💫16}─1─第6絶滅期と人類によるオールプラネット(地球が一丸となる)。~No.109No.110No.111 

新書686桜がなくなる日 (平凡社新書)

新書686桜がなくなる日 (平凡社新書)

   ・   ・   ・ 
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 異常気象によって死の星化する地球。
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 人口減少は人口増加と同じように、自然における種の保存の正常な営みである。
 生物種は、生存可能な範囲や食糧供給の限度まで数を増やし、適正な範囲や限度を超えるや適正数に向かって減らす。
 ただし、数の減少には、自然減少の軟着陸と非自然減少の硬着陸がある。
 日本の人口減少は、自然災害多発地帯として前者にあたる。
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 地球科学「過去は未来を解く鍵」
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 石油・石炭・天然ガスの消費削減が緊急課題である。
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 人類は、後戻りができない。
 好む好まない関係なく、襲来してくる数多の災難から逃げ出せない以上、寿命がある間は考えて行動して生きるしかない。
 人は、空を飛び大気圏を脱出して月に行き、海に潜り深海艇まで行って帰って来た。
 137億光年先の宇宙の姿を眺め、素粒子の世界を究明している。
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 由緒ある素晴らしい家を、ゴミ屋敷にしたのは人類である。
 美しい花壇と実り多い樹木があった豊かな敷地を荒廃させたのも、人類である。
 汗水垂らし苦労して家を再建せず、工夫と努力で土地を再生しようとせず、浪費して贅沢な生活を送りながら祈るばかりで何もしない人類に、神の奇跡や救世主の救いを求める資格があるのか?
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 生きる物は、何時かは滅びる。
 絶滅しない生き物は、存在しない。 
 それは、人類とて例外ではない。
 人類は、その運命から逃れられない。
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 現代の地球温暖化は、人類が人為的に引き起こしている破壊的な温暖化で、100年の短期間で1〜2℃の上昇である。
 白亜紀中期の温室地球は、100年あたりわずか0.000025℃の温度上昇にすぎなかった。
 5600万年前のハイスピードの温暖化でも、100年あたり約0.025℃の上昇であった。
 現代の地球温暖化は地球が誕生して初めての異常事態であり、このまま温暖化を止められず進んだ時、如何なる破滅が訪れるのか誰も予測できない。
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 200万年以内に、75%以上の種が絶滅すると言われている。
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 国家の経済発展や自分の金儲けを優先する人間にとっては、どうでもいい事であり、関心のない話題である。
 兎に角。自分一人が今だけ良ければ、国がどうなろうと、他人がどうなろうと、生物がどうなろうと、地球がどうなろうと、興味が無いからである。
 更に。エセ自然保護団体及び個人は、寄附金集めに奔走するのみで、現場での保護活動を全くしないどころか、本当に活動している団体や個人を邪魔をし批判しそして妨害している。
 嘘を付く人間ほど、偽情報で自分を正当化するの声が大きい。
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 2013年 9月5日 msn産経ニュース「環境危機時計は9時19分 生物多様性喪失が深刻 [環境・エコ]
 旭硝子財団は5日、地球環境の悪化に伴う人類存続の危機感を表す「環境危機時計」の今年の時刻は「9時19分」で「極めて不安」な状態だと発表した。昨年と比べ4分の好転とほとんど変わらなかったが、項目別では生物多様性の喪失に対する危機感がはっきりと上昇した。
 環境危機時計は、0時1分から12時の間で、時刻が進むほど深刻であることを示す。世界の環境問題の有識者や政府関係者ら約1400人に、気候変動や環境汚染など12の分野から重要な3つを選んで時刻を記入してもらい、集計した。
 回答者が重視したのは、気候変動が20%で最多。環境汚染(14%)、水資源(12%)と続いた。生物多様性は8%と5番目だったが、時刻は9時45分で、昨年より悪化した上、ほかの分野と比べて抜きんでて深刻な評価だった。」
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 2015年1月14日 朝日新聞 「自然体に目を転じれば『裸一貫でも人間はけっこう強いです』と東大教授(科学技術社会論)の佐倉統(おさむ)さん。二足歩行と、体毛がなくなり汗腺を全身に得たことで、ヒトはサバンナで長時間、長距離を歩く力を見につけた。
 『生き物の一番の目的は、生きる事』。それが強さだとしたら、『絶対的な強さはない。それぞれの環境にいかに適した形になるか』。深海の魚類が目を失うのも進化の1つ。生き残るのに適した形は環境によって変わる。暑くても寒くても生き延びたヒトの環境適応能力は高く、技術によって環境を自身に適した形へと変化もされる。
 『苦し紛れの中で進化は生まれる。逆境や不都合に直面したときこそ、進化のとき』
 人間は強い。しかし同時に、弱いという人もいる。明治学院大教授(文化人類学)の辻信一さんは
『赤ん坊で生まれ、老いて死ぬ。人生の長期間にわたって不思議なほど弱い。弱さが土台だから、共に生き、思いやり、助け合う』と話す。
 辻さんには経済学が『強者の思想』に見える。冨を得るための競争の終着点は、1%の勝者と99%の敗者」
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 週刊SAP!(扶桑社)7/1・7/8号併号
 「人類は『絶滅期』を迎えていた!
