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2024年8月8日17:00 YAHOO!JAPANニュース 夕刊フジ「日本を滅ぼすエネルギー政策 抵抗していた経産省こそが強力な「脱炭素利権」に 中国に利するだけの政治が変わるしかない
河野太郎デジタル担当相(春名中撮影)
【杉山大志 再エネ利権を一掃せよ】
額に上る再生可能エネルギーの費用。日本政府はこれをさらに何倍にもする構えのようだ。国民経済を破壊する「再エネ利権」は必ずや排除せねばならない。
いま政府は太陽光発電と風力発電を大量導入している。北海道では再エネによる電力が余るため、3兆円を投じて新潟と福島までの海底送電線を建設するという。これだけでも仰け反るが、氷山の一角に過ぎない。
政府は「脱炭素」のために、今後10年間で150兆円の「グリーントランスフォーメーション(GX)投資」を官民で実現するとしている。投資といえば聞こえはよいが、その原資は国民が負担する。これは毎年のGDP(国内総生産)の3%であり、3人世帯ならば累積で360万円にもなる。賃上げなど吹き飛んでしまう。
その再エネ事業のお金の多くは中国企業に流れる一方で、脱炭素は日本の防災にはまったく役立たない。国連のモデルを信じたとしても、日本が2050年にCO2をゼロにしたときの地球の気温の低下は、せいぜい0・006度しかないからだ。
なぜ、政府はこのような、日本を滅ぼすようなことばかりするのか。
菅義偉首相(当時)の下、21年に策定された第6次エネルギー基本計画で、「50年カーボンニュートラル(=CO2排出量を実質ゼロにする)」が目標とされた。
河野太郎規制改革相(同)は21年8月、「再エネ最優先」を掲げ、再エネの導入目標を引き上げるよう、経産省の外局である資源エネルギー庁の幹部を怒鳴り上げた様子を、週刊文春が同年9月に報じている。
日本の官僚は、時の政治権力にめっぽう弱くなった。昇進するか、左遷されるか、彼らにとっての生殺与奪を握られているからだ。それで、かつては「脱炭素」という経済自滅的な政策には抵抗していた経産省が、すっかり宗旨変えした。
いまでは経産省こそが巨大な予算と権限を持った、最も強力な脱炭素利権と化し、先頭に立って日本経済を破壊しているように見える。彼らはもはや、内から自らを変える能力はない。政治が変わるしかない。
左翼リベラル化した一部自民党が主導する政権こそが、脱炭素推進の本丸である。日本の国益を損ない中国を利するだけの勢力を退陣させ、それに代えて、日本の安全保障と国民経済を第一に考える人々にエネルギー政策を任せるべきである。
政治が変われば、経産省の幹部人事も刷新できる。経産省が脱炭素利権にまみれてしまったのは、ここ数年のことに過ぎない。まだ以前のことをよく覚えており、現状に違和感を覚えている優秀な官僚はたくさんいる。政治的な路線転換さえすれば、彼らは日本国民のためによい仕事をしてくれるはずだ。
■杉山大志(すぎやま・たいし) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。1969年、北海道生まれ。東京大学理学部物理学科卒、同大学院物理工学修士。電力中央研究所、国際応用システム解析研究所などを経て現職。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)、産業構造審議会、省エネルギー基準部会、NEDO技術委員などのメンバーを務める。産経新聞「正論」欄執筆メンバー。著書・共著に『「脱炭素」は嘘だらけ』(産経新聞出版)、『亡国のエコ』(ワニブックス)、『SDGsエコバブルの終焉』(宝島社新書)など。
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8月9日17:00 YAHOO!JAPANニュース 夕刊フジ「「再エネ最優先」は中国を利して日本を害す…極めて愚かな政策 自覚のないまま共産主義国のため働く〝使える愚か者〟たち
河野氏
【杉山大志 再エネ利権を一掃せよ】
再生可能エネルギーに関する内閣府のタスクフォースの構成員だった公益財団法人「自然エネルギー財団」の大林ミカ事業局長(当時)が会合に提出した資料に、中国国営企業「国家電網公司」の透かしロゴが入っていたことが、今年3月に問題になった。日本のエネルギー政策が、中国の影響を受けて決定されているのではないか、ということだ。
【写真】透かしロゴが入っていた問題で渦中の大林ミカ
この騒動を受けて、河野太郎規制改革相はタスクフォースを解散した。だが、これで幕引きにしてはいけない。日本政府は、いま検討中の第7次エネルギー基本計画において、中国を利するだけの愚かな再エネ最優先を止めねばならない。
