📉43】─1─IT技術者の国別給与ランキング。日本は20位で理系人材軽視は続く。~No.91No.92 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 日本は、戦後復興からバブル経済までは理系人材社会であったが、バブル経済からは金融人材社会となった。
 現代日本は、世界を驚かせ魅了した科学技術立国ではなくなった。
 日本企業の本音は、赤字覚悟で無駄になるかもしれな大金を投資するリノベーションもイノベーションも求めてはいない。
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 2022年12月28日 YAHOO!JAPANニュース @DIME「IT技術者の国別給与ランキング1位はスイス。日本は20位という結果に
 世界のIT技術者の給与動向を調査
 日本においてIT技術者は、いわゆる“稼げる職業”として認知されている。しかし世界は広い。給与面でIT技術者が私たちの国以上に優遇されている国は数多く存在し、日本は上位10か国にも入っていないことが明らかになった。
 そんな世界のIT技術者の給与動向を調査した、ヒューマンリソシアによる、「2022年度版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.6」がこのほど発表されたので、紹介していきたい。
 世界のIT技術者の給与、1位スイス、2位米国、3位イスラエル、日本は20位
 図表1
 世界のIT技術者の給与を調査したところ、1位がスイス(100,053USドル)、2位が米国(89,161USドル)、そして3位がイスラエル(85,131USドル)となった(図表1)。
 図表2
 デンマーク(4位)、ノルウェー(6位)、ドイツ(7位)、フィンランド(9位)、アイルランド(10位)といったヨーロッパの国々がトップ10にランクインしており、IT技術者の割合が高いヨーロッパ各国の給与の高さが際立つ。一方日本は、20位となり(38,337USドル)、中国が25位と迫っている(図表2)。
 世界の情報通信業就業者の給与も1位はスイス、日本は40,837ドルで24位
 図表3
 続いて、情報通信業で就業している人の給与を国別に調査したところ、1位はIT技術者と同様、109,985USドルのスイス、2位95,024USドルのカタール、3位に90,070USドルのルクセンブルクが入った。米国は85,062USドルで4位、5位以降はヨーロッパの国々が続く(図表3)。なお、情報通信業就業者とは、情報通信業で就業しているIT技術者を含むすべての職種の人が含まれる。
 図表4
 また、11位以下もヨーロッパ各国が続き、アジアではシンガポールのみが20位にランクインした。なお日本は、40,837USドルで24位となり、22位の韓国(48,527USドル)を下回る結果となった(図表4)。
 日本のIT技術者の給与、円安の影響もあり、前年比▲15.1%と大幅に減少
 図表5
 続いて、IT技術者および情報通信業就業者の給与額を、前年データと比較し、増減率(増減額÷直近前年額)を算出することで、給与額の伸びを調査した。
 まず、IT技術者の給与額について、前回調査(検索日:2021年6月25日)データとの比較により増減率を算出したところ、増加率の1位はアルゼンチンで、前年比で81.9%増となった。またトップ10にはパナマ、ブラジル、メキシコがランクインし、IT技術者が増えている南米地域でIT技術者の給与額が大幅に上がっている(図表5)。 
 情報通信業就業者の給与についても、前年データと比較し増減率を調査したところ、増加率1位はスロベニア、2位ハンガリー、3位には東アフリカの島国であるセーシェル共和国が入った。アジアの国では、中国が10.1%増の13位、韓国が4.7%増で30位、インドが0.7%増の41位となった(図表6)。
 一方日本は、IT技術者の給与の増減率は▲15.1%の67位で、IT技術者の給与が大幅に下がっている。また、情報通信業就業者の給与でみても、日本は59位で、増減率は▲5.1%の結果となった。中南米や欧州などIT技術者が増えている地域で給与が上昇する中、USドルに対する為替レートが大きく変動していることを考慮に入れてもなお、日本のIT技術者の給与水準の低さが憂慮される結果となった。
 出典元:ヒューマンリソシア株式会社
 https://resocia.jp/
 構成/こじへい
 @DIME編集部
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📉66】─1─日本の人材力は世界41位 4年下落、国際経験が最低。~No.137 

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 現代日本学力低下、人材の枯渇、教養の喪失は、1980年代頃から顕在化し始めた学校教育の軽視にあった。
 それを求めたのが、リベラル派、左派、一部の保守派の政治家、官僚、経営者・企業家、学者・教育者、メディア業界人ら、つまり超エリート層である政治的エリートや進歩的インテリであった。
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 2022年12月27日 YAHOO!JAPANニュース 共同通信「日本の人材力は世界41位 4年下落、国際経験が最低
 世界人材ランキング
 スイスの国際経営開発研究所(IMD)がこのほど発表した2022年版「世界人材ランキング」で、日本の人材競争力は主な63カ国・地域中、41位だった。19年から4年連続で下落し、前年より順位を二つ落とした。
 IMDは毎年、各国・地域の人材競争力について、人材に対する「投資と育成」、国内、海外から人材を引きつける「魅力」、人材活用の「準備度合い」の3分野から調査、採点している。
 22年の首位はスイス。2~5位をスウェーデンなどの北欧各国が占め、トップ10はいずれも欧州勢だった。アジア・太平洋地域では、12位のシンガポールが最高で、香港(14位)が続いた。」
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🍙33〗─4・B─「米を食うとバカになる」という左派系洗脳の悪巧みの意図は「民族神話殺し」であった。~No.213 

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 現代日本マルクス主義が密かに進められている「神殺し・仏殺し」は、米・魚介食から麦・肉食への食の革命から始まった。
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 2022年12月26日 YAHOO!JAPANニュース PRESIDENT Online「「米を食うとバカになる」と洗脳された…日本人の食生活を激変させた洋食推進運動の恐ろしすぎる内容
 こうして日本の食はアメリカに握られた
 鈴木 宣弘
 東京大学大学院農学生命科学研究科教授
 なぜ日本の食料自給率は低いままなのだろうか。東京大学大学院教授の鈴木宣弘さんは「戦後アメリカが進めた食生活改変政策は、日本人の伝統的な食文化を一変した。伝統的なコメ食を減らしたことで、日本の農業は力を失い、自給率が低下していった」という――。(第1回)
 ※本稿は、鈴木宣弘『世界で最初に飢えるのは日本』(講談社+α新書)の一部を再編集したものです。
 田植えをする人写真=iStock.com/Rawpixel日本の食料自給率はなぜ低いのか(※写真はイメージです)
 全ての画像を見る(5枚)
 なぜ日本人は食料自給率を気にしないのか
 日本の食料自給率は、2020年度で約37%と、きわめて低い水準にある。
 しかも、これはカロリーベースであり、本当の自給率はもっと低い。日本でつくられる農産物は、種やヒナを輸入に頼っているからだ。
 日本という国の規模、人口、歴史などを考えると、これは異常な低水準と言わざるを得ない。
 しかし、不思議なことに、日本ではあまり懸念する声が聞かれない。
 多くの国民は、「食料自給率が低いのは仕方ない」と思っているのではないだろうか。
 日本は島国で、国土面積が限られている。農地の面積も狭くならざるを得ない。そのため、狭い耕地を少人数で耕たがやす、小規模で非効率な農業をやらざるを得ない。
 しかも、現代の日本人は、肉やパンを好んで食べるが、食肉生産や小麦生産は、日本より海外のほうが大規模で効率がいいので、輸入が増えるのは仕方がない。
 と、およそこういった考えが、行き渡っているのではないだろうか。
 しかしながら、こういった考えは、「誤解」に過ぎない。
 食料自給率が下がった最大の原因は、貿易自由化と食生活改変政策にある。
 自動車などの関税撤廃を勝ち取るために、日本の農業は、農産物の関税引き下げと、輸入枠の設定を強要されてきた。
 そこに、アメリカやヨーロッパが、輸出のための補助金をジャブジャブ出して、ダンピングを仕掛けてきたのだから、たまらない。
 日本の農業は壊滅的な打撃を受けてしまったのである。
 「米を食うとバカになる」という本が大ベストセラーに
 第2次大戦後、米国は日本人の食生活を無理やり変えさせてまで、日本を米国産農産物の一大消費地に仕立てあげようとした。
 そのために、さまざまな宣伝・情報工作も行われた。
 日本人にアメリカ産の小麦を売るために、「米を食うとバカになる」という主張が載った本を、「回し者」に書かせるということすらやった。
 『頭脳 才能をひきだす処方箋』(林はやし髞たかし著、光文社)という本がそれである。
 炊きたてのご飯写真=iStock.com/gyro「米を食うとバカになる」という本が大ベストセラーに(※写真はイメージです)
 食料難の戦後がようやく終わったころの1958年に出版されたこの本は、その後の日本の農業に、大きなダメージを与えることになった。
 いまでこそ、同書の存在はほとんど忘れ去られているが、当時は発売3年で50刷を超える大ベストセラーであり、日本社会に与えた影響は非常に大きかったのである。
 この『頭脳』という本には、「コメ食低能論」がまことしやかに書かれている。
 著者の林氏によると、日本人が欧米人に劣っているのは、主食のコメが原因なのだそうだ。
 「これはせめて子供の主食だけはパンにした方がよいということである。(中略)大人はもう、そういうことで育てられてしまったのであるから、あきらめよう。悪条件がかさなっているのだから、運命とあきらめよう。しかし、せめて子供たちの将来だけは、私どもとちがって、頭脳のよく働く、アメリカ人やソ連人と対等に話のできる子供に育ててやるのがほんとうである」(『頭脳』161~162ページ)
この記述は、当然ながら、科学的根拠がまったくない「暴論」と言わざるを得ない。
 だが、著者の林氏が慶應大学名誉教授であったことも手助けしたのか、当時はこれが正しい学説としてまかり通ったのである。
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 お宮キッズ
 日本の文化をまなぼう
 日本人は昔から、お米を神からいただいた食べ物として、大切にしてきました。
ここでは、神とお米のかんけいや、お米ができるまでのようすをしょうかいします!