 年4万種が絶滅。
 ヤバさは恐竜絶滅時以上!
 ニホンウナギ絶滅危惧種指定が話題になっているが、絶滅しそうなのはウナギだけではない、実は1年に4万種という、恐竜絶滅期以上の超スピードで、〝種の絶滅〟が進んでいることが判明。人類は、史上最悪の〝第6の大絶滅期〟真っただ中にいたのだった!
 森林破壊
 急速に森が減り、異常気象や人と野生動物の対立も激化!
 ……
 NPO法人熱帯雨林保護団体』代表として、過去28回ブラジルのアマゾン熱帯林に通い、先住民族への教育・医療・自立支援などの活動を続ける南研子氏は『W杯をきっかけにその裏にあるブラジルでの自然破壊や先住民族の状況について知ってほしい』と語る。
 『1万5000年も前から先住民族が暮らしてきたアマゾンの熱帯林は、地球上の生物種の約半分が生息しているといわれている。「生物種の宝庫」です。ころが’70年代から現在に至るまで、凄まじい勢いで熱帯林が破壊されています。特に’04年には東京都の面積の12倍という広大な森林が破壊されました。先住民族の18部族が暮らし、私たちが支援対象地域とするシングーインディオ国立公園も、周囲の開発で陸の孤島のような状況となってしまっています』
 国際的な批判などから’08年以降は減少しているものの、昨年も東京都の2.5倍以上の森林が伐採されている。先住民たちが古来から神聖視するジャガーも絶滅に瀕し、『黄金のサル』ゴールデンライオンタマリンは生息地の9割が失われた。チャミミカマドドリなど100種近い鳥類も絶滅のリスクが高まっている。
 『アマゾンの熱帯林はあまりに生物種が多く、人間が研究し把握している種は全体の2%程度だと言われます。残りの98%は存在すら確認されないまま、森ごと消されてしまっています。森林を焼き払い、そこを牧場や大豆畑にしてしまう。そのほか、カラジャス鉄鉱山開発や、トゥクルイダム建設など、日本の開発援助や資金提供も森林を破壊し、先住民族の人々を追いやってきました。先住民族や熱帯林の危機は日本とも無関係ではないのです』(同)
 世界でも急速に森林減少が進んでいるのがインドネシア。米メリーランド大学の研究によれば、’00年から’12年にかけて失われた森林面積は15万8,000?。本州の7割に相当する規模だ。現地団体と共に森林破壊について調査・提言を行っているNGO『熱帯林行動ネットワーク』(JATAN)運営委員の川上豊幸氏は『食品や洗剤の原料となるパーム油のためのアブラヤシ、紙パルプ生産のためのユーカリやアカシアのプランテーション開発で、天然林が次々に破壊されています』と語る。
 『プランテーションでは森林はあっても、自然の環境とは異なるため、野生生物は生きていけません。例えば、ボルネオ島北東部に生息するボルネオゾウ、1,600頭程度が残るのみ。そのほかテングザルやテナガザル、スローロリスなど11種のサル、54種のチョウが絶滅危惧種となっています』
 コピー用紙のために天然林を伐採
 ……
 川上氏はこう語る。
 『インドネシアスマトラ島の森林は、’85〜’12年に紙パルププランティーションのために半分以上にまで減少してしまいました。絶滅危惧種スマトラトラは、森林伐採や密猟のため、まさに絶滅寸前。特に森林破壊が激しいリアウ州では、スマトラトラスマトラゾウの生息地であった天然林が、沖縄本島の倍近い3,200?も破壊されています。森が失われたことで人間との接触が増え、そのためにトラに住民が殺されたり、トラが住民に殺されるという軋轢も生まれています。
 現在、日本で使われているコピー用紙のうち3割が輸入品で、そのうち8割がインドネシア産となっています。日本のコピー用紙需要が、トラやゾウの生息地を狭めているのです。JATANとしても、こうした問題をもっと知ってもらい、日本の企業や個人の方々にも、そうしたことを考えたうえでコピー用紙を選んでもらえるよう呼びかけています』
 『地球の肺』と言われる熱帯林。『国立環境研究所』は『熱帯林が失われたら、地球温暖化はますます進行する』『乾燥化が進み異常気象が頻発する恐れもある』として、熱帯林の保全の重要性を訴えている。熱帯林を守ることは、人類にとっても重要なことなのだ。
 湿地破壊
 100年で61%が消滅!湿地減少が生物絶滅の引き金に
 日本でも多くの生物種豊かな場所が危機に瀕している。
 ……
 湿地帯の消滅は、周辺の生態系にも大きな影響を与える。ところが日本では湿地はどんどん開発されてしまい、ここ100年では全国の湿地の61%が失われてしまったという。
 『湿地は、人間を含む生態系の維持に必要な生命の循環を保持してくれる、非常に大事な存在です。〝第6の絶滅期〟と呼ばれる絶滅の連鎖を食い止めるには、湿地の保全が必要。生態系の維持、水質浄化、洪水防止など、湿地帯の役割は重要です。湿地やそこに生息する生物たちが消滅することは、その恩恵を受けている人類の生存も危うくすることにつながります』
 〝生態系の維持装置〟として大きな役割を担う湿地が失われたとき、それは生態系の一部である人類の命の循環も、まあ途絶えることにつながるかもしれない。
 違法取引
 ゾウやトラを絶滅に追いやる人間の強欲に天罰が下る!
