
- 作者:チャールズ・モア,カッサンドラ・フィリップス
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2012/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
2016年5月17日 産経ニュース「【産経抄】中国などから大量のごみ 深刻な海洋汚染、プラスチックスープの海 5月17日
作家の新井満(まん)さんは昭和60年に、太平洋の真ん中に位置するマーシャル諸島を訪れている。当時、電通の社員だった新井さんの旅の目的は、サンゴ礁の海をビデオ撮影することだった。
▼海の底で、太陽光に反射して宝石のように光るものを見つけた。潜ってみると、ビールの空き缶だった。世界一美しい海でさえ、環境破壊が進んでいる。その衝撃を小説にしたのが、デビュー作となった『サンセット・ビーチ・ホテル』だった。
▼30年後、海洋汚染はますます深刻な問題になっている。最近特に注目されているのが、世界の海を漂流するプラスチック製のごみである。流木などのように、微生物によって分解され、自然界に戻るわけではないから、始末が悪い。2050年までには、魚の重量を超えるという試算さえある。
▼ごみは、紫外線に当たったり波にもまれたりして、やがて「マイクロプラスチック」と呼ばれる5ミリ以下の微細な破片になる。エサと間違えて小さな魚が食べ、その魚をより大きな魚が食べる。食物連鎖の末に、プラスチックに添加された有害物質が蓄積されていく。海洋生物だけではなく、それらを口にする人間への重大な脅威になりつつある。
2 ▼昨日まで富山市で開かれていた、日米欧の先進7カ国(G7)環境相会合でも、マイクロプラスチック対策が議題にのぼった。米カリフォルニア州では一昨年、スーパーでのレジ袋の無料配布を禁止する法律が成立した。今年11月には、その是非を問う住民投票が実施される。
▼もっとも、この問題は先進国だけで話し合っても解決にはほど遠い。日本近海でマイクロプラスチックの密度が高いのは、中国をはじめとする近隣諸国から大量のごみが流れ着いているからだ。」
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2018年5月21日 産経ニュース「北極の海氷にプラ粒子 世界最悪レベルで蓄積 温暖化で拡散の懸念
大量のマイクロプラスチックが含まれていることが分かった北極の海氷のサンプル(アルフレッド・ウェゲナー研究所提供)
地球規模の海洋汚染が問題になっているプラスチックの微粒子「マイクロプラスチック」が、北極の海氷の中に大量に蓄積していることをドイツなどの研究チームが21日までに突き止めた。
氷を溶かして海水1リットル当たりの数を調べると、最大1万2千個に上り、これまで韓国やデンマークの沖などで報告された世界最悪レベルに匹敵。チームは「北極域の生物への悪影響や、地球温暖化で海氷が解けることによる汚染拡散が懸念される」と警告した。
ドイツのアルフレッド・ウェゲナー研究所などのチームは、砕氷船を使い2014〜15年に北極圏の5カ所で採取した氷中のマイクロプラスチックの量や種類を分析した。
最も量が多かったのは、グリーンランドとノルウェー領スバルバル諸島の間にあるフラム海峡で採取した氷だった。フラム海峡に近く、グリーンランドの陸地とつながっている海氷からも、4100個と比較的多くの粒子が確認された。」
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- 作者:宮崎 信之
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 1992/03
- メディア: 単行本