死に絶えるのが運命である。
人類の誕生は、自然の偶然でたまたま生まれたのであって、そこに神はいなかった。
赤児は、生まれたくないと思いので母親の胎内に留まるべく抵抗するが、暴力的に強制的に引っ張り出される為に泣きながら出て来る。
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人間の身体を占めている水は、成人で60〜65%、子供で約70%、老人で50〜55%である。
人間は、60兆個の細胞からできている。
最近では、37兆個という説もある。
日々約1兆個が新しい細胞に入れ替わっているが、うち約5,000個ほどが突然変異を起こした細胞(異形細胞)である。
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人体には、200種4,000兆匹の細菌が寄生している。
口の中のプラーク(歯垢)1ミリグラムに、約10億もの細菌がいて、歯周病の原因となる。
歯周病の細菌や細菌が作る刺激物質が、糖尿病、脳梗塞、心臓病を悪化させる。
絶対神が、全てのモノを想像して創造したのか。
自然に、自然が必要とする条件を満たしながら自己創造したのか。
祖先神・氏神の人神を信仰する日本人には、絶対神による「天地創造」がどうしても理解できなかった。
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赤ん坊が10ヶ月後に誕生した時に持っている細胞は約3兆個で、増殖し、成人して持つ細胞は約60兆個である。
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腸は、脳に次いで神経細胞が多く、その数は1兆個ある。
人の体内には、1,000兆匹の細菌が寄生している。
腸は腸内フローラ(お花畑)といわれ、そこには4グループ、1,000種類、100兆匹以上の細菌が住んでいて、その重みは1〜2キロといわれている。
Iga抗体は、生物に必要な細菌を選んで腸内フローラに取り込み、必要ない細菌を攻撃している。
腸内細菌は、生物が生きていく上で重要な物質を作りだし分泌している。
腸内細菌が、がんや糖尿病や精神疾患など数多くの病気に関係し、さらには性格や体質を左右しているともいわれている。
腸内細菌の餌は、食物繊維である。
腸内細菌が生きる最適な環境が傷付き破壊された時、生物は生命の危機に襲われる。
サンデー毎日(2015年4月26日号)「お母さんのお腹の中にいる赤ん坊は無菌状態だが、産道を通る時に接触した細菌や、その後、口や鼻から入った菌が腸内にたどり着き、少しずつ棲み着いていく。その膨大な数の細菌が、ひとつのまとまりをなし、私たちの身体の生体機能をコントロールしているのだ」
辨野(べんの)義己(理化学研究所特別招聘研究員)「腸の状態が、脳に影響して性格などに変化を及ぼす可能性があるという事です。腸の調子が悪い状態が続くと、脳の働きまで悪くなってしまうのです」
プレミシル・ベルチック(カナダ・マクマスター大学医学部)「臆病で優柔不断だったマウスが、突然大胆で活動的になりました。台から降りるのも素早くなった。逆に、活発だったマウスは臆病になったのです。これは、腸内フローラが脳に由来する神経因子を変化させた事で起こったと考えます」
「我々は、鬱病患者に腸内環境に良い影響を及ぼす腸内細菌を投与する事で、不安や欝が改善するという結果も得ました。
さらに言えば、腸内フローラを変えることで、人間の性格や行動もある程度変えられでしょう」
光岡知足(東京大学名誉教授)「一般に細菌は、酸素を嫌う性質のものが多い。人間の消化管のうち最も酸素の濃度が低く、また細菌のエサも多い大腸が、一番住み心地の良い環境であるわけです」
「腸内細菌はビフィズス菌や乳酸桿菌に代表される『善玉菌』、便秘や老化、生活習慣病の原因となるウェルシュ菌や大腸菌などの『悪玉菌』、そしてバクテロデスやユウバクテリウムといった、どっちつかずの『日和見菌』に大別される。私達の健康状態は、これらの種類や比率によって変わっていくのです」
「赤ちゃんは体内にいる時は無菌状態ですが、生まれて数時間で腸内に大腸菌などが現れます。母乳を飲み始めと急増し、24時間後には便1グラムあたり1,000億個以上にもなる。その一方、ビフィズス菌も生後3日あたりから増えて大腸菌を逆転。両者の差は100倍に広がっています」
服部正平(東京大学情報生命科学教授)「腸内細菌叢は、食事成分からビタミンなどの栄養素を作るほか、感染症から身を守るなど、ヒトの健康維持に欠かせないパートナーです。健康や病気に及ぼす影響についても、世界中から報告が相次いでいます」
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腸内フローラ。日本人と西洋人の腸内細菌は、数万年住んでいた気候風土と2000年以上の食生活で全く異なっている。
