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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
自然災害多発地帯を生きる智恵は、日本民族固有の神話・民話・伝承に詰まっている。
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日本を生きる智恵は、世界・大陸の大地の上を自由に吹き抜ける風ではなく、狭く閉ざされた日本列島の土の中に埋もれている。
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埋もれた自然災害の生きた知恵を掘り出し明らかにするには、文系的現実思考と理系的論理的思考の総合力が必要である。
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2017年5月25日号 週刊新潮「大津波への備え〝古社ににげろ〟という学術論文
〈スサノオを祀った神社は被災を免れている・・・〉
近頃ネットを駆け巡るオカルト話。かと思えば、元を辿れば東京工業大学 社会理工学研究科のグループが土木学会に発表した論文。
『私達が学生時代、6年前の論文です。東日本大震災の支援活動を行っていた際、被災を免れた鳥居が目に付いて研究しました』
とは神戸高専の高田知紀准教授だ。論文では、宮城県沿岸部に鎮座する神社の内、スサノオを祀る神社、熊野系神社、八幡系神社のほとんどが津波を免れた一方で、アマテラスを祀る神社の大半が被災したことが確認されたというもの。皇室の祖先は御利益がない?
『そうじゃないんです。スサノオは斐伊川(ひいかわ)に住むヤマタノオロチを退治したと古事記にありますが、川の氾濫を例えた話といわれます。スサノオは水害など自然災害、震災を治める神だからこそ、そうした災いに遭わない場所に祀られたと考えられるのです』(同)
理工系大学とは思えぬが、『我々の教授は〝地を這う哲学者〟ですから』(同)
『生命と風景の哲学』などの著書もあり、東大文学部哲学科出身ながら、東工大の教授(3月に定年で退官)を務めた桑子敏雄氏である。
『今ごろ話題に上がるのは、巨大な防波堤などハード面が整備されてきて、心構えなどのソフト的欲求が出てきたからかも』(桑子氏)
神社と震災の研究はその後、和歌山、四国へと発展。
『南海トラフ地震などの津波被害リスクを、平安時代の延喜式に記載された神社に着目して分析しました。沿岸部の神社は高知では555社、徳島では308社が津波を回避しうる』(同)
古社に逃げれば安全?
『いえ、地域の神社をよく見て欲しい。それが避難に繋がるヒントになればいいし、古来からの神社空間の維持に繋がります』(同)
安全神話ならぬ、本物の神話に目を向けて見るか」
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