💫4}─4・A─新生代。ひ弱な霊長類は多様性に進化し身を守る為に群れを作った。奇跡の日本列島誕生。6600万年前。~No.34No.35No.36 * 

   ・   ・   ・   
 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
   ・   ・   {東山道美濃国・百姓の次男・栗山正博}・   
 ひ弱な霊長類は多様性に進化し、餌と交尾と捕食者から身を守る為に群れを作った。
   ・   ・   ・   
 自然環境の激変に、適応できた生物は生き残り、適応できなかった生物は絶滅した。
 環境に合わせて、進化できた生物は生き残り、進化できなかった生物は絶滅した。
 巨大化した生物は絶滅し、小型の生物は生き残った。
 強い生物は進化できずに絶滅し、弱い生物は新たに進化して生き残った。
 小回りが利いて逃げ足の速い動物は生き残り、反応が弱く動きが鈍い動物は絶滅した。
 恐竜は絶滅し、逃げ回っていた哺乳類、鳥類、魚類、小型爬虫類、両生類、昆虫などは生き残った。
 巨大化した最強の捕食者は、全て絶滅した。
 現代の人類が、地球の温暖化に適応して進化できなければ、最悪、絶滅する。
   ・   ・   ・   
 敗者・弱者の生き残りは、多様性と進化である。
 敗者・弱者の進化は、勢いと偶然と幸運で生まれ、運と縁とタイミングで加速した。
 敗者・弱者の進化は、ある血筋に偶然に生まれ、その血筋に必然として受け継がれていく。
 生き残る為の進化は、平等に起きない。
 進化とは、ある血筋の個体の遺伝子・DNAの中で起きるのであって、血筋に関係なく集団の習慣・習性で平等・公平に起きない。
 進化は、差別である。 
 進化は、五体正常ではなく身体異常から始まる。
 身体異常は、進化の発芽である。
   ・   ・   ・   
 長沼毅「地球全体で見れば『辺境』のほうが圧倒的に広い」「他人を蹴落として『勝つ』ことだけにこだわるのは、きわめて成功率の低い生き方」(『辺境はすごい!人生で大切なことは、すべて彼らから教わった』) 
   ・   ・   ・   
 稲垣真澄「哺乳類の起源については次のように語られる。脊椎動物は胚が羊膜に包まれる有羊膜類(爬虫類、鳥類、哺乳類)と、羊膜のない無羊膜類(魚類、両生類)に2大別される。有羊膜類の頭骨の後ろには穴があり、穴一つが単弓類、穴二つが双弓類からは爬虫類と鳥類が生まれてきた。つまり哺乳類は一度も爬虫類段階を経ておらず、魚類→両生類→爬虫類→哺乳類という単線進化説はありえないらしい。子供向け解説を読んで始めて大人によく分かる気がする」
   ・   ・   ・   
新生代
 6600万年前 古第三紀
 暁新世。
 白亜紀末に、恐竜など全生物種の7割が大量に絶滅し、哺乳類や鳥類や昆虫など小型でひ弱な生物が生き残った。
 大型の動物は、餌をなくして餓死した。
 だが、人類が誕生する必然性はなく、その偶然もなかった。
 海生爬虫類で最強の捕食者であったモササウルス類が絶滅してからは、しばらくは頂点に立つ捕食者は不在となった。
 6550万年前 トロオドンは、考える恐竜といわれ、囮を使って獲物を捕り食べていた。
 6500万年前 第一次適応放散。哺乳類は多様に進出し始めた。
 隕石落下による寒冷化と日照不足の中で生き残れた植物は、寒冷に強く光合成に頼らずに生きられた植物であった。
 幸運にも、絶滅を免れた僅かな被子植物裸子植物は、環境に適応しながら多様に進化して行った。
 植物は、地球を生き物が住めるように再生するべく、乾ききった荒涼とした土地を緑が生い茂る大地に変えた。 
 初期哺乳類は、多様な進化とげ種族を増やしていったが、同時に多くの種が絶滅した。
