🍘43〗ー1ー食糧自給率の低い日本の食が大ピンチ。農業の消滅を防ぐには?~No.132 

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 2023年9月1日MicrosoftStartニュース エシカルな暮らし Forbes JAPAN「日本の食が大ピンチ。農業の消滅を防ぐには?
 https://images.forbesjapan.com/media/article/65642/images/main_image_5cd139d54129bc13dd430a6d09c1ae221fc4e5e7.jpg 日本は世界的に見て豊かな国であり、食に困ることを心配している人は少ないだろう。
 しかし、食料自給率の低い日本では、今後安定した食料供給ができる保証はない。
 今回は、食料自給率が低下することの問題点と私たちにできることを紹介する。
 日本の食料自給率
 農林水産省のホームページでは、日本の食料自給率はカロリーベースで38%と発表されている。
 食料自給率が高い国を見ると、カナダが255%、オーストラリアが233%、アメリカが131%となっている。これらの国は国土面積が日本よりも圧倒的に広く、広大な農地で大規模生産ができるため、食料自給率が高くなっているようだ。日本は他国と比べると、かなり低い水準となっていることがわかる。
 また、国内で利用する野菜の種の約9割は外国産、化学肥料に関してはほとんどすべてを海外からの輸入に依存しているため、本当の自給率はもっと低いと言われている。
 昔はもっと高かった
 日本の食が大ピンチ。農業の消滅を防ぐには?
 © Forbes JAPAN 提供
 日本の食料自給率は、1965年には75%以上と今の倍ほどあった。
 食料自給率が減少した背景には、外国産の安い食料が入ってきたり、食事が洋食化したりしたことがあるようだ。
 日本の国土が狭いせいで洋食でよく用いられる肉や油を十分に生産できず、現在のような輸入に頼る形になってしまった。
 輸入に頼ることの問題点
 日本の食が大ピンチ。農業の消滅を防ぐには?
 © Forbes JAPAN 提供
 「日本は食料自給率が低いのが問題だ」という声をよく目にするが、実際に何が問題かを理解している方は少ないだろう。
 日本は経済的には豊かなのだから、海外から輸入すれば大丈夫という考え方もある。輸入食品があれば自国の食物生産が減少したときも食品の供給が安定するため、一概に悪い状況であるとは言えない。
 しかし、常に輸入を制限されるリスクが付きまとう。仮に今輸入されている食物が止められてしまえば、国内の食料価格は急上昇し、私たちが苦しむことは間違いない。
 食料需要の増加
 世界の人口は1973年時点では約39億人だったが、現在は79億人とこの50年で2倍以上に増加している。
 人口増加による食料需要の高まりに合わせて食料生産も増やしているが、世界の農地面積はあまり増えていない。
 農業技術の発展により、単位当たりの収穫量を増加させることで増加する食料需要を何とか賄っている状態であるため、これからますます増える人口に対応できるかはわからない。
 自国で食料を生産できることの価値が高まっていくだろう。
 私たちにできること
 日本の食が大ピンチ。農業の消滅を防ぐには?
 © Forbes JAPAN 提供
 私たちが生活するうえで欠かせないものを表す言葉として「衣食住」があるが、衣類や住居は何年も使い続けられるのに対し、食料だけはそうはいかない。
 何年も安全に食べ続けられる食料は少なく、毎日新しいものを入手して食べていかなければならないのだ。長く使えるものに比べて、より安定した供給が求められる。
 そんな中で私たちにできることは、国産の農作物を購入することだ。
 外国産と比べると少し高い傾向にあるが、日本の農業が消滅すると困るのは私たちだ。日本の農業を支えてくれている農家の方たちを応援する意味で国産の農作物を積極的に選ぶと良いだろう。
 一人ひとりの小さな意識の変化も、積み重なれば社会を大きく変えるはずだ。
 【参照】
・関東農政局
https://www.maff.go.jp/kanto/kids/future/selfsupport.html
農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/ohanasi01/01-02.html
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
https://www.maff.go.jp/tohoku/syokuryou/attach/pdf/221017-13.pdf
日本農業新聞
https://www.agrinews.co.jp/opinion/index/119967
NHK
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/454424.html
※この記事は、2023年8月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。
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