🌌34}─2─世界でのペットの飼い方、ペットのしつけ方。〜No.172No.173No.174 

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 2019年5月号 Hanada「現代中国残酷物語  福島香織
 人権がないから犬権もない
 人と犬が対立する養犬争
 激しすぎるご近所トラブル
 ここ数年、中国で飼い犬問題が大きな社会問題となっている。『養犬争』などと呼ばれているが、犬を飼う人たちが増え、その犬をめぐるトラブルが急増している。日本でももちろん飼い犬をめぐるご近所トラブルはあるのだが、中国の場合、激しすぎる。昨年末、犬をめぐる殺人、傷害事件が数えきれない。
 たとえば2018年11月3日に浙江省杭州で起きた事件。ある母親が6歳と3歳の子供を連れて自宅近くを散歩したところ、リードにつながれていな小犬が駆け寄ってきたので、足で蹴って犬を追い払った。これを見ていた飼い主の男性は母親の首根っこをつかんで平手打ちし、母親を地面に押し倒して暴行した。母親は手指を骨折、体中に打撲をつくった。一部始終が監視カメラに映っており、男性は3日後に傷害で逮捕された。
 8月23日、上海のある住宅地で、22歳の娘が犬に吠えられて宅配ボックスに近づけず、携帯電話で父親を呼び出した。父親がやってきて犬を追い払おうとした。近くにいた飼い主の20歳の青年が、犬が虐待されると思って駆け寄り、口論になった。青年の母親も加勢し、大きな口論となった。激高した母親が娘を張り倒し、父親が母親を殴り返した。すると青年が父親を殴る蹴るした。父親は胸部骨折、内蔵破裂で搬送先の病院で死亡。リードにつながれていない犬が引き起こした惨劇だった。
 10月10日には凶悪事件も起きた。隣の犬が吠えてうるさくて眠れないと、46歳の男性が包丁をもって隣家に乗り込み、一家四人を刺し、夫婦と中学生の娘が死亡、祖母が重傷をおった。男性は殺人罪で逮捕された。
 6月18日、南京市郊外でホテルを営んでいる夫婦の2歳の次男が、向かいの食品店で飼われているトイプードルに咬(か)まれた。父親は飼い主に治療費を請求したが、断られた。怒りが収まらなかった父親は、あとで犬を殴り殺してしまった。
 その後、後悔して警察に出頭、警察の仲裁で飼い主は犬の賠償金を請求しない代わりに、咬まれた息子の治療費も払わないということで和解した。だが、父親がトイプードルを殴り殺した様子を目撃者がスマートフォンで撮影し、SNSにアップしていた。ホテルには毎日のように抗議の電話がかかり、家族は脅迫を受け、妻は心を病んで手首を切って自殺を図った。一命は取り留めたが、ホテルは閉鎖。家族は引っ越さざるを得なかった。
 少し前だが、私の友人夫婦も犬のトラブルの当事者だったことがある。北京郊外の農村に別宅を持ち、泥棒よけの大型犬を飼っていた。庭で放し飼いをしていたが、その庭に近所の農民の女児が入り込んで、顔を咬まれた。友人は『勝手に入ってきた方が悪い』と賠償を突っぱね、最低の治療費支払いだけで済ませた。犬も処分されなかった。だがしばらくして、その犬は庭に投げ込まれた毒餌で殺された。彼らは怖くなって引っ越した。
 犬への過激な報復
 ニュースになるほど特殊ではないケース、犬にかまれた、犬に押し倒されて骨折した狂犬病を感染されたといって傷害、死亡事件などは数えきれない。中国報道ベースでは昨年1~10月だけで犬に絡(から)む傷害、死亡事件は全国で7,700件以上起きているという。犬をリードにつながないで散歩するとか、犬のしつけをきちんとしていなくて人を攻撃するとか、狂犬病などの予防注射をきちんとしていないとか、飼い主のマナーの問題が主な原因だ。中国で狂犬病の死亡者数は、伝染病死亡者のなかで4位、2017年の統計では感染者516人のうち死者520人。
 だが、吠えられたりしたときの犬への報復も過激で、蹴り上げたり、棒で殴ったり、毒や爆竹を食べさせたり、建物の上から落としたりすることもある。実は犬への虐待も問題化している。自分の飼い犬ですら、言うことを聞かないなどの理由で虐待、遺棄して、時には殺すこともある。
 10月11日、大連の大学生が規則を破って宿舎で子犬を飼っていたが、ベッドの上に粗相(そそう)され、7階の窓から投げ捨てた。その後、チャットで犬を投げ捨てたことを告げ、『明日もっと頭のいい犬をまた買う』とコメント。一斉に非難を受け、退学処分となった。
 犬患(犬の社会問題)は戌年(いぬどし)であった昨年、中国メディアで盛んに取り上げられたテーマの一つだった。
