☎176}─2─日本人男性部下にキレる日本人女性上司。女性脳と男性脳の違いは言葉を紡ぐ速さである。〜No.527          

キレる女懲りない男―男と女の脳科学 (ちくま新書)

キレる女懲りない男―男と女の脳科学 (ちくま新書)

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 2017年7月21日号 週刊朝日「あなたも私も・・・案外、周りにもいる『プチ豊田』な女たち
 テレビから毎日、流さてくる豊田真由子衆議院議員のダミ声を聞き、ザワついている女性が案外、多い。高嶋ちさ子、橋本マナミもぶちキレを自ら告白。日本全国『ち〜が〜う〜だろ〜!!』現象が・・・。言いたくないけど、家で、職場で、ぶちキレしているときの自分、職場のある人に似ているかも・・・。ドキッとしている女性の本音を探る。
 『このハゲ〜ッ!』で、ある意味おそろしいほど知名度をあげた豊田真由子議員。あの罵声を聞いて『すごいね』と苦笑する男たちにウソはない。
 だが、女たちの『やだあ』にはウソも一部あるよう。
 というか正確に言うと二つの意味がある。表向きは『やだあ、汚い言葉、聞きたくない』。本音は『やだあ、私も似たようなこと言ったかも(こんなにひどくないけど)』だ。
 実際、豊田議員ほどの破壊力はないにしろ、スイッチがオンになったらもう止まらない。そんな〝プチ豊田〟や〝豊田予備軍〟は世の中にあふれている。
 横山ちえみさん(仮名・41歳)は、開業医の夫を持ち、傍目からは何不自由なく暮らしているように見える専業主婦。一人息子は小学校4年生だが塾の成績が思うように伸びていない。
 『ねえ、なんでこんな簡単な計算に時間がかかるのよ』『なんで一番上のクラスに上がれないのかな』
 黙ったままの息子がふがいない。つい自分でもどうしたらいいのかわからないほど大きな声が出てしまう。
 『ボーッとしてるんじゃないよ、このバカ!こんな下のクラスじゃ、あたしが笑われるんだよ、あたしが恥ずかしいんだよ!』
 息子が泣きだしても、怒りを止めることはできない。私がこんなにつきっきりで勉強を見ているのに。私、こんなに頑張っているのに。私の管理体制に何の問題があるっていうの?ちえみさんが怒る度に息子は勉強机に向かわなくなっている。
 斉田奈津子さん(仮名・42歳)はメーカー勤務。もともと短気な奈津子さんは、7最年下の自分の部下の〝時間ギリギリグセ〟が許せない。何をやるにも時間ギリギリのくせに役員に愛嬌を振りまいて、役員からの評価が高いところも腹が立つ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。最近期限ギリギリに出される精算伝票にカッとあり叱責してしまうことが多い。叱責したあと、必ずめまいが起きる。自分では『イラつきやフラつきが多いのは、更年期で女性ホルモンが減っているせいもある』と思っているが、産婦人科医の早川智さんは言う。
 『更年期に性格が先鋭化する女性は少なくありませんが、必ずしもホルモンバランスのくずれだけが原因ではないと思います。男女ともにですが、もともと性格に偏りがある方がある程度の地位についたとき、「子供や部下に上から目線で言うことを聞かせたい。なのに、うまくいかない」という場合に大声や暴力に訴えるのではないでしょうか。ホルモン補充療法は骨粗鬆症更年期障害の血管運動神経症状に有効ですが、精神神経症状には無効です。あまりにも感情が抑えられず、日常生活にも支障をきたすという方には精神科や心療内科臨床心理士に相談されることを勧めたいと思います』
 その一方で、
 『そもそも40代前半のデキる女性は〝キレやすく激高しやすい脳〟ナンバーワンなんですよ』
 と語るのは脳科学コメンテーターで『女は覚悟を決めなさい』(ポプラ社)などの著書がある黒川伊保子さんだ。
 『理由は、40代は脳が最もすばやく働く年代だからです。だから周囲が怠慢でバカに見えてしまうのです』
 脳は〝経験をため込んで、とっさの判断に使う〟ので、経験を重ねるほど、とっさの判断が速くなる。40代に入ると男女とも、判断の速さがピークに達する(判断の速さに関してはこのあと衰えることはない)。
 50代に入ると、判断力が早くても言葉が出にくくなるため、言葉を紡ぐ速度が落ち、懐が深く余裕があるように見えてくるのだが、40代女性はこの速さがまだ衰えていないために、判断力の速さ+言葉の速さが半端ではないのだ。
 だが男性脳は女性脳より言葉を紡ぐのが遅い。なので男性脳にとっては40代のキャリア女性は〝息もつかずにまくしたてる〟〝何を言っていたのかわからない〟感じがして、ストレスになることが多い。そして女性脳側から見れば、男性は〝ちゃんと返事をしない〟〝こっちの言ったことを理解していない〟ように見える。
 『男性部下にしてみたら、女性上司が〝いつもイライラして、ちゃんと説明しないくせにきなりキレる〟ように見えるわけですが、女性上司にしてみたら、男性部下が〝不注意で、怠慢で、バカな上に、謝ることもできない〟ように見えるわけです。このため男性部下は女性上司を〝厄介な女〟としてテキトーにあしらうようになり、女性上司は男性部下を〝言ったことをできもしないくせにテキトーにあしらわれた〟と感じ、激高して止まらなくなるという悪循環に陥るわけです。優秀な40代女性ほど、この罠には陥りやすいので、気をつけてくださいね』
 優秀な女性こそ周囲に心遣いを
 ……
