・ ・ ・
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
2014 年講義ノートシリーズ 3
オルドビス紀:485-443Ma (Ma: 百万年前)
l 温暖な気候.
l 最古の魚類の誕生はカンブリア紀(ミロクンミンギア)
l 明らかな魚類化石はオルドビス紀から
l 無顎魚類(口の構造に注目)の発達
l 魚類の祖先=脊椎動物の祖先=我々の祖先は?
Ø ホヤ説:幼形成熟(ネオテニー)によりホヤの遊泳性の幼生が魚類に進化したと
されてきた.
Ø ナメクジウオ説:ゲノム解析により支持される
l ホヤの仲間の幼形進化(ネオテニー):ホヤの遊泳性の幼生が進化
l ウミユリ,直角貝(オウム貝の仲間,アンモナイトの祖先:オウムガイは生きた化石),
三葉虫,カブトガニ.
l 筆石,珊瑚等の進化.
l 末期の大絶滅(5大生物絶滅のひとつ)
Ø 2 段階絶滅
² 1 度目:深海域等で酸素が乏しい海域の消失
² 2 度目:新たな無酸素水塊の急拡大(一度いなくなってしまった適応者)
・ ・ ・
朝日新聞デジタル>記事
「生きている化石」カブトガニ 人類救う不思議な生き物
2018年6月28日 13時10分
【360度動画】カブトガニ
@笠岡市立カブトガニ博物館=2018年5月14日、竹谷俊之撮影。右上の「FULL」ボタンをクリックすると全画面でお楽しみいただけます。(端末によっては正しく表示されない場合があります。推奨ブラウザは Google Chrome)
カブトガニの腹部はまるでエイリアン。中央は口=竹谷俊之撮影
360度いきもの目線
「ようこそ笠岡へ カブトガニの街へ」
岡山県にあるJR笠岡駅前ロータリーに降り立つと、こんな巨大な看板が迎えてくれる。笠岡市にある干潟はカブトガニの繁殖地、国の天然記念物に指定されている。海辺にある「市立カブトガニ博物館」は、建物自体がカブトガニの形だ。
他の「いきものたち」の動画はこちら
NewsVR
カブトガニといえば、ツルツルしたおわん型の体に、カニのようにもクモのようにも見える脚。長い尾を引きずって歩くこの不思議な生き物を、さてどうやって撮影しよう。
博物館の水槽は、深さ1メートル。水底に360度カメラを設置しようと、プラスチック製のマジックハンドを持って訪れたが、カメラがすべって四苦八苦。希少生物の水槽に潜るわけにもいかないし……。
困り果てていると、学芸員の東川洸二郎さんが、手持ちの木材で「巨大な洗濯ばさみ」を作ってくれた。なんとか撮影開始できそうだ。今回は、この不思議な生物の専門家に、詳しく話を聞いてみることにした。
東川さん、カブトガニって食べたらどんな味がしますか?(竹谷俊之)
◇
カブトガニに会いに来ませんか――カブトガニ博物館学芸員・東川洸二郎
ヘルメットのような頭に、トゲだらけの体。スラリと伸びた丈夫なしっぽ。カブトガニは、約2億年前から姿を変えていない「生きている化石」です。ここは、カブトガニをテーマにした世界で唯一の博物館。岡山県の西部、広島県と接する笠岡市にあります。
丸くてかわいい、おとなしい生き物ですが、サイズは意外と大きめです。初めて見た人は、よく「でかッ!」と言います。メスは60センチで3キロ。オスは50センチで1・5キロほどにもなります。
カブトガニっておいしいの?
来館者からの質問の中でも、特に多いのがこの質問。「カブトガニってカニの仲間だから、おいしいんですよね?」
答えはノー。
そもそも、カニの仲間ではありません。「節足動物」という昆虫やエビ、カニなどが入るグループの中で、分類すると、クモやサソリの仲間に近い生き物です。
海にすむ大きなクモ……。中国などで食用にされている部分はメスの卵です。味を想像してみてください。私は残念ながら食べたことがありませんが、聞いた話では独特の臭みとグニョグニョとした食感で日本人の舌には合わないようです。
Play Video
【動画】カブトガニの撮影現場の様子=2018年5月14日、竹谷俊之撮影
もし、日本人にとってカブトガニがおいしければ、今頃日本のカブトガニは絶滅していたかもしれませんね。
「カブトガニは何を食べるの?」とも、よく聞かれます。何だと思いますか。
実はカブトガニは、夏に生まれてから翌年の春までの間、何も食べません。この時期は体長はほんの6mmほど。暖かくなった頃、1回脱皮をして一回り大きくなり、尾剣(びけん:しっぽのこと)がちょこんと生えてくると、ようやくエサを食べるようになります。
最初のうちは、主に微生物。大きくなるにつれて、泥の中にすむゴカイなどを食べるようになります。
飼育しているとわかりますが、実は何でもよく食べる生き物で、アサリやイカ、エビ、魚の切り身など、海にいる生き物ならモリモリ食べてくれます。
グルメなカブトガニもいます。奮発して買ったキンメダイを与えても、食べない個体がいます。安物のオキアミが好きな個体もいて、個性もいろいろ。みんなが共通して好きなエサはゴカイ、これは食いつき方が違います。
体が大きくなる分、力も強く、今回の撮影では、苦労して設置したカメラをひっくり返したり、砂をかけて埋めたりと、なかなか思い通りにはいきませんでした。
「青い血」が人間を救う?