 人民日報(11月27日付)までが、『不文明養犬、要厳管』(文明度の低い人間が犬を飼う問題、管理を厳格にせよ)と警鐘を鳴らすほどだった。2018年暮れ、中国のペット市場は1,700おくげん規模に拡大、犬猫を飼っている世帯は1億世帯、つまり6世帯に1世帯がペットを飼っている。この急激なペット市場の拡大に、生き物を飼うことの責任感やマナーが全く追いついていないのだ、いまの中国の『養犬争』の背景だ。
 こうした不文明=野蛮な庶民たちを共産党はしっかり指導せねばならない、という人民日報の社説に従って、各地で非常に厳しい『養犬条例』が施行された。このおあげで、今年は少し、犬のトラブルが減ったみたいだ。
 命に対する感覚が軽い
 なぜいま、この問題を取り上げようと思ったかというと、最近、とあるテレビのワイドショー番組で、この問題について背景解説のコメントを求められたからだ。それで私は経済水準と文明度の不一致が原因であることを指摘したのだが、それだけではなく、『中国人の命に対する感覚が軽い』ということも言った。
 これは地上波テレビでは刺激的であったようで、ツイッターなどでこの発言が『中国人に対するヘイトだ!』と視聴者から批判を浴びていたことを知った。
 たしかに、中国人全員が命を大切にしないわけではない。言い方に配慮を欠けていた。だが、中国人社会をある程度知っていたから、彼らの命に対する感覚のいわく言い難い軽さ、というのはわかってもらえると思う。だからあらゆる場所で、命の安全に対する配慮や想像力が欠けている。
 犬の散歩にリードをつけない人は多いが、『なぜリードをつけないのか』と問うと、『犬が走りたがるから』という。『その犬が人を咬んだら?』といえば、『犬は人を咬むのが当たり前だ』という。たしかに、人が犬を咬むyり当たり前だ。
 だが、咬まれた子供がケガしたり命を落としたりすれば、ということまで想像しないし、配慮しない。なぜなら、自分の100万元するブランド犬と、出稼ぎ農民の子供の命では、犬の命の方は重い。農民の子供が咬まれたときの治療費は、子犬の代金よりよっぽど少額だ。
 一方、庶民にすれば、一部の地方では昔から犬を食べていた。犬は食べ物であり畜生だ。だから吠えられたら蹴り上げるし、蹴り上げて死んでも罪悪感はあまりない。鶏を絞めるのとどこが違うだろう。まさか、自分が蹴った犬が飼い主にとってわが子同然だとは想像もできない。要するに犬の命も人の命も、自分と関係なければ大変軽い。
 そこに貧富や社会的地位の格差が微妙に絡む。犬を飼う人は、たいてい咬まれる人たちよりもステイタスが上だ。犬は経済的余裕のある家庭でないと飼えない。だから、飼い主たちの態度は傲慢になりがちだ。
 犬も人も軽んじられる
 自分の犬だって、命として大事にしているか怪しい。高いブランド犬は高級車と一緒で、見栄の一部だ。一人息子にせがまれて犬をを買い与えた親は、わが子に贅沢なおもちゃを与える感覚でしかない。飼い犬に狂犬病ワクチンを打つのがもったいないと感じるのは、犬の健康を大事にしていないし、犬を家庭や社会の一員として扱っていないことの表れだろう。中国の犬が日本の犬よりもよく吠え、よく人を咬むと感じるのは、飼い犬からさえも命として大事にされていないからではないか、と私は疑っている。
 だが、貧しければ子供を売る貧困の農村がいまもある中国で、犬の命の尊さだけを訴えても、あまり説得力はないかもしれない。すべての命が軽(かろ)んじられ、そこはかとなく不満と不安を抱いているから、犬は人に吠え、人は犬を蹴り、飼い主が報復する。
 これは個人のマナーの問題ではなく、安心と信頼の欠けた残酷な社会の構造の問題だろう」

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 生命力・繁殖力旺盛な外来動物種が増え在来動物種の生存圏を侵食するや、生殖機能や繁殖機能が弱い在来動物種は絶滅へと追いやられつつある。
 日本の生態系は、急速に、古い在来動物種から新しい外来動物種に変わろうとしている。
 自然、動物には国境はない。
 動物の生存権は、「生きられるところに移って生きる」である。
 種の保存の法則とは、自然淘汰、適地生存、弱肉強食、異種交配による新種の誕生である。
 それは、人類でも同じ事である。
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 現代日本では、命の重みが軽くなり、命の意味が希薄になったせいか、動物に対する虐待や惨殺事件が増えつつある。
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 朝鮮・韓国には、伝統的な民族料理として犬肉食料理がある。
