🐞9〗─1─日本の海洋資源サンゴを根刮ぎ強奪する強欲な中国漁船。中国人漁師は、中国海軍の水上民兵である。2014年No.31No.32No.33 * 

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   ・   ・{東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・  
 中国共産党政府の本心は、反日であって親日ではない。
 中国は、自国民を養う為に海外進出しているのではなく、金儲けの為である。
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 中国は、イナゴの大群のように、金儲けになるモノ全てを強奪し尽くすと忽然と姿をお消し、新たな獲物に群がる。
 強奪し尽くして去った中国の後は、不毛となって何も残らない。
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 大国を目指す中国共産党政府の真の狙いは、太平洋を日付変更線で二分割し、東太平洋をアメリカが、日本を含む西太平洋を中国が支配する事である。
 日本との友好関係を望んでいると柔やかに言うがそれは本意ではなく、本心は日本を間接的に勢力下に組み込む事である。
 中国共産党政府が日本に望んでいる友好関係とは、対等な関係ではなく、優劣を付けた上下関係である。
 2013年6月 オバマ大統領は、尖閣諸島問題について習近平国家主席に、「アメリカ政府は、領土問題では、どちらかの立場をとらない。双方がこの問題をこれ以上大きくしないよう対話を続けて欲しい」と語った。
 アメリカは、尖閣諸島が日本の実効支配のもとにある事実に触れる事なく、主権の帰属について日中両国で話し合う事を希望した。
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 2014年10月 日本政府は、違法操業に対して厳しく抗議したが、中国共産党政府は無視した。
 10月11日 産経ニュース「「中国は安定化に貢献を」 次期米太平洋軍司令官
 日米交流促進団体「米日カウンシル」の年次総会が10日、米ハワイ州ホノルルで開かれ、太平洋軍次期司令官に指名されたハリー・ハリス海軍大将が基調講演し、中国に対し、「(アジア太平洋地域の)不安定化要因になるのでなく、安定化に貢献してほしい」と訴えた。
 太平洋軍は在日米軍や在韓米軍を傘下に持つ。中国が軍事的影響力拡大を狙うことからアジア太平洋地域で緊張が高まっていることを念頭に「中国とは実質的で継続する軍事対話を模索する」と述べた。(共同)」
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 サンゴは、地球温暖化と海洋汚染などによって2050年には絶滅すると予測されている。
 中国は、自国の高級サンゴを外国に密輸されるのを防ぐ為に、2008年にワシントン条約付属書Ⅲ類に赤サンゴなど4種類を掲載され、密輸を厳しく監視した。
 だが。中国周辺海域のサンゴは、環境保全無視の急速な工業化によっる海洋汚染の深刻化と漁民による不法操業による乱獲で、ほぼ全滅していた。
 権力を悪用して不正に蓄財した中国共産党幹部、政府高官、中国軍高級将校らは、資産を海外に持ち出す手段として象牙と高級サンゴを利用した為に、国内市場でのサンゴ価格は急上昇した。
 福建省浙江省の漁民達は、大金を得る為に、危険を冒してまで東京都小笠原諸島海域の日本領海に入り込んで赤サンゴ密漁を行っている。
 両省には、海洋侵出の為の海上民兵基地が存在する。
 中国人密漁漁民は、正規の漁業組合に属さず、犯罪組織の命令で動いていた。
 何時の歴史においても、中国の犯罪秘密結社は裏では反権力であると同時に権力と癒着していた。
 かって。中国共産党も国民党も地方軍閥も、秘密結社と癒着しその支援を受けて中国統一戦争を戦っていた。
 何時の時代でも。時の政権は、表面的に秘密結社を摘発し取り締まっているように見せながら、裏では利益を分け合っていた。
 今だけ大金を稼いで幸せに生きる事のみ渇望する中国人は、密漁や密猟の結果として、数年後数十年後に自然が破壊され種が絶滅しても気にせず、自然を保全して共生共存する考えはなかった。
 人類全体の貴重な自然資源を孫子の代、次世代の為に残そうという発想はなく、残せば他人に取られるという渇望から、何も残さず根こそぎ取っていく。