 生息数が減った野生動物をさらなる危機に追いやるのが『密猟』だ。毛皮や牙、角、漢方薬の材料やペットとして売るなどの『違法取引額』は年間で1.3兆円といわれ、薬物や人身売買などとともに世界的な違法ビジネスの一分野となっている。
 ……
 密猟に遭遇したゾウは、本来のおとなしい性質から人やほかの動物を殺す凶暴な生き物になることもあるという。人間の強欲が生態系を崩し、しっぺ返しを食らうことになるのだ。
 外来種侵入
 短期間に種を絶滅!!
 〝見えない外来種〟の脅威
 ……
 人やモノが短期間かつ大変な数で移動する現代、外来種や疫病は以前にも増して拡散しやすい状況にあります。カビによるコウモリの大量死、養殖ガキのヘルペス病の流行が問題となっていますが、検疫や滅菌をしっかりする、容易に動植物を移動させないなど、こうした、〝見えない外来種〟の対象を徹底すべきでしょう」
 気候変動
 平均気温4℃上昇で生物種の40%が絶滅!?
 気候変動も、生態系に大きな影響を与えている。世界自然保護基金ジャパンの気候変動・エネルギー担当、山岸尚之氏は『よく言われるホッキョクグマだけでなく、温暖化で多くの生物が絶滅の危機にさらされる可能性がある』と危惧する。
 『気温の変化に対して、高山や鳥などの限られた地域に住む生き物、開発で生息地が分断されている生物、植物などは逃げる場所がありません。気候変動に関する政府間パネルIPCC)の報告では、温暖化対策を何もしなかった場合、樹木や草木をはじめ、リスなどのげっ歯類、ゴリラなどの霊長目までが温暖化のスピードについていけなくなると予測されています。日本でも、クマゲラなどの稀少な鳥類、カモシカツキノワグマなどが生息するブナ林が2℃上昇で39%減少、3℃で68%減少すると危惧されているのです』
 山岸氏は『CO₂濃度の上昇が海水の酸性化を招き、海の生物にも致命的な影響を与える』という。
 『海水の酸性化が進むと、サンゴや貝類、カニやエビなどの甲殻類が殻をつくれなくなります。IPCCの最新の知見では、温暖化対策を何もしなかった場合には甲殻類の2割以上、軟体動物や暖水サンゴの約5割の種が影響を受けるとされています』
 温暖化による海面上昇も、大きなリスクとなる。
 『亜熱帯・熱帯地域の海岸沿いの浅瀬に生い茂るマングローブ林は、多くの小魚が育つ「海の揺りかご」ですが、海面上昇で消失する恐れがあります。ウミガメが産卵場所とする砂浜もなくなります』(山岸氏)
 IPCCは『平均気温が4℃上昇すると、全生物の40%以上の種が絶滅する』と警告している。
 温暖化は人類にも大変な脅威だ。IPCCは、このままでは30億人以上が水不足に、洪水被害が毎年1,500万人、食糧危機や貧困も深刻化すると警告している。
 ……
 人類がつくった〝大絶滅期〟を止めるのは今だ!
 6月12日、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅の危機にある生物の情報を載せた『レッドリスト』の最新版を発表、ニホンウナギ絶滅危惧種 に指定した。昨年はマナマコが指定されるなど、身近なところでも〝絶滅〟の危機は進行中。日本自然保護協会国際担当の道家平氏はこう語る。
 『現在、年間約4万種が絶滅し、〝第6の絶滅期〟と言われています。恐竜絶滅時よりもはるかに速い、異常ともいえるスピードで種が絶滅しているのです。
 おそらく、多くの人は〝絶滅期〟と言われてもその実感がないかもしれません。これまでは「人間のあまりいない=自然の豊かな」ところで進行していきました。しかし最近ではニホンウナギやマナマコなど、聞きなれた生物までその危機が広がっています。
 われわれ人類は、豊かな生態系の恩恵を受けて生きています。空気も水も食料も、豊かな生態系があるからこそ供給されるのです。生態系のバランスが大幅に崩れれば人類にも多大な影響があり、人類滅亡につながる可能性もあるかもしれません。ここで紹介した絶滅要因だけでなく、さまざまな要因が重なって現在の〝種の絶滅〟が進行しています。しかしそのほとんどは人為的なもの。逆に言えば、「人類が変われば止められる」ものであるといも言えます。早くしなければ手遅れになってしまいます。止めるなら、今しか無い』
 ……」
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 消えた地球温暖化の議論(アメリカのドキュメンタリー映画『パンドラの約束』監督ロバート・ストーン)
 マイケル・シュレンバーガー(米ブレークスルー研究所所長)「地球温暖化問題を解決に導くには、再生可能エネルギーだけでは無理だとの結論に辿り着き、寂しいさに襲われていた。映画製作を通じて仲間が見つかった。日本では、地球温暖化の議論があまり聞かなくなってしまったと聞く。非常に残念だ。
 原子力の平和利用にあたって、福島事故は大きなトラウマである。将来、このような事態が起きないように、技術革新の柔軟性を大切にし、安全文化を高める事が重要だ。原発の安全性を一段と向上させる為に技術、投資などあらゆる面を集中、団結して行くべきである」
 「アメリカでも使用済み燃料処分などをめぐって政治的な対立が生まれるが、日本も政治的な対立を恐れて黙るのでなく、積極的に取り組む事が大事。他のエネルギーと比較、原発の必要性を示し、国民は全てを知って考えるべきだ。