 哺乳類は、その食性で大きく3種類に分けられた。
 1,虫食性。
 2,植物食性。
 3,肉食性。
 哺乳類の中から、モノをしっかりと掴む能力と身の回りの風景を立体に見る眼を持った哺乳類が出現した。
 霊長類への進化が始まり、プレシアダピス類と真霊長類が出現したが、プレシアダピス類は始新世に入って絶滅した。
 6000万年前 恐竜絶滅の後、食物連鎖の頂点に立つ最強の捕食者が誕生するまで、地上は虫食性と植物食性の哺乳類の楽園であった。
 カエデの花粉が、その時代の地層から発見された。
 5920万年前 生き残った小型の鳥類から、巨大化した獰猛な恐鳥類が現れ、最強の捕食者に成長し、小型の哺乳類を襲っては食べ始めた。
 巨大鳥は、脅威となる競争相手がいない為に飛ぶ事を止め、大地を猛スピードで走って獲物に襲いかかっていた。
 約40万年前に、地上を支配していた恐鳥類は絶滅した。
 樹木上で生活し昆虫や植物を食べていた小型の哺乳類は、枝から枝へと移動する手足と獲物や捕食者を素早く見付ける眼を獲得して進化し始めた。
 人類の祖先である初期霊長類の誕生につながっていった。 
 餌を得る為に、花が咲く季節、昆虫が大量に発生する季節、実を付ける季節、何処が安全で何処が危険かなどを記憶するべく脳を発達させた。
   ・   ・   ・   
 5600万年前 始新世。
 暁新世/始新世温暖化極大事件(PETM)。 
 地球の温暖化は、100年で約0.025℃上昇した。
 始新世に入るや、大陸移動によって火山活動が活発化して二酸化炭素などの温暖ガスが大量に放出され、地球は超温暖化した。
 海底でも火山が激しく噴火し、海洋底のメタンハイドレートは火山の熱で融解してメタンガスを大量に噴出していた。
 超温暖の地球は、現代よりも10度以上も高かった。
 最初に、温暖化に適応して進化したのは植物で、大地は森林に被われた。
 熱帯林の拡大。
 生き残った動物は、広大な森林の中で多様化して種類を増やした。
 全ての生物は、緑豊かな森林の中から出現し、森林を失うと確実に絶滅する。
 温暖化は、深海底までの海水温の上昇で、この後、約300万年間続いた。
 哺乳類の第2次適応放散。
 寒冷化や乾燥化によって哺乳類は適応しながら多様に進化し、新たな種が誕生し始めた。 
 肉食哺乳類は、肉歯類と食肉類の二グループが主流となって、植物食哺乳類を奪い合った。
 肉歯類は中新世までに絶滅し、肉食性哺乳類が大部分を占めた。
 陸上の激しい生存競争から逃げるように、海にも、空にも進出した。
 夜行性のコウモリなどの翼手類が、出現した。
 5500万年前 多様な進化の過程で、現代型哺乳類の祖先が登場し始めた。
 霊長類の出現。樹上生活する、人類の祖先に当たる小物動物が出現する。
 5400万年前 真霊長類から、アダピス類とオモミス類が出現した。 
 5300万年前 クジラ類最初の祖先であるパキケトゥスは、四足歩行の哺乳類として現れ、淡水域と陸上で餌を取りながら生活していた。
 生存競争に弱かったクジラの祖先は、強い捕食者から逃れて川や湖に潜んで生活し、魚や小型哺乳類襲っていた。
 次第に水中動物を主食にする様になり、淡水から海に出るようになり、足が鰭に変化して現代の鯨の様になった。
 4100万年前 クジラの祖先は、淡水から海水へと逃げながら進化を遂げ、多様化と共にその種類を増やし哺乳類最大の動物となった。
 気候変動に伴う生活空間の激変に適応して、多様性を持って進化した生物は生き残り、多様性を持った進化ができなかった生き物は絶滅した。
 3600年前 大海原を支配する、現生のクジラ類の祖先が出現した。
 全長約20メートルのバシロサウルスは、最強の捕食クジラとして小型のクジラを襲っていた。
