🍞2〗ー13・Aーウクライナ戦争によって深刻な被害を受ける日本の農業生産。~No.14No,15No.16No.17 

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 バブル経済時代。日本は好景気でさらに金儲けするべく、収益の少ない日本農業不要論が囁かれ、食糧が不足すれば海外から必要な量を輸入知れば良いとして、農業を衰退させた。
 天皇家神話の一つである稲神話=食べ物神話では、「神聖なお米を粗末にすると米に泣く」という逸話が存在するが、2022年のウクライナ戦争で日本は食糧不足となり海外からの輸入が思うようにゆかず日本人は値上がりする農産物に泣く事になる。
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 2022年6月25日 MicrosoftNews 朝日新聞デジタル(地域)「「廃業の瀬戸際」 燃料費などの高騰が果樹王国も直撃
 © 朝日新聞社 四つの養鶏場を持つ「半沢鶏卵」の半沢清彦社長。養鶏場の隣では卵をパックに詰め、直売もしている=2022年6月23日午前10時2分、山形県河北町溝延、小川尭洋撮影
 急速な円安とウクライナ危機の影響が山形県内の畜産や果樹栽培にも及んでいる。輸入飼料や燃料費などの高騰を招き、生産者から「廃業の瀬戸際だ」といった声が上がる。県が支援策を打ち出してはいるものの、先行きは見通せないままだ。(小川尭洋)
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 「鶏のえさは毎日4トン必要。たくさん仕入れても、すぐになくなる」
 飼料を保管する機械を見上げながら、養鶏会社「半沢鶏卵」(天童市)の半沢清彦社長(63)は、畜産飼料の高騰を嘆く。同社は四つの養鶏場を抱え、コストの半分が飼料代だ。今では昨年より月約250万円増え、利益を圧迫している。
 トウモロコシや大豆かすなどで作られる畜産飼料は、米国などからの輸入に頼る。不作で原料が高騰したのに加え、原油高による運搬費用もかさむ。JA全農の担当者は「ウクライナ危機も一つの要因」とみる。
 配合飼料供給安定機構(東京)によると、成鶏用飼料は、4月時点で1トン当たり9万1107円。2020年同月(6万7668円)より3割上昇した。
 追い打ちをかけるのが、鶏卵の卸値下落だ。JA全農によると、東日本での供給過多などで、6月は昨年より1キロあたり46円安かった。半沢社長は「コストが膨らんでいるのに、卸値の相場は低い。県内の養鶏業者は廃業の瀬戸際だ」と危機感を募らせ、「行政の補助は一部で、経営努力にも限界がある。卵は食卓に欠かせないもの。国が対策に本腰を入れてほしい」と訴える。
 資材や燃料費の高騰は、サクランボ栽培の農家たちも悩ませる。
 上山市の「杉山さくらんぼ園」では、購入する肥料が1袋(20キロ)約3800円から約5千円に跳ね上がった。近く80袋を買う予定だったため、10万円近く経費がかさむことになる。
 ハウス栽培で使う灯油も昨年比で1リットル20~30円ほどの値上がり。3代目の杉山拓真さん(35)はハウス栽培を1カ月ほど後にずらし、3月中旬から始める対応を取った。さらに、パックや段ボールなどの梱包(こんぽう)材も値が上がった。パック一つあたり2円前後、段ボール1箱あたり5円前後だ。
 幸い、今季はサクランボが豊作で助かっているが、コストが膨らんだ分は経費削減で乗り越える。杉山さんは「臨機応変に対応する」と割り切り、ジュースやワインなどの加工品にも力を入れるつもりだ。
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 生産に欠かせない飼料や燃料、梱包材などが次々と値上がりしているのに対応しようと、山形県は6月補正予算で計36億5500万円の産業支援をする。
 利益が大幅に減った県内の中小企業や小規模事業者には5万~10万円の支援金を給付するほか、畜産農家には、4~6月の飼料を一部補助する支援策(5億4千万円)を盛り込んだ。