 一般国民もしっかりと責任を取る必要がある。今、日本国民は重大な選択をする覚悟をしなければならない」
 トム・ブリーズ(全米科学評議会代表)「世界人口は急増を続けている。2050年には90〜100億人になる。我々は100億人を基準にして考えているが、これに対応するには信頼できる電力が欠かせない。それをどうやって解決していくか。IFR(統合型高速炉)の技術でできれば、素晴らしい事だ」
 ユン・チャン(米アルゴンヌ国立研究所教授)「IFRの特性は、使用済み燃料を再利用できる点だ。映画で紹介されていたが、1986年にIFRの実験炉であるEBRーⅡを全電源停止状態にする試験を行い、自動的に原子炉が停止する事を実証できた。これを固有安全性と呼ぶ」
 「使用済み燃料の再処理と一体的に行える為、燃料効率、使用済み燃料処理が容易になり、軽水炉による現在の使用済み燃料が自然界にある天然ウラン並みになるには10万年かかるとされているが、これをIFRならば300年程度までに短縮できる」
 「必要こそが発明のチャンスであり、危機こそが新たな発明を生む。日本では『トイレなきマンション』という批判が出されているが、原子力に将来がある事を理解して貰う為に、先進的なコンセプトを進めてきた」
 「IFRの実用化まではまだ時間がかかるが、原子力の未来に可能性がある事を忘れてはならない」
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 放射能被曝は、特定地域の地元住民にとって脅威である。
 地球温暖化は、地球上の全生物にとって脅威である。
 地球温暖化を食い止めるには、石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料を燃やす量を大幅に削減するしかない。
 電力生産の火力発電も、地球温暖化の原因の一つである。
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 和田隆昌(災害危機管理アドバイザー)「これはもはや異常気象ではなく、気候変動と言ってよいでしょう。異常気象とは何らかの原因があって突発的に起きるものですが、いま起こっている事はまったく別物。もっと長期的な変化なんです。現在、地球規模でゲリラ豪雨が降ったり、逆に干ばつになったりという気候の変化が生じていて、日本でも『列島の亜熱帯化』が進行しているのです」
 「熱帯や亜熱帯の全域で流行しているデング熱という感染症が日本でも広まる危険性があります。ヒトスジシマカという蚊が媒介となって、ウイルスが広まる感染症です。この蚊は暑い場所の水溜まりで発生するので、ゲリラ豪雨の後、一気に感染症が流行する危険性が高まるのです」
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 20世紀の物理学の3大発見。1,相対論、2.量子論、3.カオス。
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 エドワード・ローレンツ「予測可能性:ブラジルの蝶の羽ばたきは、テキサスで竜巻を起こすだろうか』
 「正確な初期値を得られ事ができない不安定さから、先の予測が不可能な現象」
 「自然が千変万化の素晴らしい複雑さを作り出す為には、小さな乱れが巨大なものに膨れ上がるというバタフライ効果が必要だったのだ」
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 自然の周期性を見出す為に、最先端科学で如何に精度を上げて幾ら観測しても、初期値の極僅かな差が時間の経過で大きな差異をもたらし、正確な予想を外す事がある。
 人間は如何に努力し精進して賢くなろうとも、天地を創造された絶対神の計り知れない御心は知るよしもない。
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 2014年8月28日 msn産経ニュース「気候変動による死者、年間25万人増 WHO予測 2030〜50年 感染症熱中症
 世界保健機関(WHO)は27日までに、地球温暖化に伴う気候変動が現状のまま進行すれば、感染症熱中症が一層深刻化し、こうした病気による死者が2030〜50年に現在より年間で約25万人増加するとの予測を公表した。気候変動は公衆衛生にとっても大きな影響があるとして、国際社会にさらなる取り組みを促している。
 WHOによると、25万人のうち高齢者の熱中症が3万8千人、マラリアが6万人、子どもの栄養不足が9万5千人など。マラリアの場合、12年に約63万人が死亡したと推計されており、1割近い増加となる。
 約70年ぶりに日本国内で日本人の感染が確認されたデング熱など、もともと熱帯に多い感染症は、温暖化に伴い感染地域が広がる恐れが指摘されている。大気汚染や猛暑、水や食料の不足などもさらに深刻化するとみられている。(共同)」
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 2015年 朝日新聞出版 「週刊 地球46億年の旅 47号
 人類の繁栄と地球環境
 今世紀には100億人まで増加する人類
 人類によって汚染される地球環境
 人類が引き起こす6回目の大量絶滅
 人口増加と開発
 70億人を超えた人類
 今世紀には100億人へ
 産業革命が人類を増加させる契機じゃった!
