🍘44〗ー1ー大阪万博は世界の物笑い。大阪・関西万博への逆風、本当に「中止」したら日本の信用問題に直結。~No.137No.138 

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 万博開催に隠された親の目的は、ギャンブルの統合型リゾート(IR)計画であった。
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 2023年11月29日15:35 YAHOO!JAPANニュース「大阪万博は世界の物笑い。2030年リヤド(サウジ)万博決定で、日本の先進国転落を見せつけるだけ
 サウジの未来都市「NEOM」(出所:https://www.neom.com/
■釜山、ローマを大差で敗って圧勝したリヤド
 2023年11月28日(現地時間)、パリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)の総会で、次回2030年の万博の開催地がサウジアラビアの首都リヤドに決まった。ほかの立候補都市は、韓国・釜山とイタリア・ローマの2都市にすぎず、全体の3分の2超の119票を集めたリヤドの圧勝だった。
 ちなみに、釜山は29票、ローマは17票。
 この結果は予想通りで、韓国の釜山の追い上げはあったものの、開催計画を見ると、釜山、ローマはリヤドの足元にも及ばなかった。
 韓国・釜山のプレゼンが、BGMにPSYの『江南スタイル』を使ったため「釜山と関係ないではないか」と不評を買ったという見方も出たが、それは些細なことにすぎない。もともと、釜山の立候補表明は昨年7月と遅く、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の政権浮揚策がミエミエで、ハナから投票2位狙いだった。
■サウジ開催決定により完全に見劣りした大阪
 2030年の万博がリヤドに決まったことで、2025年の大阪を挟んで、2020年(コロナ禍で2021年)のドバイに続き、中東地域で2回も万博が開かれることになった。
 そのため、なぜ中東なのか?という声が聞かれるが、これで一気に霞んでしまったのが大阪万博だ。
 なぜなら、リヤド万博は世界に最先端のスマートシティがどんなものかを見せつける万博になるからだ。すでに、大阪万博は先のドバイ万博より見劣り、現在の世界の最大のテーマであるSDGsも満足にできそうもない。
 なにしろ、現時点で、各国のパビリオンすらまともにできるかどうかわかない。その結果、無理やり、タイプXというプレハブのパビリオンに参加国を押し込もうとしている。
 これに対してサウジは、すでにムハンマド皇太子を中心にしたプロジェクトが進展しており、参加国は1国1パビリオンとし、建設運営費を3億ドル以上(約450億円)提供すると表明している。
 計画では、ドバイ万博の2倍近い4000万人以上の来場者を世界から集める予定で、すでに観光ビザも移住ビザも大幅に緩和している。これに対し、大阪は2820万人、来場者のほとんどが日本人という見積もりだ
■世界の度肝を抜くサウジの未来都市建設
 なぜ、2030年万博にリヤドが選ばれたのか? その理由は、サウジにはオイルマネーを基盤とした潤沢な資金があるうえに、現在、世界最先端を行くスマートシティ「NEOM(ネオム)」の建設が進んでいるからだ。
 NEOMの建設は、サウジが進めている「ビジョン2030」の一貫で、そのスケールの大きさは、世界の度肝を抜くものだ。紅海の北、サウジ北西部に建設中のNEOMの総面積は2万6500平方キロメートルで、ベルギーの国土(3万690平方キロメートル)に匹敵する規模。海岸線は紅海沿いの468キロメートルに及んでいる。
 サウジは「ビジョン2030」により、未来がない石油依存経済から脱却しようとしている。そのため、石油収入のほぼすべてをつぎ込んで、この国家プロジェクトを進めている。サウジの国営石油会社「サウジアラムコ」は、世界最大の利益企業。去年の決算の純利益は1611億ドル(約24兆円)である。
 「ビジョン2030」では、現在、発電の42%を占める石油を、2030年までにNLG50%と再生可能エネルギー50%の混合に置き換える。そうして、 NEOM内の交通手段は、その4割を空飛ぶクルマ、飛行機とし、敷地内の95%は環境保全のため自然をそのまま残すという。
クリスティアーノ・ロナウドはなぜサウジに移籍したのか?
