📉4】─1─学校はブラック職場で教員を希望する若者離れが進む。〜No.6No.7 ① 

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 2022年5月22日号 サンデー毎日「幸せな老後への一歩 荻原博子
 『ブラック』な職場で若者離れが進む日本の教育現場
 スポーツ庁有識者会議が公立中学校の部活動を大きく変える提案をまとめました。2023年度から、運動部の指導を休日に限って民間スポーツ団体などに委託するという内容です。
 事情をよく知らない人は『部活を外部委託するなんてひどい話だ』と思うかもしれません。しかし、この改革は教育の根深い問題と絡んでいます。今、教員の多くは過酷な労働で過労死する寸前なのです。
 先日、話す機会があった中学校の先生は、部活指導についてこう話していました。
 『ここだけの話ですが、コロナで部活がなくなり、うれしかった。家族と過ごす時間が増え、今までできなかった自分の子の教育を見る余裕ができたんです。「いつ教師を辞めようか」と考えていた矢先にコロナが来ました。志を持って教師になったはずなのに、いつの間にか疲れ切ってしまい、コロナでやっと一息つけました』
 学校はブラック企業、学校の先生はブラック企業の労働者──。以前から何人もの小中学校の教員から聞いていたことです。
 我が家は父も母も祖父も祖母も叔父も叔母も教員という先生一家でした。ですから、教員がどれだけ大変な仕事なのか、人一倍分かっていました。
 父母はよく夜なべしてテストを採点し、一人一人に『よく頑張ったね』『○○をもう少し頑張ろう』などとコメントを書いていました。そういう仕事を家に持ち帰ってくるのでいつも睡眠不足で、子ども心に『先生という仕事は重労働だな』と思っていました。
 けれど、父母は担当する子どもが頑張って育っていく姿に喜びと誇りを感じていたので、苦にならなかったようです。
 父は途中で実業界に転じました。起業した父を部下として支え、身を粉にして働いてくれたのは教え子たちでした。
 確かに、昔の教員は給料の割には忙しい仕事でした。
 けれど、今の教員から話を聞くと、忙しさの質が違うようです。私の父母はかわいい教え子のために一人一人の顔を思い浮かべながら頑張っていました。今の教員は子どもたちのために頑張るというより、教育委員会などに提出する書類の記入、保護者による苦情の対応、それに関連する書類の作成といった事務に忙殺されています。その結果、一番大切な授業の準備も満足にできない状況に陥っているといいます。
 文部科学省の『教員勤務実態調査』(2016年度)によると、教員の1週間当たりの学内勤務時間は小学校教諭57時間29分、中学校教諭63時間20分。労働基準法が定める週40時間の法定労働時間をはるかに超え、時間外労働が月80時間の『過労死ライン』を突破する教員が多いことを示しています。
 しかも、恐ろしいことに家に持ち帰ってする作業の時間は含まれていないのです。
 過労死する寸前まで頑張る教員のおかげで日本の教育はかろうじて成り立っているのです。
 日本若者協議会という団体は4月11日、高校生、大学生、大学院生に教員の労働環境などにちゅて聞いた調査結果を発表しました。それによると、回答者の94%が『教員志望の学生が減っている理由』として、『長時間労働など過酷な労働環境』を選んだといいます。
 『部活動を民間委託すれば解決できる』と考えるのは、安易すぎではありませんか。」
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