 欲しい物がなくなれば彼等は立ち去り、残るは不毛しかない。
 ゆえに。中国人集団は、イナゴの群れと形容されている。
 古代から。中国人は移動する民族として、破壊尽くし奪い尽くして住めなくなった土地は捨てて豊かな土地へと移住していた。
 中国人の移住は、周辺諸国はおろか世界中にわたって、チャイナタウンのない国や地域がない程である。
 陳碧笙「歴史的にも現状から見ても、中華民族の海外への大移動がある。北から南へ、大陸から海洋へ、経済水準の低い所から高い所へと、南宋から現代まで移動が停止する事はなかった。時代を重ねる事に数を増し、今後はさらに止む事なく移動は続く」(『世界華僑華人簡史』廈門(かもん)大学出版)
 中国人は、そこに大金・お宝が無防備に放置されていると見るや、それが他国の領土であれ他人の土地であれ、命の危険を顧みずに奪いにくる。
 日本は命の危険度が低い為に、遠慮容赦なく押しかけてくる。
 中国人は、江沢民が2002年に発した「国の外に向かって飛び出せ」と大号令を従って海外への移動を加速させ、自分が欲するままに貪欲に金目の物や土地をゴッソリと手に入れ始めた。
 彼等にとって、日本はいいえモノであった。
 張学礼「世界は正しくあるべきだ。不服・不満があるなら声を挙げる。これが天下の正しい道だ。中国は大国だが、過去何百年来は屈辱の歴史でしかない」
 儒教に於ける中華思想では、徳のある大国は徳のない小国に対する如何なる行為も許される。
 経済大国・軍事大国としの自信を強めた中国人は、超えられない絶対的上下関係という儒教価値観から日本を見下していた。
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 10月12日 産経ニュース 「小笠原に押し寄せる中国船、「宝石サンゴ」密漁か 「守るすべない」「島民は不安」
 小笠原諸島嫁島の沖合約5キロ付近で目撃された不審船。赤い旗を掲げ、背後にも複数の船が見える=9月22日(父島の住民提供)
 世界自然遺産に登録されている小笠原諸島(東京都)沖に中国船とみられる不審船が押し寄せている。目的は高級サンゴの密漁とみられ、その数は日を追うごとに増加。夜間には水平線に不審船の明かりが並び、島の近くまで接近する船もある。「自分たちの領土で好き勝手にされているのに、見ていることしかできない」。傍若無人な振る舞いに地元漁業にも影響が出ており、国境の島では不安が広がっている。(松岡朋枝)
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 今月8日夜、皆既月食を観測しようと母島のヘリポートに集まった島民は息をのんだ。南の海上に「えらい数」の漁船の明かりが見えたからだ。小笠原では、集魚灯を使用した漁業は禁止されている。
 「夜間だけではない。最近は日中にも目撃されるようになった。かなり広い範囲で堂々としたものだ」
 小笠原村議会の佐々木幸美議長は説明する。父島と母島を結ぶ定期船からも、航路上で日中に10隻ほどの不審船を確認したとの報告があったという。
 父島でダイビングショップを営む男性も、不審船を目の当たりにした一人だ。9月22日、客を連れて訪れた嫁島付近で東の水平線から不審な船が姿を見せた。5隻、10隻、15隻−。鉄製で中国旗を掲げた船団は、あっという間に20隻程度に膨れあがった。
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 「中国から小笠原沖まで航行して採算が取れるのはサンゴしか考えられない」
 東海大海洋学部の山田吉彦教授(海洋政策)は中国船とみられる船の狙いがサンゴの密漁だと分析する。
 日本産のサンゴは品質が良く、中国では高値で取引される。日本珊瑚(さんご)商工協同組合によると、「宝石サンゴ」とも呼ばれる赤サンゴの卸値は10年で約5倍に上昇。平成24年の平均取引額は1キロ約150万円で「金より高値で取引されることもある」(同組合)。
 宮古島沖縄県)沖や五島列島長崎県)周辺もサンゴの生息地だが、山田教授は「警備が厳しくなった結果、小笠原まで足を延ばすことになったのではないか」と指摘。「サンゴは貴重な資源であると同時に、海底の形状にも影響する。サンゴの乱獲は生態系を壊すことにもつながる」と警鐘を鳴らす。
 海上保安庁も小笠原周辺で中国船とみられる不審船を確認。その数は9月15日に17隻、23日に25隻、今月1日には40隻と増加を続けている。