   ・   ・   ・   
 5000万年前 イルカの祖先は、陸から海へと住処を移していった。
 1億3000万年前頃 インド亜大陸ゴンドワナ大陸から切り離され、プレートに乗って8000万年かけて北上し、5000万年前に北西部がユーラシア大陸に衝突し、4000万年前に北東部も衝突した。
 間にあったテチス海は、完全に消滅した。
 インド亜大陸は、衝突後も北上を続けユーラシア大陸の地下に沈み込み、2200万〜1600万年前から陸地は盛り上がり、巨大なヒマラヤ山脈が誕生した。
 上昇しすぎて安定を失った頂上部は滑り落ち、現代までに3度滑り落ちを起こしていた。
 1500万年〜1000万年前 インド洋上の水蒸気はヒマラヤ山脈に吹き付けられてモンスーンが発生し、暖かく湿った空気が季節風に乗って中国雲南省インドシナ半島から揚子江を経て日本に雨を降らした。
 日本の梅雨きでる。
 モンスーン地帯で、大量の雨の恵みで水稲栽培が始まり、稲作が北上した。
 ヒマラヤ山脈は、今も成長し、年々高くなっている。
   ・   ・   ・   
 4300万年前 天皇海山の誕生。太平洋のホットスポットによってハワイ諸島が誕生し、その残存が海山となってアリューシャン海溝に伸び始めた。
   ・   ・   ・   
 4000万年前 海生哺乳類であるクジラ類のバシロサウルス(全長15〜18メートル)が、最強の捕食者として出現した。
 始新世末 地球内部のプレート運動の向きが変わり、超大陸が引き裂かれ幾つかの大陸が移動し始めるや、地球は寒冷化と乾燥化した。
 寒冷化と乾燥化で、被子植物(広葉樹・針葉樹)、裸子植物、シダ植物などは森林と草原を拡大させ、地球を命溢れる星に生き返った。
 落葉樹は、環境変化に強く、適応力が高く、回復力も早かった。
 始新世プレート大再編。プレート運動で産まれたスタグナントスラブは、5000万年前〜4000万年前にかけて大崩落し、マントルの最下部へと落下した大陸の鉱物はコア・マントルの境界をマントル対流で熱せられながら移動し、巨大な上昇流(スーパープルーム)でマグマとなって地上に噴出した。
 プレートは合体や消滅を起こし、それに乗っていた大陸も衝突と分裂して姿を変えていた。
   ・   ・   ・   
 3700万年前 巨大ペンギンであるアンスロポルニスが出現した。
 日本にも、プロトプテルム類というペンギンが生息していたが、1600万年前頃に絶滅した。
 3400万年前 多様に進化したペンギンの大半が、地球の寒冷化と共に絶滅した。
 生き残った小型のペンギンが新たの進化を遂げ、現代のペンギンぼ祖先となった。
   ・   ・   ・   
 3500万年前 オモミス類のなから直鼻猿類が出現した。 
 3400万年前(〜3000万年前) 南極大陸が他の大陸から離れて孤立しするや、ガンブルツェフ山脈付近で氷床が成長して地球は寒冷化した。
   ・   ・   ・   
 3390万年 漸新世。
 大陸プレート運動で超大陸パンゲアが分裂し、南極大陸が他の大陸から孤立化するや、海流と大気の流れが変わり、南極大陸は氷に覆われた。
 冷えた南極海の拡大によって深層の海流が流れを変えて、地球は一気に冷却して行った。
 地球を冷やす深層海流を、海洋のコンベヤーベルトと呼ばれている。
 地球の温暖化と寒冷化に、深層海流は深い関係を持っている。
 深層海流は、1000年〜2000年かけて地球を一周している。
 地球の寒冷化によって、寒冷地帯に住んでいた直鼻猿類、アダピス類、オモミス類が絶滅して、ほんの僅かな種類が生き残った。
 3210万年前 気温の低下で、森林が減少し草原が広がるや、森で生きていた幾つかの動物が絶滅し、生息地を草原に求めた哺乳類は生き残った。
