🌌32}─6─海洋プラ汚染の発生源は衣類から大量のマイクロファイバー。 〜No.156 

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 2020年5月2日 msnニュース AFPBB News「衣類から大量のマイクロファイバー、海洋プラ汚染の発生源に
 © JEFF HAYNES / AFP コインランドリー(2006年6月1日撮影、資料写真)。
 【AFP=時事】極地の氷冠から水深1万メートルのマリアナ海溝(Mariana Trench)まで、家庭の洗濯機から吐き出された微小な合成繊維片(マイクロファイバー)が海洋の至る所を汚染している──。
 世界は近年、使い捨てプラスチック製品の弊害に目覚め、結果として数十の国でその使用を制限・禁止する法律が制定され始めている。プラスチックごみは大量に海に流入し、ウミガメから海鳥のアジサシまでのさまざまな野生生物に絡み付いたり、死んだクラゲのように海中を浮遊したりする。
 だが、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの顕微鏡でしか見えないほどの微小片による海洋汚染については、その主な発生源がこれまであまり注目されてこなかったと専門家らは指摘している。
 英プリマス大学(University of Plymouth)の研究者、イモージェン・ナッパー(Imogen Napper)氏は、大半の人は気付いていないが「大半の衣服はプラスチックでできている」と話す。
 AFPの取材でナッパー氏は、「衣類は定期的に洗濯されるが、洗濯1回につき膨大な数の繊維片が剥がれ落ちる」「これが自然環境に流出するプラスチック汚染の主要な発生源の一つとなっていることが考えられる」と指摘した。
 英エレン・マッカーサー財団(Ellen MacArthur Foundation)の2015年の報告書によると、世界の繊維生産量は年間5300万トンに上り、毎年50万トンのマイクロファイバーが河川に流出していることが推定されるという。また、海洋保護活動組織のオーシャンワイズ(Ocean Wise)も、米国やカナダの平均的な家庭からは毎年、5億片以上のマイクロファイバーが自然環境に流出していると発表している。
FREDERIC J BROWN / AFP 海(2016年1月12日撮影、資料写真)。
 海洋生物学者らは、プラスチック製のポリ袋がウミガメにとって有害なのと同様に、マイクロプラスチックが微小な海洋生物に害を及ぼしていることはほぼ確実だと指摘する。
 ■魔法のような解決策はない
 天然か合成かにかかわらず、繊維の微小片の大部分は水処理課程で捕捉されるが、それでも900トン近くが海洋に流出してしまう。さらに、発展途上国では水処理で捕捉されない微小片がこれを大きく上回り、海洋に流入する大量のプラスチックをさらに増大させている。
 最近の研究では、衣類を洗濯する際に流出する微小片を削減する方法──単純に衣類を洗濯する頻度を減らすという明白な対策以外──に重点が置かれてきた。
 オランダのNGOプラスチックスープ財団(Plastic Soup Foundation)」の活動家、ローラ・ディアス・サンチェス(Laura Diaz Sanchez)氏は、「洗濯をする場合は、温度を下げることで影響を軽減できる。繊維は30度を超えるとより分解されやすくなる」と指摘する。
 また、「研磨作用のある粉洗剤より、液体洗剤の方が良い」としながら、乾燥機の使用も避けるべきとした。
 購入する衣類をより少なくすることも同様に重要だ。初めて洗濯する衣類から大量のマイクロファイバーが放出されることは、これまでの研究で明らかになっている。
 結局のところ、魔法のような解決策は存在しないのだ。「唯一の解決策は、何一つ衣類を身につけないことだろう」と、サンチェス氏は言う。イタリアの高分子・複合物・生体材料研究所(IPCB)の研究者、フランチェスカ・デ・ファルコ(Francesca de Falco)氏も、この問題に対処する最善のアプローチは、衣類製造、洗濯、水処理という、全ての段階に合わせて解決策を講じることだと主張する。
 他方で、それぞれの合成繊維に見られる「織り方」の特性などが影響を及ぼすことも考えられるという。
 状況改善のための取り組みの一環として、一部の服飾ブランドは科学者らと連携し、ダウンジャケットや伸縮性のあるTシャツなど、マイクロプラスチックを特に放出しやすい衣類を対象に対策を講じ始めている。
 天然繊維の採用が解決策となるだろうか──専門家らは、問題はそれほど簡単ではないと指摘する。例えば綿の場合だと、栽培するために膨大な量の水と農薬を必要するといった側面がある。
 プリマス大のナッパー氏は、「われわれは『ファストファッション』文化の中で暮らしている。実際にどのくらいの衣類が購入されているかを考えてみると恐ろしくなる」とコメントしている。
 【翻訳編集】AFPBB News
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