 「ビジョン2030」にしたがい、サウジはいま、世界中から、ハイテク、先端企業を集め、優秀な人材も呼び込もうとしている。その一環として、なんと、世界最高のスポーツ人材も、カネに糸目をつけないで集め出した。
 すでに世界を驚かせたクリスティアーノ・ロナウドのリヤドを本拠地とするサッカーチームのアル・ナスルへの移籍。その移籍年俸は、2年で2億ドル(約300億円)と報道された。続いて、ネイマールベンゼマ、メッシなども、超高額年俸で次々にサウジのチームに移籍した。
 スーパースターを集めれば、世界からヒトもカネもやってくるという考えだ。万博開催も、この論法で進められている。
 資金を出しているのはサウジの政府系ファンドPIFで、すでにPIFの支援により、ゴルフの世界ツアー「LIVゴルフ」が始まり、LIVはアメリカのPGAツアーと統合した。
 競馬では、2020年からサウジアラビアジョッキークラブが世界最高賞金の国際競走「サウジカップ」を始めた。8つの国際競走の最高峰「サウジカップ」の優勝賞金は1000万ドル(約15億円)で、今年、日本のパンサラッサが優勝した。
■スマートシティ指数で大阪は90位とはるか下位
 内閣府のHPでは、スマートシティが次のように解説されている。
 《スマートシティは、ICT 等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)の高度化により、都市や地域の抱える諸課題の解決を行い、また新たな価値を創出し続ける、持続可能な都市や地域であり、Society 5.0の先行的な実現の場と定義されています。》
 現在、世界の多くの都市でスマートシティ化が進んでいる。スイスの国際経営開発研究所(IMD)では、毎年「スマートシティ指数」(Smart City Index)を発表しているが、2023年版では大阪は90位(世界141都市中)で、はるか下位に沈んでいる。そればかりか、2019年、2020年、2021年(2022年は調査なし)と、年を追うごとに、63位→80位→86位と順位を落としている。
 ちなみに、東京は、62位→79位→84位。
 このままでは、2025年大阪万博は、世界に恥をさらし、日本の凋落、先進国転落を見せつけるだけになるだろう。政治家も私たち国民も、旧来の見方を捨てて、この国を真剣に立て直す瀬戸際にきている。
 山田順
 作家、ジャーナリスト
 1952年横浜生まれ。1976年光文社入社。2002年『光文社 ペーパーバックス』を創刊し編集長。2010年からフリーランス。作家、ジャーナリストとして、主に国際政治・経済で、取材・執筆活動をしながら、出版プロデュースも手掛ける。主な著書は『出版大崩壊』『資産フライト』(ともに文春新書)『中国の夢は100年たっても実現しない』(PHP)『日本が2度勝っていた大東亜・太平洋戦争』(ヒカルランド)『日本人はなぜ世界での存在感を失っているのか』(ソフトバンク新書)『地方創生の罠』(青春新書)『永久属国論』(さくら舎)『コロナ敗戦後の世界』(MdN新書)。最新刊は『地球温暖化敗戦』(ベストブック )。
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 11月29日18時18分 朝日新聞デジタル記事「13兆円超の巨額補正予算が成立 財源の7割が借金、基金に4兆円
 岸田政権
 参院予算委員会で、補正予算案が賛成多数で可決した=2023年11月29日午後0時39分、国会内、西岡臣撮影
 物価高対策などを盛り込んだ今年度補正予算が29日の参院本会議で、自民、公明、日本維新の会、国民民主の4党などの賛成で可決、成立した。立憲民主、共産、れいわ新選組の3党などは反対した。一般会計の歳出は13・2兆円と巨額で、7割は国債(借金)でまかなう。
 補正予算には、住民税非課税世帯向けの1世帯あたり7万円の給付に1兆592億円、価格抑制策を来年4月まで延長するガソリン、電気・ガス代の補助に7948億円が盛り込まれた。全体の約3分の1にあたる4・3兆円を基金に充て、半導体メーカーの支援や宇宙開発などに使う。来年6月に実施する1人4万円の定額減税の財源は、補正予算には含まれていない。
