📉22】─2・B─世界でも最悪の学ばない日本の大人達。~No.47 

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 学ばない大人達とは、臍繰りを貯めている逃げ組であるチョイ裕福な団塊世代団塊ジュニア世代で、日本を衰退させ、日本の再興・復興を妨げている日本人である。
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 2023年5月12日 MicrosoftStartニュース 現代ビジネス「世界でも最悪の「学ばない日本の大人」、じつは「残業していない人」のほうが勉強していなかった…!
 飯田 一史
 「学び直し」系の記事はビジネスメディアでは定番だが、「視点が『個人』に寄りすぎているという問題がある」と、『リスキリングは経営課題~日本企業の「学びとキャリア」考~』(光文社新書)を刊行したパーソル総合研究所の小林祐児・上席主任研究員は警鐘を鳴らす。「個人」の「やる気」に期待するこれまでのやり方では、国際的に見ても過去と比較しても圧倒的に低調な日本の社会人の「学ばない」傾向は変わりようがない、と言う。何が宿痾となっているのか。小林氏に訊いた。
 壊滅的に大人が学ばない国・日本
――リスキリングと騒がれるようになった背景と日本の課題から教えてください。
 小林 いくつかの要因が絡み合っています。企業視点で言えば、ひとつには国際的な人的資本投資・人的資本開示の流れがあります。日本は他の先進各国と比べて企業の従業員に対する投資額が圧倒的に少なく、かつ、過去と比べても減ってきている。しかしこれに対して投資家からの圧力が高まっています。
 あるいは人手不足もあって各業界でDXが喫緊の課題となりましたが、DXはただデジタルに詳しい人材を外から採ってくれば済む話ではありません。ビジネスのトランスフォーメーションが本質だからです。その業界、その事業の収益構造やバリューチェーンがわかっている人間が取り組まなければDXは達成できません。したがって中途採用しつつ、既にいる内部人材のスキルをデジタルシフトして取り組む必要があります。
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 では日本は目下どうかと言えば、全国の正規雇用者全体に対する調査では、一般的なリスキリングの経験がある人は3割前後、また、常に新しい専門性やツールなどを学び続けている、というリスキリングの継続的な習慣がある人も3割弱に留まります。しかもこの数字の読み方は気を付ける必要があるんですね。というのも、日本の雇用形態はメンバーシップ型で、職務を超えた業務異動命令があります。総務をやっていた人が「人事をやれ」と言われてまったくの異業務に取り組み、それまでとは異なるスキルを学ぶことを迫られるような事態が日常的に生じています。だから3割くらいはリスキリング経験がある、と答えているわけです。
 ところがそれを除けば、自律的な学びは圧倒的に少ない。社外学習機会に関する国際調査を見ると、日本だけが何もしていない人の割合が5割を超えています。他の先進国は多くて2割程度です。日本人は圧倒的に学習意欲がなく、学びの習慣が付いていません。
 日本人は「キャリアは偶然の積み重ねでできる」という「プランドハップンスタンスセオリー」(計画的偶発性理論)が好きですが、それは日本の雇用形態に基づいて異動してきた自分を肯定してくれるからですよね。しかし、そのせいで自分の意志でキャリアを築いている実感がない。もしくは「結局、運で決まる」という感覚がある。これが学びから人を遠ざけています。
 言い訳ばかりして「なんとなく」学ばない
――なぜ日本人はそんなに学ばないのでしょうか。
 小林 これもいくつかの要因があります。よくある誤解は「一度正規雇用で会社に入ってしまえばあとは基本的に雇用が安定しているから研鑽しない」という、外部労働市場が不活性だからというものです。しかし雇用形態で言えばパート・アルバイトがもっとも学んでいませんし、大企業と比べて比較的雇用が流動的な中小企業の社員も学んでいません。
 社外学習しない理由についてアンケートを採るとだいたい「時間がないから」が最多になります。ところが実態を見ていくと残業を月30~40時間している人が一番学んでおり、残業していない人のほうが学んでいません。つまり「学びはよいこと、すべきこと」という前提があるなかで、主観的に「なぜ学んでいないのか」を尋ねてもバイアスがかかった答えしか返ってこない。「忙しいから」などと言い訳を探すに決まっているわけです。実は学ばない理由に「特にない」「どれも該当しない」といった選択肢を用意するとそれが一番多くなります。「なんとなく学ばない」のが実態です。労働時間の長短は関係ありません。
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 加えて言えば、日本企業では経営陣も中高年も「現場」が大好きで、研修、体系的な座学の学びを嫌います。調査してみても、 40 歳以上の中高年では、 10 年以上研修を受けていない従業員が半数を超えます。数少ない企業の人的資源への投資は未経験入社に34.5%、中途採用に20.2%と新人にほとんどが振り分けられ、次に多いのは管理職研修です。結果「研修は新人が受けるもの。あんなものは役に立たないし、実務がすべて」と思う人たちができあがってしまっています。
