日本の宇宙産業 VOL.1 宇宙を開く 産業を拓く (日本の宇宙産業 vol. 1)
- 作者:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
- 発売日: 2010/04/08
- メディア: 単行本
関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
中国は、宇宙大国として、失敗して巨額の費用を失っても独力で有人飛行や宇宙ステーション開発を続けている。
日本は、宇宙小国として、失敗を恐れて経費のかからない物資輸送のみを細々と行っている。
最先端の科学技術を結集させる宇宙開発は、軍事用であって民間用ではない。
日本の科学技術は、中国に引き離され発展途上国並みのレベルに後退していく。
軍事技術の先頭を走る国が、次世代の科学技術を支配する。
日本の科学技術の強みは、最先端科学技術を極めた一点豪華主義にあった。
バブル経済までの科学技術力の大半は、戦前の軍事技術を元にした応用であった。
バブル崩壊後は、応用する戦前の軍事技術がなくなった。
零戦や戦艦大和などの軍事技術は、第3次産業革命までは何らかの役に立ったが、第4次産業革命には一切通用しない。
第4次産業革命で最も有効な分野が、軍事産業である。
つまり、如何に儲けて金を稼ぐかではなく、如何にして犠牲者を少なくして勝利するかである。
究極の費用対効果の効率向上は、如何にして危険性を小さくするかである。
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日本は、打ちあげ失敗で数百億円を失う事に対して罪悪感を抱く。
数百億円をムダにする事に猛反対する日本人が少なからず存在する。
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2017年5月9日 産経ニュース「【主張】中国の宇宙開発 遅れる日本に戦略あるか
「有人中華宇宙ステーション」の実現が一気に現実味を帯びた。中国の無人宇宙貨物船「天舟1号」の打ち上げを受けての感触である。
天舟1号は地球を周回中の無人宇宙実験室「天宮2号」に結合し、燃料注入にも成功した。
宇宙ステーションに食料や物資などを補給する貨物船は、宇宙飛行士の長期滞在に欠かせない存在である。
天宮2号は、国際宇宙ステーション(ISS)とほぼ同じ高さの地球周回軌道を回っている。
天舟1号のドッキング成功は、2022年ごろからの運用開始を目指す本格的な中国製の宇宙ステーションを支える技術体系の完成を意味するものだ。
日本の宇宙開発力は近年に至って中国に大きく水をあけられた。1970年に日本と中国は相次いで人工衛星の打ち上げに成功し、世界の4、5番手に並んだ。
90年代ごろまでは、日本優位で進んだが、その後は逆転の道をたどってしまう。
どうしてこうなったのか。中国の宇宙開発には膨大な軍事予算が投入されているが、原因はそれだけではない。
一つは計画性である。日本が米国のスペースシャトルへの便乗で満足している間に中国は長征ロケットの技術を着々と積み上げた。2009年以降は、ISSへの日の丸無人貨物船「こうのとり」の投入で注目を集めたが、天舟1号で追いつかれた。
日本の宇宙開発力は、欧米と比べても周回遅れの様相を帯びつつある。米国では新規参入のスペースX社が、ロケットの1段目を回収して次の打ち上げに再利用する革新的技術を確立し、コストの大幅値下げを視野に入れている。
欧州のアリアンスペース社も次期主力ロケット・アリアン6のコストを半分以下に圧縮する方針だ。衛星打ち上げ市場での日本のビジネス展開は、一段と苦戦を強いられる。こうした各国に日本が伍(ご)していくには、ロボット技術に特化していくなどの独自性の高い戦略が求められよう。
「宇宙強国」を目指す中国は、中華GPSの確立も急いでいる。多数の衛星を投入することになろう。宇宙空間を残骸や破片で汚す行為は慎むべきだ。
宇宙ステーションも鳴り物入りの建設である。ぜひとも納得のいく世界への貢献策を聞きたい。」
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- 作者:宇宙航空研究開発機構産業連携センター
- 発売日: 2010/11/05
- メディア: 単行本
- 作者:宇宙航空研究開発機構産業連携センター
- 発売日: 2012/04/02
- メディア: 単行本