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 今月8日、佐々木議長ら小笠原村議8人全員が東京都千代田区海上保安庁を訪れ、警備の強化を要望した。海保の担当者は産経新聞の取材に「9月中旬以降、相当数の船がいることを確認しており、警備態勢の増強に努めている」と説明した。
 横浜海上保安部横浜市)は5日、父島から10キロの日本領海内でサンゴを密漁したとして中国船籍の漁船(乗員11人)を拿捕(だほ)。船長(39)を外国人漁業規制法違反(領海内操業)容疑で逮捕した。この日は、兄島から1キロほどの海上でも、航行する不審船が目撃されたという。ダイビングショップを営む男性は「いつ上陸されてもおかしくないが、私たちには守るすべがない」と嘆く。鉄製で巨大な中国船との衝突を恐れ、出漁を控えるなど地元漁業にも影響が出始めている。
 佐々木議長は「これは国の問題。政府間で話し合いを持たなければ解決できない」と指摘。「人の住む島のそばで密漁が行われ、島民には不安が広がっていることを知ってほしい」と訴えている。
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【用語解説】赤サンゴ
 主に日本近海の水深100メートル以上の深海に生息するサンゴ。硬質で磨くと光沢が出ることから「宝石サンゴ」とも呼ばれる。ネックレスや数珠に加工されるほか、大きく完全な形のものは観賞用になる。赤色が濃いほど価値が高く、中国ではアクセサリーのほか、魔よけなどとしても用いられている。
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 10月15日 福岡地裁は、長崎県五島市沖でサンゴ密猟をしていた中国人船長を「外国人漁業規則法」違反で審理し、「日本の領海だと認識していなかった」との告白をもとに無罪を言い渡した。
 若し有罪となっても、少額の罰金を払えば釈放され、獲った高級サンゴも密漁船も没収される事なく返してもらえた。
 一攫千金を狙う漁師にとって、日本領海内の漁場は危険を冒しても行くに値する穴場であった。
 遠藤誉「これでは『泥棒さん、日本にいらっしゃい』といっているようなもの」(東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授)
 中国共産党政府は、青少年への反日教育を徹底し、日本に対して南京虐殺などの歴史問題、靖国神社参拝の宗教問題、尖閣諸島の領土問題で声高に非難し、両国の首脳会談を拒否している。
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 11月3日 産経ニュース「中国サンゴ船団、日本の海上警備挑発か 専門家「単なる密漁と思えぬ」
【中国漁船のサンゴ密漁】
 10月末には伊豆諸島・鳥島(奥)の周辺でもサンゴの密漁のため中国船籍とみられる漁船が大挙して押し寄せた
 200隻以上に膨れあがった小笠原・伊豆諸島沖での中国のサンゴ密漁船団について、専門家からは「単なる密漁目的ではなく、日本の海上警備態勢への挑発ではないか」といった見方が浮上している。
 小笠原諸島沖で今秋増加した中国漁船によるサンゴ密漁は、中国近海での採取禁止や沖縄周辺での海上保安庁の警備強化が背景にあるとみられる。海保の佐藤雄二長官は「一獲千金を狙った違法な操業だ」と述べ、中国公船の航行が常態化している尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺海域での海洋権益拡大に向けた動きとは別との認識を示す。
 ただ、小笠原諸島沖では約30年前にも台湾漁船によるサンゴの密漁が横行した時期もあったが、古参のサンゴ販売業者は「今回は船団が異常に多い。取り合いになって行き帰りの燃料代が回収できないリスクもあるのに…」と船団の急増に首をかしげる
 東海大山田吉彦教授(海洋政策)も「数十隻ならまだしも、200隻以上に増えれば単なる密漁目的とは考えにくい」と指摘。中国漁船が領海に侵入し、島から見える距離まで大胆に近づいている状況などから「日本の海上警備態勢への挑発の意味合いもあるのでは。現状を国際世論に訴え、中国側にサンゴ密漁をやめさせるよう圧力をかけるべきだ」と話している。
 漁業関係者の間では、小笠原諸島沖で中国漁船が領海侵入を繰り返すことで、尖閣諸島の領海警備態勢に揺さぶりをかける狙いを指摘する向きもある。
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 中国人が従う法律とは、国際法でもなく、相手国の法律でもなく、中国国内の法律のみである。
