💫3}─3─チバニアン。高濃度の宇宙線・放射能の中を健康を害しながら生き抜いた生物達。~No.20 *  

“不機嫌な”太陽-気候変動のもうひとつのシナリオ

“不機嫌な”太陽-気候変動のもうひとつのシナリオ

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 360万年の内にN極とS極は、少なくとも11回は逆転し、その都度有害な放射線が大量に地球に降り注いだ。
 生物は、高濃度の放射線を浴び、健康被害を受けながらも生き抜いた。
   ・   ・   ・   
 2017年11月13日14:01 産経ニュース「【チバニアン】地球史に「千葉時代」誕生へ 日本初の地質年代名、国際審査でイタリア破る
 地質年代と日本の基準地候補
 地球の歴史で約77万〜12万6千年前の年代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになったことが13日、関係者への取材で分かった。この年代の基準地として千葉県の地層を国際学会に申請し、命名を目指す日本の研究チームが、競合するイタリアを一次審査で破った。週内にも発表する。正式決定すれば地質年代に初めて日本の名前が付く快挙となる。
 日本チームとイタリアの2チームは6月、この年代の国際標準となる基準地の地層を国際地質科学連合にそれぞれ申請。各国の専門家で構成する作業部会が審査し、今月10日を期限に投票を行った結果、日本が全体の6割以上の支持を得て候補地に選ばれた。
 来年にも見込まれる正式承認までさらに3段階の審査があるが、過去に作業部会の結論が覆ったのは例外的なケースだけで、事実上の決着となった。
 日本は国立極地研究所や茨城大などのチームが千葉県市原市の地層を基準地として申請。ラテン語千葉時代を意味するチバニアンの年代名を提唱した。イタリアは「イオニアン」の年代名を目指して南部2カ所の地層を申請していた。
 地球の歴史を区切る地質年代は、中生代白亜紀といった大きな区分の名称が既に決まっているが、小さな区分は未定のものがある。今回の年代はネアンデルタール人が生きていた「第四紀更新世」の中期に当たり、命名の行方が国際的に注目されていた。
 この年代の境界となる約77万年前は、地球の磁気が南北で逆転する現象が最後に起きたことで知られる。イタリアの地層はこの現象を示すデータが不十分だったのに対し、千葉県の地層は明瞭に確認できることが評価されたとみられる。
 地質年代は、その年代の境界が最もよく分かる地層が世界の基準地として選ばれ、地名に由来する年代名が付けられる。これまでは欧州による命名が多く、アジアでは中国の名称が認定されていた。
   ◇   
 ■地質年代 地球誕生から現在までの46億年を時代ごとに区切ったもの。生物や気候、地球の磁気の特徴などを基に決める。古生代中生代などの大きな区分のほか、100を超える小さな区分があり、地球の歴史や成り立ちを探る地質学の基本的な物差しになっている。約3400万年前以降の年代名はイタリアが大半を命名した。」
  ・   ・   ・   
 11月13日17:39 産経ニュース「【チバニアン】日本、世界標準の一翼担う 「地質学の物差し」の役割
 「チバニアン」のもとになった千葉県市原市の地層=平成28年12月、千葉県市原市(草下健夫撮影)
 地球の歴史をひもとく地質年代に日本の名前が初めて刻まれることが確実になった。欧州を中心に発展してきた地質学で、日本が一つの時代区分の世界標準を担う画期的な出来事だ。
 ジュラ紀に繁栄した恐竜が白亜紀末に絶滅したように、地質年代は地球の生物の歩みを理解する上で欠かせない。過去の気候を探り、将来を予測する重要な手掛かりにもなる。その基準地は「地質学のメートル原器」と呼ばれ、世界各地の地層の年代決定などで物差しの役割を果たす。
 チバニアン命名される見込みとなった約77万〜12万6千年前の年代の初期は温暖な間氷期で、現在の地球の気候とよく似ている。この時期は今後の気候変動や温暖化の影響を探る上で注目されており、日本が世界の研究の中心地となる意義は大きい。
 日本の地質学は、昭和4年に京都帝国大の松山基範教授が地磁気の逆転を初めて発見する世界的な業績を挙げた。逆転の痕跡を海底で調べることで、地震を起こす海洋プレート(岩板)の移動が後に裏付けられたことでも知られる。
2 地球で最後に起きた約77万年前の地磁気の逆転期は、松山氏をたたえる名称で呼ばれている。くしくもこの時期に始まる地質年代で、日本初の命名が実現する見通しとなった。
 新元素「ニホニウム」の発見やノーベル賞の受賞で存在感が高まる日本の基礎科学。今回の成果は、低下が懸念される地学への関心を呼び覚ます契機としても期待されそうだ。」
   ・   ・   ・   
 2020年1月17日 産経新聞「地球史に「チバニアン」 国際学会が正式決定、日本初の地質年代
 地球の歴史で約77万~13万年前の年代名が「チバニアン」(千葉時代)に17日、決まった。日本の研究チームの提案が国際学会で正式に承認された。地球の歴史を区分する地質年代に日本の名前が初めて付く快挙となった。
 国際地質科学連合が韓国・釜山で同日開催した理事会で、日本チームが提案した内容を審査。理事10人による投票で、60%以上の賛成を得て承認された。
 国立極地研究所や茨城大などのチームは平成29年、千葉県市原市の地層をこの年代の基準地とし、年代名をチバニアンとする案を同連合に申請。4段階ある審査のうち、1次審査で別の基準地を主張したイタリアの提案を退け、昨年11月に3次審査を通過していた。
 地質年代は地球が誕生してから現在までの46億年間を大小の時代ごとに区切ったもので、恐竜が繁栄したジュラ紀などが知られる。その年代の始まりを最も良く示している地層が基準地で、年代には基準地に由来する名前を付ける。
 チバニアン千葉時代を意味するラテン語で、ネアンデルタール人が生きていた第四紀更新世の中期に当たる。この年代の地球環境などを研究する上で、日本の知見が世界標準の役割を果たすことになり、学術的に大きな意義を持つ。
 この年代が始まる約77万年前は、地球の磁気の方向が南北で逆転する現象が最後に起きたことで知られる。市原市の地層はこの逆転現象の痕跡が明瞭に残っており、基準地として推す動きが約30年前に始まった。平成25年に研究チームが結成され、大学や企業など22機関が参加して国際承認を目指していた。
     ◇
 ■地質年代 地球誕生から現在までの46億年を生物や気候、地球の磁気などの特徴の違いを基準に区切ったもの。古生代中生代などの大きな年代のほか、100を超える小さな年代があり、地球の歴史を探る地質学の基本的な物差しになっている。小さな年代は名称が決まっていないものがある。チバニアンは約77万4千~12万9千年前の年代で、名称が未定だった。
   ・   ・   ・   

  

   ・   ・   ・   

ポケット図解 宇宙線と素粒子がよ~くわかる本

ポケット図解 宇宙線と素粒子がよ~くわかる本

太陽活動と地球: 生命・環境をつかさどる太陽

太陽活動と地球: 生命・環境をつかさどる太陽

  • 発売日: 2012/07/31
  • メディア: 単行本