🦃93}─3─COP25は日本の化石燃料火力依存を激しく批判する。~No205No.206No.207 @ ⑫

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   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 2019年12月15日 産経新聞「COP25でやり玉、日本の石炭火力 経団連が脱炭素行動計画
 スペイン・マドリードで開催中の国連機構変動枠組み条約第25階締約国会議(COP25)では、欧州各国などから、石炭火力発電の利用継続を基本方針とする日本が激しい批判にさらされた。日本の経済界は、脱炭素に向けた動きを加速させ、国際的な圧力をかわす構えだ。二酸化炭素(CO2)排出削減の取り組みに加え、CO2を回収して大気に排出せずにエネルギー源に有効活用する「カーボンリサイクル」といった新技術で実質的なCO2排出ゼロを目指し、理解を求めていく。
 経団連は9日に「脱炭素アクションプラン」を発表したのに続き、11日にはCOP25の会場でも同プランのイベントを開催。CO2貯留や水素への燃料転換といった脱炭素への技術開発や、その開発を進める企業への積極的な投融資などの取り組みを会議参加者らに紹介した。重厚長大産業の会員企業が多い経団連が、脱炭素への積極姿勢をアピールした格好だ。
 経団連は「“低”ではなく“脱”炭素へのステップアップは、もはや世界の流れ。モードは変わった」(幹部)と、環境対応の必要性が高まっているとの認識を示す。明治安田生命保険が来年から石炭火力発電所への融資から完全撤退するなど、金融界も脱炭素を意識した投融資判断を進めていることも要因だ。
 鉄鋼業界では、石炭の代わりに水素を還元剤にする製鉄技術の開発を急ぐ。また、石油大手のJXTGホールディングスは、有機溶剤と水素を化学反応させて常温で扱える物質にし、水素を貯蔵・運搬する技術の開発を進めるなど、産業界では脱炭素向けの技術開発が進んでいる。
 日本の産業界には、欧州などのCO2排出ゼロを求める脱炭素のやり方では、太陽光発電などへの依存度が高まり、“産業の血液”である電力といったエネルギーの安定供給が困難になる、との危機感がある。
 CO2を大気排出せず集めて活用する技術を育成すれば、脱炭素と生産性向上を両立させ、安倍晋三政権が掲げる「環境と経済の好循環」にもつながる。
 ただ、こうした日本の産業界の取り組みが世界的に受け入れられていない実態が、今回のCOP25で明確になった。一方、経済成長過程の新興国では石炭などの化石燃料によるエネルギー供給の拡大は避けられない。このため石油連盟の月岡隆会長は、「日本が孤立しないように新興国との連携が重要」と指摘。「資源・環境外交の強化を本格化させるべき」と主張する。」
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