 中国人に遵法精神も道徳も常識もないのは当たり前の事で、それを求める事じたいがあやまりである。
 中国人は、日本の法律を無視するが、中国共産党が従うように指示すれば従順に従う。
 人の好い日本人は、辛抱強く外交で話し合えばきっと理解してくれると、無駄な、淡い期待をかけている。
 そう思いたい日本人は、現実が理解できない無能力者であり、日本の国益の有害者である。
 彼等こそが、中国の利益に奉仕する反日的日本人である。
 従う意志のない相手に従えと言っても、何も始まらない。
 相手の領海に入り込んで密猟しても、罪の意識は持っていない。
 中国人は、イナゴの大群のように群れなして行動し、奪い尽くして何もなくなった時に引き上げ、少しでも金目の物があるうちは立ち去らない。
 イナゴの群れのような中国人の集団が去った後は、大量のゴミや汚物以外に何もなく、全てが荒れ果てた不毛しか残らない。
 国外で活動する中国人の大半は、中国共産党の指示の元で行動している。
 サンゴ密漁を始めるも終わらせるも、全て中国共産党の命令次第である。
 漁民の多くは、中国海軍の民兵(私服を着た兵士)で、純然たる漁師はほんの少数である。
 日本は古来、海によって守られていたというのは真っ赤な嘘で、海に囲まれたいた為に無防備であったというのが正しい。
 海は陸上と違って国境はなく、守るに適した天然の要害もなく、ただ漠然と拡がっている。
 中国海軍は、密漁船団の中にスパイ船を潜入させ、首都・東京を守る海上保安庁自衛隊の情報収集を行っていた。
 巡視船に代わって護衛艦が出動してくれば、公海上での自国民保護と日本領海での密漁船監視を大義名目として公船を派遣し、小笠原諸島周辺海域に常駐させる。
 中国共産党の真の狙いは、サンゴや高級魚の密漁ではなく、日本が手を付けない太平洋の海底に眠るマンガンメタンハイドレードなどの海洋資源であった。
 日本は海によって守られていると能天気に構えている日本人には、日本は守れない。
 11月3日 中国外交部の定例記者会見「中国政府は漁民に対し、海上での操業は法に基づいて行うよう、常日頃から求めている。日本側には、理性的に対処する事を望む」
 中国共産党政府は、違法操業を禁じていると表明しても、実行ある取締をしていなかった。
 11月5日 環球時報「台風が来ているのに日本の大臣は中国漁船を避難させない。現在、大量の中国漁船が日本の小笠原諸島の海域で赤サンゴの採り入れ作業を行っていて、そこへ大型の『台風20号』が押し寄せている。それにもかかわず、大田明宏国土交通大臣は、中国の漁民達を、小笠原諸島に上陸させて避難させるという事すら行わない」
 宮崎正弘「中国人のメンタリティは非情にタフで、他人が迷惑しても自分さえ良ければいいとい発想が徹底しています。サンゴの密猟にかんしても、『盗んでいる』という感覚すらないのです。」
 つまり、中国の隣国である日本の海域に、非常に儲かるサンゴがある。それなら他人が手を出す前に、さったと奪ってしあえという考えです。まさに先に手を伸ばした者が勝ち。周囲の事など、全然気にしていないのです」
 「中国では、泥棒が警察に捕まって、『モノを盗んだろう』と詰問されても、『モノが勝手に私の手の中に入ってきたのだ』と答えるのが、決まり文句になっているほどです。それが中国人に共通したDNAなのです」
 「中国は日本と一衣帯水で、日本と同じ孔子の『論語』の教えが根づいた奥ゆかしい国だと思いがちです。しかしこれは、日本人の最大の誤解です。
 もちろん中国でも孔子や『論語』は有名ですが、『だから何なの?』『自分とは関係ないでしょう』という態度です。中国人は4500年も戦争に明け暮れてきたため、基本的に他人を信用しない、極めて自分勝手なメンタリティなのです」
 矢板明夫(産経新聞北京特派員)「自分が何かをする時、常にそのリスクを計算するというのが、中国人のメンタリティです。中国近海でサンゴを密猟すれば、懲役6年の刑に処せられます。韓国でもしばし密漁をしますが、時によっては韓国警察と殺し合いの戦いになります。
 その点、日本の海上保安庁に捕まっても、わずかな罰金を払っておしまいです。こんなに緩い国はないのです」
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 11月12日 産経ニュース「【サンゴ密漁】中国福建当局が4人起訴 取り締まりアピール
 【中国漁船のサンゴ密漁】 .