 神さまからいただいた“いね”と豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに9
 神さまとお米
 天皇さまのおまつり 『大嘗祭』と『新嘗祭
 お米ができるまで
 神さまのごはん
 神さまからいただいた“いね”と豊葦原瑞穂国
 その昔、アマテラスオオミカミという神は、孫のニニギノミコトが日本を治めることになった時に、「いね作りをつうじて、日本がいつまでも平和でゆたかな国であるように」と願い、いねをおさずけになりました。
 ニニギノミコトはお言葉にしたがい、土地をたがやし、いねを作り、ゆたかな国をおつくりになりました。
 神話では日本はみずみずしい稲穂がゆたかにみのる国という意味の「豊葦原瑞穂国」とよばれています。
 いね作づくりは神さまからさずかった
 しんせいなものなんだ。
 イラスト:お米
 神さまとお米
 いねは日本の気候にあってとてもつくりやすく、3000年ちかく昔から大切に育てられてきました。いね作りのおかげでゆたかになった日本には、今もいね作りや田んぼにかかわるお祭がたくさんあります。春には豊作をねがい、秋にはめぐみにかんしゃするお祭りをして、神にいのりをささげてきました。11月23日の勤労感謝の日には、その年に取れたお米を神々におそなえし、めぐみにかんしゃする「新嘗祭」を全国の神社で行おこなっています。
 このように日本の文化や神社はお米づくりと大きなつながりがあります。
 アマテラスオオミカミさまをおまつりする伊勢神宮でも、一番大切なお祭である 神嘗祭をはじめ、いね作づくりにかんするお祭がたくさん行おこなわれているよ。
 イラスト
 こういったいね作づくりに対たいするおいのりのお祭まつりから、「田楽」 や「神楽」といったものも生れたのよ。
 イラスト
 天皇さまのおまつり 『大嘗祭』と『新嘗祭
 天皇さまはアマテラスオオミカミの子孫として、毎年その年に取れたお米を神々におそなえし、国民の幸せをいのりめぐみにかんしゃする「新嘗祭」を行おこないます。これは1300年以上昔の天皇さまの頃から行れてきました。
 なかでも天皇さまになられてはじめて行う新嘗祭は「大嘗祭」と言い、一度だけしか行おこなわれないとても大切なお祭です。
 大嘗祭の前には、神せいな田んぼを全国から2ヵ所選び、その田んぼから作られたお米をおそなえします。
 そして大嘗祭の後には、おそなえ物をお祭に参列した国民の代表でいただきます。この時にお米をおそなえする田んぼに選ばれた地域の歌やおどりも行れ、昔からの芸能を楽しみながら、天皇さまの即位をみんなでお祝いします。
 天皇まも自らお田うえやいねかりをしてお米をつくってるんだ
 イラスト
 お米のほかにも全国で取れる野菜や果物などの特産物がおそなえされるんだ
 イラスト:お米
 お米ができるまで
 イラスト:なわしろイメージ
 1田をたがやし、たねもみを育てる「なわしろ」をつくります。
 イラスト:なわしろイメージ
 2たねもみをえらんで水にひたし、なわしろにまきます。
 イラスト:田植えイメージ
 3たねもみがめを出して、苗に育ったら田植えを行います。
 イラスト:くさとりイメージ
 4いねが元気に育つように、草を抜いたり、悪い虫をとったりします。
 イラスト:だっこくイメージ
 4みのったいねをしゅうかくして、かんそうさせた後に「だっこく」します。
 いまはきかいも使うけど、昔からお米を作ることってとてもたいへんだったんだよ。大事に食べなくちゃいけないね。
 \お米ができるまでのようすがわかる、田んぼ学校のホームページだよ/
 田たんぼ学校
 神さまのごはん
 神饌
 神におそなえする食べものや飲みものを「神饌(しんせん)」といいます。これは、ぼくたちの食べものをくださった神にかんしゃして、おもてなしするためのものです。
 イラスト:しんせんイメージ
 神棚
 そして、お家のなかで神さまをおまつりするところが「神棚(かみだな)」です。
 そなえしたものは、後で家族みんなで食べて、神のお力をもらおう!
 イラスト:かみだなイメージ
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 祝日ってなんであるの?
 \いま、このページ/
 神さまとお米こめのはなし
 うえにもどる 
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 國學院大学
 伊勢神宮に祀られる食の神ートヨウケ
 古事記の不思議を探る
 文学部全ての方向け国際文化
 研究開発推進機構教授 平藤 喜久子 2019年9月12日更新
 (※画面の右上のLanguageでEnglishを選択すると、英文がご覧いただけます。This article has an English version page.)