日本人は、自然災害多発地帯で、土地が肥え、豊富な農作物が採れる島で生活していた。
西洋人は、自然災害の少なく、土地が痩せて、農作物が乏しい大地で生活していた。
日本人の腸内細菌は、魚や鳥などの肉や脂肪と繊維の多い野菜を消化していた。
西洋人の腸内細菌は、牛や豚などの肉や脂肪と僅かな野菜を消化していた。
日本人の腸内細菌は、西洋人的な食生活には適応できず、限度を超えた肉や脂肪の分解は苦手である。
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人間の能力・才能は、先天的な親から受け継いだ対象に対する適不適の遺伝子と、後天的な本人の向上心・競争心に駆られた努力と訓練によって決まる。
大関には努力し精進して成れるが、横綱に成るの天分である。
そして、全ては運次第である。
天分があり努力しても、運がなければ成れない。
同じ遺伝子を持って生まれてきた兄弟は、同じ能力・才能を持っているが、性格は違うし、好み・興味・趣味が異なり、友人などの周辺環境が異なると全く違った人生を送る。
良い友人に巡り会うと好い人生を送る事が出来るが、悪い友人を持つと最悪な人生を送る。
前者には気苦労の多い努力が伴うが、後者には勝手気ままで気楽である。
人は、かなわず成れると思い込み、隠れた才能を信じ込み、目標に到達した姿を思い描きながら他人よりも工夫し努力する。
それが、志である。
「ヒトゲノム計画」。科学の進歩によって、生物及び命の設計図である遺伝情報が解読された。
見た目上は父親か母親に似ていても、遺伝子は両親から公平に半分ずつ受け継いでいる。
どちらに似るかは、本人次第、本人の努力、本人の責任に過ぎない。
だが。生きていく上で、努力してもどうにもならない物事や避けられない出来事や行き着く事が出来ない地点がある。
やはり、運命・宿命・定め・星の巡り合わせは存在する。
神道・仏教はそれを「無常観と諦め」て受け入れ、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は絶対神の「思し召しと崇め」て受け入れた。
日本人と西洋人と異なるは、この為である。
石浦章一(東京大学大学院教授)「長らく遺伝が関係すると考えられてきたIQですが、実は遺伝は関係なく、家庭環境等の影響が大きいという事が分かりました。一方、努力する才能や、集中力は遺伝する。それらが、学業成績に関係していると考えられます」
櫻井晃洋(札幌医科大学医学部教授)「我々は年齢や性別ごとに様々な病気に罹りますが、そのほとんどは遺伝的体質が関係している。各がんの場合も、平均して5〜10%は遺伝による発病です。
誰でも遺伝性疾患の原因となる遺伝子を平均数十個は持っており、遺伝的に『正常』な人はいません。多くの遺伝性疾患で治療や予防が可能になりつつあり、将来的には遺伝情報に合わせて薬が選択されるなど、より進歩していくでしょう」
斉藤義正(慶應義塾大学薬学部准教授)「双子の一方にだけ糖尿病や癌が発生したり、両者が寿命が異なる事もあります。これは、異なる生活習慣や生活習慣の下で加齢していく事で疾患の発症や寿命にかかわる遺伝子に影響が及ぶ事が考えられます」
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野生の動物は、生まれてすぐ動き出す必要があった。
捕食動物は自分で餌を取らねば生きられないし、補食される動物は肉食動物から逃げる為に、先天的に特定の機能を優先的に発達させた。
野生動物は、生きる為に、脳細胞を短期間で成熟させるべく高度化せず、短絡的な神経細胞の近接回路で完成させた。
人類は、先天的に特定の機能や特別な能力を歪に獲得するのではなく、後天的な生活習慣での能力や機能を均等に身に付ける為に、脳細胞の急速な成熟を抑制していた。
人類の脳細胞の発達を遅らせる遺伝子は、SRGAP2Cといわれている。
人類とそれ以外の動物の違いは、SRGPA2C遺伝子があるかどうか、脳細胞を急速に粗雑に発達させるかゆっくり緻密に成熟させるかによる。
人類がSRGAP2C遺伝子を獲得したのは、340万年前のアウストラロピテクスの時代だと言われる。
生物とコンピューターとの違いは、並行処理能ができるかどうかである。
並行処理できるのは、人類だけではなく全ての生物が持っている。
人類の脳とそれ以外の生物の脳との違いは、並行処理を行う局所回路(局所)を備えた独立した各領域をどれだけ数多く持ち、各領域で処理された膨大な情報を瞬時に判断して統一した身体行動に移す中枢があるかどうかである。
情報処理能力の優劣は、得意分野での得手不得手があるにせよ、生活環境における本人の自由意志と行動という後天性が強く作用する。
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生命はどうやって始まったか?
