🍘38〗ー2ー日本人がコメを食べられなくなる日。個人経営の農家は大赤字で離農加速の深刻。(上)~No.118 

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 稲神話(天皇神話)において、お米1粒でも粗末にする日本民族日本人はバチが当たる。
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 2023年3月7日 MicrosoftStartニュース 日刊ゲンダイDIGITAL「日本人がコメを食べられなくなる日が現実に…個人経営の農家は大赤字で離農加速の深刻
 【緊急連載 コメが食卓から消える日】(上)
 美味しいご飯が食べれなくなる?
 © 日刊ゲンダイDIGITAL
 もうコメが食べられなくなるかもしれない。そんな懸念が急速に高まっていることをご存じだろうか。日本人なら「まさか」と思うだろうが、本当だ。
 米価の下落、燃料費や肥料代といったコスト高、日本人全体のコメ離れなどの要素が重なり、2023年はコメ作りをやめる農家が急増しそうなのである。
 農林中金総合研究所の主任研究員、小針美和さんのリポートは衝撃だ。
 昨年7月、米価下落と肥料高騰によって5ヘクタール以下の水田作経営(個人)は赤字に転落するとの試算を出した。ちなみに日本の農家の9割は5ヘクタール以下だ。つまり、ほとんどのコメ農家が赤字に沈んでしまうことになる。
 その赤字額も20万円以上だ。なんだ20万円か、というなかれ。ここには人件費は含まれていない。ただ働きでもコスト割れなのである。これではバカバカしくてやってられないが、この試算は現実のものになり、さらに深刻化している。
 「まず、米価ですが、2020年を100とすると、21年11月は77.6でした。22年はやや持ち直して、84.4になりましたが、まだ20年比15%減です。一方、肥料、農機具、農薬、光熱費、建設資材などのコストは21年は109.8、22年は120.9。なかでも肥料はすさまじく、21年は106.6だったのが、22年は150.4です。さらに、23年は原料費の高止まりに加えて22年秋からの円安、海運運賃の高騰が重なり、前年比7割アップとみられている。個人経営の農業所得は人件費を抜いて全国平均で14万円を超える赤字と推計しています」(小針美和氏)
 これでは農家はやってられないが、そこに追い打ちをかけているのが食料安全保障の問題だ。
 肥料の原料は中国やロシアから輸入、何もしない岸田政権
 肥料の原料は尿素、リン安、カリだが、そのうち尿素とリン安は中国が最大の生産国。その中国が自国の生産に必要な肥料を確保するために「法定検査」を実施し、実質的な輸出制限をかけているのだ。結果、国際価格は暴騰、尿素価格は18年比で倍になっている。カリについてはロシアとベラルーシが生産国で、ロシアへの経済制裁から輸出がストップ。こちらも価格が高止まりしている。
 政府はトマホークを買えば、国民の命が守られるような言い方をしているが、中国が肥料を出さなくなれば、その瞬間、日本はオシマイだ。
 「そうなれば日本が最初に飢えることになるのです。農家の経営危機を放置すれば、離農が拡大し、農地は荒れ、さらに食料自給率が下がってしまう。そこで輸入を止められたらアウトです」(鈴木宣弘・東大大学院教授)
 ところが、岸田政権はこうした農業の危機に対して、いまだに「検討」を繰り返している。恐ろしい怠慢がさらに農家を絶望させ、離農を加速化させているのである。
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 真の大国とは、金融や情報を支配するだけではなく、外国に依存せずに自国内でエネルギー・資源・食糧を自給自足できる国の事をいう。
 その意味で、エネルギー・資源・食糧を外貨・米ドル建てで諸外国で購入し、アメリカ軍が安全を守っている輸送路を利用して輸入している日本が経済大国になっても、世界的な大国にはなれない。
 日本人農家の減少が止まらない。
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