関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。
・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
鶏口となるも牛後となるなかれ。
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日本の生き残り戦略は、少数派・弱者・傍流の戦略である。
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日本は、国際金融資本や外国投資に頼る事なく、独自の規模の少ない民族資本で世界規模の日本財閥を育成しようとした。
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日本の逃れられない宿命は、モノでる食糧・資源・エネルギーの自給率が低く、カネの民族資本が脆弱であった。
唯一、日本で期待できるのは、ヒトの人材だけであった。
が、西洋礼賛派日本人は、日本人を人材として育てるより、優秀な外国人に日本を任せるべきだと考えていた。
その為に、日本民族主義の台頭を警戒し、その芽を潰す事に全力を尽くした。
日本は、しょせん二流三流でけっして一流にはなれない。
日本の世界に対する挑戦は、太平洋戦争の敗北で失敗した。
日本の食糧・資源・エネルギーそしてカネは、アメリカの支配下、国際資本の管理下に置かれた。
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日本の産業は、隙間産業に過ぎない。
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2017年5月6日・13日号 週刊現代「ニトリ会長似鳥昭雄が語る『必勝法』
私は社員に反対されたものほど、やるんです』
『いま日本で一番すごい経営者』の登場だ。モノが売れない時代にもかかわらず、30期連続の増収増益を達成するなど破格の勢いで成長している。なぜ一人勝ちできるのか──その極意を語り尽くす。
『利益が第一』では失敗する
経営というのは売り上げや利益を上げようと鼻息が荒くなるほど、その逆になってしまうものです。企業として売上高や利益というものが第一の目的になってしまうと、お客の立場を忘れてしまいからです。
私も創業時はそうで、経営に行き詰まりました。しかし、1972年に訪米した際にアメリカ人の生活の豊かさに衝撃を受けると、それからは日本人の暮らしをアメリカに近づけたい、日本人の生活をより豊かにしたいというロマンを持ち、それを達成するためにビジネスをやるようになりました。そして、人々の暮らしを豊かに、より豊かに、もっと豊に・・・と毎朝毎晩考えて商品を作り続けてきたら、気が付いたら30期連続の増収増益という結果がついてきただけのことであう。
中小企業がいざ儲け始めると、すぐ自分の給料を破格に上げたり、女房や子どもを役員につけて高い給料を払ったりする経営者がいるでしょう。あれが最悪のパターンでね。うちは利益が出たら会社の資本金に入れて、とにかく会社を大きくしていったんです。もちろん自分の懐を膨らませたい誘惑もありましたが、そういう時は『ロマンを達成するためにやっているんだ』と自分に言い聞かせる。『先客後利』と言うのですが、私は先にお客の利益を考えることで後から利益がついてくると思っています。先に売り上げや利益を求めると、お客は来てくれない。そういう気持ちで商売をしていると、いくら宣伝しても、買ってもらえないものです。
だから、私は寝ても覚めても、お客のことを考えていますよ。いまどんな不平、不満をもっていて、なにを不便に感じているのか、その解決のためにはどんな商品を作ればいいのか、ということを365日46時中考えているんです。それさえわかってしまえば、商品開発はさほど難しくない。よく、『ヒット商品を連発できる秘訣は?』と聞かれますが、お客の不平、不満、不便を探すこと。これに尽きますよ。
たとえば、お風呂から上がった時に使う『珪藻土バスマット』を開発した時は、繊維素材だと足裏がべとつくのが嫌だという不満があった。また、珪藻土バスマットという商品はニトリが出すより先にすでに市場に存在していましたが、従来品は価格が1万円、2万円と高額だった。こういう不満を見つけた時こそチャンスで、私は思わず嬉しくなっちゃって、『うちが安い価格で売り出せれば、すごく売れるな』と見えるわけです。
できそうにないことをやる
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そもそも、うまくいくかどうかわからないものを、うまくいかせるのが経営者の仕事でしょう。郊外店中心だったニトリはここ数年、都心部への出店を加速させていて、今年には渋谷にも大型店を新設します。実はこの渋谷店の進出についても、役員で諮った際は、『リスクが大きい』『進出のペースが早すぎる』『やらないほうがいい』・・・などと批判が続出し、反対派が主流だったんです。でもね、みんなに反対されたものは『やる!』というのが私の流儀なので、説得して進出を決めました。
成功体験を捨てろ
だいたい、役員たちはみんな常識的だし、リスクを嫌う。私はよく『最大の敵は社内の幹部だ』と言うんですが、改革をやろうとするといつも止められる。逆に言えば、幹部が反対したときほどチャンス。だって常識の裏を行くわけだから、ピンチになるかもしれないけど、そこには誰も手を付けないチャンスが眠っている可能性が高い。
あと、改革をされると自分の仕事がなくなると怖れた社員が反対してくるケースもあります。そういう時は、極秘に数人の幹部だけにしか知らせずにプロジェクトをこっそり進めて、もう後戻りできないところでみんなに知らせたりしますけども。それで社員の反対を封じ込める。
