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関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
2022年5月27日号 週刊朝日「帯津良一のナイス・エイジングのすすめ
魂の成熟 ポイント
①『老害』といういやな言葉が使われることがある
②老人が害になることって、本当にあるのだろうか
③老化により本来、成熟する魂が害になるはずがない
老害について
『老害』という言葉があります。いやな言葉ですね。老人が害になるという意味でしょうか。
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改めて、『老害』を広辞苑で調べてみると、
『(老人による害の意)硬直した考え方の高齢者が指導的立場を占め、組織の活力が失われること』
とあります。つまり、老害とは組織の中という、かなり限定されたところでの出来事のようです。低成長の時代に入り、日本の企業の活力低下が危惧されるなかで生まれてきた言葉ではないでしょうか。そんな言葉が老人全般に拡大して使われてしまっているように思います。そうなってしまうのは、老人に対するマイナスイメージが世の中に定着してしまっているからでしょう。私が敬愛する池田晶子さんはこう書いています。
『ソクラテスは言いました。「人生の目的は魂の世話をすることである」。この世の時空においては絶対的な、老化と、そして死という現象をそれとして認め、受け容れることで、魂はその成熟と風味とを増します』(『死とは何か』毎日新聞出版)
老化によって本来、魂は成熟するのです。その成熟した魂が他人の害になるはずがありません。」
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5月29日号 サンデー毎日「『幸福な100年』を生きる
幸せ人生の決め手は『70代』にあり!
『ヨボヨボ老人』よ、さようなら!
和田秀樹の健康教科書
脳の前頭葉を鍛えれば若返る!
30年以上にわたり、およそ6,000人の高齢者を診てきた高齢者医療の専門医、和田秀樹医師の実体験に基づく『健康教科書』。2回目は老化を遠ざける生活習慣を取り上げたい、脳の中で最も早く老化し始める『前頭葉』を刺激し続けることがキモだ。」
▶同じ店で食べない、普段読まない作家の本を読む・・・日常生活に『変化』をつける
▶シワとり、カツラ、おしゃれ、恋・・・トキメキが刺激に
▶尊敬されるより『面白い高齢者』『人気者』を目指そう たとえば高田純次!
高齢になるほど体や頭を『使わなかったときの衰え』が激しくなる
コロナ禍で最大の被害者は高齢者だと思っている。
高齢者のほうが重症化するとか、死者が多いということ以上に、コロナ自粛の影響が大きいからだ。
高齢者になったからといって歩行機能がそれほど落ちることはない。街を歩く高齢者も若い人と遜色ない速さで歩いている人は多い。
脳機能だってそんなに落ちない。80代で総合月刊誌や新書を読む人は珍しくない。
しかしながら、体と頭を『使わなかったとき』の機能低下は高齢になるほど激しい。
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使い続けていたら歩行機能も認知機能もたいして落ちないのに、使っていないと衰えてしまう。これが老化防止の大前提だと理解してほしい。
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『ちゃんと歩いていますか』と聞くと、ほとんど外に出なくなったというのだが、かなり足腰が弱り、認知症も悪化していることがほとんどなのである。
一方で、この時期でも通院を続ける人は『歩かないと歩けなくなりますから』と開き直っている。もちろん、歩行機能は衰えていない。とにかく動く、頭を使うを心掛けてほしい。
前頭葉の老化予防が決め手
ということで使い続けることが運動機能も脳機能も老化防止の決め手なのだが、歳をとると残念ながらその意欲が落ちてしまう。
前回も問題にしたように、男性の場合、男性ホルモンの分泌低下が当たり前に起こるので、意欲が衰えがちなのだが、男女ともに問題になるのは、前頭葉機能の低下だ。
前頭葉というのは人間の大脳半球の前のほうの部分で人間だけが発達していて、長年、何の機能なのかわからなかった。
言語機能を担うのは側頭葉で、これが意外に衰えないから歳をとっても難しい本が読める。数学や図形の問題を解くのは頭頂葉の機能で、高齢でも『数独』が当たり前にできるように、そんなに衰えるものではない。
以前、統合失調症の患者さんのかんしゃくやヒステリックな言動を抑えるために、前頭葉への侵襲を加えるロボトミーという手術が行われたが、おとなしくなるのに知能テストの点数が落ちないので、すごい治療と言われて、開発者はノーベル賞をもらっている。
ところがその後、意欲低下がひどく、感情のコントロールが悪くなることで前頭葉の機能がある程度わかってきた。
私は年間100枚くらい脳のCTやMRIの画像を見るのだが、40代くらいから前頭葉が縮み始め、70代ともなるとはっきりと萎縮がわかる。
この前頭葉の萎縮が加齢による意欲低下の重要な原因と考えていいだろう。
ただ、脳というのは萎縮したからといって必ずしも機能が低下するわけではない。同じくらい脳の縮んでいる人でも要職に就いて仕事をバリバリ続けている人もいれば、ボケたようになる人もいる。
前頭葉の老化防止が身体の老化を防ぐカギといえそうだ。
前頭葉の老化を防ぐには
では、どのようにしたら前頭葉の機能低下を防げるのだろうか?
