🐙15〗─1─穀物輸出大国のアメリカが大凶作となると世界的な食料危機となり、アメリカ頼みの日本は深刻な食糧不足となる。~No.53No.54No.55 @ 

アメリカの穀物輸出と穀物メジャーの発展

アメリカの穀物輸出と穀物メジャーの発展

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 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 食糧の自給自足ができない日本は、アメリカからの大量の穀物を輸入する事で食いつないでいる。
 アメリカへの食糧依存を止めて中国などに新たの供給地を求めた時、日本は必要な食糧を確保できず深刻な飢餓状態に陥る。
 日本は、アメリカとの協調・支援がなくしては生きられない以上、アメリカとの同盟関係を維持する必要がある。
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 2014年 中南米諸国は、エルニーニョ現象が原因による水不足と異常な高温で大干ばつに襲われ、農産物は壊滅的な打撃を受け、深刻な食料不足に陥っている。
 世界食糧計画危機(WFP)は、日々の食事に困っている人々は250万人以上と推計している。
 最大の被害を受けているのは、ニカラグアであった。
 ニカラグアは、食糧不足による飢餓の拡大を防ぐ為に、絶滅が心配されているイグアナの飼育を計画している。
 アメリカの飢饉早期警報システムネットワーク(FEWS NET)は、グアテマラニカラグアホンジュラスエルサルバドルなど非常事態を宣言している中米諸国は「15年前半に食料安全保障の急速な悪化に見舞われる」との予測を公表した。
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 1月 カリフォルニア州は、「500年に一度の大干ばつ」に襲われ、水が涸れて雑草まで枯れ、多くの丘から緑が消えた。
 州政府は、緊急事態を宣言した。
 北半球の極寒化によって、アメリカ中西部から東部にかけて大寒波が襲い、ヨーロッパ各国を記録的な大寒波が直撃した。
 オーストラリア南東部で、記録的な猛暑が続き、山や平原で火事が多発していた。
 1月9日 msn産経ニュース「「命奪う寒さ」温暖化副作用? 米、記録的な寒波で死者20人超 [温暖化]
 火災現場で放水をする消防士。異常な寒波による冷え込みでかけた水がすぐに凍り付き、信号機につららを作った=7日、米ミシガン州アナーバー(AP)
 米国で猛威を振るっている記録的な寒波は7日、中西部から南部にまで影響が広がり、各地で過去最低気温を更新し、この数日の死者は20人を超えた。米当局は「命を奪う寒さ」と警戒を呼びかけている。今回の寒波は北極上空に寒気を閉じ込めている「極渦」と呼ばれるジェット気流の勢力が弱まり、寒気が南下してきたことが原因で、専門家は「地球温暖化の副作用」と指摘している。同じ北半球の日本も異常な寒波に見舞われる可能性がある。
 北極の気温上昇端緒
 7日に最も気温が下がった中北部ミネソタ州のエンバラスでは氷点下37度を記録。ニューヨークで氷点下16度と、1月7日としての過去最低気温を更新し、シカゴでも氷点下17度まで下った。
 米メディアによると、各地でホームレスらの死者が出ているほか、中西部イリノイ州では列車が立ち往生し乗客約500人が救助された。航空機は数千便が運休・遅延となり、自動車の事故やエンジントラブルも相次ぎ交通機能がまひした。
 「今回の寒波の異常さは、これほどの寒さを経験したことのない地域にまで南下していることだ」。米国立気象局(NWS)の主任予報士、ロバート・オラベク氏は、米科学誌ナショナル・ジオグラフィックの取材にこう指摘した。
 専門家は南下の原因として、「極渦」の変動を挙げる。極渦とは、北極と南極の数千メートル上空を反時計回りに回転して吹くジェット気流で、渦の内側に寒気を閉じ込める役割を担っている。気流は周期的に強まったり弱まったりする「北極(南極)振動」と呼ばれる変動を繰り返している。
 気流が弱まると、寒気に押し出されるように極渦が南に下がり、寒気も南に張り出す。気流が極端に弱まったことが、今回の異常な寒波につながったと考えられている。
 ではなぜ気流が極端に弱まったのだろうか。
 「極渦は、北極圏とその外側の中緯度地域との気温差によって発生する。昔は気温差が大きかったが、近年は北極圏の気温が世界平均の2倍の上昇を記録したことで、気温差が縮小。その分、気流も弱まりやすくなった」。ベルリン近郊にあるポツダム気候変動研究所のディム・カウマウ上級研究員はフランス通信(AFP)に対し、地球温暖化が影響していると指摘した。
 日本も「この冬一番」
 また北半球の異常気象の原因としては、中緯度地域の上空を吹く「偏西風」の蛇行が指摘されており、南側に蛇行している地域では、北極圏から寒気が南下しやすくなる。