「再エネ最優先」は菅義偉政権の下、河野氏と小泉進次郎環境相(当時)によって日本の国策とされた。日本の電気代を高騰させている元凶だ。いま世界の太陽光発電パネルの9割は中国製であり、風力発電の半分以上は中国製である。「再エネ最優先」は日本を害し、中国を利する政策だ。
いま政府が推進している「グリーントランスフォーメーション(GX)」は、さらに再エネ最優先を推し進め、電気代をいっそう高騰させる、およそ最悪の政策だ。
この愚かな行動を日本に取らせるために、中国は直接的な工作をする必要すらない。「使える愚か者」がいるからだ。これはレーニンの言葉であり、資本主義国には、本人には特段の自覚すらないままに、共産主義国のために働く愚か者がいる、ということである。
中国は世界を「共産党独裁vs民主主義」の体制間の限りない闘争、すなわち「超限戦」と捉えている。そこでは、再エネはまさに天佑(=天の助け)である。日本をはじめ先進国が勝手に経済的自滅をし、中国には莫大(ばくだい)な利益をもたらすからだ。
再エネ推進派は結果的に、中国の再エネ事業者をもうけさせる一方で、日本の電力を高コスト化し不安定化してきた。中国の望み通りだ。
また、「再エネ最優先」を強く支持する左翼リベラル勢力は、中国に融和的だ。中国の太陽光パネルの半分は新疆ウイグル自治区で生産されており、強制労働の関与の疑いが濃厚で、米国では輸入禁止措置まであるが、日本ではこれはまったく不問にされている。これもまた、すべて中国の望むことだ。
「使える愚か者」を排除し、エネルギー政策を、日本国民の手に取り戻すべきだ。
■杉山大志(すぎやま・たいし) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。1969年、北海道生まれ。東京大学理学部物理学科卒、同大学院物理工学修士。電力中央研究所、国際応用システム解析研究所などを経て現職。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)、産業構造審議会、省エネルギー基準部会、NEDO技術委員などのメンバーを務める。産経新聞「正論」欄執筆メンバー。著書・共著に『「脱炭素」は嘘だらけ』(産経新聞出版)、『亡国のエコ』(ワニブックス)、『SDGsエコバブルの終焉』(宝島社新書)など。
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2023年10月4日 ZAKZAK「杉山大志「再生エネの闇」
ほとんどが中国製の太陽光パネル 製造時に大量のCO2発生、石炭火力が発電の主力も 有難がって使う愚かしさ
メガソーラー(本文と写真は関係ありません)
メガソーラーが引き起こす問題については、最近よく報道されるようになった。施工が悪いと土砂災害を引き起こす、景観が悪くなる、といったことだ。それにもかかわらず、「脱炭素」のためとして政府は相変わらず「再エネ最優先」を掲げて推進している。しかし、実はCO2(二酸化炭素)が減るかどうかも疑わしい。
習近平主席
いま太陽光パネルのほとんどは中国製なので、製造時に大量のCO2が発生する。太陽光パネルの主原料である結晶シリコンの製造時には、大量の電気を使用するが、中国ではCO2排出量の多い石炭火力が発電の主力だからだ。
新疆ウイグル自治区には、多くのソーラーパネル用のシリコン工場がある。航空写真を見ると、シリコン工場のすぐ隣に火力発電所が建っている。その隣を見ると石炭の炭鉱がある。明らかに、炭鉱のある場所を狙って火力発電所を建て、その電気でソーラーパネルを造っているのだ。つまり中国のソーラーパネルは「石炭の塊」のようなものだ。
さらに、メガソーラー発電所を建設するときには、広大な土地が必要になる。100万キロワットの原子力発電所1基に相当するだけの発電量を確保するためには、東京の山手線の内側の2倍もの面積が必要になる。
しかも、この電気は1年のうち晴れた時間だけに集中してお天気任せで発電されるので、産業や生活を支えることはできない。本来は、安定して発電を続ける原子力とは比較すべきものですらない。
さて、メガソーラーで地上を覆わなければ、日本では自然と森林になる。そうすればCO2はそれだけ大気中から吸収されることになる。つまり、メガソーラーは森林破壊なのだ。
いったんメガソーラーを建設すれば、発電しているときにはCO2を出さない一方で、火力発電所のガスや石炭の使用量を減らすことで、日本のCO2の削減にはなる。
それでは、そのCO2の削減によって、建設時に発生したCO2を相殺するのに何年かかるだろうか?
