💫17}─3─あわや衝突、ニアミスしていた小惑星 接近も気づかず 都市消滅の危険。〜No.120No.121No.122 ⑯ 

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 2021年Jul 21 MicrosoftNews Society「あわや衝突、ニアミスしていた小惑星 接近も気づかず 都市消滅の危険
 恐竜を絶滅へと追いやった隕石は、人類にも脅威となり得るだろうか? およそ6600年前、直径10キロ超の隕石が地球に落下したことで、恐竜の繁栄は終わりを告げたと言われる。一方、直近では2019年と2020年に小惑星が相次いで地球に接近し、通過後あるいは直前まで誰にも発見されないという事態が発生した。いずれも人類の存続が懸かる大きさのものではないが、地上に落下すれば一つの都市が消え去る危険性をはらんでいた。
♦︎密かに過ぎていた衝突の危機
 今年6月、ある小惑星が地球のごく近くまで接近しながら、天文学者たちが事前の検知に失敗するという出来事があった。「2020 LD」と名付けられたこの小惑星は6月5日、月の軌道の内側という至近距離まで地球に接近している。最初に存在が知られたのは、通過から2日後のことであった。
 小惑星の大きさは直径122メートルほどだ。月までの距離の80%にまで接近した後、幸運にも地球に落下することなく通過している。米フォーブス誌に寄稿するサイエンス・ジャーナリストのジェイミー・カーター氏は、この規模の惑星がこれほど間近まで接近したのは、2011年以来であったと指摘する。
 英エクスプレス紙(6月17日)は「シロナガスクジラ5頭分」と例え、2020 LDのサイズの大きさを強調する。同紙は地球への接近について「専門家たちは6月7日まで発見できなかった」「天文学者たちは混乱していた」と述べ、観測体制の不足を憂慮している。
 2020 LDのサイズは、恐竜絶滅を招いた隕石ほどではない。しかし、小惑星の監視の重要性が叫ばれるのには理由がある。地球に落下すれば都市を滅ぼすほどの威力を持つと言われる小惑星が、2019年にも地球に接近していたのだ。
♦︎2019年にも来ていた「都市壊滅小惑星
 2019年7月、ある小惑星が地球をフライバイ(接近通過)し、のちに「2019 OK」と命名された。小惑星のサイズについてNASAジェット推進研究所は、直径60〜130メートルほどだという観測結果を公表している。地球への近接度では2020 LDを上回り、月までの距離のおよそ20%にまで近接していた。仮に地球の引力に引き寄せられて地上に落下していたならば、「その爆風は直径50マイル(80キロ)ほどの範囲に局所的な壊滅状態をもたらしていた可能性がある」とジェット推進研究所は分析している。
 その衝撃は、一つの都市をまるごと消滅させるほどだ。ワシントン・ポスト紙(7月26日)はオーストラリアの天文学者の見解として、「もし当該の小惑星が地球と衝突していたならば、その大部分はおそらく地表に到達し、破壊的な被害を引き起こしていただろう」との見方を伝えている。2019 OKのケースでも発見は遅れ、サイズと軌道が公にされたのは最接近のわずか数時間前のことであった。このように地球に非常に接近する小惑星は、非公式に「シティーキラー・アステロイド(都市破壊小惑星)」と呼ばれ、深刻な被害が懸念されている。
♦︎衝突までのシナリオは?
 では、小惑星の落下は、どのようなメカニズムで発生し得るのだろうか。広大な宇宙空間で地球と小惑星の軌道が偶然に交差するというよりは、小惑星が地球の引力によって引き寄せられてしまうというのが現実的なシナリオだ。フォーブス誌は、キーホール(鍵穴)という用語でこの現象を説明している。地球の重力場のなかにキーホールと呼ばれる領域が存在し、ここに小惑星が突入すると、その軌道は地球側に大きく引き寄せられる。これにより、早ければ数年後に起きうる次回のフライバイの際、地球に落下する可能性が高まるというわけだ。
 このような事態を防ぐため、潜在的に危険な小惑星の把握が進められている。宇宙関連のニュースを伝える『Space.com』によると、NASAでは地球付近をフライバイする直径1キロ以上の小惑星について、その90%以上をすでに発見している。さらに今後は宇宙空間に赤外線カメラを打ち上げ、熱によって小惑星の接近を検知するプロジェクトも計画されている。
♦︎軌道を変える「キネティック・インパクター」
 こうして小惑星は検出されるわけだが、実際に隕石となって地上に落下することが予測された場合、人類はどのような手を打てるのだろうか。フォーブス誌は、宇宙船またはロケットを目的の天体に衝突させてコースを逸らすというテクニックを紹介している。この手法は「キネティック・インパクター」と呼ばれており、NASAは死滅した惑星のコアと見られる小惑星「プシュケ」に対し、2026年に実践する計画だ。
 このほかSpace.comでは、複数の小型宇宙船から小惑星の一部に対してレーザービームを照射するという技法を伝えている。小惑星の表面の一部が溶出することでジェットエンジンのように推力が働き、軌道が逸れるという理論だ。
 より過激な手法としては、映画『アルマゲドン』さながら、小惑星を核爆弾で破壊することも考えられるだろう。しかし残念ながら、この手段はあまり現実的ではないようだ。ワシントン・ポスト紙の取材に対して専門家は、小惑星放射能で汚染されることになる、と警告している。
♦︎よりエレガントな解決法とは?
 以上の手法はいずれも、小惑星自体に直接手を加えるものだ。しかし、地球との衝突まで数年間ほどの時間的猶予がある場合には、「重力トラクター」と呼ばれる手法を用いることができる。目的の小惑星付近に宇宙船または小型の探査機を航行させ、機体の重力場によってゆるやかに小惑星の軌道を逸らすというしくみだ。ワシントン・ポスト紙は、「非常にエレガントなソリューション」だと賞賛する専門家の声を紹介している。
 Space.comでもこの手法を取り上げており、その実現には小惑星との衝突まで数年から数十年の猶予が必要だと述べている。しかしNASAの主任科学者も言及するなど、有力な解決法の一つとなっているようだ。
♦︎10年以内に超接近再び
 地球への危険因子となる小惑星は、現時点で複数が判明している。2029年に地球周回軌道上のGPS衛星をかすめるほどの距離まで接近する「アポフィス」や、2175年以降に2700分の1の確率で地球に落下すると予測される「ベンヌ」などだ。より大規模な衝突も珍しいものではなく、フォーブス誌が伝えるところによると、500メートル超の隕石の地球への衝突は、平均で13万年に一度程度の割合で起きていると考えられている。
 これらは現在予見されているものだが、さらには2019 OKや2020 LDのように、不意に出現するケースも無視できない。2019 OKは、その小ささと極端に扁平した楕円軌道が災いし、発見の遅れにつながった。ワシントン・ポスト紙は専門家のコメントとして、この一件により、我々が知らない危険な小惑星があちこちに存在することが証明されたと述べている。別の天文学者は、小さな小惑星を捕捉するために地球規模の協力の枠組みを整えることが急務だと述べ、こう訴える。「恐竜と同じ道を我々が辿る必要はない」」
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