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・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・
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ゾウガメとは、大型の、特に甲長1mを超すリクガメ。
肉食獣による捕食の危険に乏しいインド洋や太平洋などの島嶼において、互いに異なるリクガメから、独立に大型化の進化をたどったものが多い。
人類の大航海時代の到来と共に船員らの食料として乱獲され(動きが鈍い上、捕獲後に餌を与えなくても長期間生存し新鮮な肉が得られたため)、大半の種が絶滅した。
現在ではインド洋のアルダブラゾウガメ(近縁種としてGeochelone arnoldiとGeochelone hololissaがほぼ野生絶滅の状態で、飼育下での繁殖プログラムが進められているが和名が不明のためゾウガメに含めるかは現時点では不明)と太平洋のガラパゴスゾウガメ(亜種を独立種として分割する説もあり)が、かろうじて生存している。
長寿であり、100年以上生きる個体も多い。また、2005年まで生存したアルダブラゾウガメのアドワイチャは、250年以上生きた可能性があり、確実な証拠はないが世界最長寿の動物だったともいわれる。現在は、セイシェルのバード島に生息する女性名エスメラルダと呼ばれる雄のセイシェルゾウガメが200歳で最長寿と言われている。
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『Newton』誌・2012年6月号「100億人時代」抜粋。
─ここ数百年の人口増加は、まさに“爆発”─
……基本的に人口はゆるやかにふえつずけた。それが1700年をすぎたあたりから、人口増加のペースが速くなりはじめる。1800年ごろには、世界の人口はついに10億の大台を突破した。
その後も人口増加の勢いは衰えず、20億(1930年)、30億(1960年)、40億(1974年)、……と人口がふえていった。そして2011年10月、世界の人口は70億に達した。人類の長い歴史から考えると、ここ数百年の人口増加は急激であり、まさに人口爆発だ。……
─人間の増加も、培養液中の大腸菌と同じ運命にあるのか?─
……「環境の“定員”をこえては生きられないというのは、人も大腸菌も同じです」。こう語るのは、人類生態学を専門とする、自然環境研究センターの大塚柳太郎博士だ。実際に“定員”をこえたことで生じた悲劇がある。それは、モアイ像で有名なチリのイースター島での出来事だ。
イースター島に人類が住みはじめたのは、5〜6世紀ごろだといわれている。15〜16世紀のピーク時には、島の人口は少なくとも7000をこえたといわれている。ピーク時の人口は、考古学による検証で推定されたものだ。
ところが、18世紀にヨーロッパ人が島を訪れたときには、人口は3000程度にまで減っていた。地中に堆積した花粉などを分析した結果、森林破壊によって土壌が浸食され、農地の生産力が低下したことがわかっている。食糧不足と、食糧をめぐる部族間の争いによって、人口が激減したのだ。
イースター島は、周囲に大きな島がない絶海の孤島だ。交通手段の発達していなかった当時は、大腸菌の培養液と同じ“閉じられた環境”だったといえる。地球規模で考えたとき、私たちも地球という”閉ざされた環境”に住んでいる。人類もやがて、培養液中の大腸菌やイースター島の島民と同じ運命をたどることになるのだろうか?
─ イースター島の悲劇……イースター島は、南太平洋に浮かぶ周囲58キロメートルほどの小さな火山島だ。……ところが土地の生産性が落ち、食糧危機におちいった結果、部族間の争いがおき、人口は激減した。1722年にオランダの調査団が島を訪れたときには、島民の数は3000人程度に減っていた。その50年後には2000人程度にまで減少し、非常に困窮した暮らしをしているという。 ─
人類も大腸菌と同じく、自分たちが住んでいる環境の定員をこえることはできない。ただし、人類と大腸菌で大きくことなる点がある。それは、人類はみずからの力で、定員そのものを拡大することができるという点だ。……
─人類は、地球の“定員”を拡大しながらふえてきた─
……人類の歴史の中で、大きく定員を拡大した最初の例は、約1万年前の「農耕開始」だという。狩猟採取の生活にくらべ、手間と時間はかかるが、麦や米といった貯蔵しやすい食糧が安定的に得られるようになった。農耕開始で定員が拡大したことがわかるように、人類の定員を決める重要なかぎは、衣・食・住のうち「食(食糧)」である。
その時々の定員に対して、人類はどのくらいの余裕をもってふえてきたのだろうか? 「それほど余裕はなく、ほとんど定員ぎりぎりでふえてきたと考えるのが現実的でしょう」と、自然環境研究センターの大塚博士は語る。
てとえば、「定員に対して余裕がある状態で農耕がはじまり、定員にさらなる余裕が生まれたために人口がふえた」という流れは、考えにくいという。むしろ、狩猟採取でやしなえる定員の限界にまで人口がふえたため、必要にせまられて農耕がはじまったと考えるのが妥当なのだ。
「狩猟採取の生活のほうが、農耕の生活よりもタンパク質などの栄養素の摂取量は多いという説もあります。ふえた人口をやしなうために、手間のかかる農作業をはじめざるを得なかったのだと推測されます」(大塚博士)。
定員近くまで人口がふえ、その状況を打破する技術革新がおき、定員が拡大する。そして、ふたたび定員近くまで人口がふえる。このくりかえしによって、人類は70億にまでふえてきたのだ。
─ アメリカの人口学者ジョエル・コーエン博士は、『新「人口論」』という著書で、過去の計算されたさまざまな「地球の定員」を紹介している。研究者によって、その値は10億以下から1兆以上までと実に幅広い。これは、人々がどのような水準の生活を望むかによって、定員がことなることを示している。推定値の多くは40億〜160億の範囲に入っている。 ─
─“農業生産性の向上”と“新しいエネルギー源の開発”が課題─
2010年の人口増加率にもとづくと、世界の人口は現在も1日に20万以上ふえている。今後、人口が80億、90億と増加していくにつれて、食糧が足りなくなることはないのだろうか?