 過半数を超える人が社外学習しない状態、とは「学び? 何ですかそれ?」が世の中では普通だということです。大半の人は焦ってもいないし、課題とも思っていない。そんな状況で「リスキリング」とメディアや人事、経営層が叫び、「勉強しろ」とお説教しても動くはずがありません。正直、「変化が激しい時代になったから学び直しが必要」的な話はみなさん飽き飽きしていると思います。VUCA、リカレント教育、学び直し、リスキリング……等々いろいろな言葉を作り、メディアや研修業界が煽ってきました。でも日本人の学びはこの50年間、おおよそ減り続けています。その現実をどう見つめ、変えていくのか。
 これは個人の力に頼るだけではどうにもならないことは自明です。企業がやるしかありません。しくみ化するしかない。しかも課題は「AからBにリスキリングすればいい」「特定のこのスキルを学べばいい」という話ではない。変化が激しいのだから、それに合わせて「学び続ける」人をどれだけ作れるかにかかっています。実際には「この資格を採れば稼げる」的な話がメディアには踊っているのですが、統計的には特定資格の取得が賃金上昇に結びつくかどうかはそもそもあやしく、かつ、個人の努力に頼るやり方では学びはなかなか続きません。キャリアのしくみを変える必要があります。
 5段階評価で3か4の人が一番学びに向かわないが……
――キャリアのしくみを変えるというと「また新しい制度を入れるのか」みたいに受け取る人もいるかもしれませんが、『リスキリングは経営課題』では既に多くの企業が導入しているMBO(目標管理制度)をリスキリングと結びつけて使うことが提言のひとつにありました。
 小林 逆に言えばMBOがひどい状態のまま放置されている企業が大変多いんですね。人事もMBOがまともに機能していないことはわかっている。人事雇用改革で近年話題なのはジョブ型雇用ですが、等級制度をいくらいじったところで目標設定と評価の部分がボロボロなら何も機能しません。ところが企業には「評価者トレーニング」という名の上司向けトレーニングしかなく、ほとんどの従業員はMBOでの目標の作り方や制度の意味、目的を教えられないままなあなあで目標を立て、上司もなあなあで運用する。評価が処遇に紐付いているがために「誰からも文句が出ない」制度にすることに人事の関心が集中し、単なるノルマ管理と人件費配分のツールに成り下がっています。
 しかし本来MBOは個人の成長とキャリアのためのフィードバックとマネジメントツールであり、半年ないし一年を振り返って課題を見つけ、向こう半期や一年のチャレンジを策定するための制度です。サッポロビールさんのようにMBOに挑戦的な目標(ストレッチゴール)を新設した企業もありますが、きちんと使えばリスキリング促進につながる制度です。
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――MBOなど会社からの評価を5段階でした場合、トップの5や最低の1の人はさらなるステップアップを狙ったり、このままではダメだと考えたりしてリスキリングに向かうけれども、ボリュームゾーンである3か4の人はまあまあ評価されていると思って学びに向かわないと小林さんは指摘されていましたよね。
 小林 ところが日本では5段階で両端の5も1も付けずに3か4が増えるように評価調整会議で均してしまいます。欧米では管理職に人件費の配分権があり、上司が評価を采配できますが、日本では「ここの部署だけ5の人が多くない?」といった不均衡が起きることを嫌って「3か4にしておくか」となりがちです。これも制度が何のためにあるのか打ち込まれていないせいです。しかしその結果として大半の人がアンラーニングしないままになってしまう。そしてそのまま20年くらい漫然と働いたところで早期退職の対象になってしまう――最悪のネガティブフィードバックとしてのリストラですね。
 こういう状態をどうやれば変えられるのか。「自律的学び」や「キャリア自律」といった教科書的な綺麗ごとでリスキリングを進めても、日本のほとんどの従業員は学ぶ習慣などつかないということです。だからこそ企業が組織として、しくみとして、個人のやる気に頼らずに取り組むように仕向けていくしかありません。
 この前編記事では大人が学ばない国、日本の現状を会社内の事例を挙げながら紹介した。続く後編記事「年功序列的な人間関係がカギ…世界でも最悪の「学ばない日本の中高年」という大問題」ではこれらの問題の解決につながる事柄を引き続き紹介する。
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 江戸時代から昭和中頃までの日本民族日本人は学歴は低かったが、新しいモノ好きで、勤勉・勤労で、世界が驚愕するほど好奇心旺盛で研究熱心で学ぶ事に貪欲であった。
 高学歴の現代日本人とは、教育・学ぶという事にたいして正反対であった。
 大正時代の庶民は、アインシュタイン相対性理論が生活に役に立たない事を知りながら、説明を聞いても理解できなかったが興味本位で専門家の話を聞いていた。
 昔の日本民族は、理系脳と文系脳をアランスよく持ち、短期間で日本を近代的軍事国家に再建築した。
 現代の日本人は、昔の日本民族を否定して正反対の生き方をしている。
 それが、「新し事を学ばない、古い事はゴミとして捨て去り、あるモノ全てを断捨離としてなくす」事である。
 現代の日本人には、理系脳はもちろん文系脳すらない。 
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