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2023年1月27日 YAHOO!JAPANニュース AFP=時事「アマゾン、全体の38%が「劣化」 人間活動と干ばつで
ガイアナのアマゾン熱帯雨林(2022年9月24日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】南米9か国にまたがるアマゾン(Amazon)熱帯雨林の「劣化」が、これまで知られていたよりも極めて深刻で、全体の38%に上るとの研究結果が26日、米科学誌サイエンス(Science)に発表された。
【写真】死に向かう楽園 アマゾン熱帯雨林
アマゾンの生態系に関するこれまでの研究は、森林伐採の影響に焦点を当てたものが多かった。しかし今回の研究では、森林火災、伐採に加え、エッジ効果の影響も調べた。エッジ効果とは、森林(生物生息地)の境界部分(エッジ)が外部から受ける影響の効果を指す。
ブラジル・カンピーナス大学(Universidade Estadual de Campinas)などの研究者は2001~18年の衛星画像などのデータを分析した。
この結果、対象期間中に残存する熱帯森林の少なくとも5.5%に当たる36万4748平方キロが劣化していることが明らかになった。だが、干ばつの影響を考慮すると、劣化した面積は250万平方キロと残存する森林全体の38%に上った。
同じくサイエンス誌に、アマゾンに対する人為的影響について発表した米ルイジアナ大学(University of Louisiana)などのチームは「森林伐採という地域的な活動と、地球規模の気候変動という複合的な圧力にさらされ、ほぼ手つかずだったアマゾンの環境は急速に劣化・変容しつつある」と指摘し、対策を呼び掛けた。【翻訳編集】 AFPBB News
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2023年2月2日 MicrosoftStartニュース TABI LABO「「地球の肺」の破壊が深刻。人間の活動が大きな原因。
「地球の肺」の破壊が深刻。人間の活動が大きな原因。
© 提供元:https://tabi-labo.com/305735/wt-amazon-human-activity-destroy
南米に広がる世界最大のアマゾン熱帯雨林は、“地球の肺”とも比喩されるように、地球温暖化にも深く関わっている地帯。
近年は、同地の破壊が大きく懸念されているが、1月27日に『サイエンス』誌に掲載された研究結果によると、破壊の進行が想像より深刻だという。
35人の科学者と研究者からなる国際チームの研究によると、残りのアマゾンの森林面積の最大で38%が (これは英国の10倍の面積に相当するらしい) 、何らかの形で人間による負の影響を受けていると分析。
これは、森林破壊と同等、またはそれ以上に深刻な炭素排出を招いているようだ。
「地球の肺」の破壊が深刻。人間の活動が大きな原因。
© 提供元:https://tabi-labo.com/305735/wt-amazon-human-activity-destroy
熱帯雨林の破壊を完全に定義するのは難しい。この論文では、森林の破壊を4つの障害にカテゴリー分けしている。
「森林火災」「エッジ効果(森林伐採に付随して、隣接する森林で発生する変化)」「選択的伐採 (違法伐採を含む)」「極度の干ばつ」の4つだ。
これらの要素は、密接に関連しており、森林の一部が失われれば、付随して周りの森林もダメージを受ける。
研究者らは、森林劣化に関する監視システムの構築、違法伐採の防止と抑制、および火の管理の徹底を提案しているようだ。
そして、この論文はあくまでも、環境的な観点からの分析であることも忘れてはいけない。人間の幸福や文化的な側面も含めると、森林の喪失はより大きな問題であることは間違い無いだろう。
Reference: Science "The drivers and impacts of Amazon forest degradation"
Top image: © iStock.com/Paralaxis
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