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2022年9月1日 MicrosoftNews Forbes JAPAN「グリーンランドの氷床融解で今世紀中に海面27センチ上昇か
© Forbes JAPAN 提供8月29日に発表された研究によると、世界が今後1世紀の間に炭素排出量を削減したとしても、グリーンランドの氷床の急速な融解で世界の海面が約10.8インチ(約27センチ)上昇すると予想されている。今年、切迫した気候予測が相次いでいるが、今回の研究はその最新のものとなる。
科学ジャーナル『Nature Climate Change』に掲載されたこの研究は、デンマークとグリーンランドの地質調査所の研究者によって行われた。研究によると、グリーンランドの氷床が2000年から2019年にかけて記録された速度で融解し続けた場合、氷床総量の約3.3%を失い、海面が大きく上昇する可能性があるという。
研究著者はこの融解プロセスにどれくらいの時間がかかるかは予測していないが、予想される融解のほとんどは「今世紀中」に起こる可能性があると指摘している。
研究者のジェイソン・ボックスは、10.8インチという数字は地球が温暖化を続けないと仮定した場合の「非常に保守的な最低ライン」だと指摘する。グリーンランドの氷が2012年のような酷暑の年に記録された速度で溶けた場合、海面は30.8インチ(約78センチ)上昇する可能性があるという。
最近発表された他の予測ではこれよりはるかに厳しいものもある。気候変動に関する政府間パネルは昨年、温室効果ガスの排出削減や気候変動の抑制にどれくらい成功するかにもよるが、グリーンランドが2100年までに海面上昇に2〜5インチ(約5〜12.7センチ)寄与する可能性があると発表した。
今回の論文は衛星画像と観測データを用いてグリーンランドの厚さ1マイル(約1.6キロメートル)の氷床が、雪で厚くなるよりも速く溶けている場所を推定している。数学モデルを用いた他の多くの海面上昇研究とは一線を画している。
世界の他の地域でも氷の融解は海面上昇の原因となり、低地に住む多くの人々にとって深刻な脅威だ。巨大な南極の氷床も溶けているが、ここ数十年の海面上昇の大部分はグリーンランドでの融解によるもので、山岳氷河の溶けた氷が海に流れ込む可能性もある。
昨年来、世界は気候変動がもたらす被害についてますます悲惨な予測に直面していて、その多くは元に戻すのが困難なものだ。国連は今年初め、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素の排出量を削減したとしても、今後20年間で地球の気温は1.5度上昇する可能性があると発表した。
ある研究によれば、北極圏は地球の他の地域よりも早く温暖化が進んでおり、グリーンランドの氷床への脅威はさらに深刻なものとなっている。多くの専門家は気候変動が最近の干ばつや熱波の原因になっていると考えている。また、将来の温暖化が大規模な絶滅現象につながり、感染症が蔓延しやすくなる可能性を指摘する研究もある。
(forbes.com 原文)」
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9月1日10:39 MicrosoftNews KYODONEWS 共同通信「CO2平均濃度、過去最高に 93年から海面9.7センチ上昇
© KYODONEWS 北極圏に浮かぶ氷の上でたたずむシロクマ=2017年7月(AP=共同)
【ワシントン共同】米海洋大気局(NOAA)などの国際チームは8月31日、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素(CO2)の大気中の平均濃度が、2021年は近代観測が始まってから最高の414.7ppm(1ppmは100万分の1)になったとの報告書を公表した。海水面も人工衛星による計測が始まった1993年に比べて9.7センチも上昇した。
世界の平均気温も集計により異なるが、21年は観測史上5~6位の高さだった。
報告書によると、21年のCO2濃度は20年から2.3ppm増加。強力な温室効果ガスであるメタンの濃度も過去最高となった。」
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