 人類が地球上に誕生したのが数百万年前。人類は徐々にその数を増やし、繁栄してきた。しかし21世紀の今、その増加がさまざまな地球問題と直結する事態となった。
 200年で爆発的に拡大した世界人口
 産業革命のころから今世紀にかけて、世界はめざましい科学発展と経済成長を成し遂げたが、これに呼応するように急激に増加したものがある。それは、われわれ人類の数だ。2011年、世界人口は70億を超え、14年現在、地球上では72億人以上の人間がひしめきあっていた。
 時代を約2000年あまりさかのぼると、西暦1年時の世界人口は推定3億。そこから時間をかけてゆるやかに増えつづけ、10億を超えたのが19世紀の産業革命の時代。その後のわずか200年あまりで7倍にふくれあがったわけだ。このペースで人口が増加すると、21世紀中には100億に達すると予測されている。
 ……
 『人口と開発』に関する諸問題
 高齢化
 都市化と国内人口移動
 国際人口移動
 食料の局所的な過不足
 水不足
 経済拡大によるエネルギー量増加
 環境汚染
 環境問題は人類が存続するために解決すべき問題じゃ!
 人類は地球環境に重大な害を与えている
 地球史上、文明を発展させてきた人類は今、豊かさと引き換えに地球規模の『環境問題』と直面している。一度破壊した環境は人類が元に戻すことができるのか?
 技術と産業の発達がもたらした人為的な汚染
 大気、海洋、河川、湖湿原、土壌などは、地球上の全生物が生きていくうえで、必要不可欠な基盤である。しかし、これらが汚染にさらされていると叫ばれた久しい。そして今もなお、汚染が進行していることは、われわれ人類の共通認識とさえいえるだろう。
 その直接的原因のほとんどは、人類が享受してきた文明や産業の発展に端を発している。技術革新とともに人類の生産活動は急速なスピードで拡大し、さらに科学技術の発達で、自然界に存在しなかったものをつくり上げるようにもなった。土や水に返らない物質の登場と、それらを消費するライフスタイルが相まって、地球環境は汚染の一途をたどっている。
 たとえば、2010年に起きたアメリカ・メキシコ湾沖の原油流出事故は、取り返しのつかない海洋汚染事故として、いまだ記憶に新しい。海に、現代のエネルギーの代表である原油が大量に流れ出し、生態系に甚大な被害をもたらしたのである。
 はたして、人類は失われた環境を修復できるのか。まずは、その現状を追ってみよう。
 人間の活動が地球環境に影響をおよぼしてきた
 経済成長、人口問題、生活様式の変化と、環境問題は密接じゃ
 ロンドンスモッグ
 1952年、イギリス・ロンドンで発生した史上最悪の大気汚染による公害事件。1万人を超える死者を出した。18世紀以降、産業革命と石炭燃料の利用による煙やすすがロンドンの霧に交じって地表近くに滞留しスモッグとなった。
 人類は、さまざまな天然資源を用い、自然環境を資本にして文明社会を築き上げてきた。当初は環境への負担も、自然の生態系によって修復が可能な範囲でおまっていた。しかし、その均衡が大幅に狂いだしたのは、産業革命からである。産業革命によって画期的な技術革新が起き、大量生産が実現した一方、排出される廃棄物や汚染物質が増大し、環境への負荷は生態系による修復レベルを超えて環境汚染が発生した。物質的な豊かで便利な社会を追究しつづけた結果が公害や環境破壊をもたらすという図式は、産業革命から現代へと続いているといってよい。 石炭から放射性物質まで起こりつづける大気汚染
 ……
 化学物質にとって水や土壌が汚染される
 ……
 次世代をい見据えた自然に寄り添う打開策
 こうした文明化のツケともいえる環境問題の数々に歯止めをかけるため、地球規模で対策が急がれている。
 現代社会の主要エネルギーながら、環境汚染の原因である石炭や石油、天然ガスは『化石燃料』と呼ばれ、再生不可能な限りある資源だ。これに対し、太陽光、水力、風力、地熱などといった『再生可能エネルギー』利用の試みがなされている。再生可能エネルギーを利用することで、資源が枯渇せず再生され、さらに自然と共生した循環型のクリーンエネルギーとして電力、熱供給などに用いることができる。しかし、日本での再生可能エネルギーによる発電量は、まだ低いのが現状で、さらなる拡大が期待される。
 ……
 地球環境問題は人口問題と同じく、近年、加速化した事象である。文明の発展は、人間の生活を便利にしたが、地球と自然そのものの持続性を考えた社会づくり、つまり『持続可能な社会』をひとりひといりが考える時代に来ているといえよう。
 生物多様性の危機
 6回目の大量絶滅は人類が引き金を引いた
 地球の歴史のなかで、過去5回にわたって起きた生物の大量絶滅。しかし、これは遠い昔の話ではない。今、われわれが生きている地球上で、すでに6回目が進行している。
恐竜の1000倍の速度で絶滅か!?