 この蛇行にも温暖化が影響しているという。米CNNの上級気象専門家、ブランドン・ミラー氏は「蛇行は温暖化で北極の海水温が上昇し、海氷が溶けたことに端を発する世界的な異常気象の一つだ」と断言。ポツダム研究所のカウマウ氏も「蛇行の原因は完全に解明できていないが、北極圏は地球の他の地域よりもはるかに気温が上昇していることはデータからも明らかだ」と指摘した。
 ミラー氏は「異常な寒気の南下は、北米だけでなく、欧州やアジアといった北半球のどの地域でも起こりうる」と警告する。
 北米では今後次第に寒気が緩むと予想されているが、週末には日本にこの冬一番の寒気が流れ込むとの予報が出ている。」
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 2015年4月2日 産経ニュース「米加州で25%節水命令 干ばつ深刻化
 米カリフォルニア州で水位が下がった湖=3月24日(ゲッティ=共同)
 米カリフォルニア州のブラウン知事は1日、干ばつの深刻化を受け、2013年の使用量から25%の節水を義務付ける行政命令を出した。米メディアが報じた。
 同州全域で節水を義務付けるのは初めて。ブラウン知事は記者会見で「われわれは歴史的な干ばつに直面しており、先例のない対処が必要だ」と述べた。
 同命令により、ゴルフ場や墓地、大学など広大な芝生を有する施設に大幅な節水が求められる。
 知事は昨年1月に干ばつによる非常事態を宣言、20%の節水を州民に促したが、事態が改善しなかったため、今回の行政命令に踏み切ったとみられる。(共同)」
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 8月25日号 ニューズウィーク誌日本版「ゾーイ・シュランガー
 アメリカに迫り来る未曾有の『メガ干ばつ』
 北米 今世紀後半に米南西部と太平原地域を過去1000年で最悪の干ばつが襲うとの衝撃の研究が
 この数年、カリフォルニア州を含む米西部は記録的な干ばつに襲われ、水不足と農産物の不作に悩まされている。
 NASA(米航空宇宙局)は『州内の水源に残された水はあと1年分』と警告。同州産のオレンジやアーモンドの価格は既に高騰し、州政府は4月、州内全域を対象に25%の節水を義務付ける初の行政命令を出した。
 しかし新たな研究によると、真の危険が訪れるのはこれからだ。米西部には、より『乾燥した未来』がやって来る。
 今年2月、NASAコーネル大学コロンビア大学の研究が発表した論文によれば、米南西部と大平原地域には過去1000年で最悪の干ばつが迫っているという。そうした『メガ干ばつ』はおそらく今世紀後半に起こり、10〜数十年続く可能性もあるとのことだ。
 『われわれの研究によれば、北大陸西部の自然界と人類は、現代史上の経験をはるかに超えた乾燥状態に見舞われるだろう。それに適応するには、極めて困難かもしれない』と、研究チームは論文に記している。
 そうなれば、人々の暮らしが今以上に過酷になることは避けられない。まず、水不足で食料生産が打撃を被るだろう。そして最も手ごわい問題は、飲み水の確保。既に米西部では、飲み水不足に陥っている地域がある。『再生不可能な資源である地下水の枯渇が幅広い地域で進んでいる。これまでは地下水を活用することにより、自然に繰り返される干ばつの影響を和らげられていた』と、研究チームは指摘している。『この地域の主要な貯水池であるミード湖とパウエル湖の合計に匹敵する量の地下水が枯渇したケースもある』
 遺骨が語る先住民の悲劇
 研究チームは、将来の温室効果ガス排出量に関する複数のシナリオに基づき17通りの気候変動モデルを検討した。それによると、将来の温室効果ガス排出量が『緩やか』にとどまると仮定しても、中世の温暖期(1100〜1300年頃)の『最も乾燥した時代をも上回る』乾燥期が訪れると見通しだという。
 中世のその時代には、現在のコロラドニューメキシコアリゾナ、ユタの4州が境界を接する地域で『アナサジ文化』と呼ばれる文化を築いていたアメリカ先住民が、干ばつにより大量移住を余儀なくされた。
 彼らの遺骨を調べると、『当時の人々が飢餓と病気に苦しめられ、乳幼児死亡率が高く、暴力が蔓延していたことがうかがえる』と、カリフォルニア大学バークレー校のB・リン・イングラム教授(古気象学)は語る。
 『人々は極めて過酷な環境で生きることを強いられ、少なくなるばかりの水と食料を奪い合っていたのだろう』
 イングラム(今回のNASAとの研究には参加していない)は以前、現在の干ばつにより、カリフォルニアは1589年以来の乾燥を経験していると結論づけていた。木の年輪に残された痕跡によれば、当時は『あまりの乾燥により、木が生長しなかった』という。