 日本最古の書物『古事記』。世界のはじまりから神様の出現、皇位の継承まで、日本の成り立ちがドラマチックに描かれています。それぞれの印象的なエピソードには今日でも解明されていない「不思議」がたくさん潜んでいます。その1つ1つを探ることで、日本の信仰や文化のはじまりについて考えていきます。
 穀物と関わりが深い“トヨウケ”
 食べること、それは人間が生きていく上でもっとも重要なことといっていいでしょう。その「食」に関わる神がトヨウケという女神です。
 『古事記』によると、国土や自然に関わる神々を生みだしたイザナミは、最後に火の神を産みます。その出産で大やけどを負って苦しんでいるときに、排泄物からワクムスヒという神が生まれました。ムスヒとは、「生み出す力」を意味します。そのワクムスヒの子がトヨウケです。トヨは豊かであること、ウケは食物を意味します。
 アマテラスの孫のホノニニギとともに地上に下り、伊勢神宮の外宮に祀られたとあります。『古事記』がトヨウケについて語っているのは、これだけです。
 伊勢神宮の神々に食事を提供するために
 後世の資料によると、第21代の雄略天皇の夢で、伊勢神宮に祀られているアマテラスが、一人で食事を十分に取ることができないので、食事の神であるトヨウケが必要だと伝えます。そこで、それまで丹波国(今の京都府)にいたトヨウケを伊勢の外宮にお祀りするようになったといいます。
 伊勢神宮では、いまも日別朝夕大御饌祭という儀式が行われています。この儀式は、朝と夕の食事をアマテラスをはじめとする神々にお供えするもので、その神饌はトヨウケの祀られる外宮で用意されています。
 火と水、そして穀物
 さて、トヨウケの親であるワクムスヒは、火の神の誕生がきっかけで生まれました。ワクムスヒと同じときにミツハノメという水の神も生まれています。火と水の神、そして生み出す力の神が登場した後に生まれていることから、トヨウケは食物のなかでもとくに米をはじめとする穀物と関わりが深い神だと考えられます。
 伊勢神宮で神々に供えられる食事もご飯が中心です。火と水が生まれた後に穀物が誕生するという神話の語りは、とても理に適っていることがわかります。
 日本以外にもいる穀物の神様
 穀物に関わる神というと、ギリシャ神話のデメテルやその娘のペルセポネがいます。麦を広める女神です。北米の神話にはCorn MeidenやCorn Motherと呼ばれるトウモロコシ栽培を教える女神たちが登場します。
 作物を生み育てる大地が女神とされることが多いように、穀物神にも女神が多いようです。謎の多いトヨウケを理解するには、こうした世界の穀物の女神たちの神話が参考になるでしょう。
 ~國學院大學平成28年文部科学省私立大学研究ブランディング事業に「『古事記学』の推進拠点形成」として選定されています。~
 logo
 2019年8月5日付け、The Japan News掲載広告から
 平藤 喜久子
 研究分野
 神話学 宗教学 宗教史
 論文
 神話学と大嘗祭―神話儀礼論の系譜―(2019/07/25)
 ”史”から”話”へ―日本神話学の夜明け(2018/03/01)
 詳しく見る
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 ウィキペディア
 日本神話における食物起源神話(にほんしんわにおけるしょくもつきげんしんわ)では、日本神話における、食物の起源に関する神話について記述する。
 日本神話における食物起源の記述には、東南アジアでよく見られるハイヌウェレ神話の特徴が見られる。即ち、排泄物から食物などを生み出す神を殺すことで食物の種が生まれたとするものである。
 また、天から食物の種を携えた神が天降って来たとする記述も見られる。これはギリシャデーメーテール神話に類似している。
 大気都比売神須佐之男
 『古事記』においては、岩戸隠れの後に高天原を追放された速須佐之男命(素戔嗚尊)が、食物神である大気都比売神(おおげつひめ-)に食物を求めた話として出てくる。
 大気都比売は、鼻や口、尻から様々な食材を取り出して調理して須佐之男命に差しあげた。しかし、その様子を覗き見た須佐之男命は食物を汚して差し出したと思って、大気都比売を殺してしまった。
 大気都比売の屍体から様々な食物の種などが生まれた。頭に蚕、目に稲、耳に粟、鼻に小豆、陰部に麦、尻に大豆が生まれた。神産巣日神(神産巣日御祖命・かみむすび)はこれらを取って五穀の種とした。
 保食神月夜見尊
 『日本書紀』においては、同様の説話が神産みの第十一の一書に月夜見尊月読命・つくよみ)と保食神(うけもち)の話として出てくる。
 天照大神ツクヨミに、葦原中国にいるウケモチという神を見てくるよう命じた。ツクヨミウケモチの所へ行くと、ウケモチは、口から米飯、魚、毛皮の動物を出し、それらでツクヨミをもてなした。ツクヨミは汚らわしいと怒り、ウケモチを斬ってしまった。それを聞いたアマテラスは怒り、もうツクヨミとは会いたくないと言った。それで太陽と月は昼と夜とに別れて出るようになったのである。
 アマテラスがウケモチの所に天熊人(あめのくまひと)を遣すと、ウケモチは死んでいた。保食神の亡骸の頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆が生まれた。アメノクマヒトがこれらを全て持ち帰ると、アマテラスは喜び、民が生きてゆくために必要な食物だとしてこれらを田畑の種とした。
 稚産霊
 また、日本書紀における神産みの第二の一書には、火の神軻遇突智火之迦具土神・かぐつち)と、伊弉冉尊伊邪那美命・いざなみ)が亡くなる直前に生んだ土の神・埴山媛(はにやまひめ)の間に生まれた稚産霊和久産巣日神・わくむすひ)の頭の上に蚕と桑が生じ、臍(ほぞ)の中に五穀が生まれたという説話がある。ワクムスビが亡くなる(殺された)かどうかの記述はないが、ハイヌウェレ神話型に分類されるものである。
 縄文の神話
 神話学者の吉田敦彦は、縄文時代中期の土偶の大半が地母神的な女性を表現しており、且つ破壊されている点に注目した。これは「地母神が殺されてバラバラにされ、そこから人々の役に立つものが誕生した」という神話を、女神の表象である土偶を破壊して分割する行為によって儀礼的に再現した痕跡ではないか、と考えたのである。この説によるとハイヌウェレ型神話は芋(あるいは五穀)栽培と共に既に縄文中期に日本列島で知られていた、という事になる。
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 ハイヌウェレ型神話(ハイヌウェレがたしんわ、ハイヌヴェレとも)とは、世界各地に見られる食物起源神話の型式の一つで、殺された神の死体から作物が生まれたとするものである。
 その名前は、ドイツの民俗学者であるアードルフ・イェンゼン(英語版)が、その典型例としたインドネシア・セラム島のウェマーレ族(ヴェマーレ族(英語版))の神話に登場する女神の名前から命名したものである。
 該当例
 この形の神話は、東南アジア、オセアニア南北アメリカ大陸に広く分布している。それらはみな、芋類を栽培して主食としていた民族である。イェンゼンは、このような民族は原始的な作物栽培文化を持つ「古栽培民」と分類した。彼らの儀礼には、生贄の人間や家畜など動物を屠った後で肉の一部を皆で食べ、残りを畑に撒く習慣があり、これは神話と儀礼とを密接に結びつける例とされた。
 日本神話のオオゲツヒメ保食神ウケモチ)・ワクムスビにもハイヌウェレ型の説話が見られる(日本神話における食物起源神話を参照)。しかし、日本神話においては、発生したのは宝物や芋類ではなく五穀である。よって、日本神話に挿入されたのは、中国南方部から日本に伝わった話ではないかと仮説されている。『山海経』には、中国南部にある食物神・后稷の墓の周りには、穀物が自然に生じているとの記述がある。
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 人類の誕生と大移動は運命である。
 日本人の祖先はアフリカのサルであるは宿命である。
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 約258万年前から約1万1700年前 更新世新生代第四紀の前半。
 600万年前~700万年前 人類(ヒト属)の祖先はチンパンジーボノボの祖先である類人猿から別れて進化していき、幾つかの人類種が枝分かれするが一つの系統を残して全て絶滅した。
 100万前 ホモ・エレクトスが陸伝いに日本列島に歩いてきて住み着いた。
 10万年前 新人・現生人類(ホモ・サピエンス)は、アフリカで誕生し、世界中に移住していった。
 3万5000年から3万年前以後 新人・現生人類(ホモ・サピエンス)は日本列島にたどり着き、上陸した、漂着した、流れ着いた。
 縄文時代 1万2000年~2000年前
 数千年前 揚子江流域民である弥生系渡来人が山東半島から朝鮮半島を経由し、続いて中国旧満州地方に住んでいた古墳系帰化人が朝鮮半島を経由して日本列島に移住してきた。
 この時点では、まだ日本民族(和人)・琉球民族アイヌ民族は生まれていない。
