🐜140}141}─1─地球温暖化。ヒトとモノの移動によって外来有害生物が渡来する。猛毒ヒアリ。一帯一路。~No.307No.308No.309No.310 @ 

終わりなき侵略者との闘い~増え続ける外来生物~ (小学館クリエイティブ単行本)

終わりなき侵略者との闘い~増え続ける外来生物~ (小学館クリエイティブ単行本)

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 2017年7月2日 産経ニュース「【動画あり・クローズアップ科学】猛毒「ヒアリ」日本侵入 強い攻撃性、国内定着の恐れも 他にもこんな外来有毒生物が…
 身近に迫る外来有毒生物
 極めて強い毒を持ち、殺人アリとも呼ばれる南米原産の「ヒアリ」が日本で初めて発見された。5月の兵庫県に続き愛知県でも見つかり、侵入拡大が懸念される。国内に定着した有毒な外来生物は多く、環境省は警戒を強めている。(伊藤壽一郎)
 火のような痛み
 「刺されたときは火蟻(ひあり)の名前の通り、火が付いたような痛みが走った。軽いアナフィラキシーショックで目まいや動悸(どうき)が起き、瞳孔が収縮して視野が狭まった」
 アリの生態に詳しい九州大の村上貴弘准教授は、2010年に台湾でヒアリに刺された経験をこう語る。
 体長2・5〜6ミリで赤茶色のヒアリは目立たず地味だが攻撃性が強い。草地に作るドーム状のアリ塚を壊すと腹部先端の毒針で襲ってくる。村上氏も調査でアリ塚を掘り起こしたら、何百匹も一斉に手足に登ってきて手袋や衣類の隙間に入り込み、刺された。
 毒の主成分は細胞を破壊するアルカロイド系の有機化合物で、傷口周辺が腫れてニキビのようなうみが出る。痛みは2週間程度続くという。
 アレルギー反応を起こすハチの毒に似たタンパク質も含む。急激にアレルギー症状が出る重篤アナフィラキシーショックを起こすと死亡する恐れがあり、米国では毎年100人以上が死亡している。
 ヒアリの毒は本来、狩りに利用するためのものだ。ヒアリは植物も食べるが、昆虫の幼虫やミミズ、カエルなどの小動物を見つけると集団で襲って捕食する。毒は生存に必要な武器なのだ。
 だが人間には非常に危険なため、環境省は見つけたら絶対に触らず同省の出先機関などに連絡するよう求めている。刺されたら20〜30分程度は安静にして、重い症状が出たらすぐ病院で診察を受けるよう呼び掛けている。
 貿易拡大で上陸
 ヒアリは1942年まで原産地の南米中部でしか見つかっていなかった。だが国立環境研究所の五箇公一室長は「現在は日本を含む環太平洋の15カ国・地域でも発見されている」と話す。
 侵入先は当初、北米やカリブ諸国が中心だったが、今世紀に入ると5年間でマレーシア、オーストラリア、台湾、ニュージーランド、中国と一気に広がった。
 背景には中南米の急速な開発がある。経済発展が続く中国や東南アジア向けに多くの農産物や資源を輸出するようになり、紛れ込んだヒアリが貨物船などで各地に運ばれた。日本への侵入も時間の問題だった。
 繁殖力の強さも生息地の拡大に拍車をかけた。普通のアリは一つの群れに女王アリは1匹だが、ヒアリは数十匹もいる。女王アリは1日に数千個の卵を産み、大きい巣だと群れは100万匹を超える。アリ塚は深さ10メートル以上に及ぶこともあり、駆除は難しい。
 早期駆除が重要
 国内では5月26日、中国から到着した貨物船のコンテナを兵庫県尼崎市で開けた際、コンテナ内で初めて発見。6月16日には、このコンテナを一時保管していた神戸港で群れているのが見つかった。
 いずれも駆除されたが、これを受け国土交通省は全国の主要港湾を管理する自治体などに緊急調査を要請。6月27日には名古屋港でも、中国から運ばれたコンテナの外壁で見つかった。
 駆除を逃れ、日本に定着してしまった有毒な外来生物は多い。ヒアリと同じ種類の毒を持つアカカミアリは米軍の輸送物資に紛れ込んだとみられ、既に沖縄県小笠原諸島(東京都)の硫黄島に定着。先月には新たに神戸港でも見つかり、本州上陸が確認された。
 温暖な豪州が原産で1995年に侵入したセアカゴケグモは、いまや沖縄から北海道まで40以上の都道府県に拡大。中国などが原産で強毒のツマアカスズメバチも2012年以降、九州に定着している。ヒアリが例外となる理由はない。