会社を大きくすると言うのは、そうした攻防の連続なんです。いかに社内の敵、つまりは意見の違う人を乗り越えていけるか。派閥を作って私を追い出そうとしてくる人間が出てきた時もありましたから、それはもうバトルロワイヤルです。サラリーマン会社の社長はバトルを嫌うので、経営の決断も穏便なものになってしまうのかもしれませんね。
うちではよく幹部や社員たちに、『売れているものを売れないようにしろ』とも言っています。売れるヒット商品が出たからといって安心していると、3年も経つと他社にマネされて売れなくなる。だから、どんなヒット商品でも、うちでは翌年もそのまま同じものを売ることはせずに、必ず『価格はそのままで品質をよくする』など、プラスアルファをつけた商品に改革させます。それができない人間は評価しないと明言しています。
商品のラインナップにしても、SKU(商品の最小管理単位)ベースで昨年は約6割を変えています。そうしてヒット商品でもどんどん変えていくから、来るといつも新しくてお得な商品があるという楽しい売り場ができます。
まあ、社員たちに改革意識を植え付けるのは簡単ではなく、不平不満を言われたり、反対されたりしながら何十年も『変えろ、変えろ!』と言い続けたら、やっとできる人間が少しずつ出てきた感じです。前任者と同じことをやったり、過去の成功体験を繰り返す人間はまったく評価しない一方、新しいことに挑み続ける人間だけが出世できる組織にしているので、うちでは同期でも給料が2〜3倍違います。社内での競争に勝てない人間では、他社との競争にも勝てませんから、トーナメント形式の勝ち抜きみたいにどんどん競争させています。
不況のときこそチャンス
この30年間の社会や消費の変遷を見ていると、かつては大衆がいて、そこをめがけて商売をしていればよかったのが、いまは二極化がどんどん進んでいる。しかも、私は今後の 日本経済はより厳しくなっていくと思っています。特に2020年の東京オリンピックの前年、19年くらいからは建設工事をはじめとしてモノが停滞する時期に入ってくるし、消費税増税もあるので、不況になっていくでしょう。
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予想を的中させるコツは、『自分をゼロにすること』ですよ。アナリストや経済のプロを名乗る人たちって、自分がこうなって欲しいと思う数値を出したり、過去の経験から考えてしまうから外れるんです。そうではなくて、素直に社会に目を向け、いまなにが起きているのかを把握すれば、自然と見えてくる。これは経営も同じで、『自分の都合で判断しない』のが大事。うちの社員にも『自分をゼロにしろ!』と言っているんですが、これはなかなかできる人間が出てきませんね。
……
このままだと国内の店舗拡大にもあと4〜5年で限界が来ると思うので、海外に出ていくことと、会社として新しい事業を始める必要もある。……そもそも私は事業が軌道に乗ると、それに興味がなくなってしまう。マンネリで、全然仕事をやってる気にならないというか、楽しくないんです。それよりも、『いままでに無いもの』や『不可能』と言われる分野に入って行き、その分野の人ができないようなものを作り上げる。私がしたのは、そんな革命であり、アドベンチャー。……
とはいえ、まずは本業でやることがまだまだあります。私は今年73歳ですが、新商品のアイデアを思いつくと、自分でアジアの工場に行って、指示を出して商品を作っています。CEO(最高経営責任者)なのに、いまだに商品企画本部長みたいなものです。社員からは嫌われているかもしれませんが、とにかく商品を作るのが大好きなので、これからもやっていきたいですね」
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日本は島国として、大陸の最果て陸地の尽きる辺境にある為に、周回遅れとして、消えた文明・古い文化・時代遅れの技術がやっと伝来していた。
その為に、日本は少数派・弱者・傍流が宿命付けられていた。
島国の少数派・弱者・傍流が、大陸の多数派・強者・主流派に負けず征服されず自主独立を守って生き残るにはどうするべきか。
それが、古代から日本が追い詰められていた現実である。
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少数派・弱者・非主流の傍流である日本が生き残り戦略として採用したのが、多数派・強者・主流派に頼らず依存せず、自己努力・自己責任で自立し自活する事であった。
けっして、多数派・強者・主流派がしのぎを削る主力産業に関心や興味を持っても、大金が稼げて莫大な利益が得られようとも主力産業競争には参加しない、事であった。
自分の生活圏に、多数派・強者・主流派が横暴に乱入してきたら一目散に逃げるか、踏み止まって特殊な技術・技能を生み出し、全く別な価値を創り出し、競わず争わず賢く棲み分けして生き残るかであった。
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未開地に踏み出す、荒れ地を切り開く、隙間に踏み込む、自ら進んで逆境・窮地に追い込む事である。
日本民族日本人が好きな、「死中に活を求める」「一か八か決断」「1%の確実に賭ける」という精神主義・根性である。
今ある安定した仕事を捨て安全な生活を放棄し、全く新しいゼロから仕事を立ち上げ、保証のない不安定な生活に身を投ずる。
その為には、文化的に見極める文系才能と技術的に極める理系能力を高度に磨き上げ、かつ偏らず均等を保つ事である。
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文系才能は、現実思考で、現実と心情を簡潔明瞭な言霊で詠う和歌・短歌・俳句・川柳である。
理系能力は、論理思考で、現象と機能と形態を違和感なく融合させ図面に起こして製造し、効率の良い合理性でさらに進歩発展させるモノ作りである。
それは、逃げ腰の後向きではなく腰を据えた前向き前向きのであり、攻めであって守りではない。
そこには、安眠や惰眠は存在しない。
卑下も卑屈も存在しない。