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 日本土人である縄文人ヤポネシア人=石器人の子孫)は、日本列島を中心に、南は琉球(沖縄)、北は蝦夷地(北海道)・北方領土南樺太、千島列島その一部はカムチャツカ半島から北米大陸西北部太平洋沿岸まで、西は朝鮮半島南部、日本海縄文人の海)を主要航路として手漕ぎ丸木舟で移動していた。
 縄文人は、手漕ぎ丸木舟で北米大陸の太平洋沿岸まで移動していた。
 中国や朝鮮では、朝鮮半島南部に住んでいた先住民の弥生系日本人を倭族と偏見を持って軽蔑し差別していた。
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 日本文明は、揚子江流域(江南地域)にあった漁労農耕の温和で平和志向の長江文明の後継文明であって、黄河流域で軍事優先で栄えたの領土拡大・侵略志向の好戦的黄河文明の亜流文明ではなかった。
 朝鮮文化は、黄河文明の亜流であった。
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 ヤポネシア人とは、東南アジアの南方系海洋民と長江文明揚子江流域民が乱婚して生まれた混血した雑種である。
 数万年続いた日本列島の石器時代縄文時代は、争いのない、戦争のない平和な時代であった。
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 日本民族琉球民族アイヌ民族は、旧石器人(ヤポネシア人)、縄文人(日本土人)を共通の祖先とする同種・同血族であって、中華民族、漢族、韓国人・朝鮮人とは血の繋がりが薄い別種・異種のアジア人であった。
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 日本民族は、石器人(ヤポネシア人)、縄文人(日本土人)、弥生人(渡来人)、古墳人(帰化人)が混じり合い乱婚し混血して生まれた雑種である。
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 アイヌ民族は、石器人(ヤポネシア人)、縄文人(日本土人)にシベリア・沿海州樺太北方領土4島・千島列島・カムチャツカ半島などオホーツク海沿岸に住んでいたオホーツク文化人が南下してきて、混じり合い乱婚し混血して生まれた雑種である。
 アイヌ人は住んでいる島・地域によって幾つかに枝分かれして、それぞれ他の人種・民族と乱婚を繰り返し混血度を濃くして独自の微妙に違う生活スタイルで生きてきた。
 蝦夷地・北方領土アイヌ樺太アイヌ、千島列島アイヌカムチャツカ半島アイヌ、その他。
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 琉球民族は、石器人(ヤポネシア人)、縄文人(日本土人)に揚子江流域・東南アジアから渡って来た人々と混じり合い乱婚し混血して生まれた雑種である。
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 多種多様な人種、民族との乱婚による混血度・雑種性が、最も濃密なのが日本民族で、次ぎに濃いのが琉球民族で、最も薄いのがアイヌ民族である。
 同一の縄文人から分かれた日本民族琉球民族アイヌ民族の違いは、この「乱婚による混血度・雑種性」の濃度にある。
 例えるなら真珠で、アコヤ貝の体内に取り込まれた砂粒などの異物(日本列島の土人である縄文人)に貝が分泌する独自の炭酸カルシウムでホワイトオパールにも、ブラックオパールにも、偏光色オパールにもなる。
 さしずめ、日本民族は偏光色オパールであり、ホワイトオパール琉球民族であり、ブラックオパールアイヌ民族である。
 そこには、漢族中国人や半島系朝鮮人は含まれていない。
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 民族を分けるのは、集団としての言語・文化・伝統・習慣・風習ではなく、共同体を一つにまとめる宗教であった。
 日本民族をまとめる宗教とは、天皇心神話である。
 天皇への畏敬・敬愛・崇敬そして忠誠が、ある者は日本民族帰化系日本人で、ない者は日本民族ではなく渡来系日本人である。
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 日本民族の、自然崇拝宗教は数万年前の石器時代縄文時代まで遡り、女性神天皇神話は数千年前の弥生時代古墳時代に成立していた。
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 インド仏教教祖の釈迦の生没年は、紀元前463~383年、同560~480年など諸説ある。
 ユダヤ教は、紀元前4世頃に発展したと言われている。
 キリスト教は、イエス・キリストが紀元前4年頃から始めた。
 イスラム教教祖のマホメットは、570~632年まで生きていた。
 中華儒教孔子は、紀元前551~同479年に生きていた。
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 1847(弘化4)年 マルクスエンゲルスは、プロレタリア革命を広める為に共産主義者同盟の綱領を起草して、共産党宣言を行った。
 マルクス主義社会主義共産主義は歴史の浅い、反宗教無神論の新しいイデオロギーである。
 極左組織フランクフルト学派の哲学者達は、1930年代後半にアメリカに亡命した。
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 日本の歴史には3種類あって、1,日本民族の民話・伝承・寓話・宗教によるローカルな神話物語、2,アフリカを源流とする人類進化・文明発展史、3,記録が残る人間英雄伝説である。
 ローカルな神話物語とは、古事記日本書紀を正統根拠とする日本神話・民族中心神話・高天原神話・天孫降臨神話、つまり女性神天照大神最高神とする天皇神話である。
 それが、皇国史観であった。
 グローバルな人類文明史には、科学的経験的正当性はあっても宗教的合理的正統性はない。
 神話物語・人類文明史・人間英雄伝説の3つを均等に持つのは、民族としては日本民族琉球民族アイヌ民族だけで、国家としては日本国だけで、その歴史に正当性を裏書きしているのが正統な天皇の神格である。
 その意味で、日本は特殊で特別であるが、日本国と日本人が優れているとは無関係である。
 天皇は正史で日本を武力統一して日本建国宣言の詔を発していない為に、日本には建国年と建国記念日は存在しない。
 現代日本建国記念日は、天皇神話物語であって人類文明史・人間英雄伝説ではない。
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 デュルケーム「(宗教の役割の一つは)共同体を維持する装置」(『宗教生活の原初形態』)
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 天皇の正統性とは、最高神の女性神を神聖不可侵にして絶対不変の根拠とする、民族宗教、神話物語、血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇制度である。 
 天皇の正当性とは、イデオロギーで作成された憲法・法律を根拠とする、非民族神話、非崇拝宗教、非血筋・非血統の非家世襲万世一系を排除した女系母系天皇制度である。
 現代日本の国民世論の90%以上が、正統性の男系父系天皇制から正当性の女系母系天皇制度への制度変更を要求している。
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 日本民族が崇拝してきた八百万の神々が正統な神である事を保証しているのは、最高神・女性神の血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇の神性である。
 つまり、民族宗教、神話物語でる天皇神話である。
 近代の憲法や法律の宗教法人法が認定する神仏には、合憲・合法に基づいた正当性がっても、神性・神聖の正統性はない、つまり金儲けの為に作られたウソの神仏である。
 当然、非民族神話、非崇拝宗教、非血筋・非血統の非家世襲万世一系を排除した女系母系天皇には神仏を認め保証する神力はない。
 日本の八百万の神々は天皇家の祖先神である伊邪那岐命イザナギノミコト)と伊邪那岐命イザナミノミコト)から生まれた、それが天皇神話である。
 八百万の神々の正統な神性は、天皇神話は保証している。
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 現代の日本人は、昔の日本人・日本民族とは別人のような日本人である。
 戦後民主主義教育を受けた高学歴な知的エリートや進歩的インテリ、特にマルクス主義者・共産主義者といわれる日本人の多くは民族的な歴史力・文化力・伝統力・宗教力が乏しいかない為に、日本民族の歴史・宗教・文化が嫌いである。
 現代の国際常識、世界正義は、男女平等、女性権利の向上、フェミニズムジェンダーで、正統性男系父系天皇制度は悪とされている。
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 日本の天皇制度は、閉じた王家として、即位する正統必須条件は、日本民族であり、民族宗教、神話物語で語られる最高神・女性神からの血筋を神聖不可侵の絶対根拠とする血筋・血統の家世襲万世一系の男系父系天皇家・皇室の家族・一族のみである。