 日本近海でアカサンゴを密漁する中国漁船の拠点の一つとされる中国福建省の福安市検察当局は、尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺などでアカサンゴを違法採取したとして4人を起訴した。同省のメディアが12日伝えた。
 習近平国家主席との10日の首脳会談で安倍晋三首相がアカサンゴ密漁問題で中国に前向きな対応を求めたことを受け、中国当局が取り締まりを行っていることをアピールする狙いとみられる。
 報道によると、4人は今年2〜6月、船名を偽装した漁船で尖閣諸島付近の海域や南シナ海に出向き、アカサンゴを密漁。4月には1キロのアカサンゴを採り、3万元(約56万円)超で売った。4人は6月、密漁後に福安市に戻る途中で当局に捕まった。その際、当局は約6キロのアカサンゴを押収した。(共同)」
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 2014年11月13日号 週刊新潮 「中国サンゴ密猟団に小笠原島民の悲鳴『自衛隊を派遣して!』
 『夜、浜辺から海を見ると数キロ先に航行灯をつけた中国漁船がズラリと並び、まるで海の中に一つの集落ができたような光景です。一時は島が囲まれたような状態になり「そのうち上陸してくるのではないか」と不安が高まりました』(小笠原諸島・父島の住人)
 小笠原諸島周辺では、今年9月頃から200隻以上の中国漁船がサンゴの密猟を大々的に行っている。その傍若無人ぶりは想像以上だ。
 小笠原村議会議長でサンゴ漁師でもある佐々木幸美氏(71)がかたる。
 『我々は20トン未満の小さな漁船だが、あちらは100トン以上の鉄船です。トロール船でナイロン製の網を海底に流して、根こそぎサンゴを持って行く。こちらの船の近くで大きな網を投げ入れるので、危なくて漁ができません。水産庁の取締船にはペットボトルを投げつけたそうです。15年程度前に台湾船が来た時は夜間にこっそり密猟していたが、今の中国の船は昼間から堂々と獲っている』
 浙江省福建省から大挙してやって来た彼らの目当ては『海の宝石』といわれる赤サンゴだ。ネックレスや根付などに加工される高級品で、贈答用に中国での需要が急増している。
 『価格も急騰しています。平成17年の入札会での平均価格がキロ当たり28万5,000円だったのに対し、今年は284万3,000円と、10年でほぼ10倍になっています』(日本珊瑚商工協同組合の田中元二幹事)
 サンゴは年間で0.3ミリ程度しか直径が成育せず、地元では免許を持つ数人の漁師が、漁の時期や網の大きさなどの規則を決めて大切に漁を行ってきた。また、サンゴはハタ類など底魚の産卵や稚魚の成育に必要なのだが、こうした生態系も軒並み荒らされている。」
 『あそこの魚はもう、完全にダメだろう。サンゴもあれだけ獲られたら、この先100年は無理だろう・・・』(前出・佐々木氏)
 ではなぜ、中国船を追い払うことができないのか。
 小笠原を含む海上保安庁第三管区は海保が管轄する水域の約3分の1を占めるが、そこをたった4隻でカバーしているのだ。
 『9月以降、5人の船長が逮捕されましたが、1隻1隻拿捕していたら巡視船が足りなくなる。だから、海保は中国船をEEZ排他的経済水域)の外に追い出す作業に終始するしかない』(東海大学山田吉彦教授)
 小笠原村議の一木重夫氏はこう主張する。
 『海保が手に負えない場合にその権限を自衛隊が準用する、「海上警備行動」を発令すべきです』
 海上警備行動とは、海上における人命もしくは財産の保護、治安の維持のため特別の必要がある場合、防衛大臣が総理の承認を得て、自衛隊の部隊に海上において必要な行動をとることを命ずる、というものだ。
 江渡聡徳防衛大臣は4日の会見で、『今の状況で自衛隊がどうのこうのするという思いは一切ない』と発言したが、元自衛艦隊司令官の香田洋二氏はこう語る。
 『日本が毅然とした態度を見せなければいけない時期にあるのは間違いない。ただ日中関係が非情に薄い氷の上にあるのも事実です。まず、巡視船を集中させた海保による対処が基本です。手薄になった他の管区を海自が補完するなど慎重に段階を踏み、最後の手段として自衛艦を出す際に、海外メディアも乗船させ、軍事行動ではないことを国際社会にしっかり明示する必要があるでしょう』
 中国漁船の不法行為を食い止めるために、自衛隊派遣を本気で考えるべき時だ。」
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 11月23日号 サンデー毎日「満月 中野翠
 サンゴのかぶりもの
