💫10}─1・L─グルメで賢かったネアンデルタール人。〜No.76No.77 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2023年3月8日 MicrosoftStartニュース 朝日新聞デジタル「グルメで賢かったネアンデルタール人 カニ焼き、集団で巨大ゾウ解体
 ネアンデルタール人が、おいしいカニを焼いて食べていたことや、力を合わせて巨大なゾウを倒していたことなどが、最近の研究で分かってきた。
 
ネアンデルタール人の顔の復元模型=2017年11月18日、ドイツ・ボンのライン州立博物館、小坪遊撮影
 © 朝日新聞社
 【写真】ネアンデルタール人も大好きだった?ヨーロッパイチョウガニ。焼かれて黒く変色したカニのハサミの写真も=リスボン大、ジョアン・ジルハオ教授提供
 私たちホモ・サピエンスとは別の人類で、約3万~4万年前に絶滅したとされる、この「親類」たちは、のろまで劣った原始人という従来のイメージを覆し、高度な社会性や知性を備えていたとする見方も強まっている。
 ドイツとオランダの研究チームは今年2月、ドイツ中東部の12万5千年前のノイマルク・ノルド遺跡から見つかった動物の骨や石器などの分析から、ネアンデルタール人が古代ゾウを解体した跡を発見したと米科学誌サイエンス・アドバンシズ(https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.add8186)に発表した。
 ネアンデルタール人による動物の狩猟跡と見られる遺跡はこれまでも見つかっていたが、人の背丈の2倍以上ある巨大ゾウを獲物にしていたことがわかったのは初めてだ。
 このゾウは体高が4メートルあり、体重は13トンにも達した。遺跡からは約70頭分の骨が見つかり、多くに石器で肉を削り落とすなどした解体跡が残っていた。ネアンデルタール人たちは遺跡周辺に集団で定住し、定期的にゾウを狩って解体していたらしい。
 一方、ポルトガルの海沿いの洞窟では、約9万年前のネアンデルタール人の遺跡で、カニや貝、海鳥やイルカ、サメや複数の動物などの骨が見つかった。
 ドイツやポルトガルなどのチームによる分析では、大量に見つかったカニの甲羅やハサミには、殻を割って中の肉を取り出したとみられる跡が残っていたほか、約1割からは調理したとみられる黒い焼き跡も見つかった。
 焼き跡は、現在も珍味として、現地ではゆでたり焼いたりしてよく食べられている大型のヨーロッパイチョウガニ(ブラウンクラブ)に集中していた。ネアンデルタール人もこの種類のカニが大好きだった。
 研究チームのリスボン大、ジョアン・ジルハオ教授は「草原で動物を追いかけていたとする従来のネアンデルタール人像が偏っていたことを示している。抽象的な思考と高度な言語能力をもっていたことを示す研究も増えている。顔つきや骨格など当時のホモ・サピエンスとのわずかな解剖学的な違いは、(生物学的な)種の違いというよりも(現代人における)人種的な違いに近かったのではないか」と主張している。
   ・   ・   ・