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 日本は建国物語として、世界のいずれの国とも違い、特殊・特別で、1,神の民族神話、2,人類の文明発展・進化・進歩の物語、3,人間の英雄伝説の3つを持っている。
 神の宗教的民族神話とは、古事記日本書紀を正統根拠とする天皇神話、つまり天皇の祖先である女性神最高神として崇める高天原神話・天孫降臨神話・諸神話である。
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 神代の民族固有神話を持っている国家や国民は、古代の古層を受け継ぐ日本以外に存在しない。
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 日本民族は、数万年前の石器時代縄文時代から日本列島に住んでいた。
 天皇家・皇室は、数千年前の弥生時代古墳時代に、内戦や争いを避け平和と安定を取り戻し、幸せと豊かさを求めたムラ論理で、古代の有力豪族達による長老者会議において衆議の結果として「天皇下駄論」・「天皇人身御供説」・「天皇生け贄説」で作られた、責任を押し付けて逃げるという無責任な生存論理である。
 その神聖不可侵の裁可者・天皇という地位を護る為に考え出されたのが、「政治的無答責の君主」、つまり政治権力も宗教権威も持たない天皇の権威つまり「天皇の御威光」である。
 祖先と国と民族に対して重い責任を負うのは、益荒男・日本男児の責務であって、手弱女・大和撫子ではなかった。
 故に、日本天皇は、最高神の女性神による民族神話、神話宗教、血筋・血統の家世襲万世一系で受け継ぐ事で正統性を与えられていた。
 民族神話で正統と認められた宗教的万世一系の男系父系天皇制度とは、いつ終わるか分からない弥生の大乱に辟易とした古代日本民族が、争いを避け、起きた争いを短期間で終わらせ、偽りでもいいから平穏無事を維持する為の歴史的叡智である。
 つまり、白黒を、善悪を、正邪を、ハッキリ区別しない為の宗教的正統な万世一系の男系父系天皇制度であった。
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 天皇下駄論・天皇人身御供説・天皇生け贄説とは、日本民族にとって面倒な事や厄介な事を困った事を「否応もなく」天皇と皇族に引き取って貰う事である。
 つまり、押し付けられる損な役回り・貧乏くじを嫌だと言わず拒否せず無条件に「引き受けて貰っている」、「やって貰っていただいている」、という事である。
 それが、天皇の御威光、天皇の権威、天皇の御稜威・大御心である。
 日本民族天皇・皇族・皇室を護ったのは、「責任逃れをする為に犠牲を強要していた」からである。
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 歴史的事実として、天皇・皇族・皇室を戦争をして命を捨てても護ろうとした勤皇派・尊皇派・天皇主義者・攘夷論者とは、日本民族であり、学識と知識などの教養を持たない小人的な、身分・地位・家柄・階級・階層が低い、下級武士、身分低く貧しい庶民(百姓や町人)、差別された賤民(非人・穢多)、部落民(山の民{マタギ}・川の民・海の民)、異形の民(障害者、その他)、異能の民(修験者、山法師、祈祷師、巫女、その他)、芸能の民(歌舞伎役者、旅芸人、瞽女、相撲取り、その他)、その他である。
 日本民族には、天皇への忠誠心を持つた帰化人は含まれるが、天皇への忠誠心を拒否する渡来人は含まれない。
 儒教の学識と知識などの教養を持つ、身分・地位・家柄の高い上級武士・中流武士や豪商・豪農などの富裕層・上流階級には、勤皇派・尊皇派・天皇主義者は極めて少なく、明治維新によって地位を剥奪され領地を没収された彼らは反天皇反政府活動に身を投じ自由民権運動に参加し、中にはより過激に無政府主義マルクス主義に染まっていった。
 江戸時代、庶民は周期的に伊勢神宮への御陰参りや都の御所巡りを行っていた。
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 現代の部落解放運動・同和解放運動が対象とする被差別部落民は、明治後期以降の人々で、それ以前の人々ではない。
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 同じ儒教価値観で卑賤視され差別される部落民や賤民(非人・穢多・散所{さんじょ}・河原乞食・他)とでは、何故・どういう理由で偏見をもって差別されるかが違う。
 マルクス主義共産主義階級闘争史観やキリスト教最後の審判価値観では、日本の部落民や賤民を解釈できないし説明できない。
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 徳川幕府は、目の見えない視力障害者・検校が行う高利貸しを保護していた。
 検校の中には、御家人株を買って子供を武士にし、上司や同輩に賄賂を贈っていた幕臣にしていた。
 百姓や町人も、金を使って武士の身分を手に入れ、才覚で町奉行勘定奉行などの役職について出世した。
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 数千年前の弥生時代古墳時代から、日本国・日本民族を1つにまとめている3つの力が存在している。
 1つ目が武力の政治権力、2つ目が経済力の宗教権威、3つ目が文化力=畏れの天皇の御威光・権威・御稜威・大御心であった。
 日本の歴史において、政治権力と宗教権威は人間の強欲・私欲・個人欲で栄枯盛衰を繰り返し目まぐるしく入れ替わっていたが、その中で文化力の天皇の御威光だけは変わらなかった。
 そんな文化力の天皇の御威光を滅ぼうと忍び寄ってきたのが、キリスト教の宗教とマルクス主義共産主義イデオロギーであった。
 そして、現代日本人は日本のグローバル化の為にローカルな日本の文化力をゴミのように捨てようとしている。
 反天皇反民族反文化的行動を行っている日本人の多くが高学歴な知的インテリや進歩的インテリ達である。
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 世界の王侯貴族は他国からの軍人征服者であったが、日本の天皇は民族の伝統・文化・宗教の権威者であり保護者であった。
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 戦後のマルクス主義者・共産主義者は、反宗教無神論・反天皇反民族反日本で日本人を洗脳すべくメデイア・学教教育・部落解放(同和解放)運動などへの支配を強めていった。
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📉77】─6・B─日本人に「週休3日制」が浸透しないのは“脳の仕組み”にあった。~No.182 ⑯ 

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 2022年12月25日18:00 YAHOO!JAPANニュース 集英社オンライン「日本人に「週休3日制」が浸透しないのは“脳の仕組み”にあった!? 脳科学者が指摘する導入停滞の意外な理由
 働き方改革が叫ばれる昨今において、「週休3日制」を導入する企業が少しずつ増えてきている。だが脳科学的に考えると、日本人は向いていないという意見もあり……? 脳神経外科医で脳科学に関する著書を多く刊行する奥村歩氏に解説していただく。
 【画像】日本人に「週休3日制」が浸透しないのは“脳の仕組み”にあった!? 脳科学者が指摘する導入停滞の意外な理由
 まわりに流されやすいという、日本人ならではの特性
 2021年6月に政府が発表した「経済財政運営と改革の基本方針」に「選択的週休3日制の促進」が加えられたことが注目を集めている。
 政府としては、ワークライフバランスの実現、長時間労働の防止などの狙いがあるようで、企業の導入を推奨する方針のようだ。現在、ファーストリテイリング、日本マイクロソフト電通など大企業の一部で導入されており、注目が集まっている働き方だが、現状一般企業への導入はさほど進んでいない。
 その一因として、日本人の脳の仕組みが大いに関係しているかもしれない、というのは脳科学者の奥村氏である。聞いたところ、大きく2つの理由があるという。
 「週休3日制がなかなか導入されないのは、“まわりに合わせよう”という思考が日本人には強いからだと考えられます。古来より、日本は四方を海で囲まれた島国という地政学的に特殊な場所に位置しており、欧米、大陸とは異なる社会性が育まれてきました。
 日本で村社会を生きるとなると、少なからず他人に対して気を遣って生活しなくてはいけません。なぜならば、仮にほかの村民に嫌われて別の村に行こうとしても、大陸とは違い海に囲まれているため遠方の地に移住しづらく、全くの新天地でのリスタートがしづらいからです。『村八分』という言葉に代表されるように、邪魔者は排除するというのは日本社会における特色と言えるでしょう。