 大阪・関西万博では、事業費750億円を含む関連予算809億円が盛り込まれた。
 今後の臨時国会では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の被害者救済のための法整備について議論が交わされる。財産保全に踏み込むかどうかが焦点となる。
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 4月12日 朝日新聞デジタル記事「政府が大阪のIR認める方向 日本初のカジノ、2029年開業目指す
 大阪府・市が誘致を目指すIRの完成イメージ=MGM提供
 カジノを含む統合型リゾート(IR)について、政府は大阪府・市の整備計画を認定する方向で最終調整に入った。14日にも岸田文雄首相を本部長とするIR推進本部の会合を開き、意見を踏まえて国土交通相が正式に決める。同時に申請していた長崎県の計画については、継続審査とする方向で調整している。
 大阪の整備計画は2029年の開業をめざしている。大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」にカジノ施設や国際会議場などをつくり、年間の来訪者数は約2千万人を見込む。費用は初期投資で約1兆800億円。計画が認定され、カジノ免許付与などの手続きが進めば、日本で初めてのカジノ施設となる。
 一方、長崎県佐世保市のテーマパーク「ハウステンボス」の敷地内に誘致する計画。27年の開業をめざすとしていた。認定の判断は先送りとなる見通しだ。
 大阪と長崎は昨年4月、整備計画を申請した。外部有識者でつくる審査委員会が、国際競争力や事業者の運営能力、ギャンブル依存症対策への取り組みなどを審査した。観光庁が事務局となっている。所管する斉藤鉄夫国交相は同委員会からの報告書を11日に受け取ったとみられている。
 IR誘致をめぐっては、9日に投開票された大阪府知事大阪市長の「ダブル選挙」で争点の一つとなった。経済波及効果やギャンブル依存症対策などが問われた。知事選、市長選いずれも誘致に賛成した大阪維新の会の候補が当選した。
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 11月29日6:50 YAHOO!JAPANニュース ABEMA TIMES「万博開催、大阪は賛成多数も東京は反対多数… 地域で温度差「税金の使い方を考えて」「血税でやるなら明確にして欲しい」
 大阪万博の会場イメージ
 大阪・関西万博の開催について、さまざまな声が上がっている。なかでも開催地・大阪と東京ではかなりの温度差があるようだ。
 【映像】デカさに衝撃? 万博シンボル・350億の巨大木製リング
 テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。160の国や地域が参加し、9つの国際機関が参加する。大阪湾に浮かぶ人口の島、夢洲(ゆめしま)に国や民間企業がパビリオンを建設。会場には移動手段として空飛ぶクルマが行き交い、国内外から2820万人の入場を見込んでいる。目玉となるシンボルは円周2キロ、東京ドーム6個分、世界最大級の木造建築となる大屋根(リング)だ。この建築費が350億円かかるという。
 さらに、誘致当初の会場建設費は1250億円だったが、それが徐々に値上がりし、今年9月には約1.9倍の2350億円に膨れ上がった。建設費は国と大阪府・市、経済界が3分の1ずつ負担することになっている。
 万博の実施について、大阪で街頭インタビューを行ったところ「(予算が)すごいとは思うけど、それ以上の効果を期待」「賛成。大阪が盛り上がるのなら」「ショボくやるより華やかに」「経済回してもらって」と前向きな意見が。
 しかし東京でインタビューを実施すると「反対。この時代に何を見せるのか」「税金の使い方をもうちょっと考えなきゃいけないなかで、本当にやるべきなのか」「後々で増額したりとか絶対あると思う。そのへんを血税でやるなら明確にして欲しい」と慎重な意見が目立った。
 この状況について、ジャーナリストの青山和弘氏は「大阪と東京の温度差で維新は板挟みになっている」と指摘した。
