🍙50〗─1─人口爆発で食糧危機を進化して回避する。~No.277No,278No.279 @ 

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 2018年6月2日号 週刊現代「ブックレビュー 
 『進歩 人類の未来が明るい10の理由』 ヨハン・ノルベリ 晶文社
 これはまるで『プロジェクトX』だ!
 人類の困難を克服を豊富な事例で描き出す
 古市憲寿
 1928年、統計学者のルイス・ダブリンは、アメリカ人の平均寿命は65歳を超えないと断言した。だが現在のアメリカ人の平均寿命は79歳。
 こんな話もある。1968年に出版された『人口爆発』という本では、1970年代に世界の多くは飢餓を迎えるだろうと書かれていた。実際には世界中で農業技術の改善が進み、栄養失調に苦しむ人の割合は減ってきた。つまり、どちらの予測も大間違いだったわけだ。
 どうやら人類は、過去を美化し、現在や未来を悲観しすぎる傾向にあるらしい。『進歩』は、気持ちいいくらいに『昔は良かった』という妄想を打ち砕き、今ほどいい時代はないということを様々な角度から証明した本だ。
 これまでも、人類の発展を賛美する本はあった。しかし『進歩』が優れているのは、英譚など具体的なエピソードが豊富で、比喩が上手なこと。命を賭け、現代的な灌漑(かんがい)技術と化学肥料を途上国に伝えたノーマン・ボーグ など、思わず誰かに話したくなる『いい話』が満載だ。たとえるなら、往年のNHKの人気番組『プロジェクトX』の人類編とでもいうべき本である。
 本書が楽観的すぎるという批判はあるだろう。たとえば貧困問題。しかし『進歩』曰く、そもそも貧困は人類の出発点である。1820年には、世界で最も豊かだったはずの西欧でさえ、1人当たりのGDPは、今日のモザンビークパキスタン以下だった。世界の9割以上が極貧生活を送っていたのである。
 人類は、確実に貧困や暴力を根絶し、食糧危機を回避し、平均寿命を延ばしてきた。では、我々はこれからどこへ向かうのだろう。現在、ほとんどの国で公に許されている唯一の差別は、『お金持ちかどうか』。資本主義国家において、お金の前では人種も性別も問われないが、逆にいえばお金による差別は許されているということ。いつか人類はその差別も根絶するのだろうか。未来をあれこれ考えたくなる一冊だ。将来が不安という人にほど読んでほしい」

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