 ですから必然的に、変な人に思われたくないという意識が常に働きます。なので、週休3日制が導入されづらいのは、企業の代表が他社の導入状況と比較し、『時期尚早だ』と空気を読んで先延ばしにしている……といった具合に思えます。
 現に週休2日制が本格的に導入された1980年代当時も、当初は抵抗が強く、違和感を覚える方が大半でした。要するに日本人は変化、変革を恐れている民族なのでして、極端にパラダイムシフトでも起こらなければ現状は大きく変わらないでしょう」
 第2の理由は「コントロールされるほうが楽」という日本人
 週休3日制になった場合、勤務日は月・火・木・金となることが多いそうだが、そうなると1日働いて、もう1日働けばまた休みというサイクルになる。おのずと勤務日は“休日明け”か“休日前”になると聞くと夢のような働き方に思えるが、実際のところそうでもないのでは、と奥村氏は語る。
 「日本人は変化を好んで人生を切り拓くというより、実は人にコントロールされるほうが楽という人が多いのです。先ほどの島国の話とも関係してきますが、日本の村社会では自分の意見を主張して、全体の波風を立てることはご法度とされてきました。
 したがって、自分で自分を管理するのが苦手なのです。仮に週休3日制が導入されたとしても、休みにどう過ごせばいいのかわからず、むしろ会社で働いていたほうが楽に過ごせるという方が出て来るのではないでしょうか」
 現状の週休2日制でも暇を持て余して、仕事をしてしまう日本人は少なくないかもしれない。実際に奥村氏のもとにも診察しに来る患者の多くは、会社に生活をコントロールされていた弊害に悩まされているそうだ。
 「定年退職された後に、うつ病認知症の症状に悩まされるという方は非常に多いです。会社という自分をコントロールしてくれる存在がなくなり、やることを見失ってしまい、生きる活力が減衰している場合がほとんど。
 そのため、私はよくそういった患者さんに再就職を促します。多くの患者さんがもう働きたくないとおっしゃりますが、そうして何もしないままの方は大抵半年ももたずにうつ病になったり、ボケてきたりしてしまいます」
 よく「日本人が勤勉な民族だ」と言われているが、勤勉というよりも無意識に支配されることを望んでいる割合が多いということなのだろうか。
 「そうですね。自分の責任で能動的に行動を起こすことが苦手な人が多いのでしょう。勤務日に働いているうちは会社の責任となりますが、休日に趣味を楽しむことには自分の責任が伴います。ですから週休3日制になって休みが増えると、逆に体調を崩したり、以前のほうがよかったと思ったりする方が出てきてもおかしくないでしょう」
空気を読みすぎず、変化を楽しむ習慣づくりを
 週休3日制を健全な形で導入するためには、やはり“空気を読みすぎない”ことが重要だという。
 「空気を読む、つまりまわりの動きに合わせるという行為は、セロトニン、アドレナリンを大量に分泌させるため、脳を疲弊させるおそれがあります。心身のバランスを崩す原因になるので自分を犠牲にしてまで徹底する必要はありません。
 2022年の日本人の『世界幸福度ランキング』は54位と、先進諸国のなかで最低ランクの順位です。支配されたいという願望がありつつも、心の奥底では全くハッピーだと感じていないのが日本人という民族なのです。したがって週休3日制を有効に活用するために必要なことは、変化を楽しんで生きるモチベーションを高めていくことだと私は考えています」
 最後に、日本人はそんな変化を恐れない生き方を歩むべきだと奥村氏は教えてくれた。
 「習慣を変え、変化を受け入れることは脳にとって非常に有効です。快感や意欲を活性化させるドーパミンを増やし、充実感を得ることができるので、趣味や好きなことに没頭してみてください。習慣を変えれば脳が変わり、脳が変われば人生も変わる、そして人生が変われば世界も変わります。制度的な面ではなく、感情的な面での週休3日制の議論も進めつつ、少しずつ変化を経験して脳を活性化していけば、導入に近づくのではないでしょうか」
 取材・文/文月/A4studio
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📉98】─1─電子書籍が増える昨今、脳にいいのは「紙の本」。〜No.222No.223 

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 2022年12月20日 MicrosoftStartニュース zakzak電子書籍が増える昨今、脳にいいのは「紙の本」 東大・酒井邦嘉教授が指摘 「五感に影響、記憶に残りやすい」
 サッカーW杯では日本代表の森保一監督の「手書きノート」が注目されたが、読む方でも、「紙」の効能は大きいと言語脳科学者が指摘している。スマートフォンタブレットなどで電子書籍やニュースを読む人も増え、教科書もデジタル化が進むなど劣勢の紙媒体だが、電子媒体よりも人間の記憶に与えるメリットが大きいことが科学的に立証されているという。
 東京・神田の古書店街は知識の宝庫だ
 © zakzak 提供
 公益財団法人全国出版協会・出版科学研究所の調査では、2021年の出版市場での電子出版占有率は27・8%で、前年の24・3%から拡大した。紙は前年比2・1%増だが、電子出版は18・6%増と急成長が続く。
 かさばらず検索性も高いなど、利点も多い電子書籍だが、「教育や生涯学習、ビジネスなどに蓄積した知識を活用する場合、紙の本のリアリティーが重要になってくる」と話すのは、東京大学大学院の酒井邦嘉教授(言語脳科学)だ。
 『脳を創る読書』などの著書もある酒井氏によると、紙の本の場合、購入したり読んだりした際のエピソードも脳に刻まれることで、読んだ内容も記憶から取り出しやすくなるという。
 「脳は常にアンテナを張ることができ、表紙や版型、装丁など五感に訴える情報が多い紙の本は記憶に残りやすい。小説や教科書のページを戻ったりしながら読んだ体験も記憶を掘り起こす材料になるが、電子書籍のスクロールでは再現が難しい。特徴の少ない電子書籍では、『なんとなく読んだ』という程度にとどまり、読んだかどうかすら思い出せなくなることもある」
 酒井氏の研究では、スケジュールなどを書き留める際も、電子機器よりも紙の手帳の方が、視覚記憶と言語処理に関係する脳の活動が高かったという。ニュースについても「新聞は社会面や文化面など分野ごと、雑誌も特集や連載など構成や流れがあり、位置関係や関連性から覚えやすい。ネットニュースのランキングは脈絡がないまま表示されるので印象も薄く、後で記事をたどるのも難しい」と指摘する。
 出版文化産業振興財団(JPIC)の調査では、書店のない市町村は全国で26・2%にのぼる。書店ゼロの割合は、沖縄県が56・1%と最も高く、長野県の51・9%、奈良県が51・3%と続く。
 奈良県橿原市の個人書店店主(65)は「50年前は周辺にニュータウンができ、若い客が多かったが、いまはお客も減り、お年寄りが多い。教科書を販売しても少子化で売れなくなってきている」と話す。
 都市部も例外ではない。新刊書店で構成する東京都書店商業組合によると、加盟店舗数はピークの1984年度で1426店舗だったが、今年4月1日時点では277店舗まで減った。だが、前出の酒井氏は書店の重要性をこう強調する。
 「書店では無意識のうちに興味のある本に惹かれ、書店員との会話や店内の本の配置やデザインも体験として残る。ネットでもおすすめの本は出てくるが、個人の過去の体験まではデータの予測から把握できない。音楽もダウンロード全盛の時代にレコードを買う風潮がある。紙への揺り戻しが起こる可能性は十分にある」」
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📉37】─1─「科学技術立国」日本の危機、論文の質「途上国並み」という現実。〜No.79 

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 2022年12月22日 YAHOO!JAPANニュース ビジネス+IT「データで徹底分析「科学技術立国」日本の危機、論文の質「途上国並み」という現実
 図8:人口あたりの論文数(2008年-2021年)
 工業資源が限られていることから科学技術立国として邁進してきた日本。これまでノーベル賞受賞者も数多く輩出してきた。しかし今、徹底した定量データに基づいて各国の論文情報を分析すると、極めて危機的な状況にあることがわかる。中でもトップ10%論文率という論文の質の指標では、58カ国中52位と開発途上国レベルにまで下落しているという。『科学立国の危機: 失速する日本の研究力』を上梓した豊田長康氏(鈴鹿医療科学大学学長)が一般社団法人システムイノベーションセンター(SIC)で語った。
 【詳細な図や写真】図1:主要な指標における日本の動向(出典:文部科学省 科学技術・学術政策研究所、科学技術指標2022、報告書P19、2022年8月)
●客観的なデータと「システム」という見方
 文部科学省の科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は8月、「科学技術指標2022」を発表した。客観的・定量的データをもとに各国の科学技術活動を体系的に把握しようというもので、リリース等で特記されている動向として、