 飼料価格は7月以降もさらに値上がりする見込みだ。ただ、県の担当者は「9月の補正予算で、どのくらい補助できるかはまだ分からない」と言う。
 出荷用資材が高騰したきのこ生産者や漁業者には、値上げ分を補助する支援策を設けている。資材の値上げが続けば、他の分野への支援も検討するという。」
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 6月22日09:32 MicrosoftNews 朝日新聞デジタル「収穫前の桃、5000個盗まれる 被害額は150万円 山梨
 © 朝日新聞社 桃畑をパトロールする日下部署員とJAフルーツ山梨職員=2022年6月20日山梨県甲州市内、池田拓哉撮影
 山梨県笛吹市八代町北の桃畑で20日から21日までの間に収穫前の桃5千個が盗まれたと県警笛吹署が21日発表した。窃盗事件として捜査している。
 同署によると、畑は70代の男性が所有している。盗まれた桃の品種は「みさか白鳳」で、被害額は約150万円に上るという。」
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 6月22日12:30 MicrosoftNews 読売新聞「モモ盗難、山梨2市で1万4400個…「これほど大量の被害は今までない」
 © 読売新聞 畑を巡回する日下部署員ら(20日、甲州市で)=涌井統矢撮影
 山梨県峡東地域で今月、収穫前のモモの盗難被害が相次いでいる。これまでに笛吹、山梨の両市で計約1万4400個(約387万円相当)の被害が確認されており、県警やJAはパトロールの時期を早めるなど、対策を急いでいる。
 「1年かけて育てたモモがまさか盗まれるとは……」。モモ農家の男性(53)は被害に遭った山梨市大野の畑で、葉だけが残った木を見つめて肩を落とした。
 男性は今月19日、数日後に初出荷を控えた「日川白鳳(ひかわはくほう)」約4000個(約100万円相当)が盗まれているのに気づき、日下部署に被害届を提出した。畑は幹線道路から離れ、軽トラック1台がやっと通れる程度の細い道の先にある。男性は「人目に付きにくい畑を狙ったんだろう」と悔しさをにじませる。
 県警によると、今月15日に笛吹市春日居町桑戸で収穫前のモモ約1400個の被害が初めて確認されて以降、17日には山梨市正徳寺で約1500個、18日には笛吹市一宮町坪井で約2500個、21日には笛吹市八代町北で約5000個が盗まれたことが発覚した。地元のJAによると、例年は7月頃に数十~数百個が盗まれる程度だという。担当者は「これほど大量の被害は今までにない」と話す。
 県警は複数人による犯行とみており、時期や場所が近いことから同一犯の可能性も視野に調べている。盗まれたモモはインターネットを通じて販売されるケースも考えられ、換金経路も合わせて捜査している。
 被害を受け、日下部署とJAフルーツ山梨は20日、例年より1か月早く盗難パトロールを始めた。収穫が終わるまで管内の畑を毎日巡回し、車両が入れない細い道はバイクや徒歩で見回る予定だ。JAはメールなどで農家に注意を促し、防犯カメラの増設も検討する。同署の進藤明署長は「例年より時期も早く大量に盗まれている。不審な人や車を見つけたらすぐに通報してほしい」と呼びかけている。
■防犯カメラ導入費など、県が助成制度
 モモやトウモロコシの盗難が増えていることを受け、県は防犯装置の設置費用を助成する制度を月内にも設ける。長崎知事が21日の記者会見で明らかにした。
 会見の時点で県が把握している農作物の盗難被害は、モモが計約9400個、トウモロコシが計約1200本。防犯カメラや、侵入者を感知する「センサーライト」などの装置の導入費用を助成することで、さらなる被害を防ぐ。モモやブドウを中心に、対象とする農作物や助成の割合は今後検討する。
 また、JAなどが地域ごとに行う盗難防止パトロールを強化するための経費も支援する。
 知事は会見で、「早く行動に移してもらえるよう、県として最大限の便宜を図っていきたい」と述べた。」
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