脳全体について言えることだが、それを使うことで機能は低下しないし、むしろ高まるものだ。
たとえば数独を続けていると解く速さや正確さは高齢でも向上していく。
脳というのは10%も使っていないと言われるから、ちゃんと使えば、歳をとって脳が縮んでも若い人以上の能力を発揮することができるものなのだ。
ただし、数独は脳トレのように思われるが、数独の能力が上がった人にほかのテストをやらせても点は上がらない。どうも使った部分の能力しか上がらないようだ。足腰のトレーニングをしても上半身の筋肉がつかないのと同じことだ。
前頭葉というのは新奇なことを行うときに働くものだと考えられている。
逆にこの機能が落ちてくると生活のルーティン化、前例踏襲型になってくる。
早い人だと40代くらいから前頭葉の老化が始まるわけだが、このくらいの時期からそのようになる人は珍しくない。
たとえば行きつけの店しか行かなくなるとか、同じ著者の本しか読まなくなるとかだ。
前頭葉を使うためには、その逆をすればいいことになる。
たとえば、普段行かない店で食事をする。毎日ランチで入る店を変えてみる。
普段読まない著者の本を読んでみる。保守系の雑誌しか読まない人はリベラル系の雑誌を読んでみる(もちろん、逆も同じことだ)。
料理で冒険するのも前頭葉を刺激する。新しいレシピに挑戦する、新しい食材を使ってみるといった具合に。
海外では、大学に入ると教授に喧嘩を売るような人が優秀とされるのだが、日本ではノートを一生懸命取る人が優をもらう。
会社でも新奇なことをやる人より、上司の言うことを聞く人のほうが出世しやすい。
要するに、これまでの人生で前頭葉を使ったことがない人が多いのがこの国の特徴だ。
だから、ちょっと前頭葉を使う習慣をつけると若い人より前頭葉が働き、面白い高齢者になれると意識してほしい。
つまり前頭葉は若返るのだ。もちろん、これによって意欲の老化も防げるはずだ。
恋もおしゃれも大切
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人気者になろう
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できることを減らさない
これまでの話は、真面目に生きてきた人ほどハードルが高いかもしれない。ちょっと自分には無理と思われた方に一つだけアドバイスを付け加えたい。
それは『できることを減らさない』ということだ。残念ながら、高齢になるほど少しずつ衰えていくのが通常のパターンだ。
ただ、すべてのことができなくなるというのは末期状態の話だ。
寝たきりになっても話はできることが多いし、人を楽しませるような話ができれば人も寄ってくる。
認知症になっても、初期のうちであれば車の運転も含めてほとんどのことができるし、かなり重くなっても、できることは残るものだ。
私は介護する家族の方に、できなくなったことを嘆くより、今何ができるかを見てそれを大事にしてあげてくださいとアドバイスする。
運転ができるのに免許返納するなどもってのほかと考えている。実際、筑波大学の研究では免許を返納すると6年後の要介護になるリスクが2.2倍になるとされている。
今、歩けるなら散歩を続ける。今、料理ができるなら、それを続ける。
確かに前頭葉の刺激にはならないが、今、できていることが減らなければ、少なくとも今のADL(日常生活動作)のレベルはかなりの期間にわたって保たれるのだ。
もちろん可能なら新しいことにチャレンジしてほしいが、無理だと思った際には必要以上に落ち込まず、今できることに感謝してそれを続ける努力だけは重ねてほしい。」
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老人と言っても、昔の人口爆発期・人生50年時代での老人と現代の人口激減期・人生100年時代での老人とは、見た目は同じでも脳と身体機能は違う。
2000年頃から、我慢できずキレやすい老人や若者が増えてきた。
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老化には、加齢と若年性の2つがあり、加齢は自然であるが、若年性は本人というより周囲の環境によって人為的につくられる。
だから、老害は年寄りだけではなく若者にも存在する。
老化の多くの原因は、脳の機能異常か機能低下である。
脳の、機能異常は拒絶反応であり、機能低下は適応不能である。
それは、バブル崩壊後の失われた何十年、世界に比べて周回遅れ、途上国並・三流国並みの衰退である。
その象徴が、戦後復興・高度経済成長・バブル経済における世界ブランドとしてトップ10に名を連ねていた日本企業の名前はなく世界の大学トップ10入りしていた日本の大学はの名はランキング100にすればようやく名前だ出てくるありさまである。
