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2025年12月20日 YAHOO!JAPANニュース 京都新聞「「なぜここまで増えたのか」淀川水系のドジョウ、中国大陸由来が拡大 京都府内で初確認も
川中さんらが採集した在来系統のドジョウ(上)と外来系統と判別された個体。背びれの枝分かれしているすじの数などに差がある=川中さん提供
鴨川など京都府内を流れる淀川水系で、中国大陸由来の外来系統のドジョウが広がっていることが、京都大の学生らの調査で分かった。鴨川や桂川、宇治川、木津川などの河川では外来系統が優勢だった一方、支流上流では元来日本にいた在来系統が多く残っていた。学生らは「京都盆地内部で外来系統への置き換わりが進んでいる」とみている。
「京都大学淡水生物研究会」に所属する理学部3年の川中太陽さん(21)らが取り組んだ。大阪府内では2000年代以降、外来系統の増加が指摘されてきたが、京都では未調査だったため、23年6月から昨年12月にかけて調べた。京都の淀川水系55地点を中心に、滋賀・大阪など計61地点で採集を行い、その結果を今年研究誌に発表した。
調査によると、採集した183匹のうち、在来系統が88匹、外来系統が94匹、判別不能が1匹だった。鴨川では桂川との合流地点(伏見区)から、高野川との合流地点「鴨川デルタ」(左京区)までの間では、外来系統のみしか確認されなかった。
桂川は嵐山以南、宇治川は天ケ瀬ダムより下流域では外来系統が優勢だった。一方、静原川(左京区)や普賢寺川(京田辺市)、和束川(和束町)などでは在来系統のみが見つかり、広沢池(右京区)や西羽束師川(伏見区)では両系統が混在していた。
川中さんは「保津峡など渓谷などの地形が、外来系統の上流への拡散を防ぐ壁になっているのではないか」と分析する。
また、宇治市と久御山町を流れる古川では、大陸原産の外来種「カラドジョウ」が計6匹確認された。京都府内の淀川水系では初の記録。採取個体はいずれも体長35ミリ前後と比較的小型だという。カラドジョウは、ドジョウの外来系統とは別種の外来種。生息環境や餌が重なるため、ドジョウより繁殖するケースがあるという。
外来系統やカラドジョウの拡散は、食用や釣りの餌として輸入・放流されたことが原因と言われるが、在来系統との交雑状況は不明点も多い。ドジョウは環境省レッドリストで準絶滅危惧に指定され、保全が必要とされている。
川中さんは「なぜ京都の淀川水系で外来系統がここまで増えたのか。遺伝的な解析も含めて調べていきたい」と話している。
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