🌌43}─2─地震→台風→地震 度重なる災害…そば店主、客の声で「営業続ける」。~No.208No.209No.210 ㉙ 

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 2020年2月18日 産経新聞地震→台風→地震 度重なる災害…そば店主、客の声で「営業続ける」
 「なるべく早く営業を再開したい」と話す佐々木義剛さん=18日午後、福島県相馬市(吉原実撮影)
 福島、宮城両県で13日深夜、震度6強を観測した地震の被災地は、令和元年10月の台風19号がもたらした水害で被害を受けた地域と重なる。10年前には東日本大震災に見舞われ、新型コロナウイルスの感染拡大もあり、幾重もの労苦が人々にのしかかる。今回の地震で廃業を覚悟した飲食店の店主は、客の声を受けて自身を奮い立たせた。ただ、人々の生活再建に向けた動きも緒についたばかり。天災がごみに変えた大切な家財道具が、仮置き場に次々と運び込まれていた。(吉原実、大渡美咲)
 「これまで廃業を考えたことはなかったが、今回はもう営業再開は難しいと初めて思った」
 福島県相馬市のJR相馬駅前にあるそば店「ふくしまや」。明治33年に創業した旅館がルーツだ。5代目店主の佐々木義剛さん(70)はこう話す。
 深夜の地震。周囲は暗く被害を確認できないまま、一夜を過ごした。14日朝、店のまわりにはガラス片が飛びちり、一昨年の水害で水を含んでいたしっくいの壁も剥がれ落ちていた。脳裏に廃業がちらついた。
 だが、振り返れば、これまでも災害に遭うたび、復旧させ、店を守ってきた。
 10年前の東日本大震災では店舗が傾き、半壊。東京電力福島第1原発事故で一時、県外に避難したが、2カ月弱で営業を再開した。
 台風19号では、床上約50センチまで浸水した。作業がひと段落した矢先、再び襲った大雨で床上約80センチまで水がきた。
 それでも、「ふくしまやの年越しそばを食べたい」という声に背中を押され、年末に営業を再開した。
 昨年2月以降は新型コロナウイルスの猛威にさらされている。夜間も含めた通常営業ができたのは昨年2月だけ。4、5月は休業し、6月以降は夜間の営業をやめている。先行きが見えないなかで、今回の地震が起きた。
 「無理に営業したところで、どうにかなるのか」。そんな思いでいたとき、2本の電話を受けた。
 「相馬市は被害が大きかったようですが、お店の状況はどうですか?」
 「なんとか再開してほしい。また食べたいです」
 腹を決めた。「体力が続けば営業は続けられる」。そして、こう思う。
 「人生は山あり谷あり。いくつもの被災から復旧するのは、誰にもできない経験とも言える」
 生活を立て直そう動き出す人々の姿は、大きな被害が出た福島県新地町のJR新地駅近くにもあった。
 設けられた災害ごみの仮置き場に、電化製品や家具などが次々と運び込まれていった。
 同町の会社員の男性(38)は、13日の地震後に自宅の屋根瓦が落下し、窓ガラスも割れた。吹きさらしのなか、15日の大雨で家の中は水浸しに。18日にはソファを捨てようと、仮置き場を訪れた。
 「東日本大震災より今回の方が被害が大きい。前回は窓ガラスや家の被害はなかったけど、今回は粉々になった」と語った。」
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