 はい、はい、はい、またも出ました。中国のゴリオシ体質。恥も外聞もない、『そこに山があるか登るのだ』じゃない『そこにオタカラがあるから取るのだ、文句あっか』的な宝石サンゴ密漁騒動。
 伊豆半島および小笠原諸島近海に押し寄せた中国密漁船。その数なんと200隻超。べつだん戦闘準備しているわけではないけれど、こうも簡単に粗雑に日本の領海が侵犯されるのかと?然となる(あのへん一帯は住所からすると首都・東京都なんですよね)。海上保安庁の手が回り切らないのをいいことに、これが常習化したらどうしようと気が揉める。『図々しいが勝ち』なんてことにならなければいいが。
 サンゴは中国で縁起のいいものとして珍重されていて、大変な高値で取引されているという。今の中国の富裕層はそうとうぶあつく存在しているようだから、サンゴ取引はいい商売になるのだろう。一攫千金を夢みて、命がけで海を渡る中国貧民たちの気持ちもわからなくもないけれど、も、やっぱりこれは掟破りだ。日本は法治国家なのだ。
 領土領海が侵犯されるということは、何とも言えない不安感やいらだちを感じるものですね。満員電車の中で、図々しいヤツが、座席のわずかなすき間に腰をこじ入れて来て、ついには一座席を確保する・・・・という時に似た不快感ばかりではなく、もっと漠然とした。ナショナリズムというものの中心にある何かを傷つけられたような感じがする。だからこそ、ああ、世界のあちこっちで未だに戦果が絶えないのだ・・・・。
 などと話をナショナリズムにまで拡大して考えて、イライラ、ムシャクシャしていた私であった」
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 小笠原諸島は、中国の戦略的防衛線である「第二列島線」にあたり、中国は同海域を支配下に治める事を正当な自衛行為としている。
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 第九条擁護派は、紛争を武力で解決する事に猛反対している。
 反戦平和市民団体は、平和は非暴力無抵抗で守るべきであるとして、在日米軍の国外移転と自衛隊の解体を求めている。
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 中国共産党政府及び中国軍の特務工作は、日本はもちろん世界中で盛んに行われている。
 幼少期から共産主義教育を施し、高度な教育や精度の高い技術を受けた中国人を隠れ共産党員として相手の組織内に送り込み、相手の国家的機密情報や軍事機密情報やその他多くの情報を北京に送らせている。
 優れた工作員は、その正体が分からない。
 中国共産党政府にとって対米戦略の要は、日米離間と日本の軍事無力化であった。
 韓国同様に、日本のアメリカ依存度を下げ、対中貿易を拡大して中国経済に組み込む事であった。
 その為に、日中首脳会談を開催し、両国の関係修復を図る必要があった。
 中国は謀略・陰謀の国として、全ての行動や発言には裏がある。
 日本は相手に配慮して行動しようとするが、中国は相手に配慮して行動する事は全くあり得ない。
 それが、中国の「面子」である。
 日本の外交で成功した事例は限りなく少なく、場当たり的な思い付きで戦略がないだけに殆どが失敗の連続である。
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 アメリカは財政赤字に伴う防衛費削減として、日本及び韓国における兵力削減を実行している。   ・   ・   ・   
 第九条の平和憲法を持つ日本を取り巻く国とは、そうした国ばかりであった。
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 日本人は、中国との友好関係を築き、幾ら時間がかかっても対話で平和的に解決するべきであると考えている。
 中国人観光客が日本に落とす大金を充てにする日本人は、観光や経済で人的交流を進め、話し合いで信頼関係を深めれば、軍備強化は必要ないと思っている。
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 2015年5月21日 産経ニュース「【サンゴ密漁】海底に散乱の漁網は中国船のものと断定 水産庁、小笠原調査結果を公表
 中国密漁船の網に絡まっていたアカサンゴの断片平成27年3月、小笠原諸島周辺海域(水産庁提供)
 中国漁船による小笠原諸島(東京都小笠原村)周辺でのサンゴ密漁問題で、水産庁は21日、3月に実施した初の海底調査の結果を正式に発表し、海底に散乱する漁具などが中国漁船のものだと断定する見解を示した。同庁は近く外交ルートを通じ、中国側に調査結果を伝え、再発防止を徹底するよう強く求める。
