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日本人は正直で嘘をついて騙さない偽装しない改竄・ねつ造しない、はウソである。
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2022年12月29日 MicrosoftStartニュース TBS NEWS DIG「水産大国ニッポン崩壊 産地偽装に密漁…世界中で問題となっている“IUU漁業”とは【報道の日2022】
TBS NEWS DIG の意見
水産物の4割以上を輸入に頼っている日本。一方で、産地偽装や密漁など「IUU漁業」が世界中で問題となっています。あなたが食べているその魚も、実は違法に獲られたものかもしれません。
水産大国ニッポン崩壊 産地偽装に密漁…世界中で問題となっている“IUU漁業”とは【報道の日2022】
© TBS NEWS DIG
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■「産地偽装しない=売れない」 繰り返される違法行為 世界中で問題に
今年、JNNが暴いた、“熊本産”アサリの産地偽装。
記者「撒いていますね、大量のアサリを干潟に撒いています」
「中国産」のアサリを干潟に撒いて、すぐ回収。それを「熊本産」として出荷する不正が、横行していました。
長年、偽装に手を染めてきた当事者は・・・
水産加工会社「善明」社長 吉川昌秀さん「産地偽装しませんというのは、イコール売れないので、自然とアサリ業界から去ることに」
こうした不正な漁は「IUU漁業」と呼ばれ、世界中で問題となっています。
環境保護団体「EJF」CEOスティーブ・トレントさん「IUU漁業は最も深刻な脅威のひとつです」
繰り返される密漁や、漁船での人権侵害。あなたが食べているその魚も、違法に獲られたものかもしれません。
■遺体をそのまま海に・・・ 密漁や人権侵害 知られざる“IUU漁業”とは
2022年11月、静岡県の清水港で水揚げされた、ミナミマグロ。絶滅が危惧されるため、獲りすぎないよう、タグをつける国際ルールがあります。
「衝撃!」今ある仕事のほとんどが遠くない将来消滅する
サイバー大学
「衝撃!」今ある仕事のほとんどが遠くない将来消滅する
遠洋マグロ会社「臼福本店」社長 臼井壯太朗さん「ジャパン(日本船)、2022年のJRGWというのは船ごとの番号、1184番目に獲れた魚ということ。タグ番号とどこで獲れたかを毎日、水産庁に報告する義務が日本船にはある」
しかし、一部の船がルールに従わないため、価格に影響が出ているのです。
臼井社長「実際、このタグがついていない魚(ミナミマグロ)も今、流通している。(タグのない魚の)安い値段にダンピングされて、ますます安くなっちゃう。うちの沖で働く漁師もね、本当にみんな頭に来てるんです」
こうした、ルールを守らない漁を、「IUU漁業」といいます。IUUは、「違法・無報告・無規制」の頭文字。
▼違法漁業は、獲ってはいけない場所や方法で魚を獲ること。
▼無報告漁業は、獲った量や産地などを正しく報告しないこと。
▼無規制漁業は、ルールに従わず、魚を乱獲するなどの行為です。
日本の環境団体が引用する海外の論文では、日本に輸入された水産物の24~36%が、IUU漁業によるとの推定も。しかし、市場では・・・
買い物客「今初めて聞いた。日本語じゃないことくらいしかわからない」「地元の魚食べようみたいな感じですか?」
イギリスの環境保護団体は、IUU漁業は乗組員の人権侵害も引き起こすと、警鐘を鳴らします。
環境保護団体「EJF」CEO スティーブ・トレントさん「IUU漁業を行う船の所有者は、発展途上国の安い労働者を使ってコストを減らし、利益をなるべく増やそうとします。乗組員たちは劣悪な環境で生活させられ、暴力を振るわれることもあります」
中国のマグロ漁船の映像です。オレンジの布に包まれたインドネシア人乗組員の遺体が、そのまま海へ・・・過酷な労働環境を告発するために、乗組員が撮影したものです。実はこの中国船、日本ともかかわりが・・・
スティーブ・トレントさん「この会社の冷凍運搬船が入っていったのが、日本の清水港です」
清水港で、映像に撮られた中国の会社について聞いてみると・・・
清水港関係者「名前は聞いたことあるが、船のことはわからない。そういえばその名前この頃見ないな」
一方、運送業者からは、こんな本音も・・・
マグロ運送業者「(人権問題は)昔からじゃないですか?(魚が)沢山入ってきてくれればいい。労働環境を考えるより、大変申し訳ないけど(数)入ってきてほしい」
その後、中国の会社から魚を買っていたのは、水産系の専門商社だとわかりました。会社はJNNの取材に対し・・・
専門商社からの回答書「過去に当該企業と取引があったことは事実です。現在、取引はなく、また今後の取引も予定しておりません」
あの映像について、中国の会社に尋ねると・・・
中国の会社(乗組員が死亡した船を所有)「乗組員が死亡したのは事実ですが、病気が原因です。労働問題(長時間労働など)はありませんでした。遺体を勝手に海に流したのではなく、事前に家族の了解を得ています」
そして、自分たちは法律を守り、IUU漁業はしていないと話しました。
日本では、今月から対策がはじまりました。イカ、サバ、サンマ、マイワシの4種類については、輸入する際、IUU漁業ではなく、適法に獲られたという証明書が必要になったのです。
水産庁加工流通課 水産流通適正化推進室長 中平英典さん「IUU漁業のおそれが大きい魚種はたくさんあるが、食卓になじみのあるお魚を、まずは対象にしていこうと」
■日本から南米へ 密漁続ける中国船 水際対策に課題も
対象の一つ、イカでは、こんな問題が・・・
海に浮かぶ10隻以上の船、すべて中国の密漁船とみられます。
ここは、日本の排他的経済水域=EEZの中の「大和堆」。スルメイカの豊かな漁場を狙い、違法にもかかわらず、中国漁船がやってくるのです。
こうした密漁も影響してか、国内のスルメイカの漁獲量は激減。
イカ漁師「悔しいですね。日本海で漁をしてはならない船が沢山獲って、すごい漁の仕方をして・・・」
水産庁によれば、おととし、大和堆で退去警告を受けた中国漁船は、4393隻。しかし、ことしは大きく減って、9月末時点で、わずか17隻でした。
あれほどいた中国漁船は、どこへ行ったのか?船の位置情報を分析するサイトで探してみると・・・
記者「南米に中国船が多く来ています。調べてみると、イカの漁船のようです」
南米・チリでは今年7月、中国漁船が来ているとニュースに。過去には、アルゼンチン当局が、退去勧告に応じなかった中国漁船を撃沈したことも。さらに・・・
EEZ内で漁をした中国船に、沿岸警備隊が発砲する事態に。
その中国から、日本はイカを大量に輸入しています。中国にあるイカの加工工場。中国船がペルー沖などで獲ったイカを切り身やイカリングなどにして、日本に輸出しています。
今月、日本で始まった輸入の際の証明書制度に現場はどう対応するのか。この工場からイカを輸入している会社を、制度開始10日前に訪ねました。
輸入会社「シーチェモット」社長 権田渉さん「この前話した証明書の件ですが・・・。今のところはまだ何もわかってないような状態ですね」
輸入する側には、限界もあるといいます。
権田社長「工場が製品に加工した後に輸入しているので、それが密漁などIUU漁業で漁獲したものというのを見分けるのはまずできない。水際でやっただけではずっとイタチごっこで、終わらないのでは」
IUU漁業は、水産業者だけの問題ではありません。その魚を食べるのは、私たち消費者なのですから。
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