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NEWSポストセブン
2020.08.30 16:00
女性セブン
キレやすくならないために… 前頭葉の若さを保つ5ステップ
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コクリコ
2021.06.10
ブックマーク
前頭葉の発達ピークは10代! 脳科学的に子どもの「ならいごと」を検証
発達のピークは部分で違う! 「幼児期の脳」基礎知識〔細田千尋先生インタビュー 第1回〕
医学博士・認知科学者・脳科学者:細田 千尋
ピアノや水泳、体操に幼児教室など。多くのならいごとがあるなかで「うちの子に合っているならいごとは一体どれ?」「いつからなにを始めたらいいの?」と悩んでしまいますよね。
そこで、脳科学の分野で教育や学習法についての研究を行う細田千尋先生に、科学的な視点からならいごとについて解説していただきました。
第1回は、乳幼児期の脳の発達とならいごとの関係についてのお話です。
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介護ポストセブン
TOP 暮らし 知恵 キレる老人その理由|老化による「性格の先鋭化」...
公開日:2019.07.08 / 更新日:2020.05.12 |暮らし 8
キレる老人その理由|老化による「性格の先鋭化」」とは?対処法を解説
最近、駅や役所、コンビニエンスストアのレジなどで、怒りを抑えきれず爆発させている、“キレる老人” “暴走老人”を目にすることが増えている。あなたの親が、夫が…最近やけに怒りっぽくありませんか? ちょっとしたことで感情が爆発するのは、暑さのせいではありません。
駅員に怒りをぶつける老人のイラスト
人間、年を取ると丸くなると思いきや、真逆の行動に出る人が多いのはなぜなのか? その理由や接し方、明日はわが身とならないための予防策はあるのか、専門家に聞いた。
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みんなの介護
Q キレる高齢者に必要な対応でもっとも多いのは「社会で活躍できる場を広げる」こと!接するときに心得ておくこととは?
キレる高齢者が増えている
最近、高齢者の方が駅や病院などで暴力を振るう、暴言を吐くなどの犯罪がマスコミに報道されることが増えています。そのため高齢者に対して、若い世代の反感の声も強まりつつありますが、なぜこのようなことが起こっているのでしょうか。
高齢者の方の「不機嫌」について、さまざまなデータを基に見ていきましょう。
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FNNプライムオンライン
「キレやすい中高年」が増えている…その理由は“怒りのブレーキ”の衰えだった
プライムオンライン編集部
2020年3月1日 日曜 午前11:40
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小学館
TOPお知らせ高齢者がキレるのは日本だけ?日本人固有の特徴を解明!『凶暴老人』
お知らせ
2018.10.15
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東洋経済新報社 「大人の発達障害が疑われる人が持つ脳の特徴
意識して鍛える方法はある
加藤 俊徳 : 脳内科医、医学博士、「脳の学校」代表
著者フォロー
2016/12/02 6:00
俳優でモデルの栗原類さんが今年5月、NHK「あさイチ」で発達障害であることを告白し、話題を呼びました。
主な発達障害は「自閉症」「高機能自閉症」「学習障害(LD)」「注意欠陥/多動性障害(ADHD)」「アスペルガー症候群」などが挙げられます。いずれの症状も基本的には、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています(文部科学省HPより)。
発達障害は、いまや子どもだけの問題ではありません。知的発達には問題のない大人でも、社会の中で生きる困難さを体験してからようやく、「自分は発達障害かもしれない」と疑いを持つケースがあります。
一方で、大人の発達障害の症状は、人と目を合わせにくくなったり、朝寝坊しやすかったりなど、健常者でもあり得る症状を示すことがあるため、医師でも診断が困難な場合が多く認められます。さらに、外来では症状に気づきにくいことから、明確に診断できる医師は少なく、また診断や投薬の指示ができたとしても、一人ひとり異なる症状に対して、なぜそうなっているか、どうすれば悩みが解決するか、説明してくれるところはほとんどないのが現状です。