 今後は致死性の毒を持つキョクトウサソリや死亡例もあるジョウゴグモの仲間、ヒアリの近縁のコカミアリの侵入も懸念されており、環境省は水際対策を強化する方針だ。
 ただ、外来生物の侵入は貿易が続くかぎりつきまとう。五箇氏は「入ってくるのは避けられない。極力早く見つけて駆除し、定着を防ぐことが大切だ」と指摘した。」
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 7月4日18:24 産経WEST「国内初の確認か 殺人アリ「ヒアリ」の女王…巣を作り1日に千個以上の産卵も アスファルト亀裂から発見 大阪・南港 
 ヒアリの女王アリとみられる個体(環境省提供)
 大阪南港(大阪市住之江区)で強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」が新たに確認された問題で、付近で駆除したヒアリは女王アリとみられるものを含め約100匹に上る可能性が高いことが4日、環境省への取材で分かった。
 環境省によると、6月29日に住之江区内の倉庫に搬入された中国・香港からのコンテナで、毒を持つ別の外来種「アカカミアリ」が確認され、同30日に周辺を調査した結果、アスファルトの亀裂でヒアリがまとまった状態で見つかった。
 殺虫剤などで駆除し、約10匹を捕獲した上、7月3日に女王アリとみられる1匹を含む死骸約50匹を回収。地中に残ったものを含め計約100匹がいたとみられる。生きたヒアリは確認されていない。
 ヒアリは働きアリで体長約2・5ミリ〜6ミリ。女王アリとみられる個体は体長や腹部が大きかった。女王アリと確認されれば国内で初めてとなる。1日に千個以上の卵を産むとされ、環境省は、巣を作り繁殖していた疑いもあるとみている。」
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 7月4日19:23 産経WEST「【殺人アリの恐怖】専門家「日本にいつ侵入してもおかしくなかった」…定着後の駆除は困難
強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」(環境省提供)
 強い毒を持つ「ヒアリ」が大阪南港(大阪市)でも確認され、国内4例目となった。女王アリとみられる個体も含まれ、既に繁殖している恐れもある。専門家は「初期段階での侵入阻止が重要だ。定着すると駆除は極めて難しい」と危機感を募らせた。
 アリの生態に詳しい京都大昆虫生態学研究室の土畑重人助教(35)によると、女王アリは1日に千個以上の卵を産む能力があるとされ、いったん巣を作ると、急激に繁殖する恐れがある。物流の多い港から侵入するケースが多く、関東地方以南の気候が適しているため、東京や横浜でも見つかることが考えられるという。
 女王ヒアリは一つの巣に1匹のタイプと、複数のタイプがあり、複数の場合、繁殖力は特に強い。いずれも米国や中国、台湾で確認されており、土畑氏は「日本国内に、いつ侵入してもおかしくなかった」と指摘する。
 土畑氏は、水際で阻止するため、湾岸部を中心とした調査と駆除を強調するが、「物流に紛れて押し寄せてくるため、完全な阻止は難しい。特効薬はなく、地道に駆除するしかない」と話した。」
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 7月4日 19:32 産経WEST「【殺人アリの恐怖】ヒアリに刺されると強い痛み、死亡のケースも 世界10カ国以上に分布
 ヒアリの女王アリとみられる個体(環境省提供)
 南米原産で強い毒を持つ「ヒアリ」が5月以降、神戸、名古屋、大阪の各港で見つかりました。
 Q 他のアリとの違いは。
 A 体長2・5〜6ミリで、赤茶色です。主に公園や農耕地など、開けた草地に直径25〜60センチのドーム状の巣(アリ塚)を作り、集団で活動します。これほど大きな土の巣を作る在来種はいません。刺されると、やけどのような強い痛みを伴い、うみが出ます。
 Q 刺されたらどうなるの。
 A じんましんが出たり、アレルギー反応で呼吸困難となり死亡したりすることもあります。蜂の毒と共通の成分を含むため、蜂に刺されてアレルギー反応があった人は注意が必要です。海外では症状が軽い人もいました。刺されたら20〜30分は安静にし、容体が悪化したら、すぐに病院へ行く必要があります。
 Q それらしいアリを見つけたらどうすれば。