 時事YouTuberのたかまつななが「国民の反対がものすごく多くなってきて、その場合はやめることは検討するのか」と質問すると、日本維新の会馬場伸幸代表は「絶対にやめない」と明言。理由については「やめると日本の国のイベントだから世界から信用を失う。未来永劫二度と日本が世界を巻き込むイベントに名乗りをあげることができなくなる」と説明した。
 たかまつの「そこは国民の世論は関係ない?」という質問に、馬場議員は「説明をし続ける、ご理解をいただけるように頑張る」と応じた。
 (『ABEMA的ニュースショー』より)
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 11月29日17:00 YAHOO!JAPANニュース 夕刊フジ「大阪・関西万博への逆風、本当に「中止」したら日本の信用問題に直結 「東京一極集中」で偏った国に
 工事が進む大阪・関西万博の会場=大阪市夢洲
 【桂春蝶の蝶々発止。】
 2025年大阪・関西万博への逆風が強まっています。共同通信世論調査では、68・6%が「不要だ」と回答しており、ネット上でも毎日のように「万博中止」がトレンドに上がる始末です。
 【画像】各国に示された「タイプX」の外装イメージ例
 私も万博には少し否定的な目を向けています。当初は1250億円と想定されていた会場建設費が、最大約2350億円まで上振れしています。物価高や資材高騰の影響らしいですが、どうも安易な計算の上に成り立っているように見えるのです。
 とはいえ、これだけ国際的な大イベントですから、大失敗に終わると「大阪・関西の恥」「日本の恥」となるでしょうね。「日本的リベラル」の方々は「今すぐ中止を」と簡単に言うけど、本当に中止にしたら、日本の信用問題に直結すると思います。大阪・関西は元気も自信も失って、その損害、その闇はずっと続くんじゃないですか。
■「東京一極集中」で日本は偏った国に
 もう一つ、大阪・関西人が批判しているならまだいい。だけど、それ以外の、とりわけ東京やその周辺に住んでいる方々が言っているなら、「そんな、愛のないこと言わないで」と思います。
 「東京一極集中」が問題視されて久しいですが、東京と大阪・関西、東京と地方の「格差」はどんどん広がっています。これを放置すると、日本はとても偏った国になるのではないでしょうか。
 私たち関西芸人は「東京一極集中」を日々感じています。大阪で売れても、東京で売れなきゃ認められないのですから。「上方落語」も、東京の方々は地方で受け継がれている伝統芸能のように見えているのではないですか? スキルがあろうがなかろうが、東京に住んでいないと、代理店や興行関係者の目にはなかなか止まらない。
 だから私は東京に居を構えているのです。本当だったら故郷から出たくなかった。大阪でも十分商売はやっていけるけど、メジャーには決してなれない。そういう構造ができているのです。
 先日、阪神タイガースオリックス・バファローズの優勝記念パレードが行われました。大阪と神戸2つの会場で、延べ100万人の方々が熱い声援を送りました。
 今年の日本シリーズについて、東京の人たちが「東京では、あまり関心が高くない」とか言うてましたけど、「たまには関西にも、ええ話があってええやんか」と言い返しました。だって、他のすべては東京が持っているんだから。関西の皆さんなら分かってくれるでしょう? 日本の現状は「東京か、それ以外」となっているんですから。
 東京の人々には、もっと日本全体の平均的な発展を考えてほしい。例えば、天皇陛下もそろそろ京都にお帰りいただきたい。経産省なんか、「天下の台所」大阪にあっていいって真剣に思いますね。
 とにかく、大阪・関西万博は国際的なビッグイベントです。いろいろ隙だらけなのは否めないけど、ここまで否定されたら「大阪・関西」そのものに矛先を向けられているように思えてきたので…だから、ねっ、しっかり頼むよ、吉村洋文知事! ねっ?
 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。
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