 哺乳類は、寒冷化の中、分裂した各大陸で更なる多様な進化をとげた。
 新たな生存競争が始まり、弱い哺乳類は生きの為の新たな特技を身に付けて進化して行った。
 直鼻猿類から真猿類が出現し、更なる進化で広鼻猿類と狭鼻猿類に分かれた。
 狭鼻猿類から数多くの種が分かれ、その一つが人間に進化した。
   ・   ・   ・   
 3000万年前 日本列島の第1の大事件 日本列島は、現代のロシアのハバロフスクにあった。
 大陸の縁(へり)にあった日本列島は、太平洋プレートが大陸プレートを引き千切った。
 大陸から引き離され二つの陸地、東日本は反時計回りに、西日本は時計回りに、二つは廻転して合体した。
 日本の金は、大陸から引き離された大変動で地中深くあった金が水によって地上に染み出した。
 大陸の東の縁に有った時代、そこに幾種類もの恐竜が生息していた。
 1978年 岩手県で、国内で初めての恐竜の化石が発見された。
 1985年 石川県の山中で恐竜の化石が発見された。
 この後、福島、群馬、長野、岐阜、富山、三重、和歌山、徳島、山口、福岡、熊本、鹿児島など各県でも恐竜の化石が発見され始めた。
 福井県勝山市北谷の手取層群は、1億2000万年前の白亜紀中期の地層で、植物食恐竜3体、肉食恐竜1体、新種の恐竜4体が相次いで発見された。
 磯崎行雄(東京大学教授)「恐竜化石が多く見つかる手取層群は、北中国から来た可能性が高い」
 兵庫県丹波市の篠山層群は、1億1000万年前の地層で、2010年頃にタンバティタニス(丹波竜)の化石が発見され、2015年6月には日本最古の恐竜卵殻の化石が発見された。
 三枝春生(兵庫県人と自然の博物館主任研究員)「篠山層群の多様性が明らかになった」
 長崎市の三ツ瀬層は、白亜紀後期、8100万年前の地層で、2015年7月に同地層からティラノウルス科の肉食恐竜の歯の化石が発見された。
 北海道むかわ町蝦夷層群は、7200万年前の地層で、2014年にハドロサウルス科の植物食恐竜の化石が発見された。
 日本列島は、プレート移動に伴う地殻変動と地上面での火山噴火、地震、海水による浸食などによる地質変化で化石の安定保存が不安定でった。
 化石があったとしても、降雨量が多く国土は緑に覆われている為に、海外のように発見は困難を極めている。
 1700万年前(〜1500万年前) 日本列島は幾つかの島として、激しい地殻変動で大陸の東縁から徐々に引き剥がされていった。
 島嶼群は浮き沈みを繰り返しながら結合して東日本と西日本にまとまり、真ん中は海のままであったが次第に土地が隆起して陸地となった。
 それが、フォッサマグナである。
 日本列島と大陸の間にできた地溝帯に水が溜まり淡水湖ができ、500年後の1500年前に海水が流れ込んで日本海が形成された。
 日本列島と日本海の誕生は、神の創造ではなく、自然の偶然である。
   ・   ・   ・    
 2300万年前 新第三紀
 中新世。
 植物は、地球の急激な寒冷で雨量が減少し乾燥が拡大した為に、生き残りを賭けて進化した。
 森林は後退して、草原が拡大した。
 季節風(モンスーン)によって、草原は堅い葉を持ったイネ科植物が覆った。
 そして、砂漠も広がった。
 弱い植物食性哺乳類は、寒冷化に伴う環境変化て生きの事に、安全な森林を出て危険が多い草原に出て多様な進化をとげた。
 凶暴な肉食性哺乳類は、植物食性哺乳類を襲って食べた。
 植物食性哺乳類は、肉食性哺乳類から逃げる為により速く走るようになり、身を守る為に防御能力を高めた。
 海生哺乳類は、温度が低い沿岸近くから温度差の少ない沖合に移動し、多様に進化を遂げた。
 環境に合わせて進化できなかった海生哺乳類物は、絶滅するのが運命である。