・日本の研究開発費、研究者数ともに主要国(日米独仏英中韓の7カ国)中で第3位
・日本の論文数は世界第5位、注目度の高い論文数のうち「トップ10%論文数」は第12位、「トップ1%補正論文数」は第10位
・日本の博士号取得者数は2006年度をピークに減少傾向にある
 などの点がある。
 このような科学技術活動の数値化および分析によって、日本の科学技術を取り巻く現状を捉え、そこから改善するヒントを得ることができるわけだが、ここで豊田氏は研究活動をシステムとして捉える考え方を提示する。
 研究開発費や研究者数などを「入力」、論文・成果などを「出力」として全体をイノベーションのシステムとして捉えることで、何が原因となっているか、何を解消すれば問題の解決がなされるか、そのヒントを見つけることができるのではないかということだ。
 独立した存在である政府、企業、大学が連携しあっているところに研究資金・研究人材という入力があり、それに対し出力は、企業の場合は新製品、新サービス、新システム、特許、学術界の場合は論文ということになる。さらに付加価値にも貢献する。するとGDPが上がり、その一部がまた入力に還元される。企業の場合は企業研究に、あるいは税金として国に還元されたうちの一部が公的な研究費として大学や研究所に、という形だ。
 ただし、このような研究・イノベーションを取り巻くシステムを意識しつつ、科学技術指標の数字が示す意味をひも解いていくには、より本質的なデータの捉え方が必要だろう。そもそもデータの中には誤差や変動が存在するし、カウントの方法や指標の割り出し方で値が変わってしまうからだ。
 豊田氏がベースとするのは、Clarivate社のデータベース「Web of Science Core Collection」のデータをもとに、分析ツール「InCites Benchmarking & Analytics」を使って作成した量的指標および質的指標だ。
 論文をカウントする際の方法にはいくつかの種類があるが、ここでは2008年以降の論文に対しては「責任著者カウント」を、2007年以前の論文に関しては「整数カウント」「分数カウント」「責任著者カウントの近似法」を用いる。
 そして、今回、論文の質を測る評価軸として用いるのが、1論文当たりの被引用数の世界平均に対する比率「CNCI」、被引用数上位10%(1%)の注目論文の割合「トップ10%(1%)論文率」、上位1/4のジャーナルに採用された論文の割合「Q1論文率」。いずれも被引用数に基づく指標である。
 また、競争力を測る指標として、対G6比率(米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ)を用いている。その他のデータとして、OECD.Sat、Times Higher Education(THE)のWorld University Ranking、文部科学省、国立大学が公開するものを適宜使っている。
 これらの指標をもとに、これから日本の研究競争力の現状ということで豊田氏の分析を見ていく。
●日本の研究競争力の現状
 2008年から2021年の論文数の推移は次のグラフのとおり。
 右のグラフでは近年どの国も増えているように見えるが、これはデータベースの論文数が増えているということと、ある種の誤差や変動が含まれているためだと豊田氏は指摘する。こうした場合、G6諸国の比率で比較するほうが研究競争力の変化をより適切に評価できるという。
 他国と同様に緩やかな上昇傾向に見える図6に対し、図7では2008年から2016年までかけて低下し、そのままの状態が維持していることがわかる。
 次に、人口あたりの論文数。図8で見ると日本は30位で、たとえば韓国は日本の2倍以上の論文を出していることになる。
 トップ10%論文数は、先にあげた科学技術指標2022が示すものと同じで13位、減少していることがわかる(図9参照)。また、図表は省略するがトップ1%論文数では日本は14位。いずれも、韓国はもちろんイランにも抜かれている状況だ。そして図10に示すように、人口あたりで計算するとさらに順位は下がり、日本は35位。
 トップ10%論文率という質の指標では58カ国中52位と開発途上国レベルとなる(図11参照)。
 また、Clarivate社が毎年選出している高被引用論文著者(Highly Cited Researches:HCR)、いわゆるトップ1%論文を産生する研究者の推移を見ると、2014年から日本は激変している(図12参照)。これがデータから見る、日本の研究競争力の現状だ。
●研究競争力の向上に必要なこと
 こういうふうに分析をしていくと、やはりシステム思考のような一段高い位置から全体を俯瞰するという視点が重要になってくる。これは裏を返せば、一面的な視点から政策を実施することは危ないということだ。
 日本の政府の認識は「大学の研究者数や政府が予算措置する研究費などの研究基盤は海外に比べて遜色がない」というもので、だからこそ生産性を高めるための競争的環境の強化と経営効率化という政策を推し進めてきた。現状の潮流もそうなっている。日本の大学の研究競争力が弱い原因は諸外国のような厳しい研究環境になく、生産性が低いからだ。より生産性を高める政策を、と。
 2004年の法人化はその流れの1つで、民間資本の導入による研究の経営の効率化を図ったものだ。基盤的交付金の削減は競争的資金への移行を促し、さらに大学間および大学内の「選択と集中」で、成果が出ていない大学の研究資金を減らして成果の出ている大学に配布する「成果指標に基づく資源傾斜配分」を行っている。そして、教員の流動化を促進するほうが、生産性が上がるということで任期制や年俸制を導入したのだ。
 では、日本の大学の研究基盤は本当に海外と遜色ないのだろうかと言うと、2002年から2008年にかけて、日本のFTE研究従事者数は先進国の中で最低水準である。研究者1人あたりのテクニシャン(技術補佐のスタッフ)の数は他の先進国に比べて極めて少なく、人口あたりの博士課程の学生数も激減している。
 主要国における政府支出大学研究費も日本は先進国で最低水準だ。この政府支出大学研究費と論文数は正相関にあり、日本の場合、非常に少ない資金に応じた論文数しか産生していないと言うこと。実際、HCRが増えている国がどうしているかというと、そうした国々では政府支出の研究資金を増やしている(図20)。
 たとえば韓国は非常に政府支出大学研究費を増やしており、日本との差は8,500億円もある。いま、国も10兆円ファンドを作って3,000億円、700人支援しようとしているが、それでもまだ5,500億円の差だ(図21)。
 「選択と集中」が本当に有効なのかというと、すでに大学間傾斜は日本が最も急激なカーブを描いている(図22)。一方、韓国はどうしたかというと、この10年間で大学の中間層を分厚くした。次に示す図は蔚山科学技術大学と東京工業大学の比較だが、韓国は突出した研究者を「選択と集中」によって限定的に育てるのではなくて、中間層を育てた結果、突出した研究者が増えたという形だ(図23)。これが日本と韓国の差で、日本がさらに大学間傾斜を急峻にしても韓国とは戦えない。
 日本が韓国に追いつくためには「研究従事者 × 研究時間」を、大学への公的研究資金を先進国の水準レベルに上げるべきだし、博士課程の学生数を増やしていかなければならないとの考えを豊田氏は示した。
●企業における研究活動はどうか
 最後に、企業の論文数について。日本は1998年をピークに減少しているが、その内訳を見ると、国内共著、国際共著、企業内論文のうち、最も減少しているのは企業内論文だ。国内共著、これは産学連携の位置づけだが、日本ではちょうど大学の論文が減り始めたときに企業との共同研究も減ったということになる。米国はやはり企業内論文は減っているという状態だが、全体数や国内共著、国際共著は増えている(図24)。
 実は、GDPと一番相関するのは国内論文数だと言う。国内論文数と企業共著率を組み合わせると、極めて高い相関係数で正相関が見られる(図25)。因果関係が証明されたわけではないことに留意が必要だが、これらの指標が示す関係は日本の産業回復のヒントになるのではないか。
 豊田氏は企業に向けてのメッセージとして、本業の研究開発の国際競争力をさらに向上して欲しいと言う。
 また、韓国のサムスングループによる未来技術育成事業(本業と関係のない多様な研究も含めて、さまざまな大学や研究所に研究資金として寄付をしている)を例に挙げ、このように国が支援しにくい多様な挑戦的研究を柔軟に支援するような、研究支援事業を広く行う企業が日本にも現れてほしいと述べた。
 執筆:フリーライター/エディター 大内孝子」
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🌌33}─4─環境テロ、密放流で外来種が増え在来種が減り日本の生態系が破壊されている。~No.166 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 「日本人は自然を愛(あい)し大切にして生き物を愛(め)で保護する」は、嘘である。
 特に、現代日本人は民族的な歴史力・伝統力・文化力・宗教力がないだけに、その傾向が強い。
 現代日本に増えている、環境テロの猛威を振るう左派マイノリティ・ファシズム
