🗡48〗─1─日本軍の快進撃と人道貢献は、陸軍工兵隊の突貫精神であった。~No.155No.156No.157 @ 

工兵入門―技術兵科徹底研究 (光人社NF文庫)

工兵入門―技術兵科徹底研究 (光人社NF文庫)

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 工兵隊は、現場主義であった。
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 アメリカのウェスト・ポイント陸軍士官学校卒業生で優秀な人材は、科学技術を学ぶ為に工兵を経て指揮官となる。
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 華北から華中にかけての中国戦線には、大河である黄河と長江(揚子江)の他に数多くの河川があり、敗走する中国軍は橋を破壊して日本軍の追撃を食い止めながら逃げた。
 日本軍は、橋を破壊された河を渡る為に、船底が平らな組み立て式舟を数百隻を数百頭の馬に乗せて進撃していた。
 日本軍が進撃する為には工兵隊が歩兵隊より先行しなければならず、川向こうには敵兵が日本軍阻止の為に堅固な防衛線を敷いていた。
 中国戦線では、戦闘の多くは敵味方の主力部隊同士でではなく、陣地に隠れた敵の歩兵と敵に姿を晒した味方の工兵を守る歩兵とで始まった。
 日本軍に於いて最も被害が多かったのは、工兵隊や軍馬であった。
 日本軍の勝利は、甚大な被害を出しながら任務をやり遂げた工兵隊や軍馬のお陰である。
 日本軍が勝利する為には、工兵隊の充実が最重要課題であった。
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 中国の大地は、ヨーロッパ・北アメリカ・中東・アフリカ・中央アジアなどの大地とは違って戦車やトラックなどによる機械化に適していなかった。
 日本陸軍が、欧米列強の機械化部隊を参考に為ても機械化に熱心でなかったのはその為である。
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 敵の猛攻から工兵隊の損害を減らす目的で、現地の中国人を強制徴用したり、朝鮮人を強制連行したりして、日本人兵士の代わりに軍用作業に従させる事は不可能であった。
 もし、中国共産党軍便衣隊や朝鮮人テロリストが軍用作業に忍び込んで破壊工作を行えば、日本軍は負けて敗走するしかないからである。
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 日本軍は、工兵隊の被害を減らす為に、工兵に対して全ての土木工事に関する高度な知識と熟練した技能の習得を強要し、少人数の要員で短期間に作業が完成させ速やかに進軍を可能にする軽量にして小型の軍需資材開発を厳命した。
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 日本工兵隊は、工兵に対して人間性無視あるいは人間性否定の厳しい訓練を押しつけた。
 その猛特訓に耐えられなくなった気の弱い兵士は自殺した。
 兵士の自殺は、部隊の恥とされ事故死か急病死として処理された。
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 日本軍の強さは、日露戦争以来の白兵戦に強い歩兵ではなく、最新の科学・柔軟な発想高度な技術・熟練した技能を釣り合いよく持つ優れた工兵隊にあった。
 つまり、日本軍はバカな1つ覚えの様に「突貫精神」白兵戦一本槍に凝り固まった無能ではなかった。
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 日本軍工兵隊の陣地構築能力は、ペリリュー島硫黄島で証明されている。
 日本軍工兵隊が建設した地下要塞陣地の戦闘能力の高さは、ベトナム戦争で証明されている。
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 日本工兵隊の人道的貢献とは、数百万人を助けた黄河洪水救助作戦と1,000万人を助けた河南省飢餓民救援作戦である。
 日本軍は、人々を助けていた。
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 日本工兵隊の高い技術力は、シベリア抑留で中央アジアに送られた日本人旧兵士達が残した建築物が物語っている。


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