 地球の長い生命史のなかでは、少なくとも5回の大量絶滅が起きてきた。オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、三畳紀末、白亜紀末の5つの時代。激しい火山活動や巨大隕石の衝突などで環境に大変化が起き、その時代ごとにアンモナイト、恐竜らが姿を消した。
 そして、現代、6600万年前の白亜紀末に次いで、史上6回目の大量絶滅が進行中といわれていることをご存じだるか.。しかも、過去5回のような天変地異ではなく、人類が引き起こした大量絶滅として、白亜紀末よりも速い速度で進行しているという。……
 人類による土地の開発による汚染、乱獲、外来種の持ち込み、温暖化による環境変化などが原因で、生態系が狂い絶滅したものたちだ。種の絶滅速度は、人類が出現する前んp平均値に比べ、最大で1000倍にも達し、現在も加速しつづけている。この大量絶滅を食い止める手立ては残されているのだろうか。まずは、さまざまな動植物が相互に関係を保ちながら生息していることを指す『生物多様性』から話を進めよう。
 生物多様性が直面している危険
 次の世代に生物多様性を残さなくては
 現在、地球の生物種の数は、分類できるもので170万種、推定で最大3000万〜1億種が生息しているともいわれる。生物誕生から40億年の歴史で、さまざまな環境に適応し進化してきた結果だ。これらの生物たちは森林、河川、湿原、海などさまざまな場所で、互いにバランスを保ちながら、関わり合い生息している。この多様で複雑なつながりを『生物多様性』と呼ぶ。しかし、今、このバランスが急激に崩れはじめているという。そこには、人間の活動による原因が指摘されている。
 開発、乱獲、里地里山の荒廃による種の減少
 まず、第一の原因として挙げられる問題は、産業発展による弊害だ。道路をつくるために山を切り開き、工場や住宅の建設のために埋め立て地をつくるといった土地開発は、世界各地で今も行われている。こうした開発は当然、生物の豊かなすみかを破壊することにつながり、その土地の生態系が崩れる直接の原因となる。さらに、密猟や商業利用のための不必要な乱獲が特定種の生物絶滅を招いた。アフリカなどの熱帯林に生息する野生動物を食用肉にした『ブッシュミート』も問題になっている。
 野生動物の「ブッシュミート」 チンパンジー、ゴリラなどの霊長類やゾウをはじめとした野生動物がアフリカなどで狩猟された後、〝珍しい肉〟として市場で高額売買される。
 第二の原因として、里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下が挙げられる。たとえば日本では雑木林、農地、ため池などで構成される里地里山は、人間が適度に手を入れることで自然の質が保たれ、豊かな生態系が保全されてきた。世界各地に里山と同様の役割を果たすエリアが存在するが、都市化や過疎化によって管理をする人間が減少し、生態系のバランスが崩れはじめている。日本では、狩猟人口の減少などがエゾシカやイノシシなどの増加につながり、生態系に大きな影響を与えている。
 外来種地球温暖化による生態系のかく乱
 第三の原因は、外来種の持ち込みなどによる生態系のかく乱だ。とくに問題になっているのが、『侵略的外来種』である。おもにペットとして海外から輸入した生物を、飼い主が野外に放したり、生物自体が逃げ出したりした結果、在来の生物や自然に悪影響をおよぼしているのだ。日本では北米原産で全国に広がった魚のオオクチバス、アフリカから沖縄県に持ち込まれたアフリカマイマイが有名である。在来種の動植物を捕食したり、食物や生息環境が似ている種と競合して横取りしたりして駆逐するなど、その土地の生態系が崩されている。また、近縁種とのあいだで交配が起こり、雑種が生まれ、遺伝子の汚染も懸念されている。
 そして第四に、地球温暖化による環境異変だ。南極に生息し、繁殖や子育てに海氷が必須のコウテイペンギンは、温暖化による海氷の減少で将来的に個体数が激減する可能性があり、南半球のオーストラリアに生息するコアラは大気中の二酸化炭素濃度が増えると食物のユーカリの葉の栄養素が減少するため、生息危機に陥る研究報告もある。また、海が酸性化してサンゴの骨格形成が阻害されるなどの悪影響も予測される。
 この状況から生物を守るために、多様な生物が数多く生息する場所を優先的に保護区に設定するなどの措置が必要とされている。そして、何よりも自然の生態系を知ることが重要だ。ひとりひとりが生物多様性を理解して意識することが、6回目の大量絶滅を食い止める一歩につながるのかもしれない。
 地球温暖化で生息地が減少しているライチョウ 高山帯に生息し、暑さに弱いライチョウ。温暖化で気温が上昇すれば、生息が難しくなる。」
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 日本の歪な極一部の自然保護団体動物愛護団体は、自己満足的な正義感を振りかざし、地球全体の生態系を完全無視して、目の前で定住して在来種を絶滅に追いやっている外来種を助けようとしている。
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 「地球 46億年の旅 48 母なる太陽と地球のゆくすえ
 未来の地球の気候は寒冷か?温暖か?
 100年先、地球の気候はどのように変わっているだろうか。1000年先、1万年先、10万年先は・・・?