「我」「私」という意識の起源はいつか?
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人体は、34種類の元素で構成されている。
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生物が生きる為に摂取すべき栄養素は、蛋白質・脂肪・炭水化物の三要素と無機質
ビタミンなどである。
炭水化物は、炭素・水素・酸素の3元素からなっている。糖質・澱粉・セルロースなど、生物の身体を構成する物質であり、生命活動を行うエネルギー源となる重要な物質を多く含んでいる。
単糖は、加水分解してもそれ以上は簡単な糖に分解しない糖類のこと。ブドウ糖や果糖。
五炭糖(総称、ペントース)とは、炭素原子5個を持つ単糖。リボース・キシロースの類。
デオキシリボースは、五炭糖の一種である。
DNAは、デオキシリボースを含む核酸の略称で、細胞核内の染色体の重要な成分である。
リボースは、水酸基(酸素と水素から成る1価の原子団)の一つが水素に置き換わって糖で、DNAを構成する物質として遺伝子情報の保存と複製を行っている。
リボ核酸は、リボースを含む核酸の事で、RNAと呼ばれ、デオキシリボース核酸と共に生物の組織や固有の蛋白質生合成に関与している。
人の遺伝子は、約2万5,000個で、細胞・組織を再生する遺伝情報を持っている。
再生能力が低下する事が老化であり、再生能力が完全停止した時が死である。
生物が生存すると言う事は、遺伝子情報が親から子へと受け継がれている事である。
特定に種が絶滅するという事は、遺伝子情報の受け継ぎが完全に途絶えた事であり、完全に途絶えれば再生は完全に不可能である。
遺伝子情報は、DNAとヒストンなどの塩基性蛋白質で作られている糸状の構造体に組み込まれている。
染色体は、遺伝子情報を持った二本の糸状の構造体で形成されている。
人のゲノムは、染色体の一種として33億個のDNAから出来ている。
遺伝子は、その情報が何処を再生・複製しどういう働きをもたらすかが分かっている。
ゲノムには、分かっている情報と分かっていない情報が存在している。
地球上の全ての生物は、同質のDNAで作られ、同じ遺伝子とゲノムの構造を有している。
チンパンジーのゲノムはDNA28億個で、遺伝子は約2万5,000個であり、遺伝子内のDNAの並び方は98%は人類と同じである。
多種多様な生物が生息していても同じDNAを持つが故に、人類は拒否反応を起こす毒死が有っても無毒化して食べる事が出来る。
むしろ。類は欠陥が多い生物として、他の生物から必要な栄養素を補給しなければ生きてはいけない。
類似性がある以上、他の生物から身体や特性・機能の一部を移植して代用する事も可能である。
人類は、文化を持つ事で地球上の生物の中で優秀ではあるが、生物学的には特別ではなく特段優れた点は存在しない。
生物学的に、人類は他の生物の助けがなければ単体では生存できない。
多種多様な生物が何らかの原因で減少するや、人類の生存は危機的状況に追い込まれる。
人類が生存に必要な生物種が死滅すると、最悪の場合、人類は絶滅するしかない。
人類が生存するには、多種多様な生物が生きられるような地球環境が必要である。
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石原結實(イシハラクリニック院長)「一般的に、人は水がなければ3日で死にますが、水があっても、40日間が限度と言われています。何も食べない場合、糖質も補充されませんから、まず脂肪を糖に変えて補います。脂肪が尽きれば、今度はタンパク質で出来ている筋肉をエネルギーにする。ここまでは何とか持ちますが、あらゆる臓腑の機能が落ちて、衰弱死してしまいます」
「人間の臓器は血液が栄養を運ぶ事で動いているのですが、食事を摂ると、消化のため一気に胃腸に血が流れ、他の臓器にはいかなくなる。食後に眠くなるのはこのためです。しかし、断食をすれば、他の臓器が活発化し、老廃物もどんどん出すようになるのです。小水は濃くなり、便は黒くなり、涙腺からは目やに、耳からは耳垂れ・・・。こうして体内の老廃物がどんどん出されていきます。さらに、同じ理由で、五感がさえ、集中力が増え、場合によっては、性欲が増す人もいるくらいです」
「『不食』であれば、エネルギーがまったく入りませんから、身体は脂肪や筋肉を燃焼させる事になります。それはそれで或る程度までは補えますが、問題は、一切の栄養素を摂らない事によって、他の問題が起きる事。例えば、ビタミン欠乏症です。大航海時代、多くの船乗りが、ビタミンCの欠乏で壊血病に悩まされ、かつて日本でもカップラーメンばかり食べていた男性が脚気になったように、これは食事をしている人でも、栄養の偏りがあればなるうる病。食事を摂らないのであれば、なおさらです」
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