 2300万年前 乾燥化によって動物達は草原や低木林が広がり、適応できた動物は生き残り、適応できなかった動物は絶滅した。
 哺乳類は生存競争に勝つ為に大型化と能力向上して、第一次適応放散期の小型で能力が低い植物食哺乳類の多くが絶滅していった。
 哺乳類の新旧交代が急速に始まり、激しい生存競争に負けた哺乳類や新たな生存圏に逃げられなかった哺乳類は絶滅した。
 肉食性哺乳類は、最強の捕食者に成長していった。
   ・   ・   ・   
 体力的に弱者の霊長類は、単独で生きられない為に群れを作り集団生活を始めた。
 生物における社会性は、捕食者から身を守る事とエサ場を確保し効率よく菜食する事と子孫を増やす為に生まれた。
 弱い者は、仲間が集まって群れて生活する。
 霊長類の群れには社会性があるが、他の動物の群れには社会性がなかった。
 霊長類は、社会性を持った群れで生活する事で知能を高めて行った。
 社会性のある群れには、種類によって幾つものの社会構造パターンがある。
 異質を含んだ多様性は進化をもたらし、異質を排除した画一化は絶滅への道である。
   ・   ・   ・   
 2300万年前 アジアは、アフリカや北アメリカと一つで巨大な大陸であった。
 日本列島は、朝鮮半島同様にユーラシア大陸の一部となっていた。
   ・   ・   ・   
 2000年前 世界に草原が広がり、草原に適した動物が登場した。
 類人猿は、大陸スンダランドで進化しながらアフリカに進出した。
   ・   ・   ・    
 1700万年前(〜1500万年前) 中新世中期
 ホットハウス・アース(温室化した地球)
 秩父盆地一帯には、東に開いた湾「古秩父湾」があり、海が広がっていた。
 関東山地全域が沈降して深い海になったが、砂と泥が堆積して浅い海となり、東側の土地が隆起して湾が閉ざされて海が消えた。
 ジュゴンや象に近い奇獣パレオパラドキシアが、貝や海藻を食べながら生息していた。
   ・   ・   ・   
 2017年10月14日 産経WEST「京都でイルカの化石発見 新種の可能性、鯨類進化のミッシングリンク解明なるか 宇治田原、残存状態も良好
 発見された下顎骨(上の弓状部は肋骨)世界的にも例外がないほどきれいに残っていた(松岡廣繁助教提供)
 京都府宇治田原町にある1700万〜1600万年前(新生代)の地層から、同時代としては世界的にも稀なほど残存状態の良好なイルカの化石が発見された。当時の沿岸環境に適応した原始的なイルカの一種で新種と見られ、研究を続けている京都大学などのグループは、今後さらに詳細な調査を続けて、種の特定などを行うとしている。
 平成27年2月に地元の古生物研究家で会社役員、馬越仁志さん(63)が道路工事現場で腰椎を発見。連絡を受けた京都大学と益富地学会館(京都市上京区)の研究者らが合同で発掘調査を進めた結果、くちばしが30センチ以上もあり、イルカ類としては原始的な特徴を示す絶滅グループの一種であることがわかった。
 その後の調査で頭蓋骨やあご、胸椎、肋骨などが多数見つかり、全長は約4メートルの大型種だったことも判明。頭蓋骨などは一部壊れていたものの、長い下あごの骨は完全に残っており、分類上の重要な手がかりとなる。今後はまだクリーニングされていない部分を取り出して、詳細な分類を行うという。
 同町周辺は、現在の日本列島が形作られる過程で巨大な入り江の一部となっており、地層から多様な海棲動物類の化石が多数見つかることで有名。馬越さんは「たまたまラッキーが重なって発掘につながってうれしい。今後この付近の当時の生態系が解明されればと期待している」と感慨深げ。