 未来を知る手がかりは、過去の地球史研究から得られた知見のなかにある。
 過去の知見から未来の気候を推測
 46億年にわたる歴史を通じて、地球は幾度も気候変動に見舞われてきた。そしてそのたびに、地球の姿もがらりと変わった。ある時代には急激な寒冷化にともない、陸地は厚さ数千メートル、海でさえ厚さ1000メートルの氷に閉ざされ、地球は『死の星』と化した。半面、平均気温が現在よりも摂氏6〜14度も高く、極地にすら森林に匹敵する豊かな植物相が築かれる『温室地球』となった時代もある。
 ではこの先、地球はいかなる気候変動に見舞われるだろう。
 未来を知るヒントは、過去と現在のなかにある。
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 今後10万年以内に地球は氷期に突入する!?
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 現在氷河時代次の氷期はいつ来るか?
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 氷のサンプルである氷床コアやそのほかの地質記録によれば、現在の地球は約260万年前から続く氷河時代のただなかにある。氷河時代とは地球上に氷床がある時代のこと。極地に氷があるのは当たり前のように思えるが、じつは地球史を通じて、そのような時期はまれだ。およそ1万年前に、氷河時代のなかでもとりわけ寒冷だった最終氷期が終焉を迎え、地球はいま、比較的温暖な『間氷期』にある。
 氷期間氷期は約10万年の周期で繰り返されている。このサイクルは、10万年を周期とする太陽の日射量の変動パターン(ミランコビッチ・サイクル)と一致しており、そのサイクルのとおりであれば、未来の地球の気候は、次の氷期に向けて寒冷化していくことになる。 しかし、ミランコビッチ・サイクルで明らかになった日射量の変動には、それだけで地球の気候を大きく変えるほどの影響力はない。地球の気候は、日射量だけでなく、氷床の変動、海洋や大気の循環など、さまざまな『サブシステム』ととでも呼ぶべき仕組みが複雑にからみあってつくり出されている。本格的な氷期に向かう寒冷化が起きるのは、日射量の変動が増幅して地球規模で影響を与える〝何か〟が起きたときだろう。
 火山の大噴火が地球の『日傘』に
 その〝何か〟として、現在もっとも可能性が高いと考えられているひとつが、巨大火山の噴火だ。
 1815年、インドネシアのタンボラ火山で大噴火が起きた。そして翌16年の夏、北半球の気温は例年を著しく下回った。遠く離れた北米でも、夏だというのに雪が降り、海や川が凍りついた。この年は『夏のない年』と呼ばれている。
 巨大噴火がこれほどまでに地球規模の寒冷化を起こす理由は、火山灰ではない。たしかに火山灰も広範囲に広がり、日射をさえぎるが、長くても数ヶ月で地表に落ちる。〝真犯人〟火山ガスに含まれる硫化水素や二酸化硫黄といった硫酸化合物だ。巨大噴火によって硫化水素や二酸化硫黄が成層圏まで運ばれると、硫酸のエアロゾルとなって大気中に長くとどまり、地球の『日傘』となって、日射をさえぎってしまうのだ。
 寒冷化の原因は火山噴火とは限らない
 火山噴火に限らず、天体の衝突、太陽活動の変化、地球の公転軌道の変動などでも急激な気候変動は起きる。そうした出来事が次の氷期の幕を上げる可能性は十分にあるだろう。
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 地球の未来を変える人類の文明活動
 地球は、遅くとも10万年以内に次の氷期に突入する。これが、これまでの地球史研究で得られた知見から導き出されるシナリオだ。しかしそこには重大なファクターが欠けている。人類の存在だ。
 人類の文明はいまや、地球環境を大きく改変する力を持っている。化石エネルギーを使い、大量の二酸化炭素を大気に放出して、意図しないうちに、二酸化炭素温室効果によって急速な温暖化を進めてきた。
 それをくい止めるべく、さまざまな試みが行われているものの、いますぐに化石燃料の使用がゼロになることはありえない。最新のIPCC気候変動に関する政府間パネル)の予測では、2100年までに地球の気温は最大で5度近くも上昇するという。気温が上がると海水が膨張し、氷床も解けるため、海抜の低い島々は姿を消しているだろう。
 では、2100年より先はどうなるのだろう?その先についてはあまりにも不確実な要素が多く、具体的な数値は出されていないが、気温の上昇は数百年は続くだろうとみられている。大気循環や海洋循環など、地球の気候を決めるさまざまなシステムが人類に撹乱されてしまっているために、その影響が収まるには数万年から数十万年かかるともいわれている。
 すでに人類は、10万年以内に来るはずだった次の氷期を消滅させた可能性もある。反対に、急速な気候変動によって地球のさまざまなシステムが安定を失い、転がり落ちるように氷期に突入する可能性もある。
 生命誕生以来、地球が生命を進化させ、生命が地球を改変しつづけてきたのは事実だ。しかし人類が地球を変えていくスピードは桁外れで、最終氷期の最寒冷期からいまの間氷期に移るまでの1万年間の10倍以上の速さで温暖化を推し進めている。現生生物には、そのスピードに適応し、進化していく余裕は与えられていない。この速度で温暖化が進めば、多くの生命が絶滅へと追いやられるだろう。現代が『6回目の大量絶滅』時代といわれるゆえんである。地球と生命の共進化はどのような運命をたどるのだろうか。」