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 日本にも江戸前期には犬肉など四つ足の獣肉食料理があったが、元禄時代から禁止された。
 江戸時代中期以降には、犬のお伊勢参りや町犬など日本人とは深い関係で結ばれていた。
 最初の犬のお伊勢参りは、1771(明和8)年の山城国久世郡(現・京都府宇治市)の犬とされている。
 最後は、1874年の東京市人形町の白犬とされている。
 仁科邦男「長屋や横丁などに住みつき、そこの住人から残飯などをもらい、共同体の一員として人と共に暮らしている。ただ、飼い主と呼べる人はいなかった。大名・武家屋敷やお寺にも同じような犬が住みついていた」(2019年4月号月刊『東京人』「江戸東京 犬猫狂騒曲」)
 内館牧子「ただ、町犬には仕事があった。1つ目は『地域の番犬』という仕事。あやしい者を見たら、吠え立てるのだ。2つ目は残飯をきれいに平らげ、生ごみを減らすこと。3つ目が地域のペットとして生きることだった。
 これらの町犬が、江戸からふっと消え、伊勢神宮のお札を持って帰ってくることが時々あったらしい」(2019年4月12号 週刊朝日「暖簾にひじ鉄」)
 明治の近代化に伴って、町犬とはいえ飼い主のいない犬は野犬として撲殺(殺処分)され、肉食料理が解禁となるや犬肉食料理も復活した。
 日本において肉食料理が禁止されたのは、肉食妻帯を禁止した仏教の影響ではない。
 日本神道は、犬や猫、鳥や魚など全ての生き物の魂・霊魂を祀り供養している。
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 動物の対する考え方・接し方において、日本神道アイヌのカムイ崇拝は、中国・朝鮮の中華儒教キリスト教の西洋とは根本からして全く異なる。

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 中国の歴史とは、身内である漢族同士や異民族との絶える事なき殺戮の歴史である。
 中国の人生観、死生観、生命観、善悪や正邪の基準、道徳や礼儀などは、全て殺し殺し合う戦乱の中で生まれたのであって、穏やかな日々の平和の中で生まれたのではない。
 中国が輝いて見えるのは、平和だからではなく戦乱だからである。
 朝鮮は中国に似ているが、日本は中国に似ていない。
 日本と中国・朝鮮が、幾ら話し合ったところで分かり合えないのこの為である。
 相手を思って話し合えば分かり合える、と言う人間は現実を見ない人間である。
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 外国人移民(主に中国人移民)が増える事で、日本民族日本人の日本らしさは消えていくが、人口激減に苦しむ日本はそのマイナス面を享受する事にした。
 中国人移民が日本で急増すれば、日本からは日本らしさは消えて中国化が進み、中国スタイル、中国マナー、中国モラル、中国ルールが日本に定着する。
 事実。気の強い中国人が急増している地域やマンションでは、気の弱な日本人は中国人の気迫に怖じ気づいて逃げ出し、中国人居住区(チャイナタウン)から中国人自治区(チャイナシティ)に発展し始めている。
 多数派の日本民族日本人に対し、少数派として新たな少数民族が生まれつつある。
 少数派の権利を主張する日本人は、少数民族化する中国人移民を排他的日本人の攻撃から庇い、人権拡大の為に活動している。
 人権派日本人は、多数派の日本民族日本人より少数派の中国人移民に味方する。
 反天皇反日的日本人は、そうした人権派日本人の中に多くいる。
 中国人の言い分は、言いたい事をお互いに激しく言い合い、本気で喧嘩しなければ真の友人にはなれないと言う事である。
 少子高齢化による人口激減で、日本民族日本人は減少し、外国人移民(特に中国人移民)は増加する。
 日本が目指す多様性ある多民族多宗教多文化共生社会とは、日本民族性を薄めた理想社会である。
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 日本民族日本人の人口増加は、男子の精子劣化と女子の卵子老化によって生殖機能が退化し繁殖能力が衰退した為に望み薄である。
 人類史において数多くの民族が絶滅し、日本民族日本人もその運命から逃れる事はできない。
 日本民族日本人の生存・存続は、必然ではなく、勢いと偶然と幸運でしかない。 
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