カブトガニは医学の分野で、我々人間の命を救ってくれています。
「カブトガニの血は青色」という話を聞いたことはありますか? 実は、これはちょっと不正確です。カブトガニの血液は、元々は透明がかった乳白色。時間が経つと酸化して青くなります。
この血液は、わずかなグラム陰性菌(細菌)でもゲル状に固める性質を持っているため、注射剤や透析液などに「菌がいるかいないかを確認する検査」に利用されています。従来は2日ほどかかっていた検査が、カブトガニの血液を利用することで1時間もかからずに済むようになりました。急に薬が必要になった場合でも、短時間で検査できるようになったということです。
自然界での産卵も
現在、我々が調査する笠岡市の干潟では自然のカブトガニを見ることができます。しかし、干拓や環境汚染などにより、一時は絶滅寸前にまで追いやられました。この博物館の前身であるカブトガニ保護センターが1975年に建てられ、保護と繁殖に尽力し、現在も当館が継続しています。自然での産卵も約10年前から確認できるようになり、ようやく笠岡でカブトガニが生活できる環境が整いつつあります。
私たちはこれからも、カブトガニを含めた様々な生物たちと人間が共存できる環境を守っていきます。当館においでくださる機会があれば、豊かな海があるからカブトガニもいるということを思い出してもらえると幸いです。
笠岡市立カブトガニ博物館HP:https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/kabutogani/別ウインドウで開きます
・ ・ ・
ウィキペディア
カブトガニ(甲蟹、兜蟹、鱟、鱟魚)は、鋏角亜門のカブトガニ目に属する節足動物の総称、またはそのうちのカブトガニ科カブトガニ属に分類される一種 Tachypleus tridentatus の和名である。本項目は主に後者について扱う。
お椀のような体にとげのような尻尾を持つ。『訓蒙図彙』『大和本草』『和漢三才図会』は「ウンキウ」という呼び名も記している。
概説
カブトガニは背面全体が広く背甲で覆われ、脚などの付属肢はすべてその下に隠れている。名前はこの背甲に由来し、またその姿の類似からドンガメ、マンゴエイなどの地方名もある。
日本では古くは瀬戸内海に多かった。取り立ててなんの役にも立たず、図体がでかく漁では網を破るなど嫌われたようである。しかし、カブトガニは古生代の仲間の風貌を色濃く残した「生きている化石」であり、学術的な面から貴重であるとして天然記念物の指定を受けた場所もある。近年[いつ?]では環境汚染や埋め立てによって各地でその数を激減させている。
本種およびカブトガニ類は「カニ」と名づけられてはいるが、クモやサソリなどが含まれる鋏角類に分類されており、同じく節足動物だが、甲殻類であるカニとは系統的に関与しない。
・ ・
アメリカカブトガニ(学名:Limulus polyphemus)は、カブトガニ科に属する海生節足動物。メキシコ湾を含む北西大西洋沿岸に分布する。ヨーロッパでも迷入個体が発見されている。
分類
デラウェア湾の浜辺で。付着生物(Crepidula 属の巻貝)が確認できる。
米国では horsefoot ・ saucepan などとも呼ばれる。"helmet crab" と呼ばれる場合もあるが、これは本来クリガニを意味する。"king crab" という名も本来はタラバガニ科の総称である。
Limulus は「少し横目の」という意味であり、種小名polyphemusはギリシア神話のキュクロープスの一人であるポリュペーモスに由来する。これは、かつて本種の眼は1つしかないと考えられていたためである。
化石記録
生きている化石と呼ばれ、4億4500万年前の地層から近縁種が見つかっている。三畳紀(2億3000万年前)からはほぼ同じ形態の化石が出土する。本種自体の化石記録はないが、アメリカカブトガニ属 (Limulus) は2000万年前から記録がある。
・ ・
カブトガニ類、または剣尾類(Xiphosuran、horseshoe crab)は、鋏角亜門のカブトガニ目(剣尾目、Xiphosura)に属する節足動物の総称である。一般にカブトガニ(兜蟹、鱟)と総称されるが、この呼称は本群の1種 Tachypleus tridentatus を指す和名でもある。鋏角類に分類されており、すなわち名前に反してカニなどの甲殻類ではない。