 海底調査は、密漁船が操業したとみられる小笠原諸島周辺の10地点に無人潜水艇を潜行させてカメラで撮影した。公開された約4分の映像からは、海底のサンゴ群に絡まっている網や根元から折れたり、網から落ちるなどして砂に埋もれかかっているサンゴのほか、岩に絡まる複数の網などが確認できた。
 水産庁によると、海底調査では、損傷を受けていないサンゴや魚が身を隠すなど生息に欠かせないサンゴの一種、ヤギ類の群集も確認されたという。水産庁は「中国漁船による違法操業が海底地形に大きな影響を与えた痕跡や、根こそぎサンゴが取られたような状況はなかった」としている。
 一方、撮影された網について、水産庁は「日本船の使う網とは長さや材質が異なる。また、網の付着物も新しいことなどから、昨年大挙して小笠原諸島周辺に現れた中国漁船のものとみて間違いない」としている。
 しかし密漁問題発生以前の海底の状況を示す資料が存在せず、被害立証ができない上、実際に密漁した中国漁船の特定も不可能で、損害賠償請求は難しいとの見方を示した。
 海底調査は、小笠原村から要望を受けた水産庁が平成26年度の補正予算に調査費1億3200万円を計上し、今年3月、水産総合研究センターと立正大とともに、3週間にわたり実施していた。
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 5月21日 産経ニュース「【サンゴ密漁】「漁場が死滅している」中国船の漁網被害に島民憤り
 漁具による操業で倒れ砂に埋没しかけているシロサンゴ=平成27年3月、小笠原諸島周辺海域(水産庁提供)
 根本から折れたサンゴやサンゴに絡まった網−。21日、中国船によるサンゴ密漁の爪痕を鮮明な映像で目の当たりにした小笠原諸島(東京都)の漁業者からは、失われた資源を惜しむ声に加え、政府の対応の遅さや投棄された網による長期的な被害を指摘する声も上がった。
 小笠原諸島では、20年ほど前にも台湾漁船によるサンゴの乱獲を経験している。地元の漁業協同組合は当時から取り締まりの強化や実態調査を要望してきたが、実際に行われたのは昨年9月に大量の中国漁船が姿を現して以降だ。
 小笠原母島漁協の組合長でサンゴ漁業者の佐々木幸美さん(71)は「今回国はやっと重い腰を上げた。もう少し早く取り締まりをやっていれば被害は防げたはずだ。調査をしても一度乱獲されればサンゴもそこに集まる魚もなかなか戻らない」と淡々と語った。 
 密漁船が投棄した網による漁場の荒廃も懸念される。父島の小笠原島漁協の菊池勝貴組合長(64)は「魚の産卵場所である岩やサンゴに網がまとわりつき、漁場が死滅している。海底の網はわれわれにはどうしようもできない」と憤る。
 父島の漁業者は近年サンゴ漁を行っていない。それにもかかわらず、中国船が去った後、ハマダイやキジハタなどの一本釣り漁で釣り針に多くの中国製とみられる真新しいサンゴ網がひっかかるようになった。
 同漁協では全国的に漁業者を募集し、後継者育成に努めている。現在主力のメカジキが仮に取れなくなったとしても、一本釣り漁があれば漁は続けていけるとの目算があったという。
 「せっかく若手の漁業者が集まっているのに、将来有力な一本釣り漁の漁場が荒れた。今の願いは網の撤去だけだ」と話した。
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 2017年1月2日 産経ニュース「中台で人気の宝石サンゴ 中国密漁船で資源減少の危険
 観賞用に加工された宝石サンゴ=高知市
 宝飾品や観賞用に加工され、中国、台湾で人気が高い宝石サンゴの密漁や乱獲による資源減少が懸念されている。
 良質なサンゴの原木が採れる高知県では、明治時代から本格的な漁が始まった。現在、東京や長崎など6都県でサンゴ漁が許可されており、高知の許可数は360件以上と全体の9割を占める。原木の入札会が開かれるのも高知だけだ。
 中国などで需要が高まり価格が高騰したのは5年ほど前から。日本珊瑚商工協同組合(高知市)によると、高知沖で採れたサンゴの平成27年の平均単価は1キロ当たり約160万円で、10年前の約9倍に。同年の入札会での総取引額は約58億円と過去最高を記録した。他の漁からの転向も相次ぎ、サンゴ漁師はここ数年で大幅に増えた。
 一方、中国船の密漁が問題になるなど、国内外で資源の減少が危ぶまれるようになった。高知県は漁を徐々に厳しく制限して対応。操業時間や海域を決め、漁獲量の報告を求めている。」
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