 『男性脳は女性脳ほど、言葉を紡ぐための脳神経回路を使っていませんからね。だから女性から見て「言ったことを言ったとおりにやらない」「すぐに返事をしない」のは当たり前。女性がそこを怒りだしたら、おさまるところはありませんよ』
 ではどうしたら、キャリア女性と男性部下の溝は埋まるのだろうか。
『私は女性管理職教育ではいつも「男性に話しかけるときは名前を呼んで、相手がこちらを見てから3秒待って本題に入る。一単位時間に入れる言葉数も、同世代の女性相手の半分近くに」とアドバイスしています』と黒川さん。
 そして『話し始めるに何秒か待つ』『ゆっくりとしゃべる』『脳が違えば、言葉は半分も伝わらないものと心得る』を忘れなければ、激高することは少なくなるという。『周りが怠慢でバカなくせに、自分をみくびっていると見えるのは、その人の脳が飛び抜けている証拠です。でも自分が優秀すぎると思えば、少しは周りに優しくなれるはずです』
 優秀な者には、周囲への同情といたわりを見せる義務がある。この意識を持つのと持たないのとでは、40代以降の女性の人生は大きく変わってくるのだ。
 怒鳴ることに快感を覚えてはいけない。人に厳しくすれば、厳しさは必ず自分の身に返ってくるのだから。その針のむしろの痛みは、一連の豊田騒動を見ていれば何人も想像に難くないはずだ。
 キレがちな女の脳を整えて、今こそ『脱・プチ豊田』。人生の方向転換に年齢制限はない。
 赤根千鶴子」
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 7月19日 産経ニュース「【豊田氏「暴行」報道】豊田真由子氏に“新暴言”発覚 元秘書に「埼玉にいられなくしてやる」 永田町秘書たちに聞く
 衆院予算委員会で、平成29年度予算案の集中審議について質問に立つ自民党豊田真由子氏=2月17日午前、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)
 自民党に離党届を提出した豊田真由子衆院議員=埼玉・4区=の政策秘書を務めていた50代男性が、豊田氏から暴行を受けたとする被害届を埼玉県警に出し、県警が受理した。前代未聞の事態に、永田町の秘書たちは、どんな反応をしているのか。ジャーナリストの安積明子氏が緊急取材した。(夕刊フジ
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 「このハゲーーーっ!」「ちーがーう(違う)だーろーーーっ!」
 劣悪極まる暴言を秘書に浴びせた豊田氏。約100人の秘書が辞めたと報じられている。被害届を出した男性以外に、どんなケースがあったのか。情報通の女性秘書は次のように語った。
 「豊田氏は、誰よりも上でいなければ気がすまなかったようで、極めて有能な男性秘書に対し、『あんた、私よりも頭がいいと思ってんの?』と牽制(けんせい)したそうです。男性秘書が『ええ、まぁ…』と曖昧に返事したら、豊田氏は激高したそうです」
 桜蔭中・高から、東大法学部を卒業し、米ハーバード大学大学院修了した豊田氏だけに、「異常な自己愛」があるのか。女性秘書は続けた。
 「豊田氏が外出して夜になり、いつ帰ってくるか分からなくても、秘書は事務所で待機していなければ許されなかった。事務所を辞めるとき、豊田氏に『埼玉にいられなくしてやる!』と言われた秘書もいたようです。もっとも、その秘書は埼玉在住ではなかったのですが…」
 一方で、自民党幹部のベテラン秘書は「いまだに信じられない」といい、語った。
 「事務所にあいさつに来たとき、豊田氏はものすごく礼儀正しかった。向こうがあまりに長く頭を下げていたので、こちらは、もう一度頭を下げ直したくらいです」
 自分よりも立場の弱い者には横柄だが、党幹部の関係者にはひたすら気使うのが本性らしい。
 ところで、豊田氏以外にも“問題議員”はいるのか。
 「秘書と大ゲンカして、議員室に設置されている緊急用アラームを鳴らし、衛視を出動させる騒動を起こした議員がいた」
 「東日本大震災の復興財源を確保するために議員歳費が削減されたとき、無理やり公設秘書の給与の一部を巻き上げようとした議員がいた」
 ともかく、豊田氏のような政治家が二度と誕生しないことを祈りたい。」
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 歳を取ると、日本人女性は賢くなるが、日本人男性は依頼心が強くなりバカになる。
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 日本人女性は、夫が稼いだ給与を取り上げて家計を支配する。
 日本人男性は、妻に頭を下げ低姿勢になり取り上げられた給料から雀の涙のような小遣いを貰う。
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 日本人男性は、若く下っ端として現場を走り回っているときは優秀であるが、歳を取って出世し現場を離れると無能になる。
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 優秀で賢い女性が社会に出て活躍しても、日本社会はバカで愚かで怠慢な男性が支配して女性の邪魔をしている。
 日本の生産性や作業効率が悪いのは、そうした役立たずの日本人男性が偉そうな顔をしてのさばっているからである。


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