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ナンバーワンであり、そしてオンリーワンである。
日本は、その時代、その場で、絶えず二番や三番ではなく一番を目指していた。
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なくてはならない、欠かす事ができなかった重要な要素が、日本国語能力であった。
日本は大陸のような爆発的な発展はなかったが、緩やかに、そして確実に進歩発展を続けていた。
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日本民族の歴史とは、文系才能と理系能力を巧みに利用してきた自己完結の歴史である。
昔の日本人は、文人であると同時に技能者でもあった。
水と油のような文系と理系を一つにまとめバランスよく安定させていたのは、天皇中心神話である日本民族中心神話であった。
その為に、どんな職場でも、如何なる現場でも、必ず、仕事・作業に関係した専門職業神の神棚・御札・お守りが祀られていた。
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受け継がれてきた少数派・弱者・傍流の生き残り戦略と文系理系総出の終わりなきイノベーションが、バブル経済で機能不全に陥った。
バブル崩壊で、製造業・加工業の底力が機能停止して衰退した。
バブルの害毒は、日本人に多数派・強者・主流に立ち、世界の指導者階級の一員になれたという幻想をもたらした事である。
その現実離れした愚にも付かない妄想は、今なお日本人を支配している。
そして、日本から何もかもがなっていく。
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閉鎖空間である島国では、自然と居住環境を突き抜けて破壊しない範囲での遠心的拡張とムラと家族を押し潰さない範囲での内向的凝縮の、平衡原理が働いている。
最先端の科学と技術への憧憬と古き良き知識と技術への固執である。
そこに、伝統と継承がある。
先達が編みだした代々受け継ぎながら完成させた形式美を忠実に身に付けるのが、伝承である。
時代に合わせて人が求める新しいモノを生み出すのが、伝統である。
日本文化が数百年から1000年以上の永い年月を経て存在し得るのは、正しい形の伝承と伝統が日常生活の中に溶け込んでいるからである。
日本の古典芸能・民俗芸能が、ギリシャ古典劇や中国京劇のような死んだ歴史文化資産ではなく生きた歴史文化資産であるのはその為である。
歌舞伎や能、茶道や歌道などの要素は、日本民族日本人の生活の中に存在する。
中国京劇の要素は、漢族漢人の日常生活に存在しない。
ギリシャ古典劇の要素の同様に、ギリシャ人の生活の中に存在しない。
歌舞伎や能など古典芸能は、河原乞食や非人・エタなど穢れた賤民達が金を稼ぐ為に行っていた見世物芸であった。
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終わりなき伝統と継承がを続ける為には、ある時は先取の遠心的拡張が、ある時は変化改善させる内向的凝縮と、交互に入れ替わり立ち替わり前に出る躍動が必要がある。
日本芸能には、世界の如何なる芸能にない家元制度が存在する。
その家元制度の原形が、万世一系の男系天皇(直系長子相続)制度である。
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日本には老舗が多く残っている。
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日本民族日本人は、情け容赦のない過酷な自然災害多発地帯を生き抜く事によって鍛えられてきた。
人のDNAは、先天的自然環境と後天的生活空間にどう取り組んで生きてきたかで形成される。
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人口激減期に突入する日本は、前途多難で、一瞬でも気を抜いたり、手を抜いたりすると、たちまち崩壊し消滅する。
休みなしのフル操業、それが人口激減時代を生き抜く基本条件である。
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蟻とキリギリス(セミ)で、生まれつき動けないか怪我や病気で働けなくなった不運・不幸なキリギリス(セミ)は共同体として保護し養育するが、働けるのに働かず怠けサボってズルするキリギリス(セミ)は共同体から追放する。
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人口爆発時代では、全ての人を無条件で公平・平等に面倒が見れた。
人口激減時代では、全ての人を面倒を見ることが不可能である。
人口激減時代では、人口爆発時代の成功談や経験知や蓄積された知識は全く通用しない。
人口激減時代は、人類が未だかって経験した事のない珍事である以上、過去に似たような実例は存在しない。
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人口爆発時代は、若者による足し算の時代で、商品を貪欲に買い消費する大量生産・大量消費の時代である。
多産少死で、生を基準にして死を遠ざける。
人口激減時代は、老人による引き算の時代で、商品に執着せず捨てる 少量生産・少量消費の時代である。
少産多死で、死を基準にして生を引き付ける。
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- 作者:蒲田正樹
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2017/03/19
- メディア: 新書

- 作者:渡部 昇一
- 出版社/メーカー: 海竜社
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本