 イングラムは、アナサジ文化を襲った悲劇を今の状況と重ね合わせる。中世のメガ干ばつの前には降水量の多い時代が続き、アナサジ族の人口は膨れ上がっていた。『そのために、気候が変わったときに一層弱さを露呈した』と、イングラムは指摘する。人口が大幅に増加した状態で激しい気候変動を迎える状況は、現代にも当てはまる。
 現代人は、『アナサジの悲劇』を避けられるのだろうか。
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 難民や紛争、テロも生む
 海面上昇から種の絶滅まで温暖化の影響はさまざまだが、英ケンブリッジ大学の先月の報告書に『気候変動のリスク評価』よれば、治安・社会問題を生む可能性もある。気候変動による深刻な水不足、土地の奪い合いは紛争やテロ、それに伴う難民発生につながりかねないという。
 米防総省国も気候変動を国家安全保障上の重大な脅威と見なし始めている。昨年10月の報告書で気候変動は諸外国で食料や水の入手を妨げ、インフラを損ない、病気を広めるなどして社会不安を引き起こし、多くの難民・移民を生むと指摘。限られた資源をめぐり、国家間の緊張を高める可能性もあるとした。
 米軍は現在、あらゆる軍事作戦や訓練で気候変動を考慮に入れており、各基地が海面上昇などの被害に遭うか調べている。ヘーゲル国防長官(当時)が報告書の序文で述べたように、『温暖化の将来について科学者の意見はまとまりつつあるが、不確実な要素も残る。だがそれが行動を遅らせる言い訳になってはならない』からだ。」
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 9月8日号 ニューズウィーク誌日本版「史上最悪の熱波が地球を襲った夏
 この数ヶ月は世界各地で記録的な暑さが続き死者も続出 ルーシー・ウェストコット
 米政府は、鶏肉を調理する際は内部が73.8度になるまで火を通すように推奨している。7月31日にイラン南部のペルシャ湾に面したバンダルマフシャルの住人は、ほぼ同じ『熱』を経験した。
 実際の気温は46.1度、露点温度(水蒸気を含む空気を冷やすと凝結が始まる温度)は32.2度。これを二つを含む数字を基に計算する『体感温度』が72.7度に達したのだ。
 バンダルマフシャルを襲った熱波は、『中東全域を覆う異例なほど強烈な熱風のドーム』を形成し、体感温度を発表している天気予報サイト『アキュウェザー・ドットコム』の気象学者アンソニー・サグリアーニは言う。『極度の湿度』と高い気温が結び付き、中東は歴史に残る暑さとなった。
 今年はアメリカも記録的な暑さに見舞われている。特に北西部では、6月にワシントン州オマクで43.3度、アイダホ州ボナースフェリーで40.5度に達した。
 米国気象局は、2日間で気温が40,5度を超え、夜間になって23.8度を下回らないと予想される場合に『異常高温警報』を発令する。基準となる気温は地域によって異なるが、異常な数字であることに変わりはない。
 昨年、地球は史上最も暑い1年を過ごした。しかしこの夏は、それをさらに上回る暑さとなった地域も少なくない。イラクでは7月末に気温が50度を超え、政府は臨時の休日を増やした。ヨルダン北部のザータリ難民キャンプは8月に入って気温が40度を超え、自然の熱で目玉焼きを作る人もいた。アジアも6月に熱波に襲われ、インドで2,000人以上、パキスタンで1,000人以上が命を落とした。エジプトでも8月に気温が46.6度に達した後、数十人が死んでいる。
 潘基文国連事務総長は6月にニューヨークで開催された気候変動に関する国連のハイレベル会合の演説で、世界的な取り組みが急がれていることをあらためて訴え、失敗すれば子や孫の世代に重荷を背負わせることになると強調した。
 『国際社会は地球の気温上昇を(産業革命前に比べて)2度以内に抑えるという目標に合意した。しかしその実現可能性を消さないために残された時間は、あと数年しかない』」
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 10月5日 産経ニュース「米南部見舞った「千年に1度の大雨」 サウスカロライナ州、8市・郡に外出禁止令
 4日、米南部サウスカロライナ州コロンビアで、大雨により水没した乗用車(AP)
 【ニューヨーク=黒沢潤】米南部サウスカロライナ州で3日夜から5日未明にかけて記録な大雨が降り、ヘイリー州知事が「千年に1度の大雨」と住民に警戒を呼び掛けている。
 米CNNテレビなどによると、同州チャールストンではこれまでに約600ミリの雨が降った。雨が原因の交通事故などで少なくとも6人が死亡。8市・郡に外出禁止令が出されたほか、約8万世帯が停電に見舞われた。
 全米鉄道旅客公社アムトラック)は同州などで列車運行を中止しているほか、高速道路も一部閉鎖された。大学や小中高校なども軒並み閉校となっている。」



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