現生のカブトガニ類は4種のみ知られるが、化石種まで範囲を広げると80種以上をも含んだ大きなグループである。カブトガニ類はオルドビス紀で既に出現し、正式に記載されるものはおよそ4億4500万年前(ヒルナント期)、命名がなされていない化石まで範囲を広げるとおよそ4億8000万年前(トレマドッグ期)まで遡れる。現生のカブトガニ類はいくつかの化石種に似通った姿を持ち、いわゆる「生きている化石」の代表的な生物として知られている。
カブトガニ類の分類の内部構成については、従来通りハラフシカブトガニ類(Synziphosurina)を含んだ「広義のカブトガニ類(Xiphosura sensu lato)」と、2013年で再定義され、それを除いた「狭義のカブトガニ類(Xiphosura sensu stricto)」がある。本項目では主に前者について扱う。
なお、カブトガニ類と大まかな姿が似通った生きている化石として知られ、しばしばカブトガニ類と混同されるカブトエビは甲殻類であり、鋏角類であるカブトガニ類とは別物である。
・ ・
オルドビス紀(Ordovician period)とは地質時代、古生代前期における区分で、約4億8830万年前から約4億4370万年前までを指す。オルドビスの名前は、模式地であるウェールズ地方に住んでいた古代ケルト系部族「オルドウィケス族」(Ordovices) からついた。奥陶紀(おうとうき)ともいう。
オルドビス紀は、生物の多様化がカンブリア紀並に進んだ時代である。オウムガイに代表される軟体動物や三葉虫のような節足動物、筆石のような半索動物が栄えた。また、オルドビス紀後期には顎を持つ魚類が登場した。
オルドビス紀末には大量絶滅が起こった。
オルドビス紀末の大量絶滅
「O-S境界」を参照
オルドビス紀は、顕生代の5大量絶滅事変の1つに数えられる大量絶滅により、その終焉を迎えた。このオルドビス紀末の絶滅事変は、絶滅した属の割合で見ればペルム紀末の大量絶滅に次ぐ大規模なものである。海生多細胞生物の科の22%、属の49%が絶滅し、腕足類、コケムシ類も大打撃を受けた。大量絶滅の原因ははっきりしていない。この時期、大陸は南極域にあり、短い期間であるが大陸氷河が発達した。絶滅は、氷床の発達に伴う海水準の低下時及び氷河の消滅に伴う海水準の上昇時の2回確認されている。
・ ・ ・
西条市のカブトガニ カブトガニの分類
カブトガニの分類
クモに近いカブトガニ
カブトガニは、動物の分類上、節足動物の仲間に入ります。節足動物は、エビ・カニなどの甲殻類、クモ・サソリ・ダニなどのクモ類、チョウ・トンボなどの昆虫類、ムカデ・ヤスデなどの多足類などに分けられています。
カブトガニはカニの名がついていますが、甲殻類ではなく、クモの仲間に一番近く、尾剣を持つ仲間という意味の「剣尾類」と呼ばれています。剣尾類という仲間分けがされたのは、それほど古いことではなく、それ以前は、三葉虫そのものであるとか、甲殻類、またクモ類であるとか、いろいろにいわれてきました。現在は、剣尾類の中のカブトガニ科となっています。
カブトガニがクモの仲間に近いというのは、次の点からいわれます。
1,頭に触角がない
2,頭胸部には六対の胸肢がある。
3,胸肢の第一対は鋏角(はさみ状)になっている。
4,呼吸は鰓書(えら)でする。これは、クモの呼吸器・肺書とよく似ている。
5,動物の類縁関係を知る手がかりとされる血清は、クモ類に一番よく似ている。
世界のカブトガニ
東南アジアや北アメリカを中心に、4種のカブトガニのなかまが分布しています。
属種 名称 生息地
リムルス属 アメリカカブトガニ(リムルス・ポリヘムス) 北アメリカの東海岸のメイン・デラウェア・ユカタンに至る沿岸。
タキプレウス属 カブトガニ(タキプレウス・トリデンターツス)日本・台湾・東シナ海沿岸・ボルネオ
ミナミカブトガニ(タキプレウス・ギガス) マレーシア・シンガポール・シャム湾
マルオカブトガニ(タキプレウス・ロツンディカウダー) ベンガル湾・フィリピン・ペナン・シャム湾・シンガポール
カブトガニのなかまの世界分布図
カブトガニの化石は、ロシア・イギリス・ドイツ・フランスなど、ヨーロッパでたくさん発見されており、また、アメリカからも出土しています。現在、カブトガニは、アジア大陸の東側と、アメリカ大陸の東海岸にしか生息していませんが、これらの地域では化石は出ていません。
化石の時代の分布から、なぜ、現在のような地域に分布するようになったのかは、たいへん興味深い問題で、今後の研究が必要です。大陸移動に伴うものではないかという見方も有力です。
・ ・ ・