私はMRI(磁気共鳴画像)という技術を使って、1万人以上の脳画像を分析してきた結果、発達障害が疑われる代表的な脳の特徴を発見し「海馬回旋遅滞症」と名づけ、子どもだけでなく大人の発達障害の支援を行ってきました。本稿では、拙著『アタマがみるみるシャープになる!脳の強化書』から、この「海馬」のメカニズムをご紹介し、具体的な対処法をまとめてみたいと思います。
原因は海馬とその周囲の発達の遅れ
何度同じことをやっても身に付かない。人との交流が深く発展しない。自分の感情がコントロールしにくい。すぐに一方的に怒ってしまう。周囲の環境になじめない。不器用。タイムマネジメントができない。記憶力に不安がある。自分には心当たりがないのに上司や家族から責められる……。発達障害が疑われる人の症状はさまざまですが、その主な原因は、脳の中にある海馬の発達の遅れ「海馬回旋遅滞症」にあると考えられます。発達障害はコミュニケーション障害に知的障害を合併することから、海馬とその周囲の成長発達の問題と仮説を立てられるからです。
脳の記憶をつかさどる部位である海馬は、胎児のときから、回転しながら発達しており、右の海馬のほうが、左の海馬よりも少し速く発達することがわかっています。このとき、左の海馬の発達のスピードが極端に遅れることがあり、この遅れが、さまざまな脳の発達障害や、性格の特徴、コミュニケーション障害などを生み出していると考えられます。
現在、「海馬回旋遅滞症」はMRIによる脳画像で比較的簡便に診断することができるようになりました。このとき、大切なのは「今の自分の脳がどういう状態にあるのか」を知り、そのうえで、「これからどうすればいいのか」対策を立てることです。
具体的には、脳の中の海馬というわずか5センチの器官が未発達だったとしても、その周辺の脳を成長させていくことが、私は、この「海馬回旋遅滞症」をカバーする非常に有効なアプローチだと考えています。
海馬に直接影響を及ぼす感情系脳番地とは
脳には、1000億を超える神経細胞がありますが、これらは同じ働きをする細胞同士で「基地」をつくっています。この基地と、そこに集まっている脳細胞のことを、私は「脳番地」と呼び、大きく次の8つに分類をしています。
①思考系脳番地――人が何かを考えるときに深く関係する脳番地
②感情系脳番地――喜怒哀楽などの感情を表現するのに関与する脳番地
③伝達系脳番地――コミュニケーションを通じて意思疎通を行う脳番地
④理解系脳番地――与えられた情報を理解し、将来に役立てる脳番地
⑤運動系脳番地――体を動かすこと全般に関係する脳番地
⑥聴覚系脳番地――耳で聞いたことを脳に集積させる脳番地
⑦視覚系脳番地――目で見たことを脳に集積させる脳番地
⑧記憶系脳番地――情報を蓄積させ、その情報を使いこなす脳番地
このなかで、海馬が所属するのが⑧の「記憶系脳番地」であり、この部位と密接にかかわるのが、②の「感情系脳番地」です。「感情系脳番地」は、脳の側頭葉にあり、「記憶系脳番地」のすぐ前方に位置します。感情を大きく揺さぶられた出来事が記憶に残るように、この「感情系脳番地」の影響は、「記憶系脳番地」にダイレクトに作用します。そのため、感情のコントロールを強化することで、海馬にプラスの影響を与えることができます。
「感情系脳番地」を鍛えるトレーニングには、「過去の楽しかった思い出のベスト10を挙げる」「まわりの人にその人の印象を伝える」「自分で自分をほめるノートをつける」などがあります。
海馬が弱ったら思考系脳番地を鍛える
また、海馬が萎縮して正常に働かなくなると、そのサインとして「記憶力」の低下が見られます。このとき、萎縮して正常に働かなくなっている海馬に対して、無理に「これを覚えなさい」と命令を出したところで、あまり効果的ではありません。
『アタマがみるみるシャープになる!脳の強化書』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
このとき、有効なのは思考力、すなわち「思考系脳番地」を鍛えることです。たとえば、他の人とコミュニケーションを図るなどして情報交換の機会を増やし、思考力を強化すると、記憶力を低下させていた海馬の働きも回復していきます。
他にも「思考系脳番地」を鍛えるものには、「1日の目標を20字以内でつくる」「じゃんけんや囲碁、将棋などでわざと負ける」「寝る前に必ず3つのことを記録する」といったトレーニングがあります。
このように海馬とつながったさまざまな脳番地を強化することで、海馬の弱点をカバーできると同時に、海馬自体にもプラスの影響を及ぼすことができます。そして、自分の長所と短所を把握し、その周辺の脳番地を意識して鍛えることは、「海馬回旋遅滞症」の対処に限ったことではなく、脳を成長させるうえで、非常に重要なポイントなのです。
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