 左派マイノリティ・ファシズムは、反宗教無神論・反天皇反民族反日本として、民族宗教の自然を崇拝する祭祀を破壊して神話の神とインド伝来の仏を殺している。
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 2022年12月22日 MicrosoftStartニュース プレジデントオンライン「なぜ池の水を全部抜いたのに、外来種がまた増えるのか…密放流という「環境テロ」を繰り返す釣り人の罪
 久保田 潤一 の意見
 日本の生態系を破壊する外来種は、どこからやってくるのか。人気テレビ番組「池の水ぜんぶ抜く大作戦」(テレビ東京)の解説をつとめる久保田潤一さんは「一部の釣り関係者が自らの楽しみのために外来種を密放流している。見つけ次第駆除しているが、いたちごっこが続いている」という――。(第1回)
 【写真1】桜沢池(出所=『絶滅危惧種はそこにいる』)
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 ※本稿は、久保田潤一『絶滅危惧種はそこにいる』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
 「釣り人の密放流」との戦い
 「密放流」とは、生物を秘密裏にこっそり放流すること。意図的かつ必要な手続きを踏まずに放流することを指す。
 多くは一部の釣り関係者によって、自らの楽しみや利益のために行われるが、地域の生態系を破壊する最悪な行為の一つと言える。
 東京都には、都立公園(東京都建設局所管)が83カ所ある。
 その中でも最大の公園が、狭山丘陵にある野山北(のやまきた)・六道山(ろくどうやま)公園である。
 まだ一部開園していないものの、全部合わせた面積は260ヘクタールにもおよぶ。東京ドーム55個分という広さだ。
 公園の大半はコナラを中心とした雑木林に覆われていて、丘と谷が入り組んだ、自然豊かな場所だ。この野山北・六道山公園も僕たちが管理する公園の一つだ。
 この公園の中に桜沢という谷があり、そこに桜沢池という池がある(写真1)。
 これまでに僕たちが行った桜沢池の調査で、11種の生物が確認されているが、その顔ぶれに危機を感じる。
 「外来種御六家」全種がそろう池
 在来種はドジョウ、ニホンスッポン、ニホンマムシ、アズマヒキガエルスジエビ。特にアズマヒキガエルの大繁殖地になっていて、春は水際がオタマジャクシで真っ黒に染まるほどだ。
 ニホンスッポンとニホンマムシ絶滅危惧種だし、これらを見るとむしろ良い池だなという印象を受ける。
 問題は外来種だ。
 オオクチバスブルーギル、コイ、アカミミガメ、ウシガエルアメリカザリガニの6種類で、いずれも「侵略的外来種(※1)」と位置づけられるものだ(写真2)。
 ※1「侵略的外来種」とは、外来種の中でも生態系への悪影響が特に大きいもの。日本における侵略的外来種は、環境省農林水産省によって「生態系被害防止外来種リスト」にまとめられている。
 日本中、どこの池に行ってもどれかは出現することから、僕は「外来種御六家」と呼んでいるが、その全種がこの池には勢揃いしている。
 「殴りかからんばかりに怒る釣り人」も
 その背景として問題なのが、バス釣り人の存在だ。
 都立公園では、一部の例外を除いて釣りを禁止しているが、桜沢池ではバス釣りをする人が後をたたない。
 釣る人がいるということは、池に放流する(した)人がいるということだ。
 この公園にはパークレンジャーを配置していて、パトロール中に釣り人を見つけた場合にはルールを伝え、釣りをやめるように指導を行っている。
たいていの人は禁止であることをわかってやっているので、指導されると「はいわかりました」とおとなしく引き下がる。
 だがそれは表面だけで、レンジャーが立ち去るのを待って釣りを再開するパターンが多い。
 また、中にはレンジャーに殴りかからんばかりに怒る釣り人もいる。
 パークレンジャーは警察ではないので強制的にやめさせる権限はないし、ケンカをするわけにもいかないので、伝えるべきことを伝えた後には立ち去るしかない。
 対応はとても難しい。
 ただし、パークレンジャーは不屈だ。怒鳴られようがスカされようが、釣りの現場を確認したら必ず、何度でも指導を行う。公園の自然と安全を守るうえで欠かせない存在だ。
 上皇陛下が持ち帰ったブルーギル
 さて、桜沢池のかいぼりは、18年12月15日に実施となった。
 採れる魚は、多くがその年に生まれたブルーギルだ(写真3)。
 掬(すく)うたびにギル、ギル。
 最小のものは10円玉より小さい稚魚だ。明らかにこの池で繁殖している。なんと全部で2831匹も採れた。
 ブルーギルは、北米原産の外来種だ。1960年、当時の皇太子、明仁親王(現上皇)がアメリカを訪れた際にシカゴ市長から贈られ、15匹を日本に持ち帰ったという。
 それが皇居内の池や静岡県の一碧(いっぺき)湖に放流されたのを皮切りに、徐々に放流エリアが広がっていった。
 バス釣りのためにブルーギルを放流
 さらにそれを全国の隅々まで広げたのがバス釣りの流行だ。
 「ブルーギルオオクチバスの餌として良いので2種をセットで放流するべし」ということで、釣り関係者が全国の水辺に放流した結果、ここ狭山丘陵の池にもブルーギルが生息することになった。
 桜沢池のかいぼりでは、オオクチバスブルーギル、コイの3種については根絶させることに成功した。
 今後、ウシガエルアメリカザリガニが急激に増える可能性があることは経験済みなので、これに気をつけながら管理していけば、在来種の棲む池へと変えていくことができるだろう。
 絶望的と言えるほどの結果ではあったが、逆に言えばこれ以上落ちることはないし、今後は良くなる一方ではないか。このときはそう思っていた。
 「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」
 「これで桜沢池は生まれ変わるぞ」
 そう思っていた矢先のことだった。
 5月の終わり、すっかり平和になったはずの桜沢をパトロールしていたパークレンジャーより、緊急連絡が入った。
 「桜沢池を大きなバスが泳いでいる。少なくとも2匹いる」
 やられた、密放流だ。
 かいぼりでオオクチバスがいなくなったことを知ったバス釣り人が、またこっそりと放流したのだろう。
 あれだけみんなで頑張ったことを一瞬で無にしてしまう、その行為をいとも簡単にする人がいることが衝撃だった。
 オオクチバス特定外来生物に指定されているから、放流は犯罪だ。
 個人がこの罪を犯した場合、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金となる。
 ショックを受けつつも、ボヤボヤしていられない。
 5月の終わりは、オオクチバスにとっては繁殖最盛期に差し掛かっているから、もし見つかった2匹がオスとメスだったら、繁殖する可能性がある。
 そうなれば、せっかくの努力がいよいよ本当に無駄になってしまう。
 釣り経験のあるスタッフに指示し、すぐに2匹を釣り上げた。しかし翌日、オオクチバスの成魚がもう1匹泳いでいるのが確認された。
 密放流は「環境テロ
 そしてその3日後、恐れていたことが現実になってしまった。桜沢池の中に、オオクチバスの稚魚が群れで泳いでいるのが発見されたのだ。
 孵化までの日数がおおむね1週間ぐらいであることを考えると、2匹を釣り上げたときにはすでに産卵は終わっていたことになる。
 環境保全的にも、精神的にもダメージが大きい。
 密放流を「環境テロ」と表現するのをときどき耳にするが、まさにそのとおりだなと実感する。
 やはり水を抜くしかあるまい。かいぼりでは池の水を電動ポンプで抜いたが、今回はサイフォンの原理で抜いてみることにした。
 時間はかかったが、池の水は見事に抜けて、オオクチバスの稚魚をすべて駆除することに成功した(写真4)。
 外来種駆除の取り組みに「腹を立てている人」
 「でも、また放流されるんじゃないだろうか」
 かかわっているみんなが、そう考えずにはいられなかった。だが、いいのだ。放流されたらまた水を抜いてすべて駆除する。
 何度でも。そういう姿勢を見せることが、密放流の防止につながっていくはずだ。
 池の水が抜けているうちに、釣りを邪魔するためのネット張りも実行。
 釣り人の気持ちになってみると、買ったばかりの高価なルアーを失うわけだから、これは嫌だろう。効果があるかもしれない。
 警察にも相談し、パトロールを強化してくれることが決まった。
 かいぼり後に密放流が行われたこと、それが犯罪であり警察に相談していること、密放流を目撃したら情報を寄せてほしいこと、これらを看板にしたためて、桜沢池の前に立てた。
 その後、新たな密放流は確認されていないが、水中に張ったネットにルアーが引っかかっていたことが数回あったので、おそらくバスが駆除されたことを知らずに釣りに来た人がいたのだろう。
 また、設置した看板が壊されていたことが3度あり、我々の外来種駆除の取り組みに腹を立てている人がいることもわかっているので、油断できる状況ではない。
 今後もスタッフみんなで力を合わせ、桜沢池をよみがえらせる努力を続けていく。

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