筆者の計算では、中国から輸入したパネルで日本にメガソーラーを建てた場合、10年もかかる。パネル製造時に中国で発生するCO2が8年分、森林破壊による分が2年分ぐらいである。前提など詳しくは拙著『亡国のエコ』(ワニブックス)をご覧いただきたい。
政府資料では、メガソーラー建設時のCO2はとても少ないので、太陽光発電はCO2を出さないと見なしてよい、としている。だが、実際はまったく無視できるような量ではない。
ちなみに、中国は現在日本の20倍ものキロワット数の石炭火力発電所を有しており、今後数年でさらに日本の6倍を新設する計画だ。そこで、できたパネルを「CO2削減のため」といって、有難がって使うのが日本、というのは全く愚かしい。
■杉山大志(すぎやま・たいし) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。1969年、北海道生まれ。東京大学理学部物理学科卒、同大学院物理工学修士。電力中央研究所、国際応用システム解析研究所などを経て現職。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)、産業構造審議会、省エネルギー基準部会、NEDO技術委員などのメンバーを務める。産経新聞「正論」欄執筆メンバー。著書・共著に『「脱炭素」は嘘だらけ』(産経新聞出版)、『亡国のエコ』(ワニブックス)、『「脱炭素」が世界を救うの大嘘』(宝島社新書)など。
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2024年4月9日 ZAKZAK「大鶴義丹 やっぱりOUTだぜ!!
謎めいた過去を持つ美女「大林ミカ」とはどんな人 再エネ中国企業ロゴで〝透けて〟しまった悪い香り「ボンドガール」にうってつけ
注目の女性だ
いよいよ春爛漫(らんまん)と言いたいところではあるが、この春のお天気さまは、お花見イジメをするかのように花冷えであった。
そんな季節に、心をさらに寒くしたX(旧ツイッター)トレンドのトップ。「大林ミカさん」のお名前が上っていた。聞いたことのないお名前とご尊顔であった。
どんな著名人なのかと調べてみると、内閣府のタスクフォースで使用された資料に、中国の最大級国営企業の「透かし」ロゴが入っていた問題での渦中の人だと。
当人は、中国企業のデジタル資料を添付したことで、「デジタル透かし」が残ってしまいました「テヘペロ」と弁解していた。
おそらくその「ポカミス」自体の事実経緯は本当なのであろう。
しかし、まさにいろいろと〝透けて〟しまったこの騒動、その方と根深い関係といわれる政治家の背景も含め、とても分かりやすい春の珍事であった。
役者風情が妙に偏ったことを書くのは良くないが、それを強く理解した上でも、この騒動は筋が悪い香りがプンプンした。
素人でも分かる相関図を俯瞰(ふかん)しても、大きな「うごめき」がぼんやりと見え広がり、局所的な疑問として、そもそも大林ミカさんとはどんな方なのだろうということが浮かんでくる。
同様の疑問を投げかけていた著名人の方も多いが、「大林ミカ」という名前がペンネームなのだろうか。
旧姓が異なっていようとも、これだけの騒動になっていながら、一緒に机を並べたであろう中学や高校の同級生からの話が一切出てこないのだ。
あれだけ目立つ雰囲気なのだから、ご学友のひとりふたりが名乗り出てきてもおかしくはない。
ちなみに私は、東京メトロ丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅近くにある「杉並区立第二小学校」卒業だ。
いまだに地元の同級生と数カ月に1回くらいは高円寺で飲むので、すぐにご学友は見つかる。
まさに謎めいた過去を持つ「美女」。これが女優さんならば、魅力的な要素の一つだと笑えるかもしれない。有名人が出自を明らかにする必要はない。それは個人の自由である。
だが、彼女がいる場所はエンタメではない。内閣府が執り行い、河野太郎大臣も参加する「タスクフォース」という、血税も注がれているであろう、国家のかじ取りを研究する公的な席なのだ。そのメンバーが謎めいていては困ってしまう。
意地悪な言い方かもしれないが、謎めいているのは、やはり謎めく必要があるからだろう。私のように「杉二小」の卒業生だというふうには言えない、きちんとした理由があるはずだろう。
春の空を覆う薄い雲のように、何とも言えない「モヤモヤ」が生まれた花冷えであった。
おそらくこの手の話は、無数にあるタコの足の1本でしかなく、その本体はもっと大きなモノなのだろう。
この気持ちをスッキリとさせるために考えたのは、彼女を次回作の「007」の謎めくボンドガールに推薦することだ。きっと良い演技をしてくれると思う。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。NHK・Eテレ「ワルイコあつまれ」セミレギュラー。
5月4~7日、東京・渋谷伝承ホールで上演される「浅見光彦シリーズ『後鳥羽伝説殺人事件』」に出演する。
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