🐙16〗─1─2050年食糧危機。中国の食料爆買いが世界の食糧不足を深刻化さる。~No.59No.60No.61 @ 

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 日本は、食糧・資源・エネルギーを輸入しているが、中国の爆買いで買付が厳しくなっている。
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 2017年6月13日 MSNニュース「中国が抱える深刻な食料問題 ?? 唯一の解決策は牛肉の消費削減か
 中国では今日、肉の需要が拡大している。食生活の西洋化が進んでいるのだ。その一方で農業は限界に達しているようだ。
 過去20年間、中国国民の嗜好は旧来の米や小麦といった穀物から、より贅沢な動物性タンパク質や多様な外国産野菜へとシフトしている。ブルームバーグによると、この食生活の変化により中国では、家畜の飼育に必要な土地が不足している。
 一般に西洋風の食事を維持するには、1人あたり約1エーカー(約4,000平方メートル)の土地が必要と言われる。しかし、中国では0.2エーカーしか確保できていない。その一方で、中国は世界の豚肉供給量の50%を消費している。
 「中国では急速に工業化が進み、驚くべき速さで農地を食い潰している。中国にはもうほとんど農地はない」と、環境問題に関するシンクタンク、地球政策研究所(Earth Policy Institute)の創設者レスター・ブラウン(Lester Brown)氏は、ロイターに語っている。
増加する新たな食料への需要を満たすため、中国は世界に目を向け始めた。しかし、輸入量を増やせば解決するような単純な話ではない。世界が90億人分の食料生産に対応しない限り、問題は解決できない。だから中国政府は、南北アメリカ、オーストラリア、そしてアフリカで農地をリースしたり、時には購入している。
 中国は工業化の進んだ国に工場を展開することで、新しい技術を導入し、生鮮食品の保存に関する水準を向上させた。これにより、過去には賞味期限切れの材料を使用したことで、上海市食品薬品監督管理局が何度も食肉加工工場を閉鎖するなど、長年の悩みの種であった食品生産の品質向上が実現した。
 しかし、この戦略にも限界がある。
 人口問題の専門家は、世界の人口は2050年までに、さらに20億人増えると予測している。特に人口急増が予測される地域の多くは、中国の国外、つまり、南アメリカやアフリカといった開発途上国だ。そして、中国はそうした地域に食品工場を展開している。
自国の問題を解決するために、中国は、図らずも世界の食料供給を歪めてしまう恐れがある。アメリカ農務省(USDA)の調査によると、既に中国が牛の飼料用に輸入している穀物にその兆候が表れている。1ポンド(約0.5㎏)の牛肉を生産するためには、7ポンドの穀物が必要になることが、地球政策研究所の研究で明らかになっている。
 もちろん、西洋風の食事をしているのは中国だけではない。単に、食事の西洋化が進んだ最新の超大国というだけのことだ。西洋風の食生活が世界に及ぼす負担を軽減するために、我々にできる最も簡単なことは、生産に多くの土地や水を必要とする動物性タンパク質の消費量を削減すること。牛肉の代わりに鶏肉や豚肉を食べることでも、飼料の需要を緩和することができる。
 いずれにせよ、中国が海外での食品事業を拡大する限り、食料危機は拡大の一途をたどるほかない。?
[原文:China has an alarming food problem ? and there's only one way to fix it]
(翻訳:Ito Yasuko)」


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食糧クライシス ―世界争奪戦と日本の農業―

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