 A 攻撃性が高いため、アリや巣に近づくのは危険です。自治体や、近くの地方環境事務所に連絡してください。
 Q なぜ今、日本に。
 A 南米から分布が広がり、現在は米国、マレーシア、オーストラリア、台湾、ニュージーランド、中国など10カ国以上で侵入を許しています。
 Q どうやって日本に入ってきたの。
 A 中国などの港で積まれた貨物に紛れ込み、日本の各港に到着後、上陸したとみられます。
 Q 対策は。
 A 女王アリがいれば繁殖でき、いったん広まると、駆逐は困難です。環境省などは「早期発見・早期駆除」を掲げ、各地の港で警戒を強めています。特定外来生物にも指定されています。
 Q特定外来生物って。
 A 海外から日本に侵入すると、従来の生態系に被害を及ぼしかねない生物です。ヒアリやアライグマなど計132種類が指定されています。」
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 7月7日 産経WEST「【強毒ヒアリ】大阪・神戸・東京・名古屋の4港で拡大調査 周辺2キロで実施 中国からコンテナ届く港湾にも対策 環境省
 神戸港のコンテナヤードで見つかったヒアリ環境省提供)
 山本公一環境相は7日の閣議後記者会見で、南米原産の強毒のヒアリが見つかった東京、名古屋、大阪、神戸の各港について、これまで発見場所付近で行っていた生息調査を、周辺2キロ程度に規模を拡大して実施すると明らかにした。
 環境省はまた、名古屋、神戸両港でヒアリが見つかったコンテナの出港地である中国・南沙港から、定期的にコンテナが届く国内の港湾についても、国土交通省とともに毒入りの餌をまくなどする予定。
 山本氏は「一体となって水際対策を進めたい」と述べた。」
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 2019年1月25日 gooニュース AFP「侵入生物種、中国の「一帯一路」で拡大か 研究
 ウシガエル(2017年6月18日撮影、資料写真)。(c)TIMOTHY A. CLARY / AFP
 (AFPBB News)
 【AFP=時事】侵入生物種の存在は、世界的に貿易が盛んになった数世紀前から知られている。だが中国が主導し、123か国を結ぶ新たな大規模交易路が、侵入生物種のかつてない拡大を加速する恐れがあるとする研究論文が24日、米科学誌カレント・バイオロジーに掲載された。
 中国が5年前に提唱した「一帯一路」は、地球の約半分をカバーすることを狙いとした、アジア、欧州、アフリカなどを結ぶ広域経済圏構想。
 中国科学院のイミン・リ氏と中英の研究者らは、貿易額、気候、生息地などに基づき、新たな交易路で結ばれる世界の各地域が重なり合うモデルを開発し、816種の脊椎動物が持ち込まれ定着する可能性が最も高い場所を予測。侵入生物種が定着する危険性の高いホットスポット14か所を特定した。
 これらのホットスポットはすべての大陸にあり、インドネシアベトナム、フィリピンから地中海の一部、チリ南部、カリブ海地域に及んでいる。アフリカではアルジェリア、ナイジェリア、カメルーンといった気候が適している国々もリストに挙げられている。
 リ氏は「一番懸念されるのは、アジアと欧州をつなぐ6本の大経済回廊だ」と指摘する。交通量が多いために外来種が持ち込まれる確率が高く、しかもその土地の条件が外来種の生存に適しているという。
 研究者らによると、問題の解決法はコンテナの検査、積荷の中身の監視、検疫など生物多様性を守るためのプログラムの実施といった、バイオセキュリティーだという。
 米パデュー大学のジェフェリー・デュークス教授(林学・自然資源学)は、この分析について「興味深い」としながらも、どの侵入生物種なのか、またどこにたどり着くかという詳細がないために、いくつかの点でやや粗雑になってしまっていると指摘する。
 同研究に参加していないデューク教授は「この研究は警鐘を鳴らすものとしては重要だ」とし、「侵入生物種の根絶は非常に難しい。だが第一に問題が起きるのを阻止できれば、頭痛の種をなくすだけでなく、経費の節約と潜在的に種の保存ができるのだ」と語った。 【翻訳編集】AFPBB News
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