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 人間は、貪欲に見境なく手当たり次第に何でも食べる、下手物食いの卑し動物である。
 そして、満腹となって食べれなくなった食物を、まだ食べられるのに惜しげもなく残飯として捨てさる。
 人類の、救い難い業(ごう)である。
 その業ゆえに、人類はどんな逆境に追い詰められても、如何に追い詰められても、他の生物が死に絶えても、その悪知恵と科学技術力を駆使して生き残る。
 人類は、最後の最後まで生き残る。
 人類はそう容易くは、絶滅しない。
 人類は、第6絶滅期を生き延びて地球上で生き残る。
 人類は、自然を破壊し、他の生物を死に追いやりながら生き残る。
 人類は、地球上で最後に現れた最強の勝者である。
 深海に潜り、宇宙に飛び出し、その生活圏を拡げている。
 最終的に、人類は、生きる上で自然も他の生物も必要とはしない。
 人工的な環境で快適な生活を送り、一生を終え。
 工場で生産された加工食品を美味しく食べて栄養を補給し、長生きする。
 人類は、自然が破壊され、他の生物がいなくなっても、決して滅ぶはしない。
 人類が生き残る唯一の手段は、獣以上の獣となり、他の生物を打ち負かすほどの強欲、貪欲、凶暴になる事である。
 自然界の掟は、所詮、生存競争である。
 人類は全ての生物の上に君臨して食料とし、人類が生きやすいように自然を意のままに制御する事。
 それが、人類中心とした現代文明の有りの儘の姿である。
 古代の世界文明は、廃墟である。
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 2015年8月22日 「【世界の議論】「現在は6度目の大量絶滅期」 英誌に衝撃の論文…環境破壊で「第4次」酷似
 米シカゴの博物館に展示されているティラノサウルスの骨の化石のホコリを落とす係員。かつての恐竜のように、人類にも絶滅の危機が…(ロイター)
 地球では過去5億年の間に、恐竜など生物種の大量絶滅期が5度到来したが、現在は6度目の大量絶滅期を迎え、人類を含む全ての種が危機にさらされている−。こんな衝撃的な研究論文が11日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表された。人類の活動による自然環境の破壊が進む現在の地球の状況は、過去の大量絶滅の原因となった気候の激変と類似していると分析。「生物は急激に変化する状況への適応が間に合わず、絶滅する」とし、種の頂点に立つ人類も例外ではないと警鐘を鳴らしている。(SANKEI EXPRESS)
 直近は6600万年前
 「自然環境における大規模かつ急速な混乱は間違いなく人類にネガティブな影響を与える」。論文の主筆者である英リーズ大学のアレキサンダーダンヒル教授はこう指摘し、地球温暖化に象徴される気候変動に危機感をあらわにした。
 米科学系ニュースサイト、サイエンス・デイリーやAFP通信などによると、最初の大量絶滅期は、約4億4400万年前のオルドビス紀末に訪れ、三葉虫やサンゴ類など全生物種の85%が絶滅。2度目は約3億7400万年前のデボン紀後期で、海洋生物を中心に全生物の82%が滅んだ。3度目が約2億5100万年前のペルム紀末で、絶滅率は90%に達した。
 4度目は約2億年前の三畳紀末で、絶滅率は80%。そして、直近の絶滅期は約6600万年前の白亜紀末に起きた。1億5000万年の間、地球に君臨した恐竜が滅んだもので、小惑星の衝突が原因とされる。絶滅率は70%で比較的短期間に進行した。
 ダンヒル教授らは、例外的な5度目ではなく4度目の大量絶滅期に注目。三畳紀末からジュラ紀にかけて陸上に生息していたとされる恐竜を含む脊椎動物の化石の記録を詳細に調べた。
 この時の大量絶滅は、大陸的規模の火山の噴火が原因とされているが、噴火当初は火山に近い場所の生物が大きな影響を受け、地理的な優位性が認められた。しかし、やがて地理的な差異はなくなり、遠く離れた場所に生息する生物も含め最終的には約80%の種が絶滅したことが分かったという。
 噴火でCO2など大量放出
 噴火によって二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが大量に放出され、現在の地球と類似した温暖化が進行したことが原因としている。
 こうしたことから、大量絶滅期には、量的に他を圧倒し最も影響力を持つ「優占種」であっても、特定の場所に生息する弱小種と同じように、環境変化の影響を大きく受けると、結論づけた。
 その上で、ダンヒル教授は「われわれは人類の活動によって4度目の大量絶滅期と同じ状況を猛スピードで作り出している」と指摘。「世界の人口のほとんどは依然、食料や水、エネルギーを得るために自然界に大きく依存している」として、種の頂点に立つ人類も環境変化の影響を免れないと強調した。
 「現在迎えている生物多様性の危機は人類の活動の結果である可能性が高い。自然環境の破壊や自然からの搾取が、新たな大量絶滅の主な原因になっている」
 ダンヒル教授は、人類自らが絶滅の危機を招いていると警告した。恐竜たちとは違い、その行動を改められるのが人類の救いでもある。」
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 約10億年後 地球は、1,000度を超える暴走温室状態になり、全ての海が蒸発して水蒸気となり、岩も溶けて全ての命が死に絶える。 


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