 調査と管理を手がける京都大学大学院理学研究科の松岡廣繁助教(古生物学)は「世界のどこにもぴったり合う化石がなく、新種で間違いない。今後この化石で、鯨類の進化のミッシングリンクが解明できれば」と話している。」
   ・   ・   ・   
 1500万年前(〜1000万年前) 数万年かけて形成された分厚い南極氷床は、その重みで陸地を押し下げ、平均海面よりも下に沈めた。
   ・   ・   ・   
 日本海の誕生。
 1400万年前 日本には山がなく大平原であった。
 日本海海底は、地殻変動ホットプルームの上昇によって対馬海盆大和海嶺日本海盆、ボゴロフ海山など複雑な地形となり、恵み豊かな豊饒な海が生まれた。
 地形において、日本名やロシア名の名称はあるが、韓国のハングル名は存在しない。
 日本列島は大陸から離れ始めたが、まだ陸続きであった為に多くの動物が移動してきていた。
 日本に移動してきた哺乳類は小型で、大陸での大型哺乳類との生存競争に負けて、新たな生息地を求めての移動であった。
 アケボノゾウやトウヨウゾウなど8種類のゾウが生息していた。
   ・   ・   ・   
 第2の大事件 フィリピン海プレートの火山島の連続衝突により、西日本と東日本を繋ぎ、その土砂が関東平野を作った。
   ・   ・   ・   
 第3の大事件 高温のフィリピンプレートが、西日本の地底に潜り込み東海から西日本にかけて、幾つものの巨大なカルデア噴火が起きていた、
 紀伊半島で地球規模のカルデア噴火が起き、地球の気温を約10℃下げ寒冷化した。
 噴火によって、場所により火山灰2,000キロが積もり長年の風雨で削られ、地下から巨大な花崗岩が浮上して、紀伊半島などの山々を造った。
 現代に残る硬い一枚岩の巨石はこの時に造られた。
   ・   ・   ・   
 1100万年前 中国のクマ科オオパンダ(ジャイアントパンダ)の祖先が西ヨーロッパに出現し、徐々にユーラシア大陸を中国へと移動した。 
 1000万年前 馬の祖先が誕生した。
 人とチンパンジーの祖先が、偶然に出現した。
 現生種の植物の祖先群が出現した。
   ・   ・   ・   
 300万年前 フィリピン海プレートが太平洋プレートに押され西45度に方向を変え、日本列島で大型地震が幾度も発生し各地で隆起が起きていた。
   ・   ・   ・   
 200万年前 日本列島中部で大隆起が起き60万年かけて地球最大の火山が生まれ、風・雨・雪で自然に削られて北アルプスが誕生した。
 削られた火山土壌は下流に流れ、富山平野松本盆地を造った。
   ・   ・   ・   
 10万年前 関東平野が誕生した。
   ・   ・   ・   
 1億年前に、大陸プレートの陸地にフィリピン海プレートで運ばれてきた土砂が押し上げられ中央構造線が生まれた。
 300万年前 フィリピン海プレートが太平洋プレートに押され西45度に方向を変えた為に、 中央構造線が西に約18キロに動いた。
 20万年前 神戸と淡路島の間の鳴門部が地盤沈下して、太平洋の海水が海抜ゼロメート地帯に流れ込んで瀬戸内海が誕生した。
 瀬戸内海の島々は、海抜ゼロメート地帯の山々の頂きであった。
 多島海・瀬戸内海の海底からナウマン象のの化石が、漁民の網にひっかかって引き上げられていた。
   ・   ・   ・   
 500万年前 地球深くのマントルが上昇しフィリピン海プレートを南側に押した為に、九州は熊本から大分の間を拡げて地溝帯を造り、引き千切られていく地溝帯に海水が流入し分裂しかけた。
 マントルの高熱で大量の溶岩が造られ、溶岩は南は桜島から北は阿蘇山までの間で巨大カルデラ噴火を幾度も起き、噴き出された溶岩は引き離されつつあった地溝帯を埋めて一つにとどめていた。


   ・   ・   ・