「世界の農業生産力はまだ“余力”があります。人口が100億になっても世界的な食糧不足におちいる可能性は少ないでしょう」と、統計データから食糧問題などを分析する東京大学の川島博之准教授は語る。……
これまで食糧生産量が順調にふえてきたのは、農地がふえたからではなく、単位面積あたりの収穫量がふえたことによる。アメリカと西ヨーロッパ以外の地域の農地は、単位面積あたりの収穫量がまだそれほど高くない、農業技術を改善することで、今後向上する可能性が十分にあるという。まだまだ食糧生産量はふやせるというわけだ。
─100億人時代の食糧生産─
「イネ工場」は農業に革命をおこせるか?
技術革新の積み重ねによって、人類は70億までふえてきた。新たな科学技術の登場は、ときに大きく世界をかえ、将来の人口変動のシナリオにも影響をあたえる。
今後、人口は100億までふえて頭打ちになるのか、はたまた新たな人口増加の時代に突入するのか。
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イースター島には、最盛期に1万人以上が住んでいた
部落ごとに巨大な石造モアイを競って建設する為に、森林を伐採した。
森林が激減して土地が荒れ、農作物生産が激減した。
耕作地が減り食糧が減った為に、各部族は僅かな農地を独占し食糧を奪うべく殺し合いを始めた。 激しい殺し合いの末に、住民は100人余に激減した。
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博学こだわり倶楽部[編]夢文庫
『世界遺産に隠されたゾッとする話』
「ラパ・ヌイ国立公園
モアイ像が見つめ続けてきた悲しい歴史
モアイが立っていた場所は、かつて集落だった。その台座は祭壇、地下は墓になっており、かっての首長が眠っている。モアイは村の祖先の像であり、村の人たちを見守っていたのだ。
ラパ・ヌイでは、祖先を守り神として敬う独自の文化が発展しており、今はうっろなアモイの眼孔には、かってはサンゴでできた眼球がはめらこまれていた。それが、子孫を見守ってくれる祖先の〝目〟である。
そのような信仰のおかげか、島は順調に発展、人口も増加しはじめた。そうなると、住む場所を確保するために、森を切りひらくしかない。そうして、〝自然破壊〟がはじまった。今から約500年前のことだ。
自然が破壊され、人口ばかりが増えると、ひとりあたりの食糧が乏しくなる。少ない食糧を取り合って、部族間の争い、つまり殺し合いがはじまった。他部族を襲ってまずすることは、守り神であるモアイの目をくりぬき、その霊力を封じることができると考えたのだ。そして、うつぶせに引き倒してしまうこと。そうすれば、先祖の守護力を封じることができると考えたのだ。そして殺りくが繰り広げられ、島の人口は激減した。
さらに17世紀ごろになると、白人たちによる奴隷狩りがはじまる。奴隷狩りの船がひんぱんに上陸し、島民を次々とつれさっていった。
住民を全滅寸前にまで追いこんだのも、それは自然破壊がきっかけであった。しかし、直接の原因は、島民どうしの殺し合いであり、白人たちの奴隷狩りだ。もっとも恐ろしいのは、やはり人間だということを、この世界遺産は伝えている」
(夢の設計社。河出書房新社)
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エクアドル沖のガラパゴス諸島に生息する陸亀・ゾウガメは、アジア種である。
遙か遠い、大昔、アジア起源とする陸亀は、大洪水か何かの自然災害で海に流された。
約4000年前 インド洋を漂っていた陸亀は、アフリカ大陸に上陸した。
約2300万年 大西洋を漂流した陸亀は、南米に辿り着いた。
さらに、南米最南端のマゼラン海峡を越えた陸亀が、ガラパゴスに流れ付いた。
大航海時代。長期間航海する船乗り達は、新鮮な肉を食べる為にゾウガメを船に詰め込んだ。
インド洋のマスカリン諸島に生息していた100万頭以上いたゾウガメは、野生の個体は消滅した。
ガラパゴス諸島のゾウガメも激減したが